小説「聖者無双 1 」メラトニ編 【感想・ネタバレ】

小説「聖者無双 1 」メラトニ編 【感想・ネタバレ】

どんな本?

タイトルで無双と書いてあるが、暴力的には最弱クラスで訓練ではボロボロに煤けてしまう。
口から魂が出てしまうくらい過酷な訓練を受けて強くなるが、レベルが1のままなので強さは下から数えた方が早い程度。

ただし治療魔法はかなり優秀。
でも、治療魔法を使う奴等が酷すぎて治療師と知られるとメンチを切られるのがお約束。

マイクロマガジン社MICRO MAGAZINE, INC.

読んだ本のタイトル

聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
著者:ブロッコリーライオン 氏
イラスト:sime 氏

アニメイトで購入 0 小説「聖者無双 1 」メラトニ編 【感想・ネタバレ】gifbanner?sid=3589474&pid=889201293 小説「聖者無双 1 」メラトニ編 【感想・ネタバレ】

あらすじ・内容

仕事中、突然の凶弾に倒れた男は、聖属性魔法の才能を授かり、ルシエルという名で異世界に転生した。

彼の願いは、道半ばでこの世を去った後悔からか、平和で穏やかな生活を送ること。

荒くれ者の多いこの世界で生き残るには、身を守る術が必要だと考えたルシエルは、強くなるために冒険者ギルドの門を叩いた。

そこで待っていたのは過酷すぎる訓練生活。普通ならば逃げだしたくなる訓練だが、ルシエルは弱音を吐きながらも、持ち前の根性でゆっくりながら成長していく。

その姿に彼は、やがてドMゾンビとよばれるようになるのだった。

聖者無双~サラリーマン、
異世界で生き残るために歩む道~ 1

感想

10人の地球人が神のゲームの景品として他の世界に転生させられる。

その1人。

営業先で契約を取ってきた帰りに通り魔に殺されてしまったルシエルは、転生して森から街に向かって歩いて行くと魔獣が頭上を通り。

道端には魔獣の死骸が放置されているのを見て、この世界が日本のように安全な国では無いと認識する。

そして、彼は危険には近付かず前世のような通り魔に殺されずに寿命で老衰する事を人生の目標とする。

そしてメラトニの街に行くと、外壁から街に入るための身分証明が出来ない。

それで田舎の村からジョブを授かったばかりで、治癒師ギルドに登録しに来たと門番に言ったら、、

偶然近くを通りがかった聖シュルール共和国の首都の騎士団。

“戦乙女隊”隊長のルミナが案内を買って出て治癒師ギルドに案内される。

さらに、この時にブツかった冒険者「白狼の血脈」は後々にルシエルを護衛するほど信頼関係築いたりする。

もうこの時から転生する時に取得した豪運先生は仕事をしていたんだな、、

そして、ルミナの案内で治癒師ギルドに来たルシエルは、治癒師として治癒師ギルドに登録。

この時に、地名を全く知らないルシエルは呆れられる事を覚悟に街の名前をルミナに聞くと、、

コレからルシエルはとんでもない田舎にいた世間知らずな子だとルミナに認識される。

この時にルミナは特殊能力でルシエルの心根を信用できる者だと認めており、新人のルシエルのために治癒師ギルドに10日間宿泊する費用を支払って支援して聖シュルール共和国の首都、聖都へ去って行く。

そうして、治癒魔法ヒールを10日間で習得するために部屋に引きこもって魔法の習得に邁進する。

ルシエルを世話してくれるのは、治癒師ギルドの受付のクルルとモニカだけだった。

魔法習得に必死なルシエルは他の受付嬢に避けられてるとは知らずに習得に没頭。

その結果、7日目にしてヒールの魔法を習得する。

ヒールが取得出来たとモニカに報告して、その時にルミナに10日分の宿泊費を支払ってもらっていたと知る。

7日後には、次の働き先を探すために街に出て白狼の血脈に案内してもらって冒険者ギルドに案内してもらう。

この時にルシエルは、獣人の白狼の血脈達を差別せず寧ろ腰が低いので、普段は被差別側の彼等は戸惑ってしまう。

そして冒険者ギルドに到着したルシエルは、冒険者ギルドのウサ耳の受付嬢ナナエラに登録してもらい。

戦闘技術の体術を修練を受ける対価に、治療魔法を怪我した冒険者に施すとナナエラに提案。

自身の一存では決められないと言って、ナナエラは決裁権を持った上役を呼びメラトニのギルド長ブロドが窓口に出て来て、再度自身の提案を提案する。

そうしてルシエルは、治癒魔法を対価に体術の技術を旋風と異名を持つメラトニの冒険者ギルド長のブロドに教えて貰う事に成功する。

そこから始まる地獄のような修行、、

倒れるまで全速力で走らされ、悲鳴が響き渡る柔軟体操をして、数分しか保たない(気絶するため)組手をする。

そして、怪我をした冒険者を治療する。

そうしたルーティンを繰り返す。

まるで軍隊のような生活だが、、、

社畜時代と変わらないと気が付いて泣くルシエル。

そんな訓練の中でも御褒美はある。

狼獣人のグルガーが作る美味しい食事を腹一杯食べれる。

さらに宿泊施設も使用可能となり。

転生したばかりで、生活基盤の無いルシエルには大変ありがたい生活環境。

だが食事後に、、、

普通の人は気絶するほど不味い物体Xを飲まされる。

効能は筋力、耐久力、反射速度などの全てが上昇しやすくなるチートアイテム。

唯一の欠点はクソ不味いだけ。

その名も物体X!

初めて物体Xを飲んだ時のルシエルの表情がコレ↓

あまりにも不味い。

そして臭い。

でもトレーニングには凄く良く、毒物などの耐久性が飛躍的に上昇する。

その名も物体X!!

あまりの不味さと臭さで毒耐性が強くなってしまうのだろうか?

そんな物体間を食後にだされる生活が続いて、訓練の合間に治癒魔法を掛ける。

そして、猫獣人の娘の怪我を魔法で治したら。

突然泣き出してしまった。

どつやら聖シュルール共和国は人族至上主義らしくて、特にボタクーリのような治癒師は治療を拒むらしい。

獣人を全く差別しないルシエルは動揺しながらも、彼等のために治療魔法を使う。

聖シュルール共和国の街の一つメラトニの冒険者ギルドで治癒魔法を対価に体術の訓練を冒険者ギルドのギルド長のブロトから1ヶ月間受けているルシエル。

そんな彼は、この世界に来て森の中の街道からメラトニの街に行き。

門から治癒師ギルド、治癒師ギルドから冒険者ギルドの道しかルシエルは知らなかった。

それ以外は、訓練と怪我した冒険者の治療の日々。

あまりにもルシエルが有能なため、冒険者達はルシエルが訓練がキツくてギルドから逃げ出さないかと心配で、冒険者達は自主的に見張っていた。

それを知ったルシエルは、契約の1ヶ月は絶対に逃げないから監視をやめてくれという。

もし、止めなかったら物体Xで乾杯すると言う。

そして1ヶ月が経過して契約を満了したが、ブロスは冒険者の死亡率を著しく下げるルシエルを逃すつもりは無かった。

ルシエルが冒険者ギルドから出て行く理由。

治癒師ギルドへの上納金1年分をブロスは特別報酬で用意して。

それをルシエルは治癒師ギルドのメラトニ支部に行って支払ってしまう。

支部で受付嬢のモニカから、治癒師としてのランクを上げて新しい魔法を覚えるかと聞かれたらルシエルだったが。

ランクを上げたら、上納金が値上がる事を恐れてやめてしまう。

そして冒険者ギルドに帰って来たルシエルに、ブロトは「褒美だ」と言って。

冒険者ギルドで保管していた解毒魔法キュアの古い魔法書をルシエルに与え、ルシエルは使える魔法が、解毒魔法をキュア、治癒魔法もヒールとなる。

その2つを駆使してルシエルは冒険者ギルドの常駐の治癒師となるのだが、、、

3ヶ月経つと、冒険者達からギルドの職員だと勘違いされるようになってしまった。

趣味はギルド長ブロトとの鍛錬。

ドMで味覚障害の治癒師のギルド職員だと、、

そんなに馴染んでしまったルシエルだったが、、

この4ヶ月全く休暇が無かったルシエルに、ブロトは休暇を与えるが。。

何をして良いのかわからない。

それなら魔物の解体を教われと、言われてグルガーの兄ガルバと出会う。

そしてガルバから解体を習うのだが、ホーンラビットを解体したのだが、初めての解体で精神的に参ってしまう。

ナナエラに慰められて切り替えられたが、それをグルガーに言うと本当に人族なのかと言われてしまう。

聖シュルール共和国は人族至上主義の国なので獣人族に差別があった。

その辺りを全く見せないルシエルにグルガーはルシエルに本当に人族なのかと聞いてしまう。

さらに別の休暇の日は、ナナエラから勉強を見てもらったりしてルシエルは常識を学んで行く。

そうして半年が経ち身体が大きくなったルシエルの服を買いにナナエラと街に出て服を買った帰り。

治癒師ギルドの受付嬢のモニカが毒の付いたナイフで刺されていた。

後日、モニカを刺した傭兵は冒険者ギルド主導の包囲網に引っかかりボコられて捕まったらしい。

そして、モニカは知り合いがボタクーリの治療を受けたが支払い切れず奴隷にされてしまった。

それをおかしいと公然と抗議したら、暗殺されそうになった。。

そしてルシエルの治癒魔法で助かったのだが、、

治療費が幾ら必要かと怯えながら聞いて来た。

彼女の態度で治癒師がどれだけボッタクりするのか察したルシエルは「以前良くしてくれたお礼だから料金は頂かない」と言うとホッとして泣き出してしまう。

そしてモニカは治癒師ギルドから冒険者ギルドに移籍して冒険者ギルドの受付嬢となる。

それからさらに2ヶ月後。

魔物が溢れてその討伐に向かった白狼の血脈と多くの冒険者達だったが、重傷者を出してしまう。

特に酷かったのが白狼の血脈だった。

その3人を治療出来たまでは良かったが、全員を助けられなかった。

そして1年が過ぎてルシエルは16歳となった。

訓練の契約が終わりルシエルは冒険者ギルドから去る事になる。

そして治癒師としてルシエルはCランクの実力を身につけていた。

それは、冒険者ギルドで大量の怪我人を治療していた結果だった。

そして、治癒師ギルドで次の働き先を紹介してもらおうとしたら。

ブロドが治癒師ギルドに来て、Cランクまでの全ての魔法書を購入し、治癒しギルドにルシエルを正式に冒険者ギルドの常駐治癒師として仕事を依頼する。

そうして、ルシエルはまた冒険者ギルドに戻って来た。

そしてある日、街の治癒院の有力者ボタクーリが、ルシエルが冒険者ギルドで銀貨1枚でも治療を請け負うのは他の治癒院への営業妨害だと冒険者ギルドに怒鳴り込んで来た。

冒険者ギルドでの治療を止めたら自身の治療院で働かせてやるとボタクーリが言うが、ルシエルはアッサリと断ってしまう。

それに怒るボタクーリはルシエルを殺そうと傭兵をけしかけると、ブロドが傭兵を威圧して動けなくしてしまう。

そんな騒動の後に、ブロドからボタクーリから執拗に生命を狙われてると教えられるルシエルは、より一層、冒険者ギルドに引き篭もるようになる。

自身の身を守りたいルシエルにブロドはより苛烈な訓練を課すようになった。

この頃からルシエルはブロドを師匠と呼ぶようになる。

後方で魔法を撃つジョブの治癒師が、旋風のブロドを相手にボコボコにされてもフラフラと立ち上がり。

ブロドに向かってフラフラと向かって行く。

それを側で見ていた冒険者達はルシエルをドMゾンビと呼ぶようになった。

毎日努力を続けるルシエルに戦闘ジョブの冒険者が感化されて訓練をするようになり、冒険者の死亡率が下がっているとモニカが喜んでルシエルに報告する。

さらに努力をしたルシエルは、武器を持つようになり薄皮1枚斬られる訓練に移行する。

それがドンドン苛烈になって行き。

たまに腕を切断されるアクシデントが起きたりしていたら、、

ルシエルはボタクーリに生命を狙われている事をすっかり忘れていた。

忘れられていたボタクーリは協会本部に自身の治療院の営業を妨害する治癒師が居ると報告。

その結果、ルシエルは聖都シュルールの本部職員としての異動命令が来てしまい。

栄転だが、メラトニの冒険者ギルドからしたらルシエルという治癒師を奪われた形になってしまった。

猶予は半年。

さらにスパルタに訓練を受けたルシエルは成長して傍目では戦闘職の人にしか見えなくなってしまった。

そんなルシエルは17歳となり聖都へ行く日になる。

冒険者ギルドで全員に挨拶をして、白狼の血脈を護衛にして聖都へ旅立つ。

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聖者無双(1)

  • 作者:ブロッコリーライオン/sime
  • 出版社:マイクロマガジン社
  • 発売日: 2016年09月
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まとめ

街中で銃に撃たれて死んでしまい、異世界に転生してしまったルシエルくん。
目の前の街へ行って、治療師ギルドに入会して魔法を覚えたら、冒険者ギルドで治療を対価に体術の訓練を付けて貰うよう交渉して成功する。

ただ訓練は過酷だった、、

さらに治療を行ったら同業者のボタクリーに目をつけられて、暗殺されそうになったが周りの連中が全て返り討ちにしていた。
ボタクリーは手段を変えて本部にルシエルくんを転勤させる事に成功。
ルシエルくんは本部へ栄転する。

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アニメ

2023年7月から放送。

NBCUniversal Anime/Music
NBCUniversal Anime/Music

好きな物体Xのシーン・・・

漫画版と比べるとちょい微妙・・・

個人的にはこっちの方が好き。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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