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どんな本?
『GIANT KILLING(66)』は、ツジトモ(作画)、綱本将也(原案・取材協力)によるサッカー漫画の第66巻である。物語は、低迷を続ける日本のプロサッカーチーム・ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)が、新監督・達海猛の下で強豪チームに挑む姿を描いている。
主要キャラクター
• 達海 猛(たつみ たけし):ETUの監督。かつてのスター選手であり、独自の戦術とカリスマ性でチームを牽引する。
• 椿 大介(つばき だいすけ):ETUの若手ミッドフィルダー。俊足とスタミナを武器に、攻守にわたり活躍する。
• 村越 茂幸(むらこし しげゆき):ETUのキャプテンであり、守備的ミッドフィルダー。チームの精神的支柱として存在感を放つ。
物語の特徴
本作は、監督を主人公とした珍しい視点で描かれており、戦術やチーム運営の裏側をリアルに表現している。また、選手やサポーターとの人間ドラマも丁寧に描かれており、サッカーファンのみならず、多くの読者に共感を呼んでいる。
出版情報
• 出版社:講談社
• 発売日:2025年3月21日
• 価格 定価:869円(本体790円)
• ISBN 978-4-06-538846-4
• 判型 B6
• ページ数 224ページ
• シリーズ モーニング KC
『GIANT KILLING(66)』は、リーグ戦最終盤、首位・鹿島との大一番に挑むETUの戦いが終わった直後のシーン描かれており、達海監督と早乙女との確執や鹿島のレジェンド・アイルトンの登場など、見どころ満載の内容となっている。
読んだ本のタイトル
GIANT KILLING(66)
著者:ツジトモ 氏 綱本将也 氏
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あらすじ・内容
鹿島戦を終え、リーグJもついに最終節へ!逆転優勝へ望みを繋ぐETUは、ホームで新潟を迎える!!全試合同時刻キックオフで始まる最終節ーー行方はいかに!?
感想
— 優勝に届かなかった者たちの輝き —
ETUが長いシーズンを戦い抜き、最終節で新潟相手に6-0と圧倒的勝利をおさめながらも、優勝を逃すという物語であった。
宿敵・鹿島との直接対決を引き分けで終えたETUは、最終戦で勝ち点1差のまま鹿島を追う立場にあった。
椿の獲得したPKからのジーノの得点、そしてスコーピオンを決めた夏木。そして椿の独走からのゴールなど、ピッチ上の攻防は最後まで目を離せない展開であった。
登場人物の光と影
ジーノは表紙でも得意げな表情を見せており、派手なパフォーマンスで魅せていた。
しかし、彼の得点の裏には椿の貢献があったことを忘れてはならない。
また、冷静で落ち着いた鹿島の選手たちが優勝を決めた中で、観客席で涙を見せた五味のアイルトンに抱きついての号泣は強く印象に残った。
彼の抱いた感情は、勝利の重みとプロとしての帰属意識を象徴していたように思える。
変わっていく時間と仲間たち
ETUは昨季まで降格圏をさまよっていたチームであった。
それが今季は優勝争いに食い込むほどの成長を遂げた。
そこには達海監督の存在が欠かせなかった。
だが、その達海が来季の契約をまだ更新しておらず、彼の去就が大きな転機を迎えている。
さらに、椿は代理人と契約し、海外移籍の可能性も見えてきた。
選手たちは一人ひとりの道を歩き始めており、来季のチームがどう変わっていくのか楽しみでありながらも、不安に感じたりもする。
心に残る敗北の美しさ
リーグ優勝を逃したものの、ETUの最終戦は勝者にふさわしい内容であった。
試合後のサポーターの熱い声援や、達海の表情からも、それがただの敗北ではないことが読み取れる。
たとえ結果が届かなかったとしても、そこに至るまでの過程には確かな誇りがあった。
苦しさを栄養に変えろと語った達海の言葉が、この巻の主題を物語っている。
次への布石
最後に意味深な演出が描かれていた。
達海がスタッフを集めて何かを伝えようとしていた。
それが移籍なのか、継続なのかはまだ明かされていない。
椿の今後、他の選手たちの動向、そして残された「天宮杯」など、まだまだ目を離せない要素が詰まっている。
シーズンの終わりとともに、新たな始まりが幕を開けようとしているかもしれない。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
#648
タイムアップで試合終了。
3-3の引き分け。
やり切った感を出す鹿島の選手。
そして、あと一歩及ばずガックリと落ち込むETUの選手たち。
途中出場の黒田は鹿島FWの岩淵に個人の勝負では勝ったと言い。
落ち込んでる相方の亀井と清川を励ます。
椿は1人悔しさを噛み締めており、動かない椿を心配した江田が声を掛けても応えなかった。
一方、ピッチサイドで達海は、鹿島監督クライトンと握手しながら、早乙女とガチガチにぶつかり合い。
長い目で見て2人の闘いはコレからと思わせる。
観客席ではブランの前にアイルトンが現れて一悶着を起こす。
仲悪いなこの2人w
そしてゴール裏のETUサポたちは、選手たちに勝てなかったのは悔しいが、最高のゲームだったとエールを贈る。
#649
サポたちは次節の新潟戦に勝て、鹿島が引き分け、負けだったら優勝できると希望を失ってなかった。
記者席では、サポたちには悔しさが見えるが何処か清々しさを感じていた。
藤澤は、ETUサポたちは誇りを手を入れたと知る。
ETUのロッカールーム。
達海は健闘した選手達を褒め、この悔しさを苦手な食べ物に例えて噛み締めて飲み込んで消化して自身の栄養にせよと言う。
それを実感していた亀井が納豆に例えて悔しさを噛み締め、選手達が同じ方向に向かおうとしていたら、、
ジーノが場を混ぜっ返して選手達の沈鬱な空気を入れ替えてしまう。
それを感心して見るコーチ達。
#650
第33節
鹿島3-3ETU
川崎2-2大阪(大阪の優勝の可能性が消滅)
磐田0-1清水
札幌0-0東京V
千葉0-3名古屋(ぺぺ得点王として独走)
広島0-2浦和
山形1-0横浜
新潟3-1大分
甲府1-2神戸(甲府降格決定)
こうして勝ち点64の鹿島と63のETUの2チームに優勝は絞られた。
そうして練習中に昨シーズンでは、降格圏を彷徨っていたETUが今年、優勝争いできている事に喜びを感じている中。
達海の来期続投の話になったが、、
彼が残るかは不明だった。
そして夜、達海は後藤GMに決断を伝える。
#651
ホームでの最終節。
コウタ達は優勝のシャーレを模した物をスタジアムに持ち込む。
掲げた瞬間に上半分が折れてしまうのは御愛嬌。
ホームでのドレッシングルームで達海は、鹿島にプレッシャーをかけられるよう前半早々に先制しろと選手達に発破をかける。
さらに前半では負けた新潟に倍返しにリベンジして来いと言って選手達をピッチに送り出す。
そして試合開始1分で、ファストチャンスを物にして、ETUは先制に成功する。
世良→椿(A)→夏木(G)
#652
開始早々に先制したETUの情報をキャッチした鹿島サポ達は動揺し、ベンチでもその知らせは入っていた。
ピッチの選手達には知らせずにいたが、鹿島の選手達はこの試合を落としたら終わると熟知しており、鹿島もETUに負けずにチャンスを演出するが磐田のGKのファインセーブに弾き返されてしまう。
一方、ETUは鹿島戦の影響でプレーに自信を深め新潟を圧倒。
25分、ボールをPA内に持ち込んだ椿にファールをしてしまいPKとなり。
ジーノがPKを決めて2-0。
前半終了間際、ロスタイム3分に亀井が頭で合わせて3-0となる。
そして前半川終了となり、選手達は他所のスコアを知る。
鹿島は0-0のまま前半を終えた。
#652
ドレッシングルームに帰って来た選手達。
ニヤけ面の松原コーチのせいで鹿島が磐田相手に0-0だと知る。
だが、磐田のGKストッフは椿にハットトリックされてる選手だから期待出来ないと湯沢ごぼやく。
さらに黒田が鹿島FWの岩淵は内弁慶だからアウェイでの得点の可能性は低いと言う。
浮かれている選手達に達海は、引き締めてからスタジアムに来ているサポーターのために戦えと言って選手達をピッチに送り出す。
報道陣も磐田に行かず有名どころは全てETUに来ており、優勝しようがしまいが、このチームは話題になる。
それだけの価値をこのチームに付けると開幕のカンファレンスで宣った達海が有言実行して最後まで主役は達海とETUだったとカメラマンの久堂は言う。
そうして後半が始まる。
#654
夏木が後半開始早々にイージーミスをしてしまうが、次のシュートシーンではスーパープレーなスコーピオンを決めて得点してしまう。
ツキがETUに回って来たと思ったら、、
最後のシーンで岩淵が得点して磐田が失点してしまう。
#655
鹿島の猛攻に耐え続けて集中力が切れて来た磐田はルーズボールに対しての寄せが甘くなり、岩淵に決められて失点してしまう。
それを知った達海は、磐田監督の倉茂に悪態を吐き。
まだ1点差だけだと言ってる側から、鹿島が追加点を取り鹿島の優勝が決定的となった。
スタジアムの雰囲気が変わった事に気がついた椿だったが、代理人からゴールを一つづつ決めて行けば、君はチームにとってもっと重要な選手になると言われた事を思い出す。
#656
堅守を誇る鹿島が2点リード。
それを知って沈鬱になるETUサポたち。
そんな空気を自陣でボールを奪取して敵陣を突っ切りゴールを決めた椿のプレーで払拭する。
スカルズの羽田の音頭もあって雰囲気を盛り上げるETUサポたち。
それに満足してサムズアップする達海。
フロント、トップチーム、サポーターがうまく連携していた。
そして、試合終了となり。
ETU6-0新潟と最終節としては最高なゲームとなったが、、
優勝は鹿島となった。
#657
鹿島がリーグ優勝して喜びを爆発させる。
累積で出場できなかった五味は、アイルトンから海外から戻って来てくれてありがとうと言われて号泣。
次は天宮杯だと3冠を狙う鹿島。
一方、ETUはホーム最終戦を大勝利で終わらせたがリーグ優勝を逃し2位で終わった。
それを讃えるスカルズ達。
それを讃える達海監督就任で戻って来たサポーター達。
そうしてホーム最終戦セレモニーをする直前、達海はスタッフを集めて欲しいと有里に頼む。
セレモニーの時に何か重大な発表をするらしい。
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