どんなラノベ?
イケメン死すべし!モブから始まる、乙女ゲー風異世界ファンタジー!!
イケメン死すべし!!!!!
↑「鏡見ろ!wwwリオン!!www」
異世界転生モノで舞台は剣と魔法のファンタジー世界、浮かび上がった大地。
その大地の間を飛ぶ飛行船。
そんな幻想的な乙女ゲームの世界。
元日本の社会人だったリオンは、女尊男卑な世界に絶望する。
この世界では、男なぞは女性を養うだけとの家畜のようなものであった。
例外なのは、ゲームで攻略対象であった王太子率いるイケメン軍団ぐらい。
そんな理不尽な境遇において、リオンはある一つの武器を持っていた。
前世で生意気な妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの知識である。
本当は田舎に引きこもりのんびりとしたいリオンだったが。
第一婦人の策謀の生贄にされたリオンはその知識を使い。
策謀を食い破りモブとして生きて行こうとしたが、、
やりたい放題の女どもとイケメンにキレ。
チートな宇宙船ルクシオンを使って反旗を翻す。
手始めにユリウス達攻略対象が、悪役令嬢アンジェリカを決闘で断罪するシーンに介入して攻略対象を全員倒してアンジェリカの勝利して後始末をレッドグレイブ家に任せたら男爵に陞爵。(1巻)
修学旅行からの帰りにファンオース公国の奇襲を受けてアンジェリカが人質に取られたが、リオンが単騎で公国軍に突撃してアンジェリカを救出し、さらにヘルトルーデ王女を人質に取り。
公国軍を撃退して子爵になり。(2巻)
読んだ本のタイトル
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 3(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
修学旅行中に起きたファンオース公国の襲撃。
それを撃退したリオンは、またしても出世してしまう。
そんなリオンの躍進に危機感を覚えた一部の貴族たちは、
公国と内通し彼を陥れようと暗躍していた。
そして遂には、でっちあげの罪状でリオンを幽閉してしまう。
それこそが公国の策略であることも知らずに……。
リオンというホルファート王国最大戦力を封じられたまま、
公国最大の一手が王都を襲う!
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 3
前巻からのあらすじ
自身の思惑とは裏腹に陞爵してしまったリオン。
だがこの女性上位な乙女ゲー世界は変わらず、王子達との戦い、エアバイクレース、公国での戦闘で学園の不人気は不動のものとなっていた。
本来の主人公であるオリヴィア、公爵令嬢であるアンジェリカからの好意は身分違いだと気づかない振りをしつつ婚活に精を出すリオン。
でも身分に合う婚活相手は地雷原。
王都に別荘を建てろ、愛人と共にを養えと当たり前に言う御令嬢達。
現実は厳しい。
だが、いやがうえにも周辺の生徒に注目される三人の関係は、本人達の意思を別に歪に変化していく。
修学旅行の帰りに、ゲームではラスボスであったはずのファンオース公国の魔の手がホルファート王国に牙を剥く。
その牙をリオンがチートなルクシオンの力でポキッと折ってしまった。
感想
WEB版を読んでみたけど話が全然違う。
この話の最後の方で国王とマブダチのようになってるのが面白い。
本人達はお互いに嫌ってるのだが、側から見ると無遠慮に戯れあってるようにしか見えない。
まぁ、だから17歳の学生に自国の軍事指揮権を預けれるんだよな、、
それだけ信用しているとも言える。
でも、国王ローランドの根底には「働きたくない」があるからリオンに丸投げしてるだけ。
それを面白く思わないリオンがローランドを働かすために、わざと騒ぎを大きくしたりするのがこの後の共和国編で発生する。
その狭間で王妃ミレーヌが、胃と睡眠時間を削る事になるのだが。。
その騒動を起こすのが自身に懐いており、精神年齢が同じくらいで、いきなり口説くる困った子って感じで、政治的に使える最強の駒であり彼が居るだけで相手国は武力的な外交は控える。
旦那の国王とは完全に冷めてるから、息子と同じ歳の学生に翻弄されてるのも、、
でもそれが息抜きになってたりもする。
確かWEB版の外伝では王妃とくっついて、息子の王子が主人公をどう呼んだら良いか苦悩するシーンがあったな、、
オチは「パパ」だった記憶が、、
エニウェイ
この巻では、ユリウスがマリエに籠絡されて後ろ盾になる事をやめたアンジェパパのレッドグレイブ家。
これまで王国内では最大勢力だったが、多数の離脱者を出してしまった。
その変わりに勢力を伸ばして来たのが、フランプトン侯爵家の勢力なのだが。
そのフランプトン侯爵は単独で公国の侵略艦隊を誰も殺さずに制圧してしまうリオンの武力を恐れていた。
そして、公国との裏取引をしており係争地を与える変わりにレッドグレイブ家の権勢を完全に無力に追い込むつもりだったらしい。
その変わりに公国からはリオンを封じ込めて欲しいと言われ、リオンに冤罪をかけて罪人にして牢屋に閉じ込めてしまう。
侯爵の思惑では拷問して獄中死に追い込むつもりだったが、王妃ミレーヌが直前にリオンを回収して牢屋に閉じ込める事になったのだが、、、
ここで五馬鹿が活躍する。
リオンを牢屋から出して欲しいと親達に頼み込むのだが、、
王子ユリウス。
閉じ込めてる張本人ミレーヌにお願いして、リオンは愛人だろうみたいな事を言ってビンタを喰って失敗。
ジルク、グレッグ
親に頼んだが無理だった。
ブラッド
親が王都に居なかった。
クリス
親に政治的な事は出来ないのかと口を滑らせて斬り殺されそうになる。
素晴らしいまでに大失敗ww
悲惨な状態なのに笑わせてくれる。
それで最終手段で牢屋番を襲って脱獄をさせようとしていたら。
ちょうどフランプトン侯爵派閥の連中がリオンを毒殺しようとしていたので助ける事になる。
その後、王妃ミレーヌを介して国王ロバートと話し合いをしてリオンを総司令官にしてもらい。
王家の船を貸して欲しいと願う。
でも、王家の船はカギがかかっていて貸せないとミレーヌは言う。
そのカギとは、お互いどのくらい好意を持ってるのか数値にして出すジョークグッツが王家の船のカギ。。
やってる本人は真剣なのに笑いになってるバランスが面白い。
そのキーになるのが転生者のでオリヴィアの代わりに聖女になったマリエ。
ゲームの決め手はオリヴィアの他人の心を動かす力で、それを増幅させる聖女のアイテムが必須だったのにそれをマリエが横取りしてしまった。
そして、マリエは公国との戦争に連れて行かれて、公国の決戦兵器の超大型を前に心を折られて大衆の前で「私は聖女じゃない」と大暴露。
そのせいで、聖女を中心に想定していた作戦が瓦解して王国軍は壊滅。
迎撃艦隊が公国軍に敗退したせいで王都は大混乱。
多くの貴族が王都から逃亡して防衛戦力が低下。
その敗戦の責任をマリエに押し付けてマリエは死罪に処される処をリオンがマリエの力が必要だと横槍を入れてマリエを回収。
そして、マリエと話をしようとするがマリエは完全に心が折れており前世の兄の夢を見て、その夢の寝言で「お兄ちゃん」と言ってたらしく。
マリエが「お兄ちゃんが来るまで何もしない」とブッ壊れ事を言い。
リオンが「お前の兄貴?どうせろくでもない屑野郎だな」と言ったらマリエが「お兄ちゃんを馬鹿にするな」とキレる。
そこからお互いに罵り合うのだが、、
マリエが「お兄ちゃんにゲームをクリアしてもらったのよ。その後に兄貴がすぐに死んじゃって、落ち着いた頃にセーブデータを確認したの!画像と動画でしかゲームの事を知らなかったのよ!」と言う。。
そこで、リオンが「俺、妹が海外旅行に行くから、その間にゲームをクリアしろってあの乙女ゲームを押し付けられたんだけど?え?もしかしてお前ーーーえ?」とお互いが前世の兄妹だったと判明する。
そして、マリエは前世の兄のリオンに泣きつく。
そして、マリエと五馬鹿を王家の船のジョークグッツの上に乗せるが、、
五馬鹿の数値は高いのだが、マリエの数値が低くて扉が開かない。
それにオロオロするマリエだったが、ユリウス達五馬鹿は、戦争に共に行かず愛想を尽かされたと思っており。
マリエを再度振り返らせるとイケメンに宣言する。
ちなみに国王ロバートと王妃ミレーヌの数値も低かった。
ほぼ他人と認識してるのが恐ろしい。
それを傍目からニヤニヤして見ていたリオンにアンジェリカとオリヴィアが共に乗ってくれと言う。
それを男達がリオンを押してジョークグッツに乗せようとしたら。
先に乗っていたアンジェリカとオリヴィアが相思相愛だと判定されて王家の船の入り口が開いて反撃の準備は整った。
そして、公国と繋がっていたフランプトン侯爵達を拘束して総司令官として公国との戦争に赴くのだが、、
其処にはリオンの友人達が、無償で飛行船を提供された男爵級の連中が強制的に参加費せられていた。
最初は他人事で公国が来たら投降して公国の貴族になれば良いと思っていたが、、
リオンから公国の飛行船を貰っており整備はリオンの工場でしかできない技術が使用され。
しかも、リオンに飛行船を貰えるほどの友人というだけで処刑の対象になると脅されての参戦だった。
そんな寄せ集めの艦隊で公国の決戦兵器超大型を迎撃しようとしていたら。
公国のヘルトルーデを救出しようと黒騎士バンデルが新人類の兵器、魔装の破片を装備して突っ込んで来た。
それを迎撃するリオンだったが他の部隊の迎撃をしていたために、バンデルはヘルトルーデと魔笛を奪取して逃亡。
そして、両陣営が戦闘を行うが、、
そこに五馬鹿が、、
ジルク、グレッグ、クリス、ブラッド。
王妃ミレーヌから参戦を禁止されていた王子ユリウスは父親のロバートから盗んだ仮面とマントで仮装して参戦。
ロバートはどうやってマントと仮面を手に入れたのだろうか??
やはり遊興費か?w
結末は読んで。
全部書きそうになっちまった。
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最後までお読み頂きありがとうございます。
備忘録
プロローグ
リオン・フォウ・バルトファルトは、内気で真面目な青年であり、前世でプレイしていた乙女ゲームの世界に転生してしまった平凡な男子学生である。彼は出世して子爵になり、高い地位を持つことになったが、乙女ゲーム世界の愛の力の強さに悩んでいる。また、彼の人工知能を搭載した宇宙船の相棒、ルクシオンは冷たくあしらうが、彼の側に置いている。学園で彼が地位を得ると、以前は見向きもされなかった女子たちから大量の手紙が届くようになり、その変貌にリオンは引いている。さらに、結婚を前提とした手紙の内容は彼の財産や地位を狙うもので、女子の利己的な態度に落胆している。彼は忙しい日々を送っており、転生者疑惑のあるマリエが聖女として認定されたことにも対策を考えなければならない状況だ。
カーラ・フォウ・ウェインは、準男爵家出身で、ホルファート王国の騎士家に属している女子である。彼女の寄親であったオフリー伯爵家が空賊との関係で取り潰され、当主や跡取りは処刑されたため、カーラは学園で裏切り者扱いを受けている。彼女は学園での見せしめのように孤立しており、周囲からの非難も受けている。そんな中、聖女として認定されたマリエが登場し、マリエはカーラに友情を申し出る。この申し出に周囲は驚くが、マリエはカーラを受け入れ、いじめることをやめるように呼びかける。一方で、マリエ自身は内心ではリオンに対する復讐を考えており、彼女自身も聖女としての地位を利用している。
リビアとリオンが学園の廊下を歩いていた。リビアは明るい茶髪をボブカットにしており、彼女は教科書やノートを抱えていた。二人は授業の度に教室を移動することについて話しており、リビアはリオンが疲れていないか心配している。リオンは、ファンオース公国の軍を退けたことで英雄とされており、望まない出世を困っている。リビアは彼が英雄であると述べ、リオンは来年を期待しつつ、周囲の女子に手の平を返されることに悩んでいる。そのため、彼はお茶会でリビアやアンジェと過ごすことを好んでいる。しかし、リビアはクラリス先輩やディアドリー先輩もお茶に誘っていることに気づいている。
その後、二人は掲示板の前で人だかりができているのを見つける。掲示板にはアルゼル共和国への留学プログラムの募集ポスターが掲示されているが、実際に人が集まっていたのは、マリエのために設立される親衛隊の募集に関するものだった。親衛隊は特別な措置として、神殿騎士からではなく正式な騎士から選ばれ、親衛隊に入隊した者には騎士の称号が与えられ、婚活に疲れた貴族にとっても有利な条件が提示されていた。
リビアはアンジェが近づいてくるのを見て、リオンはアンジェから自分がマリエの聖女親衛隊に内定したことを告げられ驚く。
第 01話「エルフの里」
王宮の会議室で、重臣や関係者たちが集まり、聖女親衛隊について議論していた。参加者たちは、神殿が聖女親衛隊の予算を王宮に要求することに不満を表明している。特に問題とされているのは、マリエが聖女になり、名門貴族の跡取りたちを籠絡していることだ。神殿側は、マリエと恋仲のユリウスを王太子に復帰させ、権力を握ろうとしているとみなされている。会議には公爵であるヴィンスも出席しており、ユリウスの失脚後、影響力が縮小していたが、会議の流れを見守っていた。ヴィンスと話していた宮廷貴族のバーナードは、今回の決定に賛成していたが、ヴィンスは自らが反対することで決定が覆るわけではないと述べていた。
フランプトン侯爵は会議を主導しており、聖女親衛隊の隊長にリオン・フォウ・バルトファルト子爵を任命することを発表した。これには周囲から不満の声が上がるが、フランプトン侯爵はリオンの資質を試金石としてロストアイテムを保有する資格を見ることを提案した。ヴィンスはこれに反論し、ロストアイテムを独占するつもりではないと述べるが、フランプトン侯爵派閥の意見で会議はまとめられた。フランプトン侯爵はヴィンスに対して挑発的な態度をとり、ヴィンスはこれを受け入れる形で会議は終了した。ヴィンスはこれからの行動について静かに思案するのだった。
飛行船パルトナーの甲板で、リオンはマリエとその取り巻きたちを眺めていた。リオンはマリエの親衛隊隊長として命令に従うことに虫唾が走るほど不満を感じている。リオンが船を出したのは、マリエの提案による冒険の旅に参加するためである。リオンはマリエを見るたびに、前世の妹や今世の姉妹を思い出し、不快感を募らせる。また、マリエの専属使用人であるカイルとも不仲である。カイルはリオンを嫌っており、リオンはカイルに対して怒りを感じている。一方、リビアとアンジェリカは純粋に遺跡を楽しみにしており、リオンは二人が興味を示したためにマリエの提案を受け入れた。船にはヘルトルーデもおり、彼女はリオンにとって厄介な存在である。リオンはヘルトルーデとの過去の因縁に苦しんでいる。船はエルフたちが住む浮島に到着し、上陸準備が始まる。
エルフの浮島に上陸した際、女子が指示を出し男子が荷物を運んでいた。現地では専属使用人が奴隷として扱われるが、同時に愛人でもあるため、男子は彼らをこき使うことを避けていた。リオンはグレッグに絡まれながらも、周囲で働くヘルトルーデさんの存在を意識していた。ヘルトルーデさんは王国の状況に対し、自国の公国とは違うと述べ、リオンに亡命を提案する。一方、マリエは金銭的な問題に直面しており、グレッグから支援を約束される。
マリエとの会話の最中、ヘルトルーデさんも参加し、マリエの金銭への執着を批判する。その後、カイルの故郷が浮島であることが判明し、カイルは不機嫌な様子を見せる。カイルは村の案内を務めながらも、母親と冷たく接する。村長への挨拶を終えると、カイルの母親であるユメリアさんが登場し、彼女との関係について触れる。リビアはカイルの態度に心配し、ユメリアさんに対する配慮を示すが、カイルは自分の母親に対しても距離を置く姿勢を見せていた。
村長の屋敷にて、里の遺跡を訪れたいというリオンの要望に対し、村長は許可を出すことが難しいと応じた。理由は、遺跡が神聖な場所とされ、村長を含む複数の村長が反対しているからである。特に、占いが得意な老婆である里長が反対すると予想された。議論が続く中、里長が突然村を訪れ、遺跡への入場を認める決定を下した。これは里長が遺跡に関連する「古の魔王」について予知していたためである。里長の予知には、聖女が関与しているとも言われ、周囲は動揺していたが、里長の指示に従う形で決着した。この展開にリオンとルクシオンは遺跡への許可が下りたことに安堵し、これにより問題なく遺跡探索が可能となった。
許可を得た一行は遺跡に入ったが、そこには期待した財宝などは一切見つからず、皆が落胆していた。リビアは遺跡の細部に興奮していたが、それが単なるカードの読み取り装置であることをルクシオンは指摘した。一方、マリエは財宝が見つからずに絶望しており、ジルクは彼女をなだめようとしていた。ヘルトルーデも冒険に期待していたが、その期待が裏切られたことに落胆していた。遺跡の入り口で待機していた村長は一行の動向を冷ややかに見守っていたが、結局遺跡からは何も得られず、訪問は無駄に終わったようだった。
遺跡の入り口にいたアンジェ、ジルク、グレッグは、リオンがマリエと二人きりになっていることに不安を感じていた。特にリオンがマリエに近付く様子を見せていたことから、彼らはリオンが何か問題を起こすのではないかと心配していた。リビアもリオンがライフルを持って遺跡に入ったことに気付き、さらに心配が増した。このため、ジルクとグレッグはリオンとマリエのもとへ急いで遺跡に入った。アンジェとリビアも彼らを追いかけた。
一方、マリエは夢から目覚め、周囲が銃声で騒がしくなっていることに気付いた。地下に落ちた後、リオンは未確認生物と戦っていた。マリエが起き上がることができずにいると、リオンとルクシオンは彼女に冷たく接し、自分で治療するよう促した。周囲で戦闘が続いている中で、マリエは自分の置かれた状況に苛立ちを感じていた。
第 02話「遺跡の秘密」
アンジェたちは遺跡の奥に落ちた穴を見つけ、その奥から発砲音が聞こえてきていた。ジルクはすぐに降りる準備を始め、グレッグは先に降りることを決めた。リビアも下に行こうとしたが、アンジェに止められる。その後、怒った村長が現れ、穴がある状況を説明し、村長自身が降りることを宣言した。
一方、地下では、リオンとマリエが通路を歩いていた。リオンはマリエに怪我を治すよう促し、マリエは自分の幸せを求めるためにリビアから全てを奪ったことを正当化していた。その中、ルクシオンは、この施設がエルフによる人間の創造場であるとの情報を持っており、エルフたちはそれを否定していた。しかし、別の人工知能がこれを確認し、エルフが人工的に作られた生物であると明かした。
その後、村長が登場し、リオンたちを始末するよう命じたが、ルクシオンが介入し、リオンは村長を攻撃して彼を制圧した。エルフたちは最終的に降伏し、リオンは彼らを拘束するよう指示した。マリエはリオンに従うことを約束した。
エルフたちが拘束された後、人工知能は施設が自爆する必要があると宣言した。その施設は新人類に対抗するための研究施設として設立されていたが、その目的が果たせない今、残す方が危険であると説明された。人工知能は自らのデータをルクシオンに渡し、その後自爆の準備に入る。
一方、マリエはそこに存在する財宝に飛びつくが、その財宝はこの世界では価値がないことが明かされる。施設が自爆し、遺跡は破壊される。
その後、エルフの村に戻った一行は、村人たちが魔王に許しを請う様子を目にする。里長は捕らえられたエルフたちの扱いについて話をしたいと述べ、リオンたちが里長の屋敷に招かれる。カイルはこの状況を馬鹿にしているが、表情をすぐに戻す。ジルクとグレッグは回収した鎧のパーツを運び、エルフたちはその光景を恨みつつも、俺たちがエルフたちの扱いをどうするかについて話し合うことになった。
里長の屋敷で、リビアが「混ざりもの」について尋ねる。エルフたちは個人の魔力を色で判断し、異なる色が混じる魔力を持つ者を「混ざりもの」と呼び、嫌悪する。カイルの母、ユメリアは一時期里を離れ、人間の男性との間にカイルを産んだため、カイルはハーフエルフとされ、エルフ社会での立場は微妙である。ハーフエルフの存在は、エルフが高値で奴隷として売られる一因であるが、子供を産む可能性があると知れば、女性たちが購入をためらうかもしれない。これにより、カイルは里で厄介者視されているが、リビアは放っておけないと心配する。その後、里長はマリエの将来について過酷な選択を迫られることを占い、マリエは結果に納得がいかず、やり直しを要求する。エルフたちの説明によれば、マリエたちは自分たちの状況を改善するために他のエルフたちに協力を求めるが、その過程で自分たちの問題に深く首を突っ込むべきではないとも指摘される。
第 03話「因縁」
エルフの浮島を離れる際、リオンとユメリアは飛行船の甲板で会話を交わす。ユメリアはエルフ社会で差別される「混ざりもの」として扱われ、またハーフエルフの息子カイルを持つことでさらに複雑な立場にあった。エルフたちの生理的嫌悪感を変えることができないため、リオンはユメリアを連れ出すことを最善の解決策と考える。飛行船でのカイルの激しい抗議にもかかわらず、ユメリアはリオンの助けに感謝し、カイルはその事実を受け入れられずに悲しむ。この一連の出来事は、ユメリアがエルフ社会で受けていた扱いや、カイルが母親を支えるために奴隷として売られた背景を明らかにする。
リオンは船内の通路でカイルを見つけ、彼に声をかける。カイルは当初リオンを不信に思っているが、リオンは彼の母、ユメリアさんを住み込み使用人として雇う計画を説明する。リオンの父は純情であり、ユメリアさんに不適切な行動はしないだろうと説明する。さらに、リオンはユメリアさんをエルフたちへの切り札として利用し、彼女に何かあればエルフたちの秘密を暴露すると脅しをかける戦略を明かす。カイルは最終的にリオンに感謝の意を示し、母の世話を託す。また、リオンはカイルに彼の主人が頻繁に変わる理由について尋ね、カイルはそれが自身の利益のためであることをほのめかす。
リオンは学園に戻り、すぐに王宮へ報告するために準備を進める。王宮での報告後、彼は女性たちとの長時間にわたるお茶会に出席する。その後、王妃ミレーヌと再会し、彼女との会話を楽しむ。ミレーヌはリオンに、学園にいるヘルトルーデ公国の王女について心配していることを話す。また、ミレーヌはリオンの出世を支持したことも明かすが、リオンは出世を望んでいないと感じている。彼は王妃との会話を楽しみ、彼女を尊敬していることが伺える。
リオンが王宮に行っている間、彼の専属使用人たちが彼の部屋に侵入し、何らかの荷物を置いた。使用人たちにはリオンに対する悪感情があり、彼を陥れる目的で行動していた。翌日、リオンはお茶会を開催していたが、その場には複数の問題を抱えた女性が参加しており、宮廷の政治的な問題について議論が交わされた。その中で、リオンに対する社会的な危険が浮かび上がり、彼の持つ地位や財産に対する他の貴族たちの敵意が明らかになった。また、女子寮ではヘルトルーデがアンジェに対して厳しい言葉を交わし、王国に対する復讐心を露わにした。この会話から、アンジェがヘルトルーデの監視役としての立場が実際は敵対関係にあることが判明し、彼女は騎士たちに拘束されることになる。この出来事は、深い陰謀と個々のキャラクターの動機が複雑に絡み合った状況を示している。
リオンの自室が荒らされ、彼が公国と繋がっていたとする証拠がでっちあげられていた。身に覚えのない手紙が大量に発見され、彼は騎士たちに逮捕される。その際、無抵抗ながらも暴行を受ける。学園内での評判も一変し、学生や専属使用人たちから侮辱を受けるなど、リオンは社会的に追い込まれた状況に置かれていた。彼は冤罪を晴らすために抵抗するが、周囲の態度は冷たく、彼の孤立は深まる一方だった。この事態はリオンにとって最悪の展開であり、彼は最終的に牢屋に投獄されることになる。
第 04話「裏側」
ヘルトルーデとフランプトン侯爵は、ホルファート王国の宝物庫を訪れる。彼らの目的は、王国の貴重な品々が保存されている場所だった。ヘルトルーデは、特に古代の鎧の腕に興味を示し、これを譲ってもらうことを侯爵に提案する。侯爵は彼女の提案に対して躊躇するが、彼女は宝物庫に新しく飾られた他の貴重品を指摘しながら交渉を進める。最終的に、ヘルトルーデは自分たちに協力を求める侯爵との取引を承諾する。侯爵は公国との友好と領地の割譲を提案し、これを受け入れると、ヘルトルーデはこの成功に安堵する。彼らの会話からは、ヘルトルーデが鎧の右腕を実用品としてではなく、収集品として興味を持っていたことが示されている。
ホルファート王国の地下牢に収監されたリオンは、ユリウス殿下と対面する。ユリウスはリオンが王国を裏切ったと非難するが、リオンは冤罪だと主張し、自分が裏切るならもっと巧妙に行うと返す。その後、ユリウスはリオンに向けて王国の政治状況が不安定であることを説明し、自分たちがリオンを利用しようとしていることを伝える。
次に現れるのはヘルトルーデで、彼女はリオンにファンオース公国への参加を提案し、彼が望む平穏な生活を提供すると言う。しかし、リオンは彼女の提案を拒否し、ヘルトルーデが信用できないと感じている。このやりとりから、リオンがヘルトルーデの提案を誠実ではないと判断する様子が窺える。リオンは自身がヘルトルーデや王国貴族に利用されていることを理解しているが、それに屈することなく自己の信念を保持している。
最終的に、ユリウスはリオンを解放できないと告げ、リオンは再び孤独に地下牢での時間を過ごすことになる。その間に、リオンは政治的な駆け引きや自分の立場について深く考える。
リオンは王宮でギルバートとミレーヌと対面し、自分の逮捕が政治的な派閥争いによるものであることを知る。特にフランプトン侯爵がリオンを脅威と見なしており、彼の持つロストアイテムと公国の利害が一致していることが明かされる。リオンの急速な出世に嫉妬する貴族たちと、彼を警戒する侯爵は、公国と共謀してリオンを罠に嵌めたのである。ミレーヌはリオンが王宮内で保護されることが彼の安全のためであると説明し、現状では彼を地下牢に留めることが最善の策だと語る。ギルバートはフランプトン侯爵が権力を握るために動き出したことを示唆し、王宮内での不安定な雰囲気と可能性のある内乱を懸念する。リオンはこの情報を受けて、自身がいかに王国の政治的な駒として利用されているかを痛感する。
ヴィンスは娘のアンジェが怒りに震えて部屋を飛び出したことを、小さな溜息をついて見守る。アンジェの感情的な性格に心配する一方で、ギルバートとの間でアンジェの将来とリオンの逮捕に関連する現状を議論する。リオンが地下牢にいる間に、彼に接触しようとした者たちがいたことが判明し、その中にはリオンの所有するパルトナーを動かそうとする者もいたが、成功していない。ヴィンスは王宮内の派閥争いと神殿の動きについても触れ、内乱の可能性を指摘する。ヴィンスは王宮で起こるかもしれない事件に備え、ギルバートには領地に戻って戦の準備をするよう命じる。
一方、学園ではアンジェがリビアと再会し、リオンの逮捕状況を共有する。アンジェはリオンの逮捕が公国と関連した者たちによるものであることを説明し、リオンを助けるために何か行動を起こすべきか悩む。彼女は、ミレーヌが動けるならすでに行動を起こしているはずだと推測し、王宮内の権力争いが激化する中で内戦が起こる可能性についても話す。アンジェとリビアはリオンを助けるために何ができるかを模索し、必死の思いでそれぞれの行動を決める。
学園で起こった出来事において、マリエは自らの取り巻きたちによってアンジェとリビアを土下座させる状況に対して後悔し、恐怖を感じていた。彼女はリオンを助ける方法がないにもかかわらず、土下座を要求し、実際にアンジェとリビアが従ったことに驚愕していた。取り巻きたちが事態をエスカレートさせ、アンジェとリビアを一層辱めようとする中、ユリウス、ブラッド、ジルク、クリス、グレッグという五人が介入し、彼女たちを許すべきだと主張する。彼らはリオンを助けるべきだとも言及し、マリエは五人に対してリオンの助命を懇願する。
一方、アンジェとリビアは土下座の行為によって周囲からの冷たい視線と嘲笑を受けていたが、アンジェはリオンを助けるために自らの誇りを捨てた行為に対して、達成感を覚えていた。しかし、彼女は自分が家名に泥を塗ったと感じ、その代償としてリオンが助けられればそれで良いと自己犠牲的な考えを抱いていた。
この一連の出来事は、マリエが取り巻きに囲まれながら自己中心的な態度を見直す契機となり、アンジェとリビアは困難な状況を共に乗り越える強い絆を示していた。
第 05話「偽りの聖女」
地下牢にいるリオンは、これまで訪れた客人たちを思い返していた。彼らはロクでもない連中で、金を払うからとパルトナーの操作方法を教えるよう要求したり、脅しをかけたりしていた。パルトナーとアロガンツは接収されたが、操作方法がわからず、動かないため困っているようだ。リオンは、ルクシオンと共に、王国の滅亡や支配層の殲滅を提案されるが、それを拒否する。彼は、王国を見限る理由がなく、民が困ることを懸念している。彼が王国を守りたいわけではなく、単に民を困らせたくないからだと語る。
最後の訪問者として、ユリウスが地下牢に現れるが、リオンは彼が何も言う前に失敗を察知し、彼に帰るように命じる。ユリウスは、リオンを助けようと母親であるミレーヌに依頼したが、拒否され平手打ちを受けたと語る。彼はその経緯について語り、リオンに理解を求めるが、リオンはユリウスの不器用さを嘲笑う。ユリウスが去った後、ルクシオンは彼らの動機に疑問を投げかける。
その後、会議室でフランプトン侯爵派閥が集まり、公国軍の動きに対する策略を話し合う。侯爵は公国軍による攻撃を許容し、聖女の力を利用して神殿側との関係を築く計画を立てる。同時に、王国のための「必要な犠牲」として領主たちの犠牲を認め、その地位を固めようとする。
地下牢では、リオンのもとへ幾人かの貴族が訪れ、彼を説得しようと試みるが全て失敗に終わる。しかし、ジルクとクリスを始めとする何人かの貴族が武装してリオンの救出に現れる。彼らは看守を拘束し、リオンを地下牢から解放する。地上への脱出途中、グレッグとブラッドも合流し、ユリウスが待つ場所へと向かう。
四人に案内されたリオンは中庭に到着する。そこでユリウスは、中庭に王族しか知らない秘密の抜け穴があると説明し、リオンはその無神経さを非難する。その時、中庭は光に照らされ、武装した騎士たちが近づいてくる。騎士たちはリオンを助けに来たと主張するが、リオンは信じるか迷う。その中、ユリウスの父、ローランド国王が現れ、リオンたちに武器を下ろすよう命じる。国王は状況を把握しており、リオンの安全を保障し、急を要する状況を示唆する。
その後、リオンは重鎮たちが集まる会議室へと案内される。会議室には国王、王妃、およびヴィンスを含むリオンを支援していた人々がいる。会議では、公国の軍隊が王国に上陸し、大きな損害を与えていることが報告される。ヴィンスは、敵が使用している魔笛が公国にもう一つあると説明し、第二王女ヘルトラウダがそれを扱っていると述べる。国境での軍事的な問題も指摘され、王国内部での対応が難しい状況であることが明らかになる。
マリエは神殿の要請に応じ、聖女としての力を発揮し、艦隊を守る大きなシールドを展開する。彼女の力により、周囲の士気が高まり、公国の艦隊を押し返すことに成功する。しかし、マリエは戦況の恐怖を感じつつも、自身の力に安堵していた。
公国側は王国の艦隊を観察している中、ヘルトラウダは戦場状況を確認し、魔笛を用いて戦いに臨む。魔笛の音色により、異様に巨大なモンスターが現れ、王国の艦隊に対して圧倒的な力を示す。このモンスターの出現により、王国の艦隊は混乱し、多くの飛行船が破壊される。
一方、マリエは戦場で自分の力を疑い、周囲の支持に応えられずに絶望する。彼女は、自身が本物の聖女ではないと感じながら、巨大なモンスターの前で無力であると自覚する。その結果、王国の艦隊は敗退し、生き残る飛行船はわずかとなる。
王宮では、この惨事の報告を受けて、重鎮たちは対策を協議する。リオンは、自分とロストアイテムを用いてもこのモンスターを倒せるかどうか自信がなく、王家の船の使用と、マリエや他の五人の力が必要であると訴える。しかし、王家の船を動かすには特定の条件が必要であり、現状ではそれが満たされていない。さらに、マリエは神殿によって処刑される運命にあると報告される。
リオンは王国の騎士として、会議室から退席させられた後、別室で待機命令を受ける。彼とルクシオンはマリエの処刑について話し合い、現状についての評価を交わす。マリエが聖女として認められながらも偽物であると自白したため、処刑が決定されている。
リオンは王国に対する忠誠心を問われ、王国のために戦うかどうか自問自答する。彼はルクシオンに現在の危機的状況を打開できるかどうかを尋ね、ルクシオンは勝利の可能性について否定的な見解を示す。リオンは、大地を沈ませずに超大型モンスターを倒すための戦力が足りないことを悟る。
師匠が現れ、リオンにお茶を差し出し、彼の悩みを聞く。師匠は王国に留まり、戦う決意を固めているが、リオンは逃げるべきか戦うべきかで悩む。最終的にリオンは、王国のために戦う決意を固め、王妃に支持を求めるために行動を起こすことを決断する。彼は、自身の騎士道として民を守ることを選び、逃げることを選ばない。
第 06話「絆」
リオンはミレーヌ様と会い、指揮権を求めるが、ミレーヌ様は彼の実績の不足を指摘し、支持は得られないと忠告する。リオンは王家の船を動かすためにマリエの生存が必要であることを強調し、王家の船とマリエを用いて戦う計画を説明する。ミレーヌ様は難色を示すが、最終的にはリオンの提案に同意し、根回しを進めることを約束する。
リオンは友人たちを集め、彼らが所有する飛行船が自分の実家でしか整備できないことを説明し、協力を要請する。当初は協力を拒否する友人たちもいたが、リオンの説得により次第に考えを改める。彼らは最終的にリオンに従うことを決意し、リオンの指導のもと戦うことを選択する。
リオンが指揮権を得ようとミレーヌ様に交渉している間、リビアとアンジェは、ルクシオンを通じてリオンの計画を知る。アンジェは、王国の軍事力が低下していることを指摘し、リオンが総司令官としての役割を果たす予定であることを疑問視する。領主たちが協力を拒んでいる背景には、王国の軍事力に依存しているだけであり、その力が弱まれば平気で裏切るという現実がある。
アンジェはリオンを信じ、彼に協力を決意し、リビアもアンジェに同行することを決める。二人はルクシオンの案内で王宮へ向かう。
一方、王都近くの浮島でリオンは家族と再会する。兄のニックスや姉のジェナと合流し、家族とともに戦争に向けた準備を始める。しかし、親父はリオンに過去の問題行動を非難し、彼が状況を説明するまで怒りを隠さない。それにもかかわらず、家族はリオンの計画に協力することを決める。
最終的に、リオンと家族は、戦争における彼らの役割を確認し、一緒に戦う準備を進める。親父はリオンが自立して行動することを受け入れ、彼に自由に行動する許可を与える。
王宮に戻ったリオンは、バーナードから報告を受ける。飛行船の数は五十隻程度であり、リオンはその中にパルトナーも含まれている二十四隻を確保していることを説明する。リオンは、超大型の存在を除いて公国軍には勝てると確信しており、超大型を消滅させるためには聖女とリビアの力が必要であることを指摘する。
その後、リオンはマリエたちが待つ控え室に案内される。マリエは情緒不安定であり、リオンと交わる言葉も辛辣である。彼女の状態は疲労によるものだが、彼女はリオンとの会話で感情的になり、過去に重ねた兄の死を悼むような発言をする。マリエは疲れ切って眠りにつくが、彼女が見ている夢は過去の辛い記憶についてである。
最終的に、リオンとマリエはお互いに前世での兄妹であることを思い出し、お互いを認識する。過去に互いに影響を与え合っていたことが明らかになり、現在の状況と深いつながりを持っていることが示される。彼らは過去の確執を乗り越え、共に現在の危機をどう乗り越えるかを考えなければならない状況にある。
第 07話「運命」
リオンと前世の妹であるマリエは、宮殿の控え室で再会し、彼らの過去の関係と現在の状況について話し合う。マリエは過去の記憶に苦しみ、自分の子供を彼らの両親に預けたことを認める。リオンはそれを評価し、子供が両親に育てられることを肯定的に捉える。また、マリエは以前の恋人に暴力を振るわれた後に現世に来たことを明かす。
リオンは、マリエにリビアへの協力を求めるが、彼女は化け物と戦うことを拒否し、戦争に参加しないと主張する。その後、マリエは逃走し、リビアが彼女を追い詰める。リビアは、マリエからリオンを「返して」という要求に直面し、マリエはリオンを「自分のものではない」と認める。
最後に、カイルとカーラがマリエを助けるために現れ、彼らはマリエを室内に連れ戻す。この一連の出来事を通じて、リビアとアンジェはそれぞれリオンへの感情を確認し合い、リビアは再びリオンへの愛を確認しようとする決意を固める。アンジェはリビアを励まし、リオンへの愛を表明する。
リビアとアンジェが行方不明であることを知りながら、バルトファルト子爵は謁見の間で臨機応変に対応する。貴族や騎士たちの多くが逃げ出し、残った者たちは王国の危機的状況に立ち向かう決意を表す。この中で、バルトファルト子爵は総司令官に任命され、公国との決戦を宣言する。
バルトファルト子爵に対する反逆罪の非難があがり、フランプトン侯爵が公国との交渉を提案する。しかし、ミレーヌ様がこれを一蹴し、子爵が公国と裏で繋がり、王国を裏切ったことを証明する立体映像をルクシオンが映し出す。これにより、侯爵たちは逮捕され、バルトファルト子爵は彼らの誤算と罪を指摘する。
フランプトン侯爵が子爵に対し激しく抵抗し、自己正当化を試みるが、バルトファルト子爵は彼の反論を一蹴し、侯爵たちが国を危機に陥れた責任を取るよう求める。最終的に、バルトファルト子爵は自分の命令に従うよう貴族や軍人たちに呼びかけ、公国との戦いに臨むことを宣言する。
集会後、バルトファルト子爵はルクシオンと対話していた。自身の役割に疑問を感じつつ、彼は国の人々の避難計画を立てていた。ルクシオンはその作業を助け、同時に公国軍の進行状況を監視していた。また、ルクシオンはバルトファルト子爵が侯爵に危険視されていたことを述べ、彼の状況判断を称賛している。バルトファルト子爵は自己反省も交えつつ、彼らが直面している困難に対処していく。
王宮の地下にある格納庫で白く美しい飛行船が見つかり、その前に陛下とミレーヌ様を含む多くの関係者が集まった。この船は愛情に反応し、真に愛し合う者同士が船を操る資格があるとされていた。ミレーヌ様と陛下は愛情を測定する装置に乗り、予想外の低いスコアが出てしまう。さらに、ユリウス殿下やその他の若者たちも装置に挑戦したが、予想外の結果に終わった。最終的にリビアとアンジェが装置に乗り、完璧なスコアを出して互いの愛を確認し合った。この出来事は関係者に多くの驚きと動揺をもたらし、予想外の発展を見せた。
第 08話「出陣」
王宮の屋上で夜明けを迎える主人公が、避難が続く王都を見下ろしていた。冷たい空気の中、飛行船が低空で避難を続け、通信状況が悪化していることから、パルトナーとの連絡が取りづらくなっていた。超大型の接近に伴い、公国の動向が不明である。ルクシオンは、主人公のサポートを最小限に抑えることを懸念し、確認していた。愛の力で戦うことを信じる主人公だが、ルクシオンは愛が本当に有効か疑問を投げかけている。愛を確認したリビアとアンジェを避ける理由は、戦ぉうとする覚悟のためだと主人公は説明する。
王宮の一室では、ミレーヌとヘルトルーデが対峙していた。ミレーヌは戦争の停止を求めるが、ヘルトルーデは公国が長い間耐えてきたこと、そして魔笛が公国の守護神を呼び出す力を持つことを説明し、もはや手遅れであると断言する。その後、ミレーヌは公国が行った歴史的な蛮行についての文書をヘルトルーデに示し、公国が独立のために不当な扱いに耐えたという彼女の認識を否定する。師匠がサイレンが鳴ると、敵の接近を示すために席を立つ。
空の戦いでは、主人公がアロガンツを操縦して公国の飛行船と戦う。通信が悪化し、飛行船が爆弾を投下するという緊急の状況に対応している。主人公は自分の意志で戦いを選んでおり、不本意ながらも公国をより嫌悪していることを口にする。飛行船が撃ち落とされる中、彼は敵に立ち向かう決意を固めていた。
王都上空が戦場となり、ユリウスはジルクと共に戦況に対処しようとするが、母であるミレーヌから戦うことを強く禁じられる。ミレーヌはユリウスに戦場から離れるよう命じ、王宮が保有していた鎧や飛行船がないため戦力として動けないことを説明する。一方、アンジェとリビアは王宮内でリオンの安全を心配しながら行動を起こす。王宮内は大混乱の中、ユリウスは戦うことを諦め、アンジェたちは安全な場所への避難を優先する。
同時に、ゲラットは公国軍の飛行船で王都に奇襲をかけるが、アロガンツの出撃により狼狽える。ゲラットはヘルトルーデではなく、魔笛の回収を最優先するために自ら前線に出るが、リオンのアロガンツによる迎撃に遭い、撤退を余儀なくされる。アロガンツは飛行船を撃ち、ゲラットは敗北を認めざるを得ない状況に陥る。
王都の避難場所では、クラリスが避難民を飛行船に乗せて脱出を手伝っていた。しかし、公国軍の攻撃が激しく、鎧による襲撃もあり、クラリスたちは危機に瀕していた。敵の鎧がクラリスに迫ったが、アロガンツが現れ、彼女を救出し、敵鎧を撃破した。その戦いの様子を見て、クラリスはリオンの覚悟を感じ、心配していた。
一方、ローズブレイド家では、ディアドリーが避難民と共に屋敷にいた。公国軍が屋敷に攻撃を仕掛ける中、ディアドリーは護衛の鎧たちに守られていたが、敵の一騎が彼女に銃口を向ける。しかし、その騎士は上空から撃たれ、ディアドリーは無事だった。彼女はリオンを悔しがるが、同時に彼の安全を願っていた。
また、ルクシオンは海の守護神と戦っていた。その巨大なモンスターに対し、ルクシオンはレーザーで攻撃し、モンスターを一時的に退けたが、敵は再生し続けていた。ルクシオンはリオンのために、シュヴェールトの改修を開始し、リオンの生存確率を上げるために努力していた。
第 09話「魔人」
公国軍本隊と天の守護者と共にいるヘルトラウダの前に、元黒騎士であるバンデルが現れた。バンデルは魔装の右腕を持ち、その力を利用して戦いたいと願い出たが、ヘルトラウダは彼に救出部隊には参加せずに本隊を支えるよう命じた。魔装の右腕は多くの犠牲を出してようやく使えるようになった代物で、バンデルだけがそれを利用できる状態だった。
バンデルはヘルトラウダの許可を得て、単身で出撃することになり、飛行船を使わずに自身の鎧だけで戦場へ向かうことを決めた。その後、王宮で姫様を救出するために、自らの魔装の力を使いながら敵を倒して進んだ。彼は敵の攻撃を物ともせず、王国の騎士たちを容易く倒しながら、ヘルトルーデが捕らわれている場所へと辿り着いた。
ヘルトルーデを発見したバンデルは、彼女を連れて安全な場所へ逃げるために王宮から飛び出した。その途中、彼は多くの敵を撃破し、リオンとの決着を後に延ばしながら、ヘルトルーデを無事に本隊に送り届けた。その行動は、彼が持つ魔装の右腕とともに、畏怖と悔しさを感じさせるものだった。
ヘルトルーデが奪われ、その事実に加え、見覚えのある黒い鎧が現れたことが気になっている。王都の空には数多くの飛行船が浮かび、友人たちが加勢に駆けつけていた。リオンが突如として司令官となり、家族からはその突然の変化に対する驚きや心配の声が上がる。リオンは、勝てない戦いはしないと言い、ヴァイスという白い飛行船を切り札として用意していた。彼の家族はリオンがアンジェリカとオリヴィアを戦場に出すことに疑問を呈し、彼女たちの安全を最優先に考えるようリオンに忠告していた。
その中で、マリエが戦場に出ることになり、リオンは彼女をバリアとして利用する考えを示した。その後、ユリウスが仮面の騎士として現れ、自分が参戦したいと申し出るが、リオンは彼の正体をすぐに見抜き、その場にいる他の人々は彼の正体に気づかなかった。ユリウスは、リオンが指示する最前線に位置するヴァイスに乗ることになり、リビアやアンジェと共に敵から最も狙われる場所で戦うことを決意する。
ヴァイスの艦橋にて、リビアとアンジェはルクシオン似の使い魔「クレアーレ」に遭遇する。クレアーレは新たな飛行船の制御を担当しており、乗組員としてはリビアとアンジェのみである。クレアーレはルクシオンと異なり、女性的な声質で話し、飛行船を自動で操縦していることを説明する。
リオンとの通信を試みる二人は、リオンが仮面を着けた男に画面を遮られる状況に遭遇する。仮面の男は退かされ、リオンと直接話すチャンスを得るが、その通信もグレッグと他の仲間たちによって中断される。最終的に通信は途切れてしまい、リオンとの大切な話は持ち越しとなる。
クレアーレからは、リビアとアンジェが戦争の前線に立つことになると説明される。公国との決戦が大きな湖の上で行われる予定であることも共有され、二人はその決戦に備えて心の準備を進める。
第 10話「リビアの力」
ヘルトラウダの私室では、救出されたヘルトルーデが悩んでいる。ヘルトラウダは妹に重い役割を押し付けたと感じており、代わりに自らが魔笛を使って守護神を呼び出そうと提案するが、ヘルトルーデは拒否する。ヘルトラウダは王国に対する行動が正しいかどうか確信が持てないが、公国の野望を遂げるためには必要なことと割り切っている。二人の親は既に亡く、後継者としての重責が彼女たちに託されている。
一方で、アロガンツを操るリオンは戦場で超大型のモンスターと戦っている。超大型は数回攻撃を受けつつも復活し、リオンは連続して攻撃を加えることで動きを封じようとする。公国軍の鎧や飛行船との戦いも激しくなり、パルトナーが敵の攻撃を受けつつも抵抗を続けている。リオンは戦場での自身の立ち位置と使命について深く考えながら、同時に戦いを進めている。
ヴァイスの艦橋で、アンジェとリビアが戦争の激しさに直面している。リビアは戦う理由を理解できず苦しんでおり、アンジェも答えに困っている。突如、クレアーレがリビアとアンジェに何かを行うよう促し、不機嫌なマリエもそれに加わる。そこで大きなモンスターが襲来するが、クレアーレの操作で破壊される。その後、アンジェとリビアは平和への願いを祈り、周囲に感動的な影響を与える。
一方で、パルトナー艦に乗るリオンは、モンスターと公国軍と戦い、リビアの声が戦場に響き渡り、敵の戦意を喪失させる。この声は公国軍にも届き、ヘルトラウダとヘルトルーデがその影響を受ける。ヘルトラウダはリビアの声によって平和への思いを強くされ、自身の復讐心が消えてゆくのを感じる。最終的に、ヘルトラウダは静かに息を引き取る。
この状況の中、バンデルはヘルトルーデに最後の命令を求め、彼女の意志を受けて戦いを継続する決意を固める。バンデルは、ヴァイスに向けて最後の攻撃を仕掛けようとするが、その前に彼の力が尽きる兆しが見える。
放心状態にあった主人公は、ルクシオンの抜け殻から精神汚染を指摘され、戦いに対する意欲を失いかけていた。しかし、敵機がヴァイスに接近するのを目撃し、突撃されると、爆発が起きて危機意識が戻る。リビアの精神攻撃による幸福感と恐怖が混じった状態に悩まされつつ、戦闘への意欲が戻りつつあった。
その後、アロガンツを操って戦闘に復帰する一方で、ルクシオンは超大型の消失を確認し、リオンの安全を最優先に考えていた。海水に沈めることで船体を冷却し、通信状況が改善されるのを待つ。
同時に、バンデルはヴァイスを攻撃していた。彼は、王宮から奪ったヘルトルーデと魔笛、そして強化された魔装の力を使い、艦内を破壊しながら進んでいった。彼の目的は、王国に対する復讐と公国の名誉のために戦いを続けることであった。バンデルは、ヴァイスに突撃し、リビアたちを脅威にさらしたが、アロガンツが彼の攻撃を阻止しようとする。
最終的に、バンデルは敵であるアロガンツと対峙し、戦闘が再開される。彼は、アロガンツに対しても強力な魔装の力を見せつけ、リビアたちが乗るヴァイスが沈む危機に瀕する。しかし、アロガンツはリビアたちを守るために盾となり、戦いを続ける決意を固める。
ヘルトルーデは床に寝かせたラウダを見ながら謝罪し、泣いていた。彼女のもとに重鎮が近付き、ラウダを蹴ろうとしたため、ヘルトルーデが庇い受けた。重鎮はヘルトルーデの家族が戦争に反対したため殺されたこと、そして彼女たちが利用されていたことを告げる。ヘルトルーデは怒りを感じつつも、彼の暴言を受け、飛行船が揺れた際に転がってきた魔笛を吹き、周囲にモンスターを出現させた。これにより、男はモンスターに殺される。その後、ヘルトルーデは甲板に出て、戦闘が再開されている中で、魔笛を吹いて大地の守護神を呼び出し、戦いに狂っていく。
第 11話「愛の力」
ヴァイスが沈んだ後、リビアたちは小型の飛行船に脱出し、安全を確保した。アンジェは憔悴したリビアを支え、戦闘が再開される中で超大型が敵味方問わず攻撃を開始する状況に陥った。パルトナーが沈められ、戦いの潮目は厳しくなった。そんな中、マリエは魔笛を使う提案をするが、その所有者が不明であるため、彼らはその所有者を探しに行くことに決めた。リビアはこの戦いを終わらせなければならないと強く感じている。
マリエは、戦争や仇討ちが間違っているとされることに苛立っていた。彼女はヘルトルーデを擁護しており、自身が同じような悲しみを経験したことから、ヘルトルーデの行動を理解していた。アンジェは、これ以上の戦いで無駄に人が死ぬことに反対し、周囲の戦況を示して、戦いを止めるよう説得していた。公国軍が白旗を揚げ、戦闘の終結が近づいている中、マリエは自分たちの行動に意味があるのか自問していた。リビアがヘルトルーデに戦争を止めるよう訴え、ヘルトルーデが反応しない中、彼女は最終的に自暴自棄になりながらも、魔笛を吹くことを選んだ。その結果、周囲で戦闘が止まり、公国は降伏を決意した。しかし、戦闘の中断中に黒騎士が現れ、さらなる混乱が起こった。リビアが黒騎士を止めようとしたが、彼は攻撃を続け、緊迫した状況の中で、アロガンツが介入し、黒騎士との戦いが始まった。最終的に黒騎士はアロガンツによって倒され、戦闘は終結した。
アロガンツが湖に浮かび、ルクシオンと共に空を見上げるシーンから始まる。主人公は、今回の戦いの方法について自問自答しており、自身の選択が最善だったか疑問に思っている。ルクシオンは、もし本体を大地の裏側でなくこの側で使用していれば、多くの死を避けられたかもしれないと指摘するが、そのリスクを考慮すると現在の方法が比較的良かったと主張する。しかし、主人公は多くの命が失われたことに対して責任を感じ、その重荷に苛まれている。ルクシオンは主人公の行動が多くの人命を救ったことを強調し、疲弊した王国と公国に戦争の継続が困難になったため、平和な未来が望めると励ます。この会話は、主人公が過去の戦いやその結果に苦悩しながらも、前を向こうとする様子を描いている。
第 12話「残酷な真実」
戦争の始まりは大公家の反乱であった。飛行船が存在し、攻撃側が有利であるとされる戦争の世界で、防衛側の王国は苦戦を強いられていた。王国は過去に大公家に苦しめられた経験から、同様の事態を恐れ、男爵家以上の貴族が戦力を増やし他家を攻める古い方法を抑制した。安価で飛行船を増やすことが可能で、戦力を整えれば男爵でも王国を脅かすことができた。しかし、王国はこれを防ぐため、新たな価値観を植え付け、特に貴族の女性を優遇する政策を採った。これにより、男性が戦争で減少する中、結婚可能な女性が増え、女性が社会的に優遇される状況が生まれた。
王国は学園を設立し、領主たちに王都の国力を示し、共通の価値観を持たせる教育を施した。これにより、若い領主たちの間で王国への挑戦が減少し、女性の社会的地位が強化される副作用が発生した。王国はこの状況を放置し、王都に財が集まるよう操作した。その結果、貴族の力が削がれ、女性たちが増長する状況が発生した。王国の目的は、貴族ではなく平民に教育を施し、将来的には貴族を減らすことにあった。この政治体制の変更は、何百年もの計画の一環であり、王国は長期的な政策を進めていたのだった。
地下牢に六人の若者が閉じ込められていた。マリエ、ユリウス、ジルク、ブラッド、グレッグ、クリスは処遇が決まるのを静かに待っていた。マリエは泣きながら謝罪し、ユリウスは彼女を慰めた。ジルクは戦場に出られなかったユリウスに同情し、ブラッドとグレッグは仮面の騎士の助けを思い出していた。クリスはその鎧の騎士が誰だったのかが最後まで分からなかったことを語った。一方、リオンとヘルトルーデが地下牢に現れ、リオンはマリエたちの行動に頭を痛めた。彼は彼らの罪状を問いただし、ユリウスは何の恥じることもないと返答したが、リオンは条約締結後の出来事によって王宮が恥をかいたと責めた。ヘルトルーデはユリウスの行動が彼女のためだったことを認め、彼女の結婚問題が解決されたために感謝していた。リオンは、六人の行動により生じた外交的な問題を解決しようとし、最終的にミレーヌの依頼も受けて彼らを助けることを約束した。
リオンとルクシオンが部屋で対話していた。リオンは王宮との取り決めにより隠居を許され、新しい自由な生活を始めることを楽しみにしていた。彼は自由を得たことで、冒険の旅に出ることを計画しているが、ルクシオンは彼が何もできないと指摘する。一方で、リビアはリオンに貴族を辞めることを問い詰め、リオンは自身にとってそれが適切だと答える。しかし、リビアはアンジェがリオンのためにマリエに土下座して問題が起こっていることを明かす。その後、アンジェはヴィンスに呼び出され、公爵令嬢が土下座したことによる家名の汚損を問われ、厳しい処遇を受けることになる。
アンジェは父親との対話でリオンとの結婚を提案されるが、リオンは領地を献上し、ほぼ何もない状態で隠居を望むと述べる。リビアとの会話で、リオンはリビアとアンジェが自分のために土下座をしたことを知らされ、それが彼らに問題を引き起こしていることに気付く。最終的にリオンは自分の選択と結果を受け入れ、新しい平穏な生活を望むことを決意する。
第 13話「ゲームクリア」
マリエは地下牢から客室に移され、彼女はその状況に不満を持っていた。兄であるリオンは彼女を助けたが、マリエは都会で生活を望んでおり、リオンの整備した田舎の領地に文句を言う。二人は前世の関係や互いの非を責め合うが、最終的にはルクシオンが介入し、前世の両親の苦労を指摘する。リオンとマリエは前世での行動を反省し、現世での行動についても考え直すことになる。
リオンはマリエとの会話を通じて、彼女が逆ハーレムを終えたいと考えていることを知り、兄として彼女の苦労に同情する。しかし、彼は自分がこの世界で十分に頑張ったと感じ、これ以上の関与を避ける決意を固める。二人はそれぞれの道を歩むことになり、リオンはマリエに頑張るよう励ますが、彼女は自身の状況に驚きと困惑を隠せないでいた。
数日後、王都の墓地で戦没者を弔う式典が行われていた。リオンは、ミレーヌと馬車内で会話を交わしていた。ミレーヌはリオンが周囲に笑顔を見せつつも問題を一人で抱え込んでいることを指摘し、彼の解任と報酬の件を確認していた。表向き、リオンは王国から莫大な報酬を受け取るが、実際には王国に多くを提供している。また、彼は階位の降格を望んでおり、将来的には単なる騎士になることを計画していた。
家族が騒がしく、戦争で昇進した父親や戸惑う兄の様子が描かれる。また、敵前逃亡で騎士の称号を剥奪されたルトアートや、防衛戦で貴族の娘であるゾラが家族に捨てられるといった様々な人物の運命が語られた。
謁見の間での出来事では、リオンが伯爵および三位下の階位に陞爵されるが、これに困惑し反発する。しかし、彼の昇進に反対する者はおらず、彼は国王ローランドによって計画的に昇進させられたことに気づく。家族もこの突然の昇進に戸惑いながら、どう接すれば良いかを話し合っていた。最終的にリオンは宮廷貴族になることを拒否し、大臣クラスの責任を負うことができないと感じていた。夕飯までに家に帰ることを母親に告げられるシーンで終わる。
王宮の廊下でアンジェがリオンに駆け寄り、謁見の間での昇進について尋ねた。リオンは、自分の昇進が国王ローランドの独断だったことを認める。さらに、アンジェはリオンに婿入りや独立を提案し、王国の貴族が減少しているため、独立するチャンスであると話す。クラリスとディアドリーはリオンにそれぞれ異なる進路を勧め、三人が議論を繰り広げる。
その後、リビアがドレスのスカートを踏みつけて転倒し、リオンが手を差し伸べるシーンに移る。同時に、ローランド国王が登場し、リビアに声をかけるが、ミレーヌが介入し、ローランドを連れ去る。リオンはリビアにドレスが似合っていると褒め、リビアはリオンに真剣な関係を求めるが、リオンはそれを断る。最終的に、リビアはリオンを振り向かせると決意を新たにする。
エピローグ
春休みを利用して実家に帰省した主人公は、工場で見かけた新しい飛行船「アインホルン」について語る。この飛行船はホルファート王国の代表としての条件を満たすために特別に装飾されたものである。主人公はこれから留学するために新しい飛行船を用意していたが、彼がその飛行船の存在やその他の情報を知ることはなかった。工場では、ロボットが主に作業をしており、人間は雑用を担当している。パートナーのAI、クレアーレは王都に残り、彼の他のAIパートナーは修理中である。
また、主人公は妹のマリエから、彼らが登場するゲームがシリーズ化されていることを聞かされる。このシリーズの三作目では、新たなキャラクターやストーリーラインが追加されており、前作のキャラクターたちも引き続き登場する。しかしながら、マリエは、このゲームの知識を持つことで主人公に対して一定の優位性を持っていると主張し、生活費としての仕送りを要求してくる。
最後に、主人公が留学する前に家族が組んでいる婚約式に参加することが明らかにされる。これは主人公の兄が主催者であり、結婚に向けた準備が進められている。
部屋を出て階段を降りると、ジェナが家事の指導を受けていた。しかし、彼女は不満そうに掃除を放棄し、再び学園に戻って跡継ぎと結婚することを考えている。彼女は主人公に、自分に男性を紹介するように頼むが、主人公はその提案を馬鹿にし、ジェナが女性たちからは選ばれないだろうと言う。ジェナが使用人に問題を起こした過去があり、その際に主人公が金銭で解決したこともあり、彼はその事実を持ち出してジェナに現実を直視するよう迫る。その後、ジェナは婚活が難しい現状を理解せず、過去に戻れば解決すると考え、家事を放棄して逃げ出す。
その夜、主人公はAIのルクシオンと会話を交わし、未決の恋愛問題について思いを馳せる。彼は自身の感情が定まらず、恋愛に責任を持つことを恐れている。翌日、婚約式に参加する主人公は、自身が主役であることを知らされず、突然の事態に動揺する。彼の父とヴィンスは、これを機に彼の恋愛を早急に決めようと計画しており、二人の女性、リビアとアンジェが待っている。主人公は彼女たちと結婚することに対して葛藤を抱えつつ、彼女たちの愛情に感動しながらもその場を受け入れる。
ルクシオンとクレアーレによって婚約を手助けされた主人公は、突然の婚約に戸惑いながらも、婚活からの解放には喜びを感じている。しかし、彼が留学するという現実に直面し、結婚後すぐに単身赴任するような気分を味わっている。リビアとアンジェが寝間着姿で現れ、夜遅くに話をしようとするが、主人公は内心を戸惑いながらも二人の誘いを受け入れる。翌日、多くの友人たちに見送られながら留学の旅に出る主人公は、感情を抑えつつ出航する。
一方で、リビアとアンジェは留学する主人公を支える決意を新たにし、それぞれの学問を深めることで彼の役に立とうとしている。彼女たちは主人公の帰りを待ちつつ、彼が頼りにする存在になることを目指して勉強に励んでいる。
アインホルンの自室にて、主人公がベッドに横になりながら留学先の外国への不満を漏らしていた。主人公は外国に興味がなく、自分が他人の恋愛を見守る役目を負うことに対して不満を感じている。部屋には不自然に大きな箱があり、王宮から送られてきた贈答品であるという。箱を開けると、マリエが現れた。彼女は兄からの仕送りを使い切ってしまったことを告げる。この後、浮島での生活が始まるが、そこではマリエたちが金銭感覚に乏しく、彼らがリオンの送った物資を売り払ってしまう問題が発生する。
さらに、マリエは王宮に呼び出されて説教を受け、その結果、外国で勉強するよう命じられる。主人公もこの状況に巻き込まれることになり、彼らの面倒を見ることに不満を抱く。その他にも、様々な人物から手紙が届き、彼らの未来に対する期待や責任感が伝えられているが、主人公は自分が期待されているほどの人物ではないと感じている。最終的には、アルゼル共和国への留学に向かうが、その先の展開に対しても楽観的ではない。
番外編「ルーデとラウダ」
ファンオース公爵領の墓地にて、ヘルトルーデが亡き妹ヘルトラウダの新しい墓に花束を置いていた。ヘルトルーデは王女から公爵令嬢になり、公爵代理として忙しく、これまで墓参りができなかった。彼女は自分が生き残るべきでないと感じながら、涙を流していた。墓地には、かつてラウダを世話した侍女たちや護衛の騎士たちがおり、彼らは今はヘルトルーデの世話をしている。彼女は一人ぼっちになったことを嘆き、自分が生き残ったことに対する罪悪感を抱いていた。
ヘルトルーデは、王国への宣戦布告前の記憶を振り返りながら、自分と妹の関係を思い出していた。彼女は自分が守護神を呼び出す役目を志願していたが、結局は妹が犠牲になった。墓の前で涙するヘルトルーデを、周囲の人々は静かに見守っていた。しかし、王国から派遣された男が彼女に政務への復帰を促し、周囲の者たちが彼女を庇った。男はファンオース家に対する不満を露にし、ヘルトルーデを冷たく扱った。彼女は涙を拭い、男の言葉に屈せずに馬車へ戻ることを選んだ。このやりとりから、王国の人々と公爵家との間には依然として緊張があることが示されている。
ヘルトルーデが馬車に乗り、過去の冒険を思い出す中で、彼女はリオンとの関係を考え、もし運命を変えられたらと妄想する。しかし、現実に戻り、自分がしっかりしなければならないと自らを奮い立たせている。彼女は故人たちに心の中で話しかけながら、自分の役割を全うしようと決意を新たにしている。
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OP
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