どんな本?
日々の生活の中で、私は食に関する情報に敏感になってきた。
食材の選び方やその背景、持続可能性という言葉が増えてきた現代、食品に詳しい山本 謙治さんの本は他の著作で非常に参考になると思っていた。
そんな中、久しぶりに山本 謙治さんの著作を検索したら「エシカルフード」という本と出合い。
最近「エシカル」という言葉をよく耳にするようになったが、正確な意味や背景を知らなかったため、この本を手に取ることを決意した。
読んだ本のタイトル
あらすじ・内容
うなぎ、クロマグロ、牛肉……・持続可能な食を実現するための入門書
エシカルフード
倫理的(エシカル)な消費とは、「環境」「人」「動物」に対して生じた倫理的な問題に対し、消費を通じて解決しようとするアプローチのことである。農産物の流通改善に取り組み、日本の食文化のために情報発信を続けてきた著者による、食のエシカル消費入門書。未来のための指針を指し示す!
あなたが食べるもので世界は変わる!
・まず始めてみよう「ときどきエシカル」な消費行動
・倫理的消費の推進に重要な「キャンペイナー」の存在
・アニマルウェルフェアの基本「5つの自由」とは
・ストレスなく育った牛の生乳は美味しくなる!?
・食品ロスは「もったいない精神」だけの問題ではない
・エシカル消費を進める仕組み「エシカルフードスコア」
農産物の流通改善に取り組み、
日本の食文化のための情報発信を続けてきた著者が、
複雑に絡み合う「倫理的な食」の要点を徹底解説!
感想
『エシカルフード』は、私たちが日常的に摂取している食品がどれだけ倫理的に生産されているのか、また、それを選ぶことでどのような社会的・環境的影響があるのかを教えてくれる一冊である。
本書は、欧州で既に浸透しているエシカルな食についての考え方や取り組みを、日本の現状と照らし合わせながら詳しく解説しています。
日本におけるエシカルへの認識の低さや、有機栽培の普及が進んでいない現状が浮き彫りにされる中、その背景や理由についても触れられており、非常に興味深く読むことができました。
特に印象的だったのは、アニマルウェルフェアに関する章でした。動物にも最低限の福祉を保障する考え方は、私自身は特に意識していなかったのですが、この本を読むことで、食材選びの際の新たな視点として考えるようになりました。
また、代替肉に関する話や、食品ロスについての考察も、日常の中で直接的に関わる部分であり、とても参考になりました。
しかし、日本の現状が欧州と比べてどれほど遅れているのかを知ることは、正直なところショックでした。
それでも、著者が「ときどきエシカル」を提案しているように、私たち一人一人が少しずつ意識を変えていくことで、大きな変化を起こすことができると信じています。
この本を読んで、私の中でのエシカルに対する意識が大きく変わりました。日常の食選びから、エシカルを意識して選択することで、少しでも社会に貢献できるように努力していきたいと思います。
山本謙治さんの『エシカルフード』は、食に関する新しい視点を提供してくれる一冊となりました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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