どんな本?
私が「女政治家の通信簿」に出会ったきっかけは、古谷経衡さんの名前を目にし。
彼の人を見る目はどんな物なんだろうかと思い手に取ってみました。
以前から彼の著作には興味を持っていましたので、この本もきっと面白いに違いないと感じました。
特に、日本の政界における女性の立ち位置や彼女たちの取り組み、背景などに興味があったので、読むことに決めました。
本書は、現代の日本政界における女性政治家たちの実像を掘り下げるものです。
永田町や霞が関の男性優位の中、様々な背景を持つ女性たちが政治活動を展開していますが、彼女たちの中には「政治家としての資質」を疑問視するものも。
29人の女性政治家たちのエピソードを通して、彼女たちの実力や課題、そして政治家としての取り組みや信念が明らかにされていきます。
終盤には、野田聖子総務大臣や舛添要一前都知事との対談も収録され、彼女たちの真摯な姿勢や政治への想いが伝わってくる。
読んだ本のタイトル
あらすじ・内容
彼女たちの「政治家としての資質」を問う。
女政治家の通信簿
永田町や霞が関は、今も男性優位と指摘される。財務省のセクハラ問題は氷山の一角。女性の政界進出は時代の要請だ。
ただし、昨今、女性政治家の失言や醜聞が俎上にのることも珍しくない。女刺客、○○ガールズ、マドンナ議員。選挙時の「党の華」も、当選後は機会に恵まれず、人知れず散る。
女性政治家が活躍するためにも、「女性だから」と重宝するのではなく、「政治家の資質」を問うことが必要ではないか。
【本書に登場する女性政治家たち】
「鉄の天井」などない/小池百合子都知事
涙ぐむ「ともちん」に保守層も引いた/稲田朋美前防衛大臣
女は弱し、されど母は強し/野田聖子 総務大臣
「二重国籍」を批判するバカたちへ/蓮舫元民進党代表
「土」と「大麻」に拘泥する総理夫人/安倍昭恵総理夫人(番外編)
ほか中山恭子、山谷えり子、杉田水脈、辻元清美、山尾志桜里、福島瑞穂、吉良佳子、上川陽子、片山さつき、高市早苗、金子恵美、佐藤ゆかり、上西小百合、三原じゅん子、今井絵理子、丸川珠代、嘉田由紀子、太田房江、小渕優子、鈴木貴子、田中眞紀子、土井たか子、扇千景の計29人を論評。
野田聖子総務大臣、舛添要一前都知事との対談も収録。
感想
本書は、多くの女性政治家たちの実態や考えを詳細に探るものであり、特に野田聖子総務大臣への評価が印象的でした。
彼女をはじめとする多くの女性政治家たちが持つ資質や、政界における彼女たちの立ち位置について考えさせられました。
また、大半の女性政治家が、外見や背景だけで評価され、実質的な政策に対する理解や考えが希薄であることも指摘されています。
私としては、政治家としての真の資質を持つ人物が、男女問わず、正当に評価されることを願っています。
そして、そのためには、私たち一人ひとりが真摯に政治に関心を持ち、選挙時にはその資質を評価する目を持つことが求められると感じました。
本書「女政治家の通信簿」は、現代の日本政治における女性政治家たちの実態と資質に焦点を当てた作品です。
著者古谷経衡は、29人の女性政治家についての評論を行い、彼女たちが持つ「政治家としての資質」を深く探っています。
大半の女性政治家が「女性だから」という理由だけで重宝され、その実態や政策に対する理解が浅いことを指摘。
特に、野田聖子総務大臣や、蓮舫元民進党代表、安倍昭恵総理夫人などの実例をもとに、政治家としての資質や実績を評価する視点の重要性を訴えています。
最終的に、著者は政治家を自認する人たちが、一時的な人気や外見、背景だけでなく、真の信念や政策に対する理解を持って活動することの重要性を強調して締めくくっています。
特に印象的だったのは「野田聖子さんを推す本?」という部分でした。
彼女がどのような背景や信念を持って政治活動をしているのか、その詳細が深く描写されていたことが印象的でした。
一方で、いくつかの女性政治家が「学歴が教養や人間品性と比例しないこと」と指摘されている部分には考えさせられました。
社会人として、この指摘はどの職種にも言えることだと感じ、改めて自分自身の行動や言動について考え直すきっかけとなりました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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