どんな本?
田中芳樹さんの銀河英雄伝説を封神演義の藤崎竜さんが描く。
ラインハルトの幼少期から始まり、時系列が整理されており非常にわかりやすく描いてある。
回廊の戦い”前哨戦”
宇宙暦800年/新帝国暦2年4月。
イゼルローン回廊の入り口付近で行われた、新銀河帝国とエル・ファシル革命政府の戦闘。
帝国軍は、皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムが率いる大親征軍の先鋒部隊として、黒色槍騎兵艦隊司令官フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルトとアーダルベルト・フォン・ファーレンハイトの二人の提督が指揮する約3万隻の艦隊を派遣。
革命政府軍は、司令官ヤン・ウェンリーが指揮する約1万5千隻の艦隊で迎撃に出る。
読んだ本のタイトル
あらすじ・内容
回廊の戦いの火蓋が切って落とされた!
銀河英雄伝説 27
帝国軍に対し数で劣るヤン陣営は狭い回廊を味方に、ヤンの的確な指示で帝国軍の先鋒ビッテンフェルト艦隊を迎撃する。窮地に駆けつけた帝国軍の増援に対してもヤンの策謀は更にそれを上回り、状況を聞いたラインハルトの苛立ちは増していく……。
感想
帝国軍先鋒部隊がイゼルローン回廊に到着。
ビッテンフェルトはヤン艦隊に降伏を勧告するが、ヤンは拒否。
ヤン艦隊の分艦隊司令アッテンボローの挑発でビッテンフェルトは激昂してラインハルトの到着を待たずに攻撃を開始してしまう。
ビッテンフェルト艦隊は紡錘陣形でアッテンボロー艦隊を追いかけて突進。
回廊入り口で待ち構えていたヤン艦隊は、回廊内ギリギリに広がり周囲を包囲する陣形でビッテンフェルト艦隊を包囲。
射撃の命中率がヤン艦隊は99.16%、ビッテンフェルト艦隊は15%以下。
ほぼ同数の艦隊戦でこの命中率の差は圧倒的にビッテンフェルト艦隊の不利。
このままイゼルローン回廊をひた走っていたら今度は、イゼルローン要塞の主砲の餌食になってしまう。
でも包囲されたビッテンフェルト艦隊は反転すら出来ない状態。
そこに、遅れて回廊に侵入したファーレンハイト艦隊がヤン艦隊に襲いかかる。
ビッテンフェルト艦隊を戦場を離脱させて、自身も後退しようとしたファーレンハイト艦隊だったが、、
ヤン艦隊の分艦隊司令のメルカッツが艦隊下部に攻撃を集中し艦隊陣形を崩壊させる。
さらにファーレンハイトが乗ってる旗艦に攻撃が直撃。
ファーレンハイトは戦死してしまう。
体制を整えたビッテンフェルト艦隊が参戦したがヤン艦隊は、ファーレンハイト艦隊上部に攻撃をしながらビッテンフェルト艦隊を回避。
そんな状態で味方を見捨てられないビッテンフェルト艦隊は、、
ファーレンハイト艦隊に突入して、艦隊は衝突回避のシステムが働いて大混乱に陥ってしまう。
そこにミッターマイヤー艦隊が急襲して来たので、ヤン艦隊はイゼルローン要塞へ後退。
こうして回廊の戦い前哨戦が終わる。
結果は、ビッテンフェルト、ファーレンハイト艦隊は半壊。
上級大将ファーレンハイトが戦死。
総大将の皇帝ラインハルトは当初は勝手に戦闘を開始したビッテンフェルトに激昂していたが、彼の中のキルヒアイスに諭され冷静になる。
そして、本隊が到着した帝国軍15万はイゼルローン回廊入り口で付近に陣取り。
革命政府軍はイゼルローン回廊入り口を塞ぐように厚い機雷を敷設する。
ただ機雷はゼッフル粒子を散布し着火させたら意味が無いのをアムリッツアで経験している帝国軍は疑問に思っていたが。
侵入路を厳選させてそこに1.5万と数が劣る革命政府軍は有利に戦えるとヤンの意図を読んで帝国軍は、高価な5箇所同時にゼッフル粒子発生装置を使って機雷原に穴を開け5箇所同時に侵攻。
そしてイゼルローン回廊内で戦闘をするヤン艦隊は、巧みな艦隊運用で帝国軍を翻弄。
ちなみに帝国軍はロイエンタール、ミッターマイヤーに指揮を取らせており。
ミッターマイヤーは、最前線で前線指揮をとり。
ロイエンタールは総司令官として全体の指揮を取っていた。
皇帝ラインハルトは完全に勝ちな状態を面白く思わず、双璧2人に丸投げして、立場は総大将だが立ち合いをしている感じになっている。
側から見ると覇気がまるで無い状態。
自軍が翻弄されて、自身の乗る旗艦ブリュンヒルトを狙っているのを実感すると、イキイキして来て、ヤンの意図を読んで行く。
ヤンと戦えて、相手の攻撃の核を撃ち抜いて最高潮に楽しそうなラインハルトのところに、、
最前線で指揮を取っていたミッターマイヤー戦死の報告が入ってくる。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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銀河英雄伝説
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