どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。
月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
薬屋のひとりごと 5
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏
イラスト: #しのとうこ 氏
あらすじ・内容
読後満足度絶好調の大人気シリーズは新章突入。難事件の謎解きは勿論、猫猫と壬氏の関係から目が離せない!
子の一族の反乱がおさまり、宮廷では皇子が生まれたことで玉葉妃が正室になった。
壬氏もまた、宦官ではなく皇弟として政を行うこととなる。
一見、何事もなく平和におさまったかに見えたが、都にはすでに不穏な空気が漂っていた。
猫猫はといえば、謎の毒菓子事件、蝗害への不安、紙の村の所有権問題……いつものごとく巻き込まれ、首を突っ込むことになる。
また、壬氏からの命令で、玉葉后の故郷、西都へと向かうことになった。
色とりどりの花たちが咲く舞踏会で何者かの陰謀が渦巻いていく。
猫猫はその思惑を暴くことができるだろうか! ?
アニメ化のお知らせ(2023年10月から放送)
感想
猫猫と糞餓鬼の生活が中々に微笑ましいw
挿絵も最高w
良いわ、、
糞餓鬼具合が凄く出ていて素晴らしい。
泣き喚くよりも厄介じゃ無いか?ww
このイラストを初めて見た瞬間、笑って吹いちゃったw
そして、その糞餓鬼が蝗害による食糧不足を予言するが肝腎要の処を覚えてない。
その資料を探していたら、拉致監禁されてた時に見張りをしていた奴が釣れた、、
その後、玉葉妃の実家に訪問する事になるのだが、、
その道中に唯一の癒し枠、猫の毛毛がヤブ医者の実家に引き取られてしまった!(涙)
その時に、ヤブ医者の家族と地元の農家達との諍いを蒸留酒の飲み比べで猫猫が解決するが、、
その問題の原因がヤブ医者の妹の長男と地元の農家の娘の発情期が、、
その後、里樹妃と阿多元妃が合流するが、盗賊に襲われる不幸が発生するも呆気なく撃退。
そして、歓迎の宴で里樹妃か獣に襲われてそれを馬閃が撃退。
そして馬閃に春が、、
皇弟の壬氏も含めて、皆んな発情期だねw
猫猫ウンザリw
いや、壬氏って実際は現皇帝の息子なんだよね、、
母親は阿多元妃。。
備忘録
序話
少年は塀の上に座っている別の少年から声をかけられる。声の主は林檎を食べながら、少年の姿を見下ろしている。二人は追手から隠れており、少年はなぜ簡単に見つかるのかと思いつつ、相手の声に応じる。相手の少年は、侍女たちが心配していると言い、少年に戻るよう促す。少年は相手の態度に苛立ちを覚えるが、相手は気にせず林檎を分け与える。少年は渋々林檎を受け取り、食べる。その味は口の中をすっきりさせる。相手の少年は、全てにおいて最上級のものを与えられる少年が、下手な選択をするわけにはいかないと語る。少年は自分の立場に葛藤しながらも、相手の少年に向けて今晩の相手に決めたと冗談を言う。二人のやり取りは、彼らの友情と少年の内面的な葛藤を示している。
1話
花街の朝は静かで、朝湯を準備する人々の活動が始まっている。猫猫は、あばら家から出て、緑青館で貰い湯をすることにする。彼女は後宮から戻ってきており、あばら家では趙迂という子どもが彼女と共に生活している。猫猫は、緑青館で湯浴みを終えた妓女たちと交流し、やり手の婆とお館さんに会い、彼らのやり取りを目撃する。お館さんからの不思議な土産、蝗の煮付けについての話が展開される。
趙迂は、記憶を失った状態で猫猫に引き取られたが、特定の知識や行動を見せることがあり、彼の過去や能力についての謎が示唆される。市での買い物や、趙迂が似顔絵を描いて金を稼ぐ場面が描かれる。趙迂の行動により、緑青館の日常に変化が生じ、彼の能力が他人の興味を引く。
ある日、趙迂が蝗に関する重要な情報を持っていることが明らかになり、猫猫はその情報の真偽を確かめるために行動を起こす。結果として、彼らが過去に関わっていた子翠という女官との関係や、不老不死の薬に関する研究に再び巻き込まれる可能性が示される。
2話
猫猫はある図録が市中に出回っていることに疑問を持ち、その出所を追求する。李白という武官を通じて、図録を市中に売りに出した盗人を見つける。盗人は以前、猫猫が軟禁されていた砦で見張りをしていた人物で、砦の封鎖後に生じた混乱を利用して図録を盗んでいた。猫猫と盗人は対面し、盗人は自分が保持している他の図録について語り始める。
盗人は、蝗害を避ける方法に関する研究をしていた元住人の話を持ち出し、今年は飛蝗の多さから蝗害が発生する可能性があると警告する。趙迂が現れると、盗人は彼を認識し、趙迂の過去や猫猫との関係について言及しようとするが、猫猫はそれを阻止する。
猫猫は、盗人が持っている図録の情報と、蝗害についての研究を重要視し、この問題についてさらに調査することを決意する。右叫という男衆の助けを借りて、猫猫は盗人から更なる情報を引き出そうとするが、趙迂の突然の登場によって状況が一時的に中断される。猫猫は、これからもこの問題の解決に向けて動いていくことになる。
3話
三日後、壬氏が猫猫の薬屋を訪れる。猫猫は、砦から盗まれ市中に流れた図録の件で壬氏に相談する。図録は蝗害に関する研究を記したもので、猫猫は残りの図録を集めるため壬氏の協力を求める。壬氏は、北部農村で蝗害の被害があったことを認めつつも、餓死者が出るほどではなかったと説明する。猫猫は蝗害の予防策を含む図録の重要性を強調し、壬氏は図録の回収を約束する。
その後、壬氏は疲労が溜まっている様子を見せ、猫猫は彼に休息を取るよう勧める。やり手婆の協力で、壬氏は緑青館の最上階にある最高級の部屋で休むことになる。猫猫は壬氏に滋養強壮剤を勧めるが、壬氏はそれを飲むことに戸惑う。さらに、壬氏のために未通の娘たちを集めるが、壬氏はただ眠りたいだけだった。最終的に、壬氏は猫猫の歌う子守唄によって眠りにつく。
壬氏が帰った後、猫猫は彼が適切に休息を取り、健康を回復させることを願う。猫猫が薬屋に戻る際、緑青館の一人の妓女、白鈴が何かを示唆するが、猫猫はそれを無視して店へ戻る。
4話
猫猫は緑青館の近くで薬屋を営んでおり、夜になると店を閉じて家に戻る。ある日、彼女は趙迂と共に市に出かけ、信頼できる店から趙迂のための綿入れを購入しようとする。その過程で、店の主人から天女が織ったとされる白い衣装の物語を聞く。この衣装は西方の村で、道に迷った娘が作ったという話であり、娘はその衣装を着て婚礼の儀に臨むが、最終的に自らに火をつけて泉に消えるという悲劇的な結末が語られる。
猫猫はこの衣装が実際には火に強い石綿でできていることを利用して、店主からそれをただで手に入れる策を実行する。彼女は、衣装が火をかけても燃えないことを証明し、周囲の人々を驚かせる。この衣装は、猫猫が言及する通り、火浣布(または火鼠の皮衣)として知られており、その不思議な性質が話の焦点となる。
物語は、天女の話が半分本当で半分嘘である可能性、およびその衣装に隠された異国の娘の逃亡計画やその背後にある文化的、地政学的な背景を示唆している。また、猫猫と趙迂のやり取りを通じて、彼らの関係性や生活の一端が垣間見える。最終的に、猫猫はただで新しい着物を手に入れることに成功し、その過程で得た知識や経験が彼女の賢明さと機転を示している。
5話
ある夜、猫猫のもとに助けを求めるやつれた男が現れる。男は子どもが病気になっており、治療を請うが金を支払う能力がない。猫猫は渋々承諾し、男の子どもを診ることになる。診察の結果、子どもは麻痺と血行不良の症状を呈していることが判明する。原因は、毒を含む可能性のある焼き菓子を摂取したためと推測される。猫猫は子どもを自宅に連れ帰り、治療を施す。
数日後、子どもの姉が猫猫のもとを訪れ、自分が代わりに緑青館で働くことを申し出る。彼女は現在の生活からの脱出を望んでおり、妹の面倒も見てほしいと願う。猫猫は娘に現実を突きつけるが、娘は自分の選択に自信を持っている。猫猫は、娘が自らの道を選んだことを認め、彼女の決意を尊重する。
この物語は、極貧生活から抜け出そうとする娘の決意と勇気、そして猫猫の冷静な対応と治療への取り組みを描いている。猫猫の行動は、彼女が持つ厳しさと同時に、困っている人への慈悲心を示している。
6話
馬閃が薬屋に図録を持ってきたが、蝗に関する記述が見つからない。後に白鈴小姐が現れ、馬閃を驚かせる。猫猫は、白鈴の態度から馬閃が価値を見定められていることを悟る。後宮を追い出された医官の話が出てきて、その医官が不老不死の研究をしていたことが明かされる。猫猫は、図録がどこにあるかを探る中で、ある発見をする。図録の中には蝗害を防ぐ方法が記されており、それには人海戦術に近い対処法が羅列されていたが、特効薬の記述はなかった。壬氏と猫猫は、蝗害対策として殺虫剤の製法や雀の禁猟などを検討する。
後に猫猫は、壬氏に飛蝗の煮つけを食べさせる悪戯を思いつくが、壬氏はそれを食べる。この出来事は周囲を驚かせる。その夜、猫猫はやり手婆によって客室に泊められ、趙迂が猫猫の好みの男性を描く。描かれたのは後宮の医官に似た男性であった。女華小姐は猫猫に対して、人の心が変わることの現実を語る。
この物語は、猫猫の日常と彼女が関わる人々、そして後宮を追い出された医官の研究にまつわる謎解きを描いている。また、人間関係の複雑さや、政治的な問題に直面しながらも解決策を探る過程が描かれている。
7話
ある夜、緑青館に集う女性たちが、新たに現れたという白蛇のような白髪と真っ赤な目を持つ仙女について話し合っている。この仙女は、人の心を読み金を生み出すという特異な能力を持つという。興味を持った猫猫は、羅半や陸孫と共にその仙女の能力を目撃するために劇場に行く。仙女は数々の不可思議な芸を披露し、観客を魅了する。猫猫は仙女の技が錬金術や奇術に類似していることを見抜き、その仕組みを解明する。特に、仙女が用いたとされる水銀に関連する演技は、古来から不老不死の薬を求める者たちが用いた危険なものであることを猫猫は指摘する。最終的に、仙女とその舞台は突如として消え、残されたのは都の商人たちの間で起きた謎の食中毒事件だけだった。猫猫は、水銀が毒であると同時に薬としても用いられること、その使い方一つで命を左右することを思いながら、事件の真相に思いを馳せる。
8話
薬屋の猫猫は、壬氏から特異な内容の文を受け取り、その対応に悩んでいた。その時、趙迂と梓琳が蓬餅を作るために摘んできた草が実は有毒な附子であることを発見する。猫猫は左膳に薬草の知識を教え、彼が薬屋に向いていると判断し、薬師としての訓練を始める。その後、猫猫は壬氏の命により、急な遠出をすることになり、準備に追われる。さらに、やぶ医者から実家の紙作りに関する問題があることを聞かされ、それが遠出の目的の一つであることが示唆される。遠出の準備が整いつつある中、猫猫は壬氏と馬閃と共に新たな任務に向かうことになる。
9話
馬車で二日かかる南西の山地に位置するやぶの故郷は、国を東西に分ける大河の源流近くにある豊かな土地である。やぶと猫猫は、やぶの実家を訪れ、その途中で見た畑や水路の様子について話す。やぶの実家は紙を作る村で、森に生える木を原料としている。村はかつて、他の人々が見向きもしなかった森を利用して紙作りを始め、その高級さを売りに成功している。やぶは後宮にいた間に両親が亡くなり、十数年ぶりの帰郷となった。
村への訪問中、やぶと猫猫は地主の家族と面会し、やぶの甥と地主の娘が愛し合っていることが明らかになるが、地主はこの関係を良く思っておらず、紙職人たちに対して様々な嫌がらせをしている。地主は紙職人の村に対して不当な要求をし、村を追い出そうとするが、猫猫は酔っ払わせる計略で地主とその手下たちを出し抜き、紙職人たちを助ける。その過程で、地主が税を誤魔化していることが暗示され、村の問題が一時的に解決する。地主の娘は紙職人たちに謝罪し、やぶの甥との関係を守ろうとする。
10話
主要な登場人物は、主上、高順、馬閃、壬氏、そして『月』と呼ばれる人物である。物語は、『月』の安全を確保するために行われる旅と、その過程で遭遇するさまざまな人物や出来事を描いている。『月』は皇族の一員であり、国内の自然災害である蝗害への対策を任されている。旅の目的は、西方の地域で発生する可能性のある蝗害に対処し、同時に国内外の政治的な安定を保つことにある。物語は、人物間の関係、信仰、文化、政治的な策略を織り交ぜながら展開し、登場人物たちが直面する内外の課題に対する彼らの対応を描いている。
11話
盗賊による襲撃とそれに対する対応を中心に展開している。物語の主要人物たちは、山道で盗賊に遭遇し、その対処に迫られる。馬借による案内と警告にも関わらず、盗賊は現れ、一行は防御に追い込まれる。特に、阿多殿と里樹妃が盗賊に襲われている状況に直面し、彼らを救出するための行動が描かれる。盗賊との衝突では、馬閃や壬氏らの果敢な対応が光る。猫猫は、襲撃からの回復と治療に関わり、物語は彼らの団結と勇気を強調する。
さらに、物語は後宮の妃たちの不思議な存在と、政治的な背景を絡めて展開する。特に、里樹妃がなぜこの旅に同行しているのか、そして西での会談における彼女の役割が示唆される。この会談は、皇弟の奥方選びも兼ねており、物語は政治的な策略と個人的な関係が複雑に絡み合う様子を描いている。
全体として、この物語は、盗賊による襲撃を通じて登場人物たちの個性と彼らの関係性を深く掘り下げ、政治的な背景と個人的な動機がどのように影響しあっているかを示している。
12話
後宮出身の里樹妃と阿多が中心の複雑な背景を描いている。里樹妃は、自らが皇族の血を引いている可能性、及び自身の出自に関する疑問を抱えている。彼女は、自分の父親が実際に自分の生物学的な父親かどうかを知りたがっている。猫猫に対して、この疑問を解決するための助けを求める。
一方、阿多と里樹妃の馬車は盗賊に襲われ、この事件が里樹妃の疑問をさらに深める。盗賊たちは以前とは異なる方法で襲撃を行い、阿片を持っていたことが判明する。この阿片は、馬借が旅芸人から受け取ったものであり、その使用法を誤解していたために、事件の解決に役立つ。
物語の中で、猫猫は里樹妃の身元に関する疑問を解決しようと試みるが、その過程で複数の問題が重なり合う。里樹妃の真の父親が誰であるかの確認は困難であり、皇帝自身が父親である可能性が浮上する。この事実が真実であれば、里樹妃と壬氏(皇帝の弟)との関係は近親婚となり、さらなる問題を引き起こす。
また、盗賊たちが阿片中毒者であったこと、そして彼らの手首に巻かれた紐が白蛇に関する信仰と関連していることが示される。これらの要素は、物語におけるさまざまな問題の複雑さを象徴している。
全体として、この物語は、後宮での権力闘争、身元の不確実性、薬物の誤用といった、複数の重なり合う問題を描いている。これらの問題は、登場人物たちの人間関係と彼らの運命に深く影響を及ぼす。
13話
西都への旅は、複雑な心情や問題を抱えつつも無事に目的地に到着し、一行は新たな場所での生活を開始する。壬氏は、阿多や里樹妃との関係を保ちつつ、猫猫は薬師として翠苓との交流を深め、異なる調合方法を学ぶ楽しみを見出す。旅の途中、砂漠の過酷な環境や野生動物の警戒にもかかわらず、旅は比較的平穏に進む。
西都に到着した一行は、都市の賑わいや異国情緒あふれる風景に感嘆する。そこで、玉葉后の父親である楊玉袁に歓迎され、快適な屋敷での宿泊を提供される。猫猫は、自身にとって贅沢すぎる部屋に案内され、その環境に戸惑う一方で、旅の疲れを癒やす風呂の準備に感謝する。
食事の場では、阿多、里樹妃、猫猫の三人で楽しい時間を過ごす。しかし、その平和な時間は、里樹妃が異母姉からの暴力を受けている現実によって一時的に中断される。猫猫は里樹妃を慰め、彼女の頬のケアをすることで、彼女の苦悩に寄り添う。
その夜、猫猫と馬閃は、里樹妃と壬氏の結婚の噂や里樹妃の出生の謎について話し合う。馬閃は、壬氏にふさわしい妻候補かどうかについて猫猫に相談するが、猫猫は馬閃に直接里樹妃と接触することを提案する。
その後、馬閃は壬氏、羅半、陸孫によって見つかり、猫猫は馬閃の隠れ場所を共有していたことがばれてしまう。壬氏との再会は、馬閃にとって不意打ちであり、一行の間の複雑な関係性や秘密がさらに絡み合っていくことを示唆している。
結局、西都での生活は、表面的な安堵と楽しみの中にも、隠された問題や対立が渦巻いており、それぞれの登場人物が抱える悩みや秘密が徐々に明らかになっていく。
14話
西都での二日目、猫猫は羅半と陸孫に呼び出される。羅半は商談のために西都に来ており、陸孫は上司の代理として出席している。昨夜、猫猫と馬閃が何者かを目撃した話が出るが、その人物の正体については明確な答えは得られない。羅半と陸孫は、猫猫に宴に参加してもらい、ある男の調査を依頼する。羅半は猫猫を羅の一族の姫君として宴に出席させることを提案し、猫猫は仕立屋によって西方風の装飾服に着替えさせられる。
夕食では、高官たちとその娘たちが壬氏に接近しようとするが、猫猫は食事を楽しむ。卯柳が使用人に対して乱暴な態度を取る場面があり、その様子が他の出席者に不快感を与える。猫猫は陸孫から酒を注がれ、食事中に世間話を交わす。宴の準備として、猫猫には特別な簪が提供され、その美しさが注目を集める。しかし、猫猫は簪を売ることを考えている。
羅半からは、猫猫に壬氏の子を産むよう促す奇妙な提案があり、猫猫はこれを拒否する。夕食が進む中で、卯柳が使用人に対して乱暴な行動を取り、周囲を驚かせる。玉袁はその場を収めようとするが、卯柳の行動は好ましくない印象を与える。
この日の出来事は、西都での生活が単なる休息ではなく、複雑な人間関係や政治的な駆け引きが絡み合っていることを示している。猫猫は、宴会での毒見人としての役割に加え、羅半や陸孫からのさまざまな依頼や提案に対応しなければならない状況に置かれている。
15話
政治の面倒さを感じつつ、猫猫は西都での生活を送っている。ある日、里樹妃の異母姉が猫猫に挨拶をしに来るが、その態度は見下したものであった。異母姉は猫猫の出席する宴に興味を示す。猫猫は庭で翠苓と珍しい植物について話し合い、薬草の知識を共有する。その後、宴の準備が行われ、猫猫は羅半と共に西方風の装いで宴に参加する。
宴では、猫猫は西方の特使とその付き人たちと出会う。特に、前年王都に来た女特使との再会がある。女特使は羅半と穀物取引について話し合い、将来の互いの利益になる提案をする。また、北の災い、具体的には虫の災いが近づいていることを示唆し、その対策として互いに協力し合うことを提案する。さらに、事態が悪化した場合には、彼らが亡命できるように手伝ってほしいと羅半に依頼する。
16話
宴の後編では、猫猫と羅半が女特使からの亡命提案について話し合い、虫が災いを運ぶ話について考察する。猫猫は政治的な駆け引きに巻き込まれることに苦悩しつつ、宴会での異文化の踊りや見世物に触れる。その中で、壬氏が人々に囲まれている姿や、馬閃の人事失敗を目撃する。さらに、西方から持ち込まれた獅子が逃げ出す騒動が発生し、馬閃が獅子を退治するも、その過程で発生した鉄片が卯柳の頬をかすめる。
猫猫はこの事態に対応し、周囲の反応を見つつ、里樹妃、その異母姉、卯柳との関係性に気づく。特に里樹妃と異母姉、卯柳が共通の遺伝的特徴を持っていることから、里樹妃の出生についての真実を暗示する。猫猫は巧みな言葉遣いと観察力で、里樹妃の正当な地位を擁護し、異母姉とその父卯柳に対して里樹妃をもっと大事にするよう促す。
終話
猫猫は寒さを感じながら庭の長椅子に座り、獅子に関する羅半の提案を逃れてきた。空を見上げて星を眺める中、壬氏が近づき、話し合う。猫猫は獅子が里樹妃を狙った可能性と、その理由として里樹妃にかけられた香水の匂いを指摘するが、話は進まず、壬氏は仕事を放棄して猫猫の横に座る。彼らの会話は、猫猫が壬氏の外見について考えることへと発展し、二人の間のやり取りはより個人的なものとなる。
その後、阿多は夜の庭で一人酒を飲みながら、過去の出来事を振り返る。特に、子どもの頃の約束と、それがどのように自分の人生と関わってきたかを考える。彼は後宮での自分の立場、子どもを育てる中での決断、そしてその子どもたちの運命について思いを馳せる。阿多は、自分が育てた子どもと実の子どもを取り違え、その結果、育てた子どもが亡くなったことに対する複雑な感情を抱えている。彼の話は、猫猫が壬氏とのやり取りの中で感じた緊張や不安と対照的に、過去の選択とその結果に対する深い反省と受け入れを示している。
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