小説「とんでもスキルで異世界放浪メシ 2巻 羽根つき餃子×幻の竜」感想文

小説「とんでもスキルで異世界放浪メシ 2巻 羽根つき餃子×幻の竜」感想文

どんな本?

高校生の異世界転移に巻き込まれたムコーダは、戦闘面では全くの無能だったので戦争に巻き込まれ無いように別の国へ行く。
その道中に、ムコーダの料理に魅入られた伝説の魔獣フェンリルが仲間に加わり、さらに生まれたばかりのスライムも仲間になる。

アニメ化

読んだ本のタイトル

#とんでもスキルで異世界放浪メシ  2 羽根つき餃子×幻の竜
著者:#江口連 氏
イラスト:#雅 氏

あらすじ・内容

「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から剣と魔法の異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダこと向田剛志。現代日本の商品を取り寄せる固有スキル「ネットスーパー」だけが頼りのムコーダだったけど、彼が作る料理目当てで伝説の魔獣フェンリルのフェルが従魔に! さらにスライムの子供スイも加わって、ゆったりのんびりと旅を続けていた。ときには冒険者として町を危機から颯爽と(?)救い、ときには商人として奥様方のハートを掴んでいく(?)ムコーダ。そんな旅の途中で、新たな仲間との出会いが……?
 一方、相も変わらず神界からムコーダへこっそりとお供えを要求する風の女神ニンリルだったが、彼女の抜け駆けがとうとう他の女神たちの知るところに! そして、あのニンリルの同僚たちがムコーダの「ネットスーパー」を黙って見逃すはずもなく……!?
「小説家になろう」年間1位のとんでも異世界冒険譚、堂々の第2巻!

Amazonより引用

前巻からのあらすじ

高校生の異世界転移に巻き込まれたリーマンのムコーダ。

魔族に攻められて存亡の危機らしいが国王、姫、貴族達を見るに悲壮感が全然無い。

そんな国王の下で使えないリーマンのムコーダは国王達に危機感を募らせ、生活を出来るだけの金を貰って城を出て街で情報収集して、王国と仲の悪い国へ移動。

その移動の途中で冒険者達に料理をしていたら、匂いに釣られたフェンリルと出会い、何故かテイムしてしまった。

美味いモノを食べたいと言うので材料を採って来いと言うと。Bランクパーティーが何とか倒せる鳥を獲って来て。

それにドン引きする冒険者達。

感想

フェンリルのフェルの次にベイビースライムのスイを仲間に入れて。

スイがネットスーパーで梱包なら使われていた段ボールやビニールを食べたらレベルが上がって行って喋り出す。

そして甘い物を食べていたら、それを覗いてあた水の女神が甘い物を欲しがったので、供物として献上していたら、、
他の女神達に見付かって4神に増える。
水の女神、火の女神、土の女神に供物を献上したら、、
稀にしか獲得出来ない加護が一気に四つも増える。。
それでは悪目立ちするので、水の加護はスライムのスイに移動してもらったら、、
スイが酸を飛ばして相手をドロドロにする凶悪なスライムへと進化してしまう。

そして、一緒にいるのが好戦的なフェンリルのフェルのせいで、魔獣を発見すると好戦的に襲い掛かる困った子に、、

ムコーダが移動していたら盗賊に襲われていた商人と冒険者を救出。
その商人が後々にムコーダの生活を激変させる事に、、

そして、街に着いてゴブリン退治をしに行ったらゴブリンの集落を殲滅。

しかもフェンリルのフェルのスパルタで強引に戦わされるムコーダ。

その隣で嬉々と無邪気にゴブリンを殲滅するスライムのスイ、、

そんな彼等に新たな仲間が、ピクシードラゴンがご飯に釣られてテイムされる。

名前はピクシードラゴンのドラちゃん。
名前の付け方が安直過ぎるww

ただ、ドラちゃん、、、
小さいピクシードラゴンと言われてるから性格も可愛いと思ったら、、
オッさんだった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

同シリーズ

とんでもスキルで異世界放浪メシシリーズ

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とんでもスキルで異世界放浪メシ 1
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 2巻
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アニメ感想

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とんでもスキルで異世界放浪メシ 1 話
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 2 話
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 5

その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

第一章  カレーリナの街到着

ムコーダたちは、ランベルトの商隊と共にカレーリナの街に向かっていた。目的地まであと2日かかるとされ、捕らえた盗賊たちはカレーリナの街の騎士団に引き渡す予定であった。盗賊の頭は死亡したが、応戦による死は罪にならず、騎士団がそれを認めれば討伐報酬が支払われることになっていた。生き残った盗賊も引き渡すことで賞金が得られるとのことであり、ムコーダはその報酬を受け取ることにした。

ランベルトは助けを受けたことに感謝しており、報酬は当然のものだと言った。また、フェニックスのメンバーも、護衛任務を果たせなかったムコーダたちが報酬を受け取るべきだと述べた。ムコーダは賞金を受け取ることを決めたが、盗賊たちを連れていくのは心苦しく感じていた。

その際、フェニックスのメンバーが小声で話しているのが聞こえた。彼らはムコーダの従魔であるフェルについて話しており、リーダーがフェルを「フェンリル」だと断言したことに驚いていた。噂では「グレートウルフ」だとされていたが、フェンリルである可能性についてメンバーの間で意見が分かれていた。

ムコーダは、フェルの噂が冒険者ギルドの職員によって広まったことを知り、冒険者ギルドの情報網の広さに驚いた。また、リーダーのラーシュがフェルをフェンリルだと確信しているのに対し、他のメンバーはその事実を疑っていることに気づいた。経験やランクが高い冒険者ほどフェルの正体を見抜けるようであり、ムコーダはフェルの正体を隠すことを決めた。

ムコーダは、今後もフェンリルだと見抜かれた場合には、曖昧な態度を取ることが最善だと考えた。また、フェルの存在が貴族や国に知られ、問題が生じることを懸念していた。

ムコーダたちは、ランベルトの商隊と共に移動し、日が暮れる頃に野営の準備を始めた。フェルとの約束を思い出し、ムコーダは豪華な夕食としてから揚げを作ることにした。彼は、ブラックサーペントやコカトリス、ロックバードの肉を使用し、醬油ベースと塩ベースの二種類のから揚げを用意した。フェルとスイは大喜びでから揚げを食べ、満足していた。

しかし、その様子を見ていたランベルトやフェニックスのメンバーたちがから揚げを欲しがり、ムコーダは彼らにも提供することにした。結果的に、全てのから揚げがなくなり、ムコーダは自分の分を食べることができなかった。その代わり、彼は夜の見張りを免除され、フェニックスのメンバーたちに感謝しながら眠ることにした。

翌日、ムコーダたちはカレーリナの街に到着した。ランベルトの案内で街に入った後、彼らは騎士団の詰め所に向かい、捕らえた盗賊たちを引き渡した。騎士団長は、ムコーダたちが討伐した盗賊が「黒犬」という悪名高い盗賊団であり、その討伐報酬として金貨45枚を支払った。

その後、ムコーダはフェニックスのメンバーと共に冒険者ギルドへ向かい、そこで自分のギルド登録が抹消されていることを知らされた。再登録の手続きを済ませ、新しい従魔であるスライムのスイも登録した。ムコーダはフェニックスのリーダー、ラーシュと話しながら、魔物の解体や買取について学び、ギルドに依頼することが最も信頼できる選択だと納得した。その後、彼は買取窓口に移動し、持ち込んだ魔物の買取を依頼した。

ムコーダは、冒険者ギルドで大量の魔物を売却しようとしていた。彼が持ち込んだのはオークジェネラル、ロックバード、ジャイアントドードー、ジャイアントディアー、マーダーグリズリー、ブラックサーペント、レッドサーペントなどであった。ギルドの担当者やフェニックスのメンバーたちは、その魔物の数と種類に驚愕した。特にレッドサーペントは非常に高価な魔物で、担当者も驚いていた。

ムコーダがこれらの魔物をフェルが捕獲したと説明すると、フェニックスのリーダー、ラーシュは納得した。フェニックスのメンバーたちは、ムコーダのアイテムボックスの大容量にも驚き、彼を自分たちのパーティーに誘おうとしたが、フェルが威嚇し、その話は断念された。

その後、ムコーダはロックバードの肉を先に解体してもらい、他の魔物の肉は後日受け取ることにした。ギルドの担当者はロックバードを鮮やかに解体し、内臓は廃棄されたが、ムコーダはこの世界で内臓を食べる文化がないことを知った。

フェニックスのメンバーたちは、自分たちが食べた肉が非常に高級なものだったことに気づき、ムコーダに謝罪したが、ムコーダはそれを気にせず、彼らに感謝した。最後に、ラーシュからおすすめの宿「グリフォンの巣」を紹介され、ムコーダはそこに向かった。

第二章  冒険者としてがんばってます

ムコーダは紹介された宿「グリフォンの巣」に泊まることにした。宿には従魔と一緒に泊まることができ、フェルは建物の裏の獣舎に移動した。ムコーダは自分の部屋で食事の準備を始め、ロックバードの肉を使ったタンドリーチキンを作った。フェルとスイはタンドリーチキンを気に入り、おかわりを求めたため、ムコーダは追加で料理を作りながら自分も楽しんだ。

その後、ムコーダは部屋に戻り、これからの計画を考えた。彼は冒険者ギルドでのランクを上げることを決意し、明日から依頼を受けるつもりであった。彼はランクを上げることで、今後の旅がよりスムーズになると考えた。

また、ムコーダは忘れずに風の女神ニンリルへのお供えを準備した。今回は和菓子を選び、女神に捧げた。女神ニンリルは甘いものに目がないようで、和菓子を非常に喜んだ。ムコーダは女神との会話に若干の苦労を感じつつも、最後にはスイと共に布団に潜り込み、安らかな眠りについた。

ムコーダはフェルとスイを連れて、再び冒険者ギルドを訪れ、Fランクに上がるための条件を確認した。GランクからFランクに上がるには、依頼をこなしながら100ポイントを取得する必要があると説明された。Gランクで受けられる依頼は主に雑用や薬草採取で、ポイントは少なく、Fランクへの昇格には通常3ヶ月から半年かかるとのことだった。ムコーダは冒険者活動に積極的ではなかったが、ランクアップを目指すことを決意した。

その後、ムコーダは掲示板から薬草採取の依頼を選ぼうとしたが、フェルとスイの強い希望で、ゴブリン討伐の依頼を受けることになった。彼らは森でゴブリンを討伐し、依頼を達成したが、フェルがゴブリンの集落を見つけたため、さらなる討伐に向かうことになった。スイも戦闘を楽しんでいる様子で、ムコーダは彼らに押し切られる形で集落へ向かうことを決意した。

ムコーダはフェルとスイと共にゴブリンの集落を襲撃することになった。フェルが雄叫びを上げると、ゴブリンたちが一斉に向かってきたが、フェルは上位のゴブリンを狩りに行き、ムコーダとスイが残りのゴブリンを片付けることになった。スイは酸弾を使い、ムコーダはファイヤーボールとストーンバレットでゴブリンを次々と倒した。

戦闘は1時間足らずで終わり、ムコーダはゴブリンの右耳を切り取りながら、ゴブリンキングなどの上位種から魔石を回収することにした。その後、ゴブリンの死体が大量に残ることを気にしたムコーダは、スイにそれを溶かすよう頼んだ。スイは進化し、ビッグスライムとなって酸でゴブリンの死体をすべて溶かした。

その後、ムコーダたちは少し離れた場所で食事をし、討伐依頼がゴブリンの集落殲滅にまで発展したことに驚きつつも、目標の100ポイントを達成したことに満足していた。

閑話 ど・れ・に・し・よ・う・か・のう ~


風の女神ニンリルは、異世界人であるムコーダが供物を捧げるのを待っていた。ムコーダが供物を忘れていたことに怒りつつも、ようやく彼が供物を捧げ始めたため、ニンリルは許すことにした。彼女はムコーダが用意した色とりどりの甘味に大興奮し、それを楽しみながら食べ始めた。

ニンリルは、ムコーダが次回も同じくらいの量の甘味を供えるように命じ、彼が忘れないよう念を押した。彼女は「ストロベリーショートケーキ」「シュークリーム」「モンブラン」を堪能し、その美味しさに感激したが、ついつい3つも食べてしまい、翌日の楽しみに残すために我慢することにした。

第三章  何だかかんだで冒険者としてやっています

ムコーダは、カレーリナの冒険者ギルドでゴブリン討伐の証拠である右耳を提出したが、その数が非常に多かったため、ギルドマスターに呼び出された。ギルドマスターのヴィレムは、ムコーダがフェンリルを従えていることを確認し、彼に国からの伝達を伝えた。それは、ムコーダたちが自由に過ごせるようにする一方、何かあったときには協力を求めるという内容であった。

ヴィレムはまた、ムコーダのランクをGからCに飛び級させることを提案し、彼が高ランクの依頼を受けることを望んだ。ムコーダはフェルの助けを借りてこれに応じ、Cランクになることを了承した。さらに、ムコーダはキマイラやオルトロスなどの強力な魔物を含む追加の買取を提案したが、ギルドではそれらの魔物を引き取れないと断られた。

その後、ムコーダはギルドマスターとヨハンに解体を頼み、翌日までに処理を依頼した。これにより、国や貴族からの問題は解決し、ムコーダたちは新たな依頼に備えることになった。フェルは早速、約束していた美味しい食事を催促し、ムコーダは宿に戻ることにした。

ムコーダは、ロックバードの肉を使った料理を作り、フェルとスイと共に食事を楽しんでいた。料理はバンバンジーと鶏肉とピーマンの炒め物であり、どちらもフェルとスイに好評であった。ムコーダはプレミアムなビールと共に食事を楽しみ、翌日の冒険者ギルドでの用事を考えていた。

翌日、ムコーダは冒険者ギルドを訪れ、ギルドマスターからCランクのギルドカードを受け取った。彼はギルドに持ち込んだ魔物の買取額を聞かされ、その総額が金貨1,946枚に達することに驚いた。フェルが狩った高ランクの魔物が多く、その結果としてこのような高額になったのだが、ムコーダ自身はその大金に戸惑っていた。

彼は、自分がほとんど何もしていないにもかかわらず、フェルのおかげで大金を手にしたことに感謝しつつも、その状況に驚きを隠せなかった。フェルの力を改めて実感しつつも、ムコーダは日常の中での彼らの役割を再確認した。

ムコーダは、ギルドマスターからメタルリザードとブラッディホーンブルの討伐依頼を受けた。フェルは討伐に自信を持っており、特にブラッディホーンブルの肉に期待していたが、ギルドマスターの要望で先にメタルリザードの討伐を行うことになった。討伐の準備を終えた後、ムコーダはスイのために鞄を新調するため、ランベルトの店を訪れた。

店で様々な革製品を見たムコーダは、スイが気に入ったレッドボアの鞄を選び、ナイフの鞘とサンドスネークの財布も購入した。ランベルトからは、これらの商品を無料で提供され、命の恩人として感謝された。さらに、ランベルトはブラックサーペントの皮が不足していることを打ち明け、次に手に入れた際にはぜひ直接卸してほしいと頼まれた。ムコーダはその依頼を快く引き受け、ランベルトの店を後にした。

ムコーダは新調したレッドボアの鞄の居心地をスイに確認し、快適であることを喜んだ。ランベルトの話を聞いたフェルに、ブラックサーペントがいたら狩ってほしいと頼み、フェルはそれに同意した。また、フェルとスイのリクエストに応じて、ムコーダはレッドサーペントの肉を使ったから揚げを作ることにした。

宿に戻ったムコーダは、レッドサーペントや他の魔物の肉で大量のから揚げを作り、二度揚げしてサクサクに仕上げた。フェルとスイは大いに満足し、大量に食べたが、ムコーダはさらに自分の分と保存用のから揚げを揚げ続けた。その後、オークジェネラルの肉でとんかつも作り、プレミアムなビールと共に楽しんだ。ムコーダは、月を見上げながら美味しい食事と酒を堪能し、贅沢なひとときを過ごした。

閑話  見ぃ ーちゃった、見ぃ ーちゃった

ムコーダが風の女神ニンリルにお供え物をした際、ニンリルは前回の供え物を食べ過ぎたことを悔やみながらも、再び甘味を楽しんでいた。ムコーダが供えた和菓子には、ニンリルが特に好きな「あんこ」を使ったものが含まれており、彼女は大いに満足した。しかし、前回の失敗を教訓にし、食べ過ぎないように自制しようと努力した。

一方、ニンリルがこっそり甘味を楽しんでいることを他の女神が見つけ、そのことを他の女神たちに知らせようと企んでいた。

第四章  め、女神様……

ムコーダとフェル、スイの一行は、朝早くにパスクアル山へ向かい、メタルリザードを討伐するためにフェルが案内して山に向かった。道中、スイは鞄の中で眠り、フェルはメタルリザードの居場所を察知して洞窟へ突入。洞窟の中で「ミスリルリザード」という魔物を発見したフェルは、強力な雷魔法で一撃で討伐した。

その後、ムコーダとスイは洞窟内に転がるミスリル鉱石を集め、アイテムボックスに収納。ミスリルリザードの皮も貴重な素材であり、鎧を作るのに適していると考えたが、フェルの結界の強さを再確認し、鎧は必要ないと判断した。

討伐後、ムコーダはその場で食事の準備を開始し、とんかつやかつ丼を作った。フェルとスイは食事を堪能し、特にかつ丼を気に入った。食事の後、スイはお茶が苦手だと判明し、代わりにコーラを提供されたところ、スイもフェルもコーラを気に入り、1.5リットルのボトルをそれぞれ飲み干した。

食事が終わった後、ムコーダたちは街へ戻ることにした。

ムコーダとフェル、スイは街に戻り、冒険者ギルドを訪れた。メタルリザード討伐の報告を行ったが、実際には「ミスリルリザード」であることをギルドマスターに伝えた。この発見にギルドマスターは驚愕し、ミスリル鉱山が未発見だったことが大事であると認識した。

ギルドマスターは、このミスリルリザードの皮を領主に献上し、ムコーダには報酬として金貨5000枚が支払われる予定であると告げた。ムコーダはこの報酬額に驚きつつも了承した。

その後、ムコーダたちは「ブラッディホーンブル」の群れを討伐するため西の草原へ向かった。フェルとスイが協力して群れを全滅させ、ムコーダは討伐した58頭の牛をアイテムボックスに収めた。この大量の牛肉はギルドに卸しつつ、自分たちの食糧として確保することになった。

ムコーダが宿に戻ると、フェルとスイが食事を求めたため、彼はブラッディホーンブルのステーキを調理し、3人で美味しい食事を楽しんだ。フェルとスイは、ムコーダの料理が特に気に入り、これからも彼の料理を期待しているようだった。

その後、ムコーダはニンリル女神への供物を忘れていたことを思い出し、ネットスーパーで菓子を購入して供えようとしたが、他の女神たちも加わり、彼に加護を与える代わりに供物を要求した。最終的に、ムコーダは新たに火の女神アグニと土の女神キシャールから加護を受け、スイには水の女神ルサールカの加護が与えられた。

その後、ムコーダは自身とスイのステータスを確認し、翌日に新たな魔法の力を試すことを決意した。

ムコーダは、火の女神アグニと土の女神キシャールから加護(小)を受けた効果を試すため、フェルとともに森へ向かった。スイにも水の女神ルサールカの加護が付き、彼女は新たに水魔法を使えるようになった。スイの水魔法の威力は非常に強力で、ウォーターボールやウォーターカッターで木を倒すほどであった。

ムコーダも自身の魔法を試し、火魔法のファイヤーボールや土魔法のストーンバレットの威力が増していることを確認した。また、彼は土魔法で簡単な家を作ることに成功し、これが旅の途中での宿泊に役立つと感じた。加護(小)の効果は期待以上であり、彼はその恩恵を喜んでいた。

ムコーダは、フェルが捕まえてきたブラックサーペントをアイテムボックスに収納した後、自らの土魔法で作った家をフェルに見せ、その理由を説明した。フェルはムコーダの考えに納得し、彼らはその場で食事を取ることにした。ムコーダはチキン南蛮バーガーを作り、フェルとスイもその美味しさを楽しんだ。

その後、ムコーダは冒険者ギルドに立ち寄り、ブラックサーペントをヨハンに預けて、肉と皮の処理を依頼した。これにより、ランベルトに渡すためのブラックサーペントの皮を確保し、宿に戻ることにした。

第五章  少し商人の仕事もしてみた

ムコーダは、アイテムボックスに保存するための料理を大量に仕込み、中庭で作業を進めた。味噌漬けやから揚げ、ハンバーグなどを準備し、フェルとスイもその料理を楽しんだ。その後、ムコーダは冒険者ギルドでブラッディホーンブルとブラックサーペントの素材を受け取り、商人としての仕事をするため、ネットスーパーで購入した商品を売る計画を立てた。商品の価格設定や売り出し方法については、ランベルトに相談することにした。

ムコーダはランベルトの店を訪れ、ブラックサーペントの皮を売却した。ランベルトはその品質を高く評価し、金貨50枚で購入した。その後、ムコーダは自分が商人ギルドに所属していることを明かし、石鹸やシャンプーなどの商品を紹介し、その販売価格について相談した。ランベルトはムコーダの商品を妻へのプレゼントとしても考え、試用品を受け取り使い心地を確かめることにした。

後日、ムコーダはランベルトの呼び出しを受けて再び店を訪れることになったが、その前に宿で働く少年に食事を振る舞った。

ムコーダは、ランベルトの店に到着し、ランベルトの妻であるマリーに商品を評価された。マリーは、ムコーダが提供した石鹸やシャンプーなどの商品を使って非常に満足し、特に髪の質感が大幅に改善されたことを強調した。彼女はこれらの商品を店で販売することを提案し、ランベルトも同意した。販売する商品の種類や価格について話し合いが行われ、最終的にムコーダの商品を店で取り扱うことが決まった。ムコーダは、これから商品の準備を進めることになったが、販売の際に自分が供給者であることを秘密にしてほしいと依頼した。また、旅に出る可能性があるため、その際の対応についても話し合いが行われた。

ムコーダは、ランベルトの店に卸す商品の詰め替え作業を終えた後、食事の準備を始めた。フェルとスイのために、なすとひき肉の甘辛中華味噌炒め丼を作り、さらにチーズ入りチキンカツを追加で用意した。食事中、スイは特にチーズが好きで、チーズ入りハンバーグを希望し、ムコーダはそれを作って提供した。ムコーダ自身も一緒に食事を楽しみ、満足したが、少し食べ過ぎたようだった。

閑話   3人の勇者

斉藤櫂斗は、同級生の大野花音と吉田莉緒、そして巻き込まれたリーマンと共に異世界へと召喚された。彼らは「勇者召喚」によって呼ばれ、櫂斗たち3人は強力なステータスとスキルを持つ勇者として認定された。これに対し、リーマンは「巻き込まれた異世界人」として、あまり強力でないスキル「ネットスーパー」を与えられただけだった。

彼らは国王から魔王の侵攻を阻止するための依頼を受け、櫂斗たち3人はその役割を引き受けることにした。一方、リーマンは戦闘能力の不足を理由に自主的に勇者の役割を辞退し、自立を目指すことを選んだ。

その後、櫂斗たちは冒険者としての登録を勧められ、騎士団の中でも特に優れた3人の騎士、レナード、アーロン、そしてルイーゼと共にレベルアップを目指すことになった。櫂斗は新しい環境での冒険に期待を抱きつつ、これからの生活が楽しみで仕方なかった。

第六章  ワイバーン襲来

ムコーダは、ランベルト商会に試験的に販売するための石鹸やシャンプーを納品した。マリー夫人がすでに友人たちに宣伝しており、店に並べた瞬間から客が訪れる様子に驚きを感じた。その後、ムコーダはフェルと共に冒険者ギルドへ向かった。

ギルドマスターから、ラングリッジ伯爵との交渉が成功し、ミスリルリザード討伐などの報酬として金貨5800枚が支払われることを告げられた。ムコーダはその額に驚きながらも報酬を受け取った。

その直後、ギルドにワイバーンの群れが出現したという報告が入り、冒険者たちが毒に苦しんでいることが判明した。ムコーダは手持ちの上級ポーションを提供し、ギルドマスターに感謝される形でギルドの対応を助けた。その後、ムコーダもギルドマスターに続いて対応に加わることになった。

ムコーダが冒険者ギルドに到着すると、ワイバーンに毒された冒険者が危険な状態で倒れていた。ギルドマスターはムコーダの持つ上級ポーションで彼を救い、即座にワイバーン討伐の緊急クエストを発令した。

ギルド内が混乱する中、フェルはワイバーン討伐を引き受け、ムコーダも同行することを余儀なくされた。フェルは討伐の後に食事を要求するため、ムコーダを連れて行くことを主張した。最終的にムコーダはフェルの背に乗り、西の草原へ向けて出発した。

ギルドマスターはムコーダとフェルの力を称え、冒険者たちにも彼らに手を出さないよう警告したが、ムコーダは自分が巻き込まれる状況に不満を感じていた。

ムコーダとフェル、スイはワイバーンが襲来した西の草原に到着した。フェルとスイは協力してワイバーンの群れを撃退し、ムコーダはその様子に驚かされた。戦いの後、ムコーダはワイバーンの血抜きをスイに頼み、その肉を回収した。その後、彼らは揚げたてのメンチカツを楽しむことにし、ムコーダはブラッディホーンブルとオークジェネラルの肉を使ったメンチカツを調理し、3人で味わった。それぞれが好みのメンチカツを選び、満足した様子で食事を終えた。

ムコーダはワイバーン討伐を無事に終え、冒険者ギルドに戻った。ギルドマスターや騎士団長から感謝され、フェルとスイがその功績を称えられた。討伐したワイバーンは13匹で、その素材は非常に貴重なものであったため、ギルドに一部を売却することに決定した。ギルドマスターは、これまでにない利益を得たと喜んでいたが、ムコーダは他の街でも素材を売却することを考えた。また、ミスリルリザードの引き渡しも無事に完了し、ムコーダは翌日、風呂を見に行く計画を立てた。

閑話  欲望まみれの女神たち

風の女神ニンリルの宮で、ニンリルと他の三人の女神、土の女神キシャール、火の女神アグニ、水の女神ルサールカが集まり、ムコーダが供え物をまだ捧げていないことに焦れていた。女神たちは異世界の甘味に魅了されており、早く供え物を得たいと願っていた。アグニが神託を行うように促されるが、リスクが高いため渋々承諾し、ムコーダに供え物を要求する神託を送った。女神たちはそれぞれ欲しいものを手に入れるために計画を立て、異世界の贈り物を楽しんでいた。

第七章  ムコーダ、念願の風呂に入る

ムコーダは、宿屋で神々への供え物を準備しようとしていたところ、アグニからの神託を受けた。アグニ、ニンリル、キシャール、ルサールカの4人の女神がそれぞれ異なる要求をし、内密にそれぞれの欲しいものを送るよう頼んできた。しかし、ムコーダは全員に同じ予算(銀貨3枚)を設定し、公平に供え物を準備することを決めた。女神たちは最終的にそれを受け入れ、それぞれの希望する物を受け取った後、喜びの声を上げた。ムコーダは、女神たちの対応に疲れつつも、無事に供え物の儀式を終えた。

ムコーダは、ランベルトの紹介でイラリオ商会へ風呂を購入しに向かった。商会でいくつかの風呂を見比べ、最終的に深い緑色の風呂を金貨370枚で購入した。商会を後にしたムコーダは、フェルに森へ連れて行ってもらい、そこで念願の風呂に入った。スイも一緒に風呂を楽しみ、ムコーダは久しぶりの入浴を満喫した。その後、フェルが狩りから戻るのを待つ間、牛丼とビーフシチューを作って準備を整えたが、フェルはなかなか帰ってこなかった。

ムコーダは、夕方にフェルが狩りから戻ってくるのを待っていた。フェルは巨大なトカゲ、地竜を狩ってきており、それを見たムコーダは驚いた。地竜の解体についてはギルドに相談することにしたが、フェルはそのことよりも食事に興味を示し、ムコーダは牛丼を作った。フェルとスイは牛丼を気に入り、特に温泉卵をのせたものを好んでいた。食事後、ムコーダはフェルが汚れていることに気付き、翌日フェルを洗うことを決めた。

ムコーダは、フェルを洗うために準備を整え、犬用シャンプーとブラシを使用して洗うことにした。フェルは水に対して少し苦手意識を持っていたが、ムコーダはスイの水魔法を利用してシャワーのようにして体を濡らし、丁寧にシャンプーで洗い流した。フェルは最初は抵抗していたものの、洗い終わった後のつやつやでサラサラの毛並みに満足していた。ムコーダは今後も定期的にフェルを洗うことを約束し、フェルもそれを受け入れた。

第八章  ワイバーンは美味かった

ムコーダは、ランベルト商会を訪れ、石鹸やシャンプーの売れ行きを確認した。マリーの宣伝が功を奏し、これらの商品は非常に好調に売れていた。また、これに伴い、同店の本業である革製品の売上も上昇していた。ランベルトからは追加注文を受け、ムコーダはその準備に追われた。翌日、注文品を届けた際、ムコーダはワイバーンの皮を使ったマントやベルト、靴のオーダーメイドを依頼し、その余った皮を代金の一部として支払うことを提案し、ランベルトはそれを承諾した。

ムコーダが冒険者ギルドを訪れると、ギルドマスターと共に倉庫でワイバーンの解体結果を確認した。スイのおかげで血抜きが完璧に行われ、解体作業が順調に進んだ。ギルドマスターからはワイバーンの残りの皮と魔石、そしてスイの作った上級ポーションの代金として金貨10枚が渡された。また、フェルが狩ってきた地竜の解体を依頼しようとしたが、この街では設備が整っておらず、解体は不可能であることが判明した。代わりに王都やダンジョン都市での解体が提案された。ムコーダは旅立ちの準備を進め、ワイバーンの代金を受け取った後、再び旅に出る予定であることをギルドマスターに伝えた。

ムコーダはギルドマスターの部屋で、次の目的地を海に定めていることを伝えた。フェルはクラーケンとシーサーペントを食べることを楽しみにしており、ギルドマスターはムコーダに海へのルートを勧めた。このルートにはクレール、ダンジョン都市ドラン、ネイホフ、そして海の街ベルレアンが含まれていた。特にドランのダンジョンに興味を示したフェルとスイだが、ムコーダはダンジョンに入るつもりはないと主張した。

その後、ムコーダはランベルトの店を訪れ、ワイバーンの皮をマントやベルト、靴の製作のために渡した。ランベルトは半年後の完成を約束し、ムコーダが旅に出ることを知った。ムコーダは旅の途中でクレールなどに寄り、ゆっくりと観光しながら進む予定であるが、フェルはダンジョンへの期待を捨てきれず、早く向かいたい様子だった。

ムコーダはフェルとスイと共に、ワイバーンの肉を使って贅沢なステーキを楽しんだ。肉はとても高級感があり、シンプルな塩と胡椒で調理されたが、その美味しさにムコーダも感嘆した。フェルとスイもワイバーンの肉を気に入り、何度もおかわりを求めた。

翌日、ムコーダは旅立ちの準備として、さまざまな料理を作り置きし、特にワイバーンの肉を使ったハンバーグが好評だった。その後、冒険者ギルドに向かい、ワイバーンの討伐報酬や買取代金として大金を受け取った。ギルドマスターからは、次の目的地であるクレール、ドラン、ネイホフ、ベルレアンの各都市で依頼を受けるよう念押しされた。

ムコーダたちは、次の目的地であるクレールに向かうため、カレーリナの街を後にした。フェルはダンジョン都市に行くことに興味を示しており、旅の行程に期待を抱いていた。

第九章  新たな仲間

ムコーダはフェルに乗ってクレールの街へ向かい、途中でキャンプを張った。夕食にワイバーンの肉を使ったしゃぶしゃぶを作り、フェルとスイが喜んで食べた。その後、風呂を楽しんでから、夜には女神たちへの供物の準備を行った。女神たちからのリクエストに応じて、甘味やシャンプー、酒などを用意し、それぞれの希望に応えた。女神たちとのやり取りを終えた後、ムコーダは疲れながらも満足して眠りについた。

ムコーダとフェルは翌日、クレールの街に到着した。クレールは紡績の街で、糸や布の専門店が多く立ち並んでいた。冒険者ギルドを訪れたムコーダは、ギルドマスターのロドルフォと会い、ヴェノムタランチュラという魔物の糸を採取する依頼を受けた。この依頼は、ブルーノ商会からの急な要望で、街の北にあるイシュタムの森に生息する毒持ちの魔物たちの中でも特に危険なヴェノムタランチュラの糸が必要とされていた。

フェルは当初、蟲系の魔物を嫌がったが、ムコーダが調理すれば食べられるということで、依頼を引き受けることを決めた。ムコーダはロドルフォの紹介で「糸車」という宿に泊まり、翌朝には新しく購入した服を着て、ヴェノムタランチュラを探しにイシュタムの森へ向かった。

ムコーダとフェルは、ヴェノムタランチュラを探すためにイシュタムの森に入った。森の中は薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていたが、フェルの結界と神の加護があるため、毒持ちの魔物にも安心して進むことができた。途中で出現した巨大なムカデ、ジャイアントセンチピードはスイが瞬時に倒し、フェルは少し不機嫌になったが、すぐにヴェノムタランチュラを目指して再び進んだ。

森の奥でヴェノムタランチュラを見つけると、フェルは雷魔法で瞬く間に8匹を倒した。スイは自分も戦いたがっていたが、次の街にあるダンジョンでの戦いを楽しみにするよう説得された。フェルたちは依頼を無事に果たし、森を出て休息を取ることにした。

ムコーダは、イシュタムの森での戦闘後、食事として作り置きのとんかつやチキンカツ、メンチカツを使ったカツサンドをフェルとスイに提供した。フェルはからしマヨネーズを使ったとんかつサンドを、スイはチーズ入りのチキンカツサンドを特に気に入ったようで、おかわりを要求した。食事の後、ムコーダは餃子を作り置きすることに決め、肉多めの餃子を作った。

その後、餃子を焼いて食べている最中に、小さなドラゴン、ピクシードラゴンが現れた。このドラゴンはムコーダが作った餃子を食べ、ムコーダの従魔となることを決めた。ムコーダはこのドラゴンに「ドラちゃん」と名付けたが、ドラちゃんはその名前に不満を持っていた。

ムコーダは、フェル、スイ、そして新たに仲間に加わったドラちゃんと共に街に戻ることにした。

ムコーダは、街に入る際、新しく従魔となったピクシードラゴン(ドラちゃん)を連れていたため、門番と一悶着あったが、冒険者ギルドのギルドマスター、ロドルフォの取りなしで無事に街に入ることができた。ヴェノムタランチュラの討伐報告を行い、追加でジャイアントセンチピードも持ち帰ったことを伝えると、ロドルフォは驚きつつも買取手続きを進めた。ムコーダはヴェノムタランチュラの足を食べるために取り戻すよう依頼し、買取が完了するまで数日待つこととなった。その後、ドラちゃんとスイを紹介し、ドラちゃんは最初は獣舎に不満を持っていたが、ムコーダが翌日に美味しい食べ物を約束すると機嫌を直し、納得した。

番外編  トロ ~り半熟卵のスコッチエッグ

ムコーダは、ネットスーパーで購入した手回しミンサーを使ってひき肉を作り、スコッチエッグを作ることに決めた。半熟卵を使ったスコッチエッグは、フェル、ドラちゃん、スイに大好評であった。ムコーダ自身も美味しさを楽しんだが、野菜不足を感じ、サラダを追加した。フェルは辛いソース(タバスコ)に興味を示し、スコッチエッグにかけて食べたが、辛さに驚きつつも気に入った様子であった。ムコーダはフェルの食いしん坊ぶりに呆れながらも、皆で食事を楽しんだ。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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