どんな本?
『葬送のフリーレン』は、山田鐘人(原作)氏とアベツカサ(作画)氏による日本のファンタジー漫画となります。魔王を倒した勇者パーティーの魔法使い、フリーレンが、長命のエルフとして、人の仲間たちとの別れや新しい出会いを経て、その旅を続ける物語を描いています。
この作品は、2020年から『週刊少年サンデー』で連載開始し、今は11巻まで発売中です。2021年には、マンガ大賞や手塚治虫文化賞を受賞したことで、多くの賞賛を受けています。
2023年の秋からは、テレビアニメ版も放送開始となり、毎週金曜の夜11時に放映中です。アニメ制作を手掛けるのはマッドハウスで、フリーレンの声を担当するのは種﨑敦美さんです。
私が「葬送のフリーレン」という本に触れたのは、友人からの勧めのおかげです。
ある日、友人とのお茶の時に、「心に残る物語を読んだ」と熱く語り始めました。
それは、勇者たちの冒険が終わった“その後”をテーマにしたファンタジー作品で、従来の冒険ものとは一線を画す内容であるとのことでした。
特に、エルフの魔法使いフリーレンの視点で、彼女が感じる時の流れや人間たちとの交流が深く描写されていると、興味深く聞き入りました。
そして、帰宅後にすぐKOBOのサイトをチェックしました。セール中で10巻までのセットが特別価格になっていることを発見し、即座に購入しました。
物語は、魔王を倒した英雄たちの一行の中の魔法使い、フリーレンの後日譚として進行します。
彼女の目的は“魂の眠る地”である魔王城を目指すことでした。
旅の途中、フリーレンは北部高原で黄金郷のマハトと出会います。彼はかつての英雄たちとの関わりを持つキャラクターであり、彼の記憶を中心に物語は展開していきます。
デンケンとレルネンの過去の関係や、マハトが封印されている黄金郷の内情、そしてフリーレンがマハトとの面談で明かされる新たな事実など、多くのエピソードが織り交ぜられています。
マハトの回想や、それを中心に描かれる彼の感情や思いは、読者に深い共感を呼び起こすでしょう。
また、フリーレンの過去や、彼女とヒンメルとの関係性、さらには物語の中での各キャラクターの思いや行動が、読む者の心を打つ場面が多く存在します。
特に、フリーレンがかつて敗北したというマハトとの関わりや、彼の持つ特別な魔法についての描写は、物語の中でも特に印象的でした。
結末については、黄金郷のマハトとの関係が深まり、彼の持つ謎や真意が明らかになる中で、フリーレンたちとの関係も変化していきます。
その結果、物語は新たな方向へと進むこととなります。
読んだ本のタイトル
葬送のフリーレン 9
著者:山田鐘人 氏
イラスト:アベツカサ 氏
あらすじ・内容
今は亡き勇者たちに捧ぐ後日譚ファンタジー
葬送のフリーレン 9
勇者ヒンメルの死をきっかけに
“人を知る”旅を歩む魔法使い・フリーレン。
目指すは“魂の眠る地”――魔王城がある場所。
北部高原へ進み、遭遇するは七崩賢・黄金郷のマハト。
物語は、黄金都市に残る記憶を投影する。
英雄たちの“昔日”を描き出す後日譚(アフター)ファンタジー!
感想
物語は、かつての英雄ヒンメルの死をきっかけに、彼との冒険を終えた魔法使いフリーレンが「人を知る」ための旅をするという後日譚ファンタジーです。
今回の巻では、魔王城がある北部高原を目指して進むフリーレンたちが、七崩賢・黄金郷のマハトと遭遇します。
そして、黄金都市に残る記憶を投影して、英雄たちの“昔日”を描き出すストーリーが展開します。
物語の中で印象的だったのは、デンケンとレルネンが同期の昔馴染みだったという事実や、精神魔法が得意な2級魔法使いのエーデルと共にマハトが封印されている黄金郷に潜入するシーンです。
特に、マハトからの記憶を引き出し、それをデンケンに渡して黄金に変えられた者たちを解除する方法を探す過程がスリリングでした。
また、フリーレンがマハトと面談するシーンで、デンケンがマハトが仕えた貴族の血族で、幼少の頃に彼に魔法を教えたのがマハトだったという事実が明らかにされるのも驚きでした。
マハトの「人間と魔族の共存のために殺し合おう」という発言も深い謎を秘めているように感じました。
フリーレンとヒンメルの関係性や、それぞれの過去が描かれる中で、物語の中心となる黄金郷のマハトとの戦いが進行します。
しかし、この戦いは実際の戦闘ではなく、禅問答のようなやり取りで進行し、どのような結末を迎えるのかが非常に気になりました。
この作品を読む中で、私が特に感じたのは、種族や存在ごとの価値観の違いや、それぞれの感情の理解の難しさです。
特に、マハトの「悪意」を理解できない魔族という存在や、フリーレンが「善意」や「好意」を知りたいという気持ちが、物語の中でどのように描かれるのかが非常に興味深かったです。
また、フリーレンがヒンメルとの思い出を大切にし、その思い出を胸に旅を続ける姿には、深い感動を覚えました。
物語の中で繰り広げられる冒険や戦いの中で、フリーレンの成長や変化を感じることができました。
全体として、この作品は魔法や冒険をテーマにしながらも、人間の感情や価値観の違いを深く描いた作品であると感じました。
今後の展開が非常に楽しみです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
アニメ
PV
同シリーズ
その他フィクション
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これ欲しいかも・・
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