どんな本?
「理想のヒモ生活」は、渡辺恒彦 氏によるWEB(なろう)出身のライトノベル。
日本でブラック労働をしていた善治郎は久しぶりの休みの日に異世界に召喚された。
その召喚主は善治郎の好みドストライクの美女だった。
そんな彼女は大国の女王で、善治郎に婿に来て欲しいと言う。
善治郎は躊躇なく「はい」と返事をして地球で婿に行く準備をしていざ異世界へ、、
後宮に引き篭もるヒモ生活を享受出来ると思っだが、、
女王が妊娠したら悪阻が酷く、彼女の代理として政治の表舞台へと行くと、世間が彼を後宮に引きこもる事を許してくれなくなった。
さらに彼の持ち物のビー玉が隣国双王国の付与魔術の媒体として最高品であると判ると、、
さらに善治郎の血統も、、
そんなタイトル詐欺と言いたくなるほど大忙しな善治郎のヒモ生活。
日月ネコ 氏によるコミック版も連載中。
アニメ化企画が進行中!
【アニメ化企画進行中!】
— ヒーロー文庫【公式】 (@herobunko) December 14, 2023
シリーズ累計470万部の人気シリーズ。
アニメ化企画進行中の#理想のヒモ生活 最新15巻予約開始。
「女王が側室を呼びつけて圧迫している」
“同じ男”を共有する二人の関係は?
12月28日発売。
全国書店,ネット書店,電子書籍ストアにて。
#渡辺恒彦 #文倉十#日月ネコ pic.twitter.com/LEhchJXi5V
読んだ本のタイトル
理想のヒモ生活 (20)
著者:日月ネコ 氏
原作:渡辺 恒彦 氏
キャラクター原案:文倉十 氏
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あらすじ・内容
北大陸での争いに善治郎は巻き込まれてしまうのか!?
理想のヒモ生活(20)
ウップサーラ王国への道中、補給のため停泊した北大陸の港町ポモージエ。
ところがポモージエに『教会』の勢力である『騎士団』が攻めてくるという。
他国での戦闘に巻き込まれないように、出港の手配を進めるゼンジロウの前に、
女王アンナが現れて――!?
争いの火種から逃れることはできないのか……!?
【未知への乗船篇】暗雲立ち込める急展開!!
第81話 進行の行方
善治郎とヤン司祭はポモージエ侯爵館を訪れ、翌朝早くに出発することを告げる。彼らは『古の森亭』へ帰還し、善治郎は侍女マルグレーテに孤児ヤンを呼び寄せるよう指示する。孤児ヤンは『騎士団』による攻撃計画を善治郎たちに伝え、フレア姫が介入して、緊急の面会をポモージエ侯に申し出ることになる。
第82話 作戦会議
フレア姫と善治郎はポモージエ領主館で作戦会議を開く。フレア姫は『黄金の木の葉号』の船員が揃わないために足止めを食ってしまう。領主館から使いが訪れ、ポモージエ侯爵との再会が設定される。善治郎はズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国の王女アンナ・クラクフと意外な面会を果たす。
第83話 胸に灯す焔
善治郎とアンナ王女の間でポモージエの防衛に関する深い対話が行われる。アンナ王女は次の国王を目指しており、その実績作りのために現地に来たことを明かす。善治郎は彼女の真意を理解し、共和国としての立場を考えながら次の行動を模索する。
第84話 賽は投げられた
アンナ王女は会話後に快活に退室する。善治郎とフレア姫は引き続きポモージエ領主館での対応に追われるが、状況の進展についての対応を続ける。善治郎は戦勝パーティーに参加することを検討し、南大陸の王族としての立場を保ちながらウップサーラ王国との関係を重視する。
感想
主人公ゼンジロウが、フレア姫を側室にするためウップサーラ王国への旅の途中、北大陸のポモージエという港町で予期せぬトラブルに巻き込まれる物語である。
彼は、側室候補のフレア姫と共に、彼女が船長を務める「黄金の木の葉号」で長い航海を経て、ポモージエに到着する。
しかし、彼らの到着を待っていたのは、平和な港の光景の裏で暗躍する騎士団による攻撃の脅威だった。
物語は、善治郎とヤン司祭がポモージエで騎士団の動向を耳にするところから始まる。
騎士団はポモージエに対する「旧領復活」を主張しており、この情報を聞いたゼンジロウとフレア姫は、事態の収拾を試みる。
彼らは、地元の侯爵と会い、事態の解決に協力を求める。
その過程で、魔力がないにも関わらず多言語を操るヤン司祭や、戦略家としての才能を持つ隻眼の傭兵ヤンが重要な役割を果たす。
一方で、彼らの努力にもかかわらず、ポモージエには既に騎士団の船が接近しており、街は攻撃の危機に直面してしまう。
この緊急事態に際し、ズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国の王女アンナが現れ、ゼンジロウとフレア姫に協力を要請。
アンナ王女は強力なリーダーシップを発揮し、ポモージエの防衛計画を立てる。
彼女の計画には、海からの防御強化と、敵の侵攻経路に対する戦略的対策が含まれていた。
この物語は、航海と戦闘、政治的謀略が絡み合う中で、主人公たちの成長と彼らが直面する課題への対応を描いている。
傭兵ヤンの智謀と孤児ヤンの勇気に引き込まれ、魔力を持たないヤン司祭の努力に感服する。
また、アンナ王女の政治的野心と戦略的な行動も物語の魅力を一層高めてくれていた。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
理想のヒモ生活
漫画版
小説版
その他フィクション
備忘録
第81話 進行の行方
善治郎とヤン司祭はポモージエ侯に翌朝早く出発することを告げ、特に問題なく領主館を後にした。
彼らは馬車で『古の森亭』へ帰還し、善治郎は侍女マルグレーテに孤児の少年ヤンを連れてくるよう指示した。
マルグレーテは孤児ヤンを高級宿にふさわしい身なりにしてから宿へ連れてきた。善治郎の部屋でヤン司祭が合流し、少年との会話が始まることになった。
少年は「騎士団」が攻めてくると訴えたが、ヤン司祭はそれが特別珍しいことではないと述べ、孤児ヤンの努力が無駄に思える状況となった。
しかし、ヤン司祭は少年の行動を尊いものとして評価し、彼を慰めようとした。
その日、善治郎とヤン司祭は特に問題なくポモージエ侯爵館を後にし、馬車で『古の森亭』へ帰還する。
帰還後、善治郎は侍女マルグレーテに指示を出し、孤児ヤンを呼び寄せる。
孤児ヤンは自らが耳にした『騎士団』による攻撃計画を話すが、その情報には驚きと疑問が交じる。
ヤン司祭と傭兵ヤンは、この情報が事実であれば重大な問題であると認識し、具体的な対策を検討する。
ポモージエはかつて『騎士団』によって統治されており、現在も『旧領復活』を主張する勢力が存在する。
このため、孤児ヤンの話には一定の信憑性があり、ヤン司祭と善治郎はこの情報をどう扱うかを真剣に考える。
結果的に、フレア姫が介入することとなり、彼女がポモージエ侯に緊急の面会を申し出ることで決定する。
フレア姫の行動は、即座に実行に移される予定であり、善治郎はこの問題に対して支援を提供することを決める。
ヤン司祭は生まれつき魔力がなく、そのために多くの場面で侮られることが多いと述べる。
隻眼の傭兵ヤンは、魔力の有無が人格とは関係ないと強調する。
ヤン司祭は、魔力がないことを理由に多言語を学ぶことができたというポジティブな側面も持っており、それが彼の精神の強さを示している。
しかし、善治郎とヤン司祭の会話が成立している理由は、彼が『教会』の司祭であり、その恩恵にあずかることができるためであるとヤン司祭は説明する。
フレア姫と護衛の女戦士スカジは、ポモージエ領主館の執事を押しのけて、ポモージエ侯爵との面談を強引に取り付ける。
フレア姫が孤児ヤンから聞いた「大変なこと」の話を侯爵に伝えると、侯爵は衝撃を受け、話の真実性を認める。
ズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国が信仰の自由を公式に謳っていることが、フレア姫と善治郎の脱出を助ける。
フレア姫は出航の準備が整い次第、「黄金の木の葉号」で出立すると述べ、ポモージエ侯爵は港の封鎖を検討すると回答する。
侯爵は、フレア姫と別れた後、急を要する状況に対処するため、「古の森亭」にヤン司祭一行を呼ぶよう命じ、緊急事態への対応を始める。
第82話 作戦会議
フレア姫がポモージエ領主館に忠告をして『古の森亭』に帰還すると、ヤン司祭一行がポモージエ領主館へ招かれる。
同時に、善治郎は副長のマグヌスにポモージエを早急に発つ可能性が高いことを伝える。
しかし、翌日になっても『黄金の木の葉号』の船員が全員揃わなかったため、フレア姫と善治郎の足止めは船員の不手際によるものである。
その後、善治郎とフレア姫が聞き咎めた騒がしい声は、敵襲ではなく、喜びの声が混じっていることが判明する。
外を見ると、上空で旋回していたのは有翼騎兵団で、彼らは着陸許可を得ていた。
その後、先頭の騎兵が飛び降りるが、これは飛行魔法によるものであった。
フレア姫と善治郎は領主館に人を送り、状況を把握しようとするが、その必要性は既に消えていた。
ポモージエ領主館から使いが訪れ、二人は再び領主館へ足を運ぶことになる。
馬車で急いでポモージエ領主館に戻った善治郎は、予期せぬ状況に遭遇する。
ポモージエ侯爵の紹介でズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国の王女アンナ・クラクフと対面する。アンナ王女は大きな声で自己紹介し、善治郎たちにも名前を尋ねる。
アンナ王女は藍色の髪と彫りの深い顔立ちが特徴で、意思の強さが感じられる。
善治郎とフレア姫は自己紹介を行い、アンナ王女は両名を歓迎するが、現在の状況について説明し、少々の不自由を予告する。
彼女の言葉は、善治郎とフレア姫がポモージエに滞在を余儀なくされることを示唆している。
善治郎とフレア姫は、この状況に対し了承の意を示すが、明らかに落胆している。
アンナ王女は客人としての振る舞いを示しながらも、彼らが港を使用するにはポモージエ侯爵の許可が必要であり、特に現在の緊急状況では港の閉鎖もあり得ると説明する。
これにより、善治郎とフレア姫が計画していた迅速な脱出は難しくなる。
ポモージエ領主館に滞在していたヤン司祭一行との再会もあり、彼らもこの事態に巻き込まれている。
ヤン司祭は隣国の王族について詳しくはないが、アンナ王女について基本的な情報を善治郎に提供する。
この一連の出来事を通じて、善治郎はアンナ王女とポモージエ侯爵が直面している緊急事態に深く関与することになる。
アンナ王女はポモージエ領主館に集まった関係者たちに対し、協力を要請する。
彼女は、着席している各人を見回し、国境を守るための支援を求める。
集まっている者たちには、国境を守る義務がないが、アンナ王女はそれを快く受け入れたことに感謝を示す。
彼女は革の衣服を着ており、実用性を重視しているが、王族としての風格を保っている。
アンナ王女は、ポモージエに向けて進む「騎士団」の船が目撃されたと述べる。
この船は重装備で進行が遅いが、数日内に到着するとされており、ポモージエ侯もこれを裏付ける情報を持っている。
アンナ王女は、ポモージエが長年の歴史を持ちながらも、「騎士団」からの奪還要求に直面している現状を強調する。
彼女は、ポモージエの防御が完璧ではなく、特に海からの脅威には脆弱であると指摘する。
防衛体制を隅々まで強化しているわけにはいかず、資金と人手が限られていることを認める。
それにもかかわらず、アンナ王女は「騎士団」の主張に正当性はないと断言し、ポモージエを守る決意を新たにする。
隻眼の傭兵ヤンが上陸地点を予測し、戦略的な提案を行う。
彼は、敵がどのようにしてポモージエに侵攻しようとしているかの分析を行い、その上で実行可能な防衛策を考える。
彼の戦術的な洞察力に対し、アンナ王女は彼を自軍に引き入れようとするが、ヤンは既にヤン司祭との契約があるため、難色を示す。
この会議では、ポモージエ侯爵やフレア姫も関与しており、すべての参加者が危機の深刻さを認識し、できる限りの協力を申し出る。
アンナ王女のリーダーシップのもと、彼らはポモージエを守るために協力することを確認する。
第83話 胸に灯す焔
アンナ王女と善治郎の間での会話は、ポモージエの防衛がすでに成功しているという善治郎の指摘から始まる。
彼はアンナ王女がポモージエを守るという名目以外に別の目的を持っていることを追及する。
アンナ王女は、ポモージエの貿易都市としての重要性を認めつつも、自らが現地に来た理由を明かさない。
一方で、彼女は共和国内の王族の地位が重くないことを示唆し、それが理解しがたいと述べる。
善治郎はアンナ王女の出動について疑問を呈し、もっと多くの有翼騎兵が投入されるはずだと主張する。
アンナ王女は有翼騎兵の価値を認めつつも、彼らを簡単に動かすことはないと応じる。
善治郎はさらに追及を重ね、アンナ王女の真の目的について問い詰める。
彼女は最終的に、次の国王になるための実績作りが目的であることを認める。
善治郎はこの事実を踏まえ、アンナ王女が持つ野心を理解し、彼女が王位を目指す過程でどのような計画を持っているのかを探る。
アンナ王女は、実績を積むことで「もし女性でなければ」と言われるような存在になることを目指しており、そのためには王族が現地に赴くことが重要だと語る。
彼女は自身の政治的な野望に対して開かれた態度を取り、善治郎の洞察力に敬意を表する。
第84話 賽は投げられた
アンナ王女が会話の後、快活に退室する。
善治郎とフレア姫は引き続き応接室に残されるが、ポモージエ領主館の使用人たちは突然の出来事に対応に追われており、彼らがすぐに部屋へ案内されないことに善治郎は理解を示す。
善治郎は精神的に疲れているが、フレア姫は彼の状態を気遣う。
アンナ王女は善治郎とフレア姫が戦勝パーティーまで解放されないことを示唆しており、善治郎はそれが個人的に不都合であることを認めつつ、カープァ王国としての外交方針を考慮している。
善治郎はウップサーラ王国との関係を重視しており、その状況でズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国との関係が問題になることは少ないと見ている。
また、フレア姫との間で、善治郎が南大陸の王族として非公式に紹介されることについて話し合い、それが適切であると両者は合意する。
フレア姫はウップサーラ王国の船員を傭兵隊に参加させることに同意し、それが善治郎にとっても戦略的に利益をもたらす可能性があると考えている。
この計画には、フレア姫の指示でウップサーラ王国の船員が小遣い稼ぎの名目で参加することで、実際には善治郎の関与を最小限に抑えつつ、必要な情報を得るための措置である。
善治郎とフレア姫の間の対話は、彼らがどう対応するか、またどのように戦略的に動くかに焦点を当てている。
善治郎は彼らの安全と情報収集のために、最終的には戦勝パーティーへの参加を検討しつつ、その前提として隻眼の傭兵ヤンの戦術が成功することを期待している。
隻眼の傭兵ヤンは、千二百の兵を率いてポモージエの街から北上し、草原で陣を構える。
目指すは『騎士団』との遭遇だが、その傭兵たちは粒が揃っており、騎兵隊に対する奇襲を考える。
しかし、森の中では適切な指揮が取れないため、草原での直接対決を選ぶ。
隊は陣地を軽く整備し、『騎士団』の接近を待つ。
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