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どんな本?
『GIANT KILLING(65)』は、ツジトモ氏が作画、綱本将也氏が原作を担当するサッカー漫画『GIANT KILLING』の第65巻である。
本作は、弱小サッカークラブ・ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)が強豪クラブを相手に「ジャイアントキリング」(大番狂わせ)を起こしていく物語である。
第65巻では、鹿島との試合が描かれており。鹿島は早乙女の策が功を奏し、勢いづいている。
一方、窮地に追い込まれたETUは、逆転を目指して「切り札」を投入し、勝負に出る。この試合の決着が本巻の見どころである。
本巻は2024年11月21日に講談社から発売されている。
漫画は、2007年から『モーニング』(講談社)にて連載中で、単行本は現在62巻まで刊行。
2010年にはテレビアニメ化もされている。
読んだ本のタイトル
GIANT KILLING (65)
著者:ツジトモ 氏 綱本将也 氏
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あらすじ・内容
早乙女の策がハマり、勢いづく鹿島。一方、窮地に追い込まれたETUは、逆転に向けて「切り札」投入で勝負に出る!俺たちはまだ終わらない!!鹿島戦、決着。
感想
後半25分から終了までの65巻。
熱い戦いに終止符が打たれ、ETUは自力優勝が出来なくなってしまった。
それでも2度のリードを追いついたETUの底力は圧巻。
確実にETUは強くなっている。
#638
後半25分、早乙女の策がはまり、五味が得点を決めて鹿島がリードした。
鹿島が3-2でETUをリードする展開となった。
あとがなくなったETUの達海は、最後の交代を決意した。
#639
センターサークルからETUのキックオフで試合が再開された。
鹿島は相変わらずラインを高く保っており、得点を狙っていると達海は読んだ。
そのため、バランサーの村越を下げてパッサーの殿山を投入した。
鹿島ベンチは殿山を安藤より強度が下の選手と評価していたが、殿山は鹿島の最終ラインが固いものの、つけ込む隙はあると意気込んでいた。
#640
殿山がサイドの石神にパスをしたが、鹿島の守備に阻まれた。
GKの湯沢が前にポジショニングしていたため、FWの岩淵が頭を越すシュートを放ち絶体絶命のピンチに陥ったが、シュートは枠外に飛んでいった。
それにETUサポーターたちはドン引きしたが、反対に達海は笑みを深めた。
徳蔵さんがヤバい!
殿山は鹿島の選手たちの疲労具合を確認し、ETUに加入するまでのエピソードを思い返しながら、より積極的にパスを出した。
清川にパスを出し、相手を左に寄せてから逆サイドに球を振るため、黒田を経由して石神へパスを送った。
石神が右サイドを駆け上がり、クロスを放った。
#641
左に寄せてから右サイドにボールを振った結果、鹿島のマークにミスマッチが発生した。
その結果、CBの梶川と夏木がマッチアップすることとなり、夏木はそのチャンスを逃さず石神のクロスにダイビングヘッドで合わせた。
しかし、玉置がファインセーブを見せてボールはバーに当たり、赤崎が触ったが弾かれた。
それを清川が拾い、ポケットに走っていたジーノにパスを出した。
ジーノはマイナスのパスを出し、殿山が受けてシュートを放った
が、江田がシュートブロックを試みた結果、枠外に行っていると判断した先にはガブが待ち受けており、シュートコースを変えてゴールを決めた。
これにより、3-3の同点となった。
#642
同点に追いついたことで、ETUイレブンは歓喜に沸いた。
その後、鹿島のキックオフで試合が再開された。
ETUのボールとなり、勢いに任せて殿山を中心にガブや石神がボールを回し、鹿島ゴール前へと攻め上がった。
夏木が開けたスペースに椿が入り、シュートを放った。
#643
椿のシュートは、椿をマークしていた江田に弾かれ、こぼれ球を巡る争奪戦が始まった。
高い位置で亀井がボールを奪い、アーリークロスを放ったが、江田が弾き返し、こぼれ球を殿山がPA内の椿にヘッドで合わせた。
しかし、トラップで五味に触られ、江田がクリアした。
その際、椿が倒れてファウルかと思われたが、審判はノーファウルのジェスチャーを示した。
攻撃の勢いが止まらないETUに対し、鹿島は守備を耐え続けたが、選手たちの間で勝ち点1と3のどちらを目指すべきか意識が統一されていなかった。
#644
五味はリーグタイトルを最優先だとピッチ内の選手達に示したが、勝ち点1を目指すのか、それとも勝ち点3を目指すのか、チーム内で意識の齟齬が生じていた。
ベンチでは守り切ることが最優先だと意識が統一されたが、元ETUの福盛は勝ち点3を取って優勝を目指したいと考えていた。
福盛はジーノが入団する際に背番号10を譲れと言われ、自分よりジーノを上に見るならば自分は退団すると述べてETUを去った経緯があった。
福盛は椿のシュートがバーを直撃した球を拾い、勝ちに行くことを決断してETUゴールに攻め上がった。
#645
攻め上がる鹿島は、湯沢が何とかボールを弾いてコーナーキックとなった。
その際、スタミナ切れのアンドレを下げ、CBのアンドレを投入した。
達海は鹿島の選手たちが意識を統一できていないことを見抜き、これはチャンスだと判断した。
そして鹿島のコーナーキックが行われ、キッカーは攻撃に意欲的な福盛であった。
福盛のCKボールは湯沢に奪取され、ETUのカウンターが発動した。
ガブがボールを持ち込んだが、鹿島のチェックによりボールを失いかけたところをジーノが回収し、チェックに来た綿谷の股を通して椿にパスを送った。
#646
カウンターで鹿島ゴールに迫ったETU。
椿と五味が1対1の状態となり、スピードに乗った椿が五味の脇を抜けようとした
が、五味は椿のユニフォームを引っ張り転倒させた。
これにより、五味はDOGSO(決定的な得点機会阻止)として一発レッドカードで退場となった。
数的にETUが有利となったが……。
(DOGSOは「Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity」の略であり、明らかな得点機会を阻止した行為を指す。これには、守備側の選手が意図的なファウルやハンドリングなどによって、相手の決定的な得点機会を妨げた場合が該当する。主審がDOGSOと判断した場合、通常は一発レッドカードが提示される規定となっている。ルールの適用が試合の流れに大きく影響を与える。)
#647
五味が退場したことで鹿島の選手たちの意識のズレは完全に解消された。
千載一遇のチャンスを五味に潰されたETUだったが、達海も五味にやられたと感じながらも試合はまだ終わっていないと鼓舞した。
ガンガン攻め続けるETUに対し、意識を統一した鹿島は鉄壁の守備を見せた。
そして、試合終了の笛が鳴り、鹿島3-3ETUのドローで試合は終わった。
この結果、ETUの自力優勝の可能性は消滅した。
昨年は降格の危機にあったETUが優勝争いに加わるという快挙を成し遂げたものの、優勝が遠のく結果となった。
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