どんな本?
“月が導く異世界道中“(”Tsukimichi: Moonlit Fantasy”)は、あずみ圭 氏による日本のライトノベルシリーズ。
物語は、平凡な高校生の深澄真が、家の都合で突然異世界へ召喚され、そこで女神にブサイクと言われ、彼女によってヒューマンとの交流を禁止され、果てしない荒野に捨てられるところから話は始まる。
異世界での真の冒険は、月読命という神の加護を受け、超人的な能力を発揮しながら、亜人や魔族、上位竜、魔物といった様々な存在と出会い、主従契約を結ぶことから始まる。
この物語は、2012年に「小説家になろう」で発表された後、アルファポリスから書籍版が出版され、漫画やアニメ化もされている。
深澄真をはじめ、多彩なキャラクターが登場する。
巴(旧名:蜃)は強力な上位竜で、真と戦闘し彼の記憶から時代劇を知り、それを見たいがため契約を結ぶ。
それ以外にも飢餓で正気を失っていた澪(元々は災厄の黒蜘蛛)やヒューマンの進化を探訪していた識(元リッチ)など、個性豊かなキャラクターが真の周りを彩る。
アニメも第2期作成が決定。
第2期の放送が2024年1月から2期が放送する。
読んだ本のタイトル
#月が導く異世界道中 18巻
著者:#あずみ圭 氏
イラスト:#マツモトミツアキ 氏
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あらすじ・内容
大商人レンブラントが推進する辺境都市ツィーゲ独立計画に巻き込まれた真。彼は、この計画に手を貸すローレル連邦の重鎮彩律から、防衛戦に長けた強力な傭兵団『ピクニックローズガーデン』の話を聞かされる。ツィーゲ防衛の核とするために、この楽しげな名前の傭兵団の協力を仰ぐべく、真達クズノハ商会一行はローレル第二の都市カンナオイへと向かう。しかし、この世界にやって来た日本人を祖先とする『賢人』を特別視するローレルの人々が真を放っておくはずもなく……。 電子版には「知られざる争奪戦」のショートストーリー付き!
月が導く異世界道中18
前巻からのあらすじ
識以来の4人目の従者が出来たが、、
大黒天と須佐之男命、アテナからの贈り物と共にやって来た元月読様の従者だった。
真にまだ心から従っていないようで、4人目の従者の環は亜空から出さない事を決められる。
その後は、荒野で真達に助けられた冒険者アルパインが、トアの先祖が無くしたナイフを探すため荒野に潜る。
だがそれは、、、
亜空の連中がトア達のために舞台を作り、影で彼女達を暗殺者達に護衛させてまで達成させようとしていた。
それでも、彼女達は必死に冒険をして遂にはナイフを探し出すことが出来た、、
それを裏から見てホッとする真達。
感想
ローレル連邦に訪問。
いままでは同性で常識人だった識をお供にしていたが、彼は学園で生徒の面倒を見るために残る事になった。
どうも先輩に圧力をかけられたらしい、、
お供を断る時に情緒不安定になっていたので誰が圧力をかけたのかはお察し。
そして、お供は非常に不安だが上位竜の巴と厄災の大蜘蛛の澪がする事になった。
以前、人身売買をしていた悪徳な冒険者がチョッカイをかけて来た時に、反撃したら街一つを消してしまった彼女達をお供にする。
そんな黒歴史を持つ彼女達をお供に、ツイーゲ独立のための戦力補充のためにローレル連邦にいる傭兵団「ピクニックローズガーデン」に訪問する。
真からしたら常に爆弾を背負っているような状態での珍道中。
ローレル連邦の東の玄関口のミズハの城門付近で暴れ竜に対応したら、竜に乗っていた竜騎士に感謝されながらも警戒され。
そんなミズハで、上位者の彩律が発行した身分証明がなかなかにエグく、書状を見た竜騎士達は真を賢人として敬って対応する。
その豹変にドン引きして早くなる離れようとする真だったが、、
上位竜の巴に発情してしまった若い竜のせいで、歓迎しようとしていた会場が破壊されてしまう。
その竜をボコった上役の竜が巴に直接謝罪しに来て事情を説明。
その会場を再度設けるために、時間潰しに城下町で色々な店で前の異世界人、賢人の形跡を見る。
コスプレが制服になってるとか、、
食べ物とか、、
廃れたけど鉄道が通っていたとか色々とあった。
そして、最後に手配された宿に行ったら、家族風呂があり。
以前、お供の2人に揶揄われた真は、2人から逃げようと色々と頑張ったが、、
トラブルが向こうからやって来た。
幼女が家臣から逃げ出して、捕らえられそうになり時代劇が大好きな巴は幼女を保護してしまった。。。
いや、それ誘拐だよ?
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備忘録
1
四大国の一つであるローレル連邦へ向かう街道を背景に、クズノハ商会代表ライドウこと深澄真が、青い髪の侍、巴と共に旅をしている。彼らは、ローレルの入り口であるミズハという都市に向かっており、途中で澪と合流している。巴は旅の風情を楽しんでおり、澪は遠くの都市から漂う食材の香りを感じ取っている。一方、ライドウは辺境都市ツィーゲがアイオン王国のクーデターに巻き込まれている状況を踏まえ、彼らがミズハに向かう理由を思い返している。
アイオン王国での武力蜂起が起きた一月前の話から始まる。王都ボズダでの革命は失敗に終わったが、この出来事はクズノハ商会とツィーゲにとって重要な意味を持つ。革命の可能性は事前に予想されていたが、実際に起きた形式は予想外であった。クーデターは一時的には王国に押し返され、ツィーゲでは強力な援軍の存在や国宝級の魔道具の使用を推測している。革命勢力の戦力は予想以上に強大であり、ツィーゲの計画した独立劇は新たな混乱を生む形に変更された。
アイオン王国は現在内乱状態にあり、ツィーゲはこの機に乗じて独立を宣言した。しかし、王国も革命勢力もツィーゲの独立を認めておらず、周辺都市からはツィーゲの独立に対する支持があるものの、守備隊や防衛に関する問題が残る。レンブラントさんとツィーゲの議会がこの状況をどう乗り切るかが課題となっている。
この文書は、クズノハ商会代表ライドウとその仲間たちがツィーゲの独立という大きな変化の中でどう動くか、そしてアイオン王国内の混乱がどう影響するかを描いている。また、ツィーゲの街が戦争中でありながらも日常が続いている様子や、冒険者ギルドを利用したツィーゲの戦略も語られている。
ツィーゲの戦略会議が冒険者ギルド内のセキュリティの高い部屋で行われている。この場所はツィーゲの方向性を決める重要な場である理由は、セキュリティが万全だからである。しかし、冒険者ギルドが情報を外に漏らすことはないものの、ギルドの利害に関わる場合は情報を利用する可能性がある。ツィーゲは冒険者ギルドに対する敵意がなく、街の方針を決める会議の内容が聞かれても問題ないと判断し、この場所を利用している。
レンブラントさんは、隣町コランからツィーゲへの庇護を求める書状を受け取り、その件で意見を求められている。コランはツィーゲに文句を言う者や手を出す者も相手にしなければならない立場になるため、これは難しい決断である。レンブラントさんはコランの裏切りの可能性と、コランがなぜこのタイミングで庇護を求めてきたのかについて疑問を持っている。コランがツィーゲに庇護を求める提案が真剣に考えられる魅力的なものであるかどうかを判断しようとしている。
その後、ライドウは彩律さんが待つ別室に向かう。レンブラントさんはコランとツィーゲを一つの街として統合する可能性について考え始めている。このアイデアは、ツィーゲが土地に困っている現状を解決し、海と荒野の両方の良い点を取り入れることができる魅力的な提案となり得る。しかし、レンブラントさんはまだこのアイデアの実現可能性について慎重に考えている。
ローレルの彩律さんから、ツィーゲの守りについて話があった。彩律さんは、ローレルに拠点を置く傭兵団「ピクニックローズガーデン」をツィーゲの助けになるかもしれないと提案している。この傭兵団は高い能力を持ちながら戦争には積極的に参加しない、特殊な立ち位置の組織であり、賢人の血を引くという。彩律さんは、ライドウがこの傭兵団と交渉してツィーゲに味方させる可能性があると考えており、ライドウにローレルへ行くよう依頼している。彩律さんの提案には、お忍びで訪れること、ローレル各地での特別待遇、おもてなしの準備不足を補う便宜提供などが含まれている。
ライドウはこの提案に興味を持つが、ツィーゲの現状と自身のスケジュールを考慮して、ローレルでの長期滞在が難しいと述べる。彩律さんは、巫女様への敵意が絶対的な悪とされるローレルであっても、ライドウへの特別な立場を認め、彼に特別な扱いを提案する。ライドウはローレルの首都ナオイではなく、第二の都市カンナオイに行くことになり、そこから北にあるヤソカツイ渓谷の地下に広がる迷宮、通称ローズガーデンを目指すことになる。この迷宮は上位竜「夜纏」が作り出したもので、ローズガーデンの本拠地がある。
ライドウはこの任務について考えながら、誰を従者として連れて行くかを検討する。彼はレンブラントさんへの報告を決め、ローレルへの訪問に向けて準備を始めることになる。
2
ライドウはローレルへの出張に巴と澪の二人を同行させることに決めた。亜空での夕食後、彼は従者たちにローレル行きの同行者を求めたが、最終的に巴と澪が共に行くことを決めた。二人はそれぞれ自分の役割があるにも関わらず、ローレルへ行きたい意志が強く、ローレルへの関心が高いことを示している。巴はコランの実情を把握し、澪はローレルでの食材と料理の研究に興味を持っている。二人は自分たちの不在中も街や商会の運営に支障がないと確信している。
ライドウはローレル訪問のための準備として、他の従者たち、特に識と環に亜空とツィーゲでの追加の仕事を依頼する。識と環はライドウの決定を受け入れ、彼の不在中も事務を管理することに同意した。澪はローレル滞在中にテイクアウトの定食メニュー「ベントーフェア」を試食する機会を提案し、巴はコランに関する報告を行う予定である。
最終的に、ライドウは巴と澪を伴ってローレルに向かうことを決め、クズノハ商会の報告会を開始する。この会では、ローレル行きの計画や他の従者たちからの各種報告が行われる。
コランの港町は、クズノハ商会との協力を深め、ツィーゲに恭順する姿勢を示している。その背景には、クズノハ商会の造船技術と海王の協力がある。海王とはセル鯨さんが率いる勢力であり、セル鯨さん側はコランを支援しているが、海王の兄が治める勢力とは異なる領海を持つため、直接の衝突は少ない。
クズノハ商会の影響でコランは繁栄を享受しており、クズノハ商会に好意的な態度を取っている。クズノハ商会がツィーゲの代名詞となり、コランはツィーゲの庇護下に入ることに前向きである。ライドウがコラン訪問を検討しており、クズノハ商会としては今後も良好な関係を維持することが望ましいとされている。
一方で、亜空では環が新たな従者として活動し、亜空と神社の管理を担当している。神社は亜空の民にとって憩いの場となり、ライドウにお参りする人も出てきているが、ライドウ自身は神社での自分へのお参りに戸惑いを感じている。亜空は理想郷としての要素が強く、環は亜空をユートピアと評している。
環からは、亜空における獣の扱いに関しての提案があったが、ライドウは環の提案に反対し、野生動物とその住む場所を尊重する方針を示した。亜空のさまざまな問題への取り組みや、理想郷としての発展が期待されている。
3
ローレル連邦の東の玄関口であるミズハは、ローレル連邦の出入国の大部分を担う主要な都市である。その理由は、ローレルが山脈に囲まれており、平野部が少ないため、入国ルートが限られているからである。ミズハには日本からの知識が受け継がれており、その文化に興味を持つ人々も多い。しかし、主人公はミズハを訪れることに緊張しており、特に「賢人」と呼ばれる日本人の影響に不安を感じている。
ミズハへの入国審査を待つ中、主人公と従者たちはおにぎりを食べながらリラックスする。しかし、その平和な時間も束の間、地竜が暴走して主人公たちの方に向かってくる。主人公と従者たちはそれぞれの竜を無力化しようとするが、突如現れた二人組によって竜は先に無力化される。この二人組は特殊な技術を使って竜を制御し、突如消えてしまう。主人公はこの二人組の技術に驚きつつも、自分もそれに対応できるようになるべきだと考える。
入国審査待ちの列から離れ、竜騎士三人(二人の男性と一人の女性)に助けられた主人公たちは、彼らに感謝を示す。竜騎士たちは主人公たちが新婚旅行で来たと誤解するが、実際は商会の仲間としてローレル連邦を訪れていた。竜騎士の一人、チュウゴから正式に紹介され、彼らは主人公たちを歓迎し、身分証としての特殊な手形を確認する。この手形には彩律家の紋がついており、彩律との関係を示していることから、竜騎士たちは大きな敬意を表する。
彼らは主人公たちを街に案内しようとするが、主人公たちは過度なもてなしを断り、単に街を訪れる目的を伝える。手形を提示することで、彼らは審査を通過し、入国することができる。手形の影響で、彼らは賢人として特別な扱いを受け、街の人々から注目を集めることになる。主人公たちはローレルの第三の都市ミズハに無事入国し、彼らの冒険が続く。
彩律は、ライドウとクズノハ商会がローレル連邦のミズハから入国したことについて報告を受けた後、その動向について考えを巡らせている。彼女はライドウへの最大限の歓迎ともてなしを準備しており、彼が賢人として認識されるよう国内での扱いを計画していた。彩律は、ライドウが国内で行動する際に彼らを無下に扱う者がいないよう事前に配慮していた。また、竜騎士隊との接触も含め、ライドウを陰ながら支援する準備をしていたが、地竜隊との接触は予期せぬものとなった。
彩律は、ローレル連邦へのライドウの訪問を政治的な機会と捉えており、国民や地方領主を通じてライドウをもてなす戦略を立てている。また、ピクニックローズガーデンという民衆から支持されている傭兵団や、ナオイとカンナオイの間での政治的な対立、特にイクサベ家とオサカベ家の間の緊張を背景に、ライドウを利用してこれらの問題に対処しようとしている。彼女はイクサベ家の一員であるイズモに特に関心を寄せており、彼を中心とした新たな家族構築の計画を進めているが、ライドウとの関わりが予期せぬ影響を及ぼす可能性も考慮している。
全体的に、彩律はライドウの訪問をローレル連邦内の様々な政治的・社会的な課題に対処する機会として捉えており、彼の影響力を最大限に活用しようと計画しているが、その結果がどうなるかはまだ不確定であることに頭を悩ませている。
4
ローレル連邦北部の険しい山脈に位置するドワーフの里にエルダードワーフのベレンが訪れた。約30年ぶりの再訪で、彼は以前と変わらぬ景色と仲間たちに心を動かされた。ベレンは最近作った斧「山断ち」を持参し、その技術の進歩にドワーフの仲間たちを驚かせた。彩律の指示で別行動を取り、山越えでローレルに入国したベレンは、里の職人たちとの再会を楽しみ、自分の成長と職人としての喜びを共有した。彼はこの再会を通じて、職人種族としての幸福を同胞と分かち合う意欲を新たにした。
ベレンがエルダードワーフの里を再訪した夜、彼と里長は酒宴を離れ、別室で落ち着いた雰囲気の中で対話を交わした。ベレンは放浪の末、荒野に定住し、そこでエルダードワーフとしての自己認識を深めたことを語った。また、彼が持ち帰った陶器や技術について話が及び、それがローレルのドワーフの里にもたらされた古い技術とつながっていることが明らかになった。里長は、過去に賢人によってもたらされた技術や知識が、里に新たな豊かさをもたらしたと語り、ベレンが持ってきた品々も同じように価値があると評価した。ベレンは、この再会を通じて、かつての師と彼がたどってきた道や、彼自身が亜空での生活を通じて得た技術や知識を共有し、認められる喜びを感じた。そして、彼は真の使いとして、エルダードワーフの里に新たな技術や知識をもたらす使命を果たそうとしていた。
ローレル連邦第二の都市、カンナオイの郊外では、その利便性から多くの村落が存在し、人々の生活が盛んである。この地域では、物流が活発で冒険者や傭兵が多いことから、治安や依頼の面でも利点があるが、それに伴うデメリットもある。その中で、アルケー族の大男ホクトと森鬼族の少女シイが情報収集のためにカンナオイ周辺を訪れていた。彼らは巴に同行を許され、真とは異なる方向からローレルに密入国しており、村々の様子や生活を観察しながら、それぞれの価値観や生き方について語り合った。ホクトはカンナオイでの生活への適応を疑問視し、シイはその地域特有の文化や伝統について理解を示した。また、彼らは迷宮からの魔物の襲撃に遭遇し、その対応を通じてローレルでの冒険者や傭兵団の実態についても言及した。彼らは巴からの命に従い、カンナオイに向けて出発する準備を整えつつ、途中で遭遇した魔物との戦闘にも臨んでいた。
クズノハ商会一行は、ローレル連邦のミズハに入国し、地竜隊の隊長たちに厚く歓迎された。竜騎士たちは彼らの訪問を事前に知り、街の中心で膝をついて迎えた。商会一行は、地竜隊の本拠地であるミズハでの情報収集と、その後の宿泊先の手配を地竜隊に任された。地竜隊の本拠地に到着すると、一行は竜舎での歓迎会への招待を受けたが、そこで白い竜スノウロードを含む竜たちのトラブルに遭遇した。一行はこの事態に対して理解を示し、リョウマ隊長は修復作業に取り掛かるとともに、一行のミズハでの観光案内を部下に依頼した。商会一行は、ミズハの農業や畜産に関心を持ち、この地域がローレル連邦にとって重要な農業地域であることを学んだ。また、地竜隊の存在が獣害を減らし、農業に貢献していることも明らかになった。一行はミズハの観光を楽しむことになり、リョウマ隊長は歓迎会の準備を進めた。
クズノハ商会の一行がミズハでの買い物を楽しむ中、特に服や雑貨の購入が頭痛の種となった。賢人由来の文化が反映された、派手で特異なデザインの服装が多く、コスプレショップのような店で巴と澪は興味深げに服を選んだ。特に制服やメイド服、さらにはナース服やセーラー服など、日本の文化が色濃く反映されていることに驚いた。巴と澪はそれぞれ自分たちの服を選び、ライドウも彼女たちから服を選ばれそうになり、着せ替え人形のように扱われることに内心抵抗を感じた。アヤセさんは浴衣に惹かれ、ライドウからの贈り物としてそれを選び、ライドウはこの高級店での買い物に対する彼女たちの反応に苦笑いを浮かべた。最終的に、ライドウは巴と澪による服の選定に巻き込まれ、彼らの楽しそうな様子に負けて、服選びに参加することを受け入れた。
クズノハ商会の一行は、竜騎士のチュウゴさんに案内されて郊外にある賢人の遺構を訪れた。その遺構とは「竜魔鉄道」と呼ばれるもので、かつては長距離を走る列車によって人や物資が運ばれていた。しかし、現在ではその技術は失われ、線路の跡だけが残されていた。一行はこの遺構に深い感動を覚え、賢人たちがこの国で果たした役割と彼らの生きた証を感じ取った。特にライドウは、ローレル連邦における日本人賢人の影響と彼らが残した「存在の証」に心からの敬意を表し、彼らが幸せだったことを願った。その後、飛竜隊の竜騎士カミヤ=リツがカンナオイからの人捜しのために接触してきたが、一行には心当たりがなかった。カミヤの登場によって一時的に場の空気が変わるものの、一行は再び賢人の遺構に心を寄せた。
クズノハ商会の一行は、賢人の遺構を訪れた後、農園と牧場を見学し、様々な作物や牧草を体験した。彼らは地元の農園で採れたての枝豆や他の野菜、果物を楽しんだ。特に、黒い枝豆は非常に味が濃く、一同はその味を堪能した。さらに、冬瓜のクズ煮をはじめとする地元の食材に触れ、その美味しさに驚いた。また、クローバーやアルファルファなどの牧草について学び、牧草が家畜にとって好まれる餌であることや、アザミを好んで食べる家畜もいるという話に興味を示した。一行は地竜隊からの案内で、翡翠亭という宿に向かうことになり、そこで宴の用意が整っていることを知らされた。翡翠亭は地元でも評判の宿であり、一行はその宿泊に期待を寄せた。
5
クズノハ商会の一行は、賢人の遺構を観察した後、農園と牧場を訪れ、様々な作物と牧草を体験された。特に房ごと茹でた黒い枝豆が美味しく、一同はその味を楽しまれた。農園では、採れたてのスイカ、瓜、大根、人参、エシャロットなども味わわれ、冬瓜のクズ煮には特に感動された。また、クローバーやアルファルファなど牧草の栽培について学ばれ、その人気と用途について知られた。農園訪問後、隊からの連絡を受け、宴の用意が整っていることを知らされ、荷物を宿に置いてくるよう案内された。宿は翡翠亭という、地元でも評判の良い宿で、一行はそこでの滞在を楽しみにされている。
クズノハ商会の一行は、地竜隊に案内された翡翠亭という宿に到着し、部屋の快適さに満足されている。この宿は畳が敷かれ、和室の構成をしており、日本の旅館を参考にしたような雰囲気がある。部屋には露天風呂も付いており、一行は温泉で疲れを取ることを楽しみにされている。しかし、以前の混浴での経験から、リーダーのライドウは少し気がかりな様子であるが、巴と澪はその心配をよそに既に盛り上がっている。ライドウは混浴の状況をなんとかうまく乗り切る方法を考えているようである。
竜騎士隊が主催した宴からの帰り、クズノハ商会の一行は、事が起きるフラグについて冗談を言い合いながら、宿に戻ろうとしていた。しかし、その途中で子供と大人の小競り合いに遭遇された。子供は「姫様」と呼ばれ、大人たちに囲まれながらも、自ら検地を監督すると主張している。この子供は魔力の宿った刀を持っており、大人たちは子供をカンナオイまで連れ帰ろうとしているが、巴が介入して子供を助けることになった。巴は大人たちを峰打ちで退け、子供に接近する。子供は巴の強さに感動し、伝説の剣豪イオリに例える。その後、巴は子供を安心させ、澪はライドウに宿に戻ろうと提案する。しかし、巴の介入により、子供も一緒に宿に戻ることになりそうである。ライドウは、予期せぬトラブルに巻き込まれつつも、最終的には宿に戻ることを決め、澪は温泉の楽しみを再び期待する。
EXTRAエピソード
ロッツガルド学園・学生模様
クズノハ商会一行がローレル連邦に向かう前、ロッツガルド学園で実技講義が行われ、多くの新しい参加者が加わった。この講義では、ライドウとその助手識が特別な結界を使って学生たちを試し、アベリアを含む生徒たちを独自の試練に挑ませた。参加者は幻術の中で独立した試練を受け、アベリアは自身が挑んだ試練を解決し、その過程で自己成長と自己認識の深化を経験した。彼女は結界を破り、試練を乗り越えたことで自信を深め、ライドウと識からも一定の評価を受ける場面があった。アベリアは自分の限界を超えようとする姿勢を見せ、他の学生たちもそれぞれの試練に挑む中、彼女は自己の成長を実感し、クズノハ商会での未来に向けて前向きな姿勢を固めた。
ライドウ(真)と識が学園で行った幻術講義にて、ジンとダエナはそれぞれの方法で幻術を破ったが、アベリアは自力で幻術を真っ当に破ることに成功した。ライドウと識は、アベリアが幻術を破ったことに驚きつつも、彼女の成長を喜んだ。アベリアを含む生徒たちへの講義は、ライドウが吸盤のついた矢を使用して、生徒たちを更に追い詰める形で続けられた。講義は生徒たちにとって厳しいものの、有意義な学びの場となった。ライドウと識の間には、アベリアに特別な期待を抱くやり取りも見られ、アベリアの多芸な才能とその成長に注目が集まった。
ライドウ先生の厳しい講義が終わった後、ジンたちは反省会を行った。後輩たちは講義の厳しさに青ざめながらも、先輩たちと共に図書館に集まった。ジンたちは、ライドウの講義での体験を振り返りながら、後輩たちに助言をした。彼らは、ライドウの講義で得られる経験の価値を語り、後輩たちにもその機会を活かすように促した。講義での苦難を乗り越えたことで、ジンたちは自分たちの能力に新たな自信を持ち、学園生活がこれからどのように変わっていくのかを楽しみにしていた。後輩たちの中には、ジンたちの言葉に励まされて挑戦を続けようと決心する者もいれば、再び参加するのをためらう者もいたが、ジンたちは彼らの成長を期待していた。
ライドウ先生は、ローレル連邦への出張を控えており、学園都市の知人に挨拶をしていた。その間に、ローレルへの出張情報が広まり、多くの人々が心配して店に駆けつけてきた。中でも学園の事務員は、ライドウがしばらく留守にすると誤解して激しく動揺し、公衆の面前で泣き崩れた。ライドウは、ローレルへの出張はあるが講義は予定通り行うと説明し、事務員を宥めた。その後、バイトで働くジンが講義について心配して尋ねたも、アベリアがハリセンで彼を叱った。エリスが客としてイズモを紹介し、ライドウはイズモに会うため店内に戻った。このエピソードでは、ライドウの人望の深さと、彼を取り巻く人々とのやり取りが描かれていた。
イズモはローレル連邦出身で、ライドウ先生が連邦への出張を控えていることを知り、識を交えずに二人だけで話したいと申し出た。彼はローレルの「カンナオイ」という街と、そこから更に深く「ヤソカツイの大迷宮」への訪問を懸念しており、ライドウ先生が「ピクニックローズガーデン」という傭兵団と商談することを知ると、驚きと共に心配の色を隠せなかった。イズモは、イクサベ家やオサカベ家という有力な家族や、賢人たちが組織した伝説の傭兵団について言及し、ライドウ先生がこれらの詳細を知らないことに驚き、ローレル連邦の内情や迷宮に関する情報を全て伝えると強く申し出た。この会話から、イズモがローレル連邦に関する重要な背景を持っていること、またライドウ先生が控えている商談の重要性がうかがえた。
イズモは自分の故郷や家族の問題について混乱し、ライドウ先生に情報をカオスな状態で提供した。先生は話を完全には理解できず、識に内容を整理させることにした。イズモの話から、ローレルのナオイとカンナオイの間の微妙な関係や、イズモの実家であるイクサベ家の背景が部分的に明らかになった。イクサベ家はオサカベ家から分かれた武門の家柄であり、ナオイで政を担っていた。ライドウ先生はイズモの問題に関与する気はないが、必要なら助ける用意があることを示した。また、ローレル連邦の迷宮に関する情報も話され、迷宮を守る妖精「マリコサン」と影竜「フツ」についての言及があった。この話から、イズモがローレル連邦と深い関係があり、ライドウ先生が彼の問題に対してサポートを提供する可能性が示された。
クズノハ商会からの帰りに、イズモは自分たちが造ったロッツガルドの新しい公園を訪れ、その特別な場所で独白した。彼は、公園が特別な理由は自分たちが復興作業の一環として直接造ったからであり、この場所や街全体が彼にとって特別な意味を持つようになっていることに近く気付くだろう。イズモはライドウの講義とジン達との出会いが彼の人生を大きく変え、自分だけでなく他人の幸福も願うようになったことを認識した。彼は自分の問題を自分で解決する決意を新たにし、後輩たちとの交流を深めることで自分の成長を実感した。この物語は、イズモが自己認識と成長を遂げ、ライドウの講義と友人たちの存在が彼の進路を形作る過程を描いている。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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