小説「勇者症候群 1巻」勇者とはいったいなんだ? 感想・ネタバレ

小説「勇者症候群 1巻」勇者とはいったいなんだ? 感想・ネタバレ

どんな本?

第29回電撃小説大賞《金賞》受賞

世界に仇なす《勇者》を殲滅せよ。

勇者、それは世界を救う特別な力。夢の中で「勇者」と称えられた少年少女は、ただ美しき女神の言うがまま魔物を倒していた。
 ――――その魔物が“人間”だとも知らず。

勇者症候群

読んだ本のタイトル

#勇者症候群
著者:#彩月レイ 氏
イラスト:#りいちゅ  氏
クリーチャーデザイン: #劇団イヌカレー(泥犬)氏

あらすじ・内容

世界に仇なす《勇者》を殲滅せよ。

 勇者、それは世界を救う特別な力。夢の中で「勇者」と称えられた少年少女は、ただ美しき女神の言うがまま魔物を倒していた。
 ――――その魔物が“人間”だとも知らず。

 《勇者》、それは世界を滅ぼす特別な力。謎の生物「女神」に寄生された夢見る少年少女は、無意識の怪物と化し破壊と殺戮を尽くす。
 そこに悪意はなく、敵意もない。ただ一方的な正義のみが押し寄せる終わりなき戦い。その均衡は少年・アズマが率いる勇者殲滅の精鋭部隊『カローン』によって保たれていた――。
 《勇者》を人に還す研究をしていた少女・カグヤは、ある日『カローン』への所属を命じられる。だが過去の災厄で全てを失ったアズマたちにとって、カグヤの存在は受け入れ難いもので……。

 少年は《勇者》を倒すため。少女は《勇者》を救うため。二人は衝突しながら、ともに戦場へと赴く――!
 第29回電撃小説大賞《金賞》受賞、電撃文庫が贈る出会いと再生の物語。

勇者症候群

感想

さすが第29回電撃小説大賞《金賞》受賞。
面白い、、

舞台は現代ポッい日本。
千葉県の北部は勇者によって壊滅しているらしい。
東葛地区だめそうだな、、
俺、この世界では勇者に殺されてるわ。。。

勇者とは、死にそうになってる思春期の少年少女に、キンモクセイの香りのする謎生物「女神」に力を与えられて勇者と呼ばれる存在に変わる。

ある少年は事故に遭った後に、、
ある少女は屋上から飛び降りた後に、、
キンモクセイの香りと共に女神が現れて彼、彼女に力を与えられ勇者になる。

そして、女神が言う醜悪な悪魔を倒しているつもりなのだが、、
女神の目的は謎。
何でこんな事をするのだろうか?

現実では周りの日本人を殺しているだけ。

しかも、勇者を認識出来るのが思春期の少年、少女のみ。

大人になると勇者は認識出来ず、世間では勇者が起こした災害は事故や自然災害として世間に報じられる。

そんな世界の物語。
なかなかに面白く、隊員が亡くなったりするから切ない。

勇者とはいったい何なんだろうか?
何で少年、少女にしか罹患しないのだろうか?
まだまだ謎が多い勇者症候群。

そんな不思議現象「勇者症候群」に対抗して、勇者を討伐する武器クロノスが開発されているのだが。

研究されたのは25年前で、その武器は攻撃をすると反動が酷く、勇者に攻撃をしたら反動で指が千切れたり、腕が千切れたりする。

でも、その中で反動無しで武器を振れる者達が集まってる部隊『カローン』がおり。
彼等に何故反動が起きないのかも謎。

そんな部隊に技研にいた研究職の女性が配属される。

勇者殲滅最優先な部隊に、勇者の状態になった人を元に戻す研究をしている女性カグヤが配属される。

どうやら上役が予算増額を承認させる交換条件にカグヤは実働部隊のカローンへ異動する事になった。

しかも、当の本人は異動前日まで異動することを伝えられて無い状態。

それでも命令なので異動するカグヤ。
そんなカローンに配属されるが、部隊の隊長のアズマはカグヤを全く歓迎しない。

嫌がらせのように、学者肌のカグヤを実戦に放り込んでしまう。
その現場っでカグヤは勇者に武器のクロノスで叩き、勇者の世界に入り勇者の見ている景色を見る。
今回の勇者は5歳の男の子だった。
彼はヒーローになって怪人と闘っていた。。

側から聞くと虫の足音のような音なのだが、カグヤには言葉に聞こえてしまう。

それに疑問に思いながら、次の勇者が現れたら、、
カローンの隊員のサクラが勇者の攻撃で瀕死になってしまう。

そして香るシンモクセイの香り。

サクラは勇者になってしまった。
彼女は勇者の世界で亡くなった両親と出会い、幸せに暮らしていた。

そして現実ではアズマ、コユキ、リンドウが勇者になった勇者サクラを討伐しようと動くのだが、、
仲間を攻撃するのを躊躇してアズマがミスって勇者サクラに掴まれてしまう。
その腕をカグヤが全く役に立たない武器クロノスで殴って接触すると、カグヤは勇者サクラが見ている世界に入れてしまった。

そして、サクラを説得していたのに、、
現実ではアズマが勇者サクラの卵を発見して壊してしまう。
そして勇者の世界でサクラと対面していたカグヤは、サクラから「アズマを私から助けてくれてありがとう」「ありがとう、私を私のまま殺してくれて」とお礼を言われ。
サクラはカグヤの目の前で崩れる。

その後に女子中学生の勇者でもカグヤは勇者の世界に入り、勇者を説得して誰も傷つけずに自壊させる事に成功。

だが、勇者の世界に入る反動のせいかカグヤの体調が最悪になり。
彼女を思いアズマはカグヤの秘密を放置したまま彼女をカローンから放逐してしまう。

そして秋葉原の勇者災害の後片付けで、アズマが事故に遭い。
瀕死になってしまう。
そして香るキンモクセイの香り。

アズマが勇者になってしまう。
そして東京は気温が一気に下がり、千葉県の事件のようになってしまうとカローンの残りのメンバー。
リンドウとコユキが絶望的な中でも抵抗していたら。

カグヤが現場に駆けつけて、アズマの勇者の世界に入ってアズマを説得する。
だが女神が邪魔をして、アズマを勇者の世界に引き留めようとする。

そんな中で、カグヤは過去に自身が勇者になった事を思い出す。
その時に彼女は、必死にカグヤを止めようとする悪魔(兄)と彼女を優しく導こうとする女神が化てた兄を違うと見抜き。
兄に化けている女神を攻撃して、勇者になった後に生還して来た。

そして、アズマも女神を攻撃して生還を果たす。

その後、勇者になっても戻せる方法があると分かり。
男子中学生が勇者になっていても、彼を説得して現実側に誘導する事に成功する。
そして、生還した中学生にカグヤは病気に罹ったようなものだと言って「勇者症候群」と呼んでいると言う。

彼は後遺症は残るが勇者にならなかった。
前は殺すしか手段が無かったカローンは勇者から生還させる手段を手に入れる。
完治はしない、進行を遅らせてるだけだが、、

殺すより遥かにマシな方法を。。
でも、再現出来るのはカグヤだけ。

まだまだ彼等の戦いは続く。
でも、タイムリミットも違い。

次の巻は8月発売らしい。
なかなか楽しみ。

最後までお読み頂きありがとうございます。

その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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