どんな本?
「3月のライオン 17」約2年ぶりの新刊として発売です。
私はこの作品にとても夢中になっており、待ち望んでいました。
発売日が近づくにつれて、どんどんワクワクした気持ちが高まり、予約して発売日の朝に読み始めました。
それほど私はこの作品が好きなのです。
前回の巻の続きが気になっていて、どんな展開が待っているのか知りたくなりました。
この作品の魅力は、登場人物たちの深い人間関係や、将棋を通じての彼らの成長を描いたストーリーにあります。
私自身、将棋は詳しくないのですが、この作品を読むことで、将棋の奥深さや、それを通じて得られる人間ドラマを感じることができます。
この本のお話は、島田研の弟分同士であり、ライバルとしての対局を中心に展開します。
二人の対局は白熱の勝負となり、零は奇策を繰り出す一方、二海堂は堅実に正攻法で戦います。
その結果、零の勝利となりますが、二海堂は負けた途端に倒れ、病院に運ばれます。
一方、三日月堂のあかりは、ひょんなことから近所の人々との交流を深め、お店の繁盛を背景に、温かい人間関係が描かれます。
最後には、島田の一言「人間なら倒せる」というセリフが登場し、次回への期待が膨らむ結末となっています。
読んだ本のタイトル
3月のライオン 17
著者:羽海野チカ 氏
あらすじ・内容
島田研の弟分同士であり、ライバルである二人の、白熱の対局――獅子王戦・決勝トーナメント:零VS二海堂戦!!
3月のライオン 17
奇策と取れるような手を繰り出す零に対し、あくまでも堅実に正攻法を行く二海堂。
いつだって、そばに居た。
少しでも長く、この時間をどこまでも。
熱すぎる勝負の行方は、果たして…!?
そして師である島田は――。
一方「三日月堂」3代目のあかりは、ひょんなことから…三月町に”おいしい”を振りまく大奮闘!
次から次へ、ご近所さんも巻き込みながら予想だにしない展開に!?
そこには笑顔と、こみ上げる想いがあって…。
感想
本作は、島田研の弟分同士、零と二海堂の白熱した対局を中心に物語が進展しています。零は独自の奇策を展開し、その独特な手法に輝いた目を見せていました。
一方、二海堂は常に堅実に対局を進めているが、零に翻弄されてると感じました。
二人の激しい勝負は、最後まで緊張感を持って進行し、、
二海堂の負けという結末には驚きました。
さらに、試合後に二海堂が入院するという事態にも心を痛めました。
また、あかりのエピソードも非常に印象的でした。三日月堂としての彼女の奮闘が描かれ、ご近所の皆さんとの絆や温かさを感じることができました。
特に、出前のエピソードやカレーの振る舞いは、彼女の優しさや思いやりを強く感じることができました。
近所の布団屋の柳川さんの建て替え工事の現場に3時のおやつの出前を持って行くあかり。
真冬の現場にサービスで熱いお茶を配給する。
そのお茶代をお菓子の予算をアップさせて更なるお菓子の注文をもらいます。
そして翌日、出前を他の客にも提供し、周りの店も公園で商売を開始します。
3時から4時限定の賑やかな出店。
あかりは、商売繁盛で喜ばしいのだが台車に苦戦。
それを現場の大工達が魔改造して、そのお礼に翌日の昼にカレーを提供すると約束します。
それに参加してトッピングを持ってくる肉屋のタムラさん。
通りがかりの子供が欲しがったのであげていると、周りの人達も欲しいと言って来て大繁盛となってしまう。
そこに紛れてカレーを食べている施主の布団屋の柳川さん。
リュウマチで寝込んでいたのに多少元気になって商売を拡大しようと考えるようになります。
皆んなが笑顔であかりを取り巻く。
それを心配(カロリー的に)しながら見守る叔母。
何も心配しない祖父。
反面、銀座の叔母の店も電動圧力鍋を仕入れたせいで、あかりの高価な料理を量産され飛ぶように売れ大繁盛だったのだが、料理がメインになってしまい、、
銀座のバーのイメージが壊れてしまい叔母の心が折れてしまいますw
最後には泣きながら元のバーのイメージに戻してと懇願します。
こうして、あかりとひなの三日月堂は広がっていく。
元気になった二階堂は零と島田の家に足を運び、将棋の研究を進める。
そこに、次の対戦で天才肌の土橋と対戦するスミスが乱入。
土橋対策室へと変貌するが、島田研の皆んなは土橋が大好き過ぎた。
対策を考えれば考えるほど土橋の強さを実感するスミス。
それでも何とか対策という名の希望を持っていた。
さらに次の対戦が控えている島田も、零を気遣いつつ、前は儚く透明で現世に居るのも疑わしかった零がひなとの婚約を機に地に足が付き人となる。
安心しながらも「人間なら勝てる」と棋士として零を評価します。
島田さんの一言「人間なら倒せる」は、非常にインパクトがありました。
彼の過去や、零との関係、将棋にかける情熱や矛盾する気持ちが垣間見え、深い感動を覚えました。
全体的に、この作品は明るく、ほっこりとした気持ちになれる内容でありながら、深いメッセージや人間ドラマが散りばめられていました。
私は、将棋に関する知識は持っていませんが、人生の奥深さや複雑さを感じることができました。特に、零と二海堂のライバルとしての関係や、島田さんの深い過去への思いは、涙なしには読むことができませんでした。
最後に、この作品を手に取ったことは、私にとって大きな財産となりました。
人生とは何か、人とは何かを考えさせられる作品であり、多くの方に読んでいただきたいと願っています。
最後までお読み頂きありがとうございます。
アニメ
PV
OP
YUKI 『さよならバイスタンダー』UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」ED
米津玄師 – orionRUANN「I AM STANDING」その他フィクション
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