小説「煤まみれの騎士 III 巻」ロルフの努力が実りだす 感想文・ネタバレ

小説「煤まみれの騎士 III 巻」ロルフの努力が実りだす 感想文・ネタバレ

読んだ本のタイトル

#煤まみれの騎士 III
著者:#美浜ヨシヒコ 氏
イラスト:#fame  氏

あらすじ・内容

反逆者となったロルフ。彼の前に立ちはだかるのは、妹フェリシア──。

魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。
その常識に抗い続けた、魔力を持たない”煤まみれ”、ロルフ・バックマン。
運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした”煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。

自らが信じる正義のため──魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。


辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。
だが、彼は知らなかった。
ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることを──。

「……本気で、人間を裏切るんですか? 魔族に寝返るんですか?」
「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」

かつては自分を慕っていた妹──。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。

煤まみれの騎士 III

前巻からのあらすじ

元婚約者の不幸な結婚を未然に防ぎ、その時に発生した馬の盗難の責任を取らされて辺境の砦の司令官代理に左遷されてしまう。

そこでも加護無しとして馬鹿にされ。

部下は勝手に魔族の村に侵略して掠奪をして帰って来る始末。

そんな掠奪され奴隷にされた少女を購入して共に住み。

少しずつお互いの事を話していたら、彼女の居た村に休暇を取って行くと生き残りが居た。
そして、戦闘に巻き込まれてしまい味方だった連中に殺されそうになり、、

そこから始まる反撃の時間。

感想

魔族の部落に休暇を利用して訪れたロルフは、勝手に軍を動かし侵攻して来た砦の連中を魔族達と共に壊滅させる。

魔力を持ってる人が持つと、皮膚が爛れてしまう剣を持つロルフは魔法をも斬り捨てる事が出来るようになった。

そんな彼は、魔族達を率いて侵略して来た連中の拠点、砦に逆侵攻を仕掛けた。

自分達は攻撃する側で、侵攻される訳が無いと思っていた砦の連中は、大量の松明を見て最初は味方が帰って来たと思ってたら。
魔族の軍が攻めて来た。

しかも、その魔族の先頭には自らがバカにしていた加護なしの副司令官ロルフ。

指揮官がおらず戦う意思も無かった兵士達は、元副司令官のロルフに説得されて無血開城したが、、

拘束する人員がいないので、兵士は全て解放して辺境伯の領都に解き放つ。

しかも、魔族の首都を攻撃しに行った軍は健在で魔族は砦に籠って首都を攻撃した部隊を全滅させるつもりだと偽情報を持たせて、、

兵士は責任回避のため自身に都合の良いように報告。
さらにロルフが仕込んだ偽情報はしっかり辺境伯に伝わる始末。

偽情報を聞いた辺境伯は、急ぎ砦を取り戻そうと進軍し。

砦に到着する前に、縦列になっていた辺境伯軍を魔族軍が横撃して分断。

そして各個撃破した。

辺境伯軍の先頭は砦に到着して、ロルフは自ら敵に斬り込んで、以前自身を無能と侮っていた連中を斬りまくる。

魔族の奇襲が綺麗に決まり、辺境伯軍は体制を立て直す事も出来ないで潰走して領都に逃げ込む。

その後、魔族軍は辺境伯の領都に攻め込むのだが。
辺境伯は兵力が魔族より少なくなったので、急ぎ傭兵団を雇って戦力増強する。

そして、領都に攻めて来た魔族軍と激突する。
加護なしで弱いと思っていたロルフが強いとわかり傭兵団はロルフにエース級の戦力を持つ傭兵2人でロルフを狙うが、、

ロルフは強かった。
優位に戦ったが、それでも相手は歴戦の傭兵。
ロルフは攻めきれず逃してしまう。

そして、追い込まれた辺境伯は捕虜収容場から魔族の男の子を連れて来て、死体を外の魔族軍に見せて軍の撤退しないと他の魔族も殺すと脅迫すると言う。

それを反対する傭兵のシグムンド。
魔族とはいえ相手は子供。
何故、子供を殺さないといけないとシグムンドは言う。

それでも辺境伯は子供を突き刺して、他の魔族をこんなにされたくなければ退却しろと言うつもりだったのだが、、

子供を刺した事にキレたシグルドに、辺境伯は殺されてしまう。
周りの辺境伯の側近、傭兵達はあまりにも意外な展開にフリーズ。
シグルドは子供が死んでしまうと泣きながら魔族側の陣地へと走って行ってしまい。

魔族側の治療士が間に合い子供は何とか一命を取り戻し、残るはシグルドの問題になったが、、
魔族はシグルドをも受け入れた。

そして領主不在の領都攻防戦。
魔族の目標は収容所に囚われている魔族の救出。
それを見越して防備を厚くしていたが、魔族が城門を破壊すると収容所の警備に就いていた兵士達は城門に援軍に赴いてしまう。
そのスキを狙ってロルフ率いる救出隊が収容所を強襲するのだが、、

そこにロルフの妹のフェリシアが立ち塞がるが、彼女はロルフにしか興味を持たなかった。

そして、彼女はロルフに此方に戻って来いと言うが、、
ロルフは頑なに拒絶する。
神からの恩恵を受けれなかった彼を見て、頑なに剣を振っていたロルフを蔑んでいた妹のフェルシア。
その、恩恵を利用して魔族を蹂躙し略奪に走る人族に愛想が尽きてるロルフには、フェルシアの懇願は全く心に響かない。

終いには癇癪を起こしたフェルシアは、力でロルフの言う事を聞かそうとしたが、、
ロルフは彼女の魔法を悉く斬ってしまう。
そして、フェルシアの最大の魔法ですら斬ってしまったロルフを恐れフェルシアは逃亡。

ただロルフもそこそこダメージを受けており。
フェルシアの後を追う事が出来なかった。

そんな多少弱っているロルフに傭兵の姉弟が襲い掛かる。

領軍の指揮をとっていた姉弟の傭兵は、跡取りが居ない辺境伯の領土の実権を握るために、辺境伯から譲渡された軍の指揮権を最大に利用するつもりだったが、、

ロルフがその指揮官の2人を1人で討ち取った結果。
辺境伯軍は降伏。

今までは蹂躙され、略奪される側だった魔族は、人族から初めて領土を切り取る事が出来た。

それに嬉し泣きする魔族達。

そして、次なる攻略目標の領地に進軍すべく。
魔族達は周辺の部族に呼びかけ。

人族の方は次なる目標となる領地に騎士団を増員させ。
ロルフ対策のため、かつて彼が所属していた部隊の幹部が増援と共に赴く。

さらに現地には、以前助けた女傭兵が隣領の陥落を知る。

最後までお読み頂きありがとうございます。

同シリーズ

煤まみれの騎士

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煤まみれの騎士Ⅳ

その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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