どんな本?
『望まぬ不死の冒険者』は、丘野優 氏による日本のライトノベル作品。
小説家になろうにて2016年9月22日より連載されており、オーバーラップノベルスより刊行されている。
イラストはじゃいあん 氏が担当。
物語は、銅級冒険者のレント・ファイナが水月の迷宮で龍に食われて不死の魔物として蘇るところから始まる。
レントは魔物を食らうことで進化していき、骨人から屍食鬼、下級吸血鬼となる。
レントは自分の境遇に苦しみながらも、冒険者としての夢を捨てずに、魔物と人間の狭間で生きることを決意する。
しかし、レントの存在は世界の秩序を揺るがす危険なものとして、様々な勢力の注目を集めてしままう。
この作品は、コミカライズやテレビアニメ化もされており、人気の高いファンタジー作品。
コミカライズは中曽根ハイジが作画を担当し、コミックガルドにて連載中。
テレビアニメは2024年1月より放送予定。
読んだ本のタイトル
望まぬ不死の冒険者 1
著者:中曽根ハイジ 氏
原作:丘野優 氏
キャラクター原案:じゃいあん 氏
あらすじ・内容
最弱(スケルトン)から進化でめざす最強冒険者!
望まぬ不死の冒険者 1
最高の神銀級冒険者を目指し早十年。おちこぼれ銅級冒険者のレントは、ソロで潜った《水月の迷宮》で《龍》と遭遇し、その圧倒的な力の前に為す術なく喰われ――そして、レントは“目覚めた”。なぜか最弱モンスター「スケルトン」の姿で……!?
レントは討伐を回避するため、魔物の『存在進化』――魔物を倒して経験を積み、上位の魔物へ進化することを目指す。存在進化して「グール」になれば、人間だと誤魔化せるかもしれない。死してもなお遙かなる神銀級を目指して、不死者レントの『冒険』がいま、始まりを告げる!
感想
かつての銅級下位冒険者レント・ファイナは、迷宮で龍に襲われて死んだと思われたが、意外にもスケルトンとして目覚める。
彼は、元の人間の姿に戻るため、スケルトンを倒し力を蓄え、屍食鬼(グール)への進化を目指す。
レントは、冒険者としての経験を活かし、スライムや他の魔物と戦いながら、徐々に自分を強化していく。
途中、彼は新人の女性冒険者リナ・ルパージュの危機を救い、彼女にお金を渡し、街に戻って服を買ってくるよう頼む。
リナは当初、レントの見た目に驚くが、彼の言葉と行動から彼が善意のある存在であることを感じ取り、協力することに同意する。
レントは自分の新しい姿を受け入れながらも、冒険者としての道を続けることに葛藤し、今後の行動を考える。
レントは、リナが選んだ黒いローブ、仮面(呪われてるのか外れない)、手袋と包帯を使って、自分のアンデッドの姿を隠し、街に入る。
彼らは門番に止められるが、リナの説得により通過することができた。
街に入った直後、レントはリナと別る。
それはリナの安全を考えての事でもあった。
そして、街中でも自分のアンデッドの状態を隠すことに決める。
レントは、自分の知り合いである学者ロレーヌ・ヴィヴィエの家を訪ねる。
ロレーヌは、レントのアンデッドの状態に驚くが、彼の冒険者としての仕事を手伝い、彼の存在進化に関する研究に協力することに同意する。
彼女はレントの進化に関する理解を深め、アドバイスを提供する。
そして、ロレーヌに迷宮での成果を換金してもらったレントは、グールとしての新しい身体に適した武器を求めていた彼は、、
ローブと骸骨の仮面で全身を隠しているため、外見上は怪しげで、信頼できるロレーヌ以外に自分の真の姿を見せることは出来ない。
それでも彼は、馴染みの鍛冶屋「三叉の銛」を訪れ、店主クロープの妻ルカに接客される。
彼は特殊な剣を注文したいと言うので、ルカは作業場で作業をしているクロープに話を持っていく。
クロープは、レントと打ち合わせを行い。
顧客の要望に応じて、魔力、気、聖気に対応する特殊な武器を作成することに同意。
店を去るレントの後姿は、過去に店に来ていた馴染みの青年の面影を持っていたが、クロープとルカは、彼が何らかの問題に直面していることを理解し。
彼らは姿が変わったレントを受け入れ、彼の秘密を尊重し、彼が信頼できる人物であることを理解していた。
クロープは彼に対して親身になり、彼の注文に真剣に取り組むことを内心で決意する。
この物語は、レントの内面の変化と成長、リナとの信頼関係の構築に焦点を当てている。
また、魔物になった後も冒険者としての生き方を模索する彼の葛藤が描かれている。
この物語の終わりでは、レントは自身がアンデッドになったことの意味と、冒険者としての新たな役割を理解し、リナのような新人冒険者を助け。
彼は自分の力を使い、困難を乗り越えながら、屍食鬼(グール)から次なる進化を目指し続ける。
そして、魔物になる前からの習慣で冒険者としての道を歩むことを決意する。
物語は、レントが自分自身との葛藤を乗り越え、新たな可能性に向かって進むことを示唆して終わる。
ロレーヌ・ヴィヴィエ
十四歳で帝都で大博士の号を得たロレーヌ・ヴィヴィエは、この世のつまらなさを感じ、何も言わずに辺境国家ヤーラン王国の都市マルトへとやってきた。
彼女は神童として育ち、若くして高い学術的成果を上げていたが、そのために実戦経験がなく、魔術師としての能力もほとんど使っていなかった。
地方都市マルトに来たのは、特定の植物を採取するためという建前だが、実際は退屈を解消したかったからだ。
マルトで冒険者組合ギルドに登録し、銀級として認められたロレーヌは、アズールの森での採取依頼を受ける。
そこで彼女はレント・ファイナという少年冒険者と出会い、共に森を探索することになる。
ロレーヌはレントから戦闘技術や冒険者としての基本を学ぶ。
レントの教えにより、ロレーヌは自分がこれまで知らなかった世界を知ることになり、彼の存在が彼女の人生に大きな影響を与えることになる。
この経験を通じて、ロレーヌは自分の世界観がいかに狭かったかを理解し、レントのおかげで多くを学ぶ。
最終的には、ロレーヌは都市マルトに戻りたいと決意し、本拠地をマルトに移す。友人たちとの連絡を保ちつつも、彼女はレントの支援を受けながら新たな生活を送る。
ある日、レントが姿を消した際には、彼女は自分の心が乱れるのを感じるが、彼が無事であることを知り、安堵する。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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望まぬ不死の冒険者
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