どんな本?
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~』は、井上菜摘 氏による 漫画作品で、未来人A 氏が原作を、jimmy 氏がキャラクター原案を担当している。
話は、アルス・ローベントという主人公が転生し、異世界で弱小貴族の子として生きることになる物語。
アルスは現代と同様に異世界でも平凡な体力・知力を持っていましたが、特別な「鑑定スキル」を生まれながらにして持っており、これにより人の潜在能力を見抜くことができた。
このスキルを利用して、アルスは弱小領地を受け継ぐ中で、優秀な人材を集め、最終的には最強の領地を築き上げていくというストーリーが展開される。
「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」のタイトルを初めて見たのは、「小説家になろう」のだった。
しかし、当時はなかなか物語に没入することができず、正直に言うとちょっと残念に思っていた。
そんなとき、この物語がアニメ化されるとの情報をキャッチし、調べてみると。
漫画版があることを知り、10巻以上も発行されているとのことで、BOOK☆WALKERでこの漫画を購入し読み始る。
読んだ本のタイトル
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~(11)
著者:井上菜摘 氏
原作:未来人A 氏
キャラクター原案:jimmy 氏
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あらすじ・内容
転生し、弱小貴族として異世界を生きることになったアルス・ローベント。現代同様、異世界でも体力・知力ともに平凡だったが、“鑑定スキル”という人の潜在能力を知ることが出来るスキルを生まれつき所持していた。アルスは自分の民たちを守るため、“鑑定スキル”で弱小領地を最強の領地へと変貌させていく───! 「小説家になろう」で累計PV3000万超の大人気作! 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気異世界統一記!
ミーシアン最強といわれる騎兵隊との死闘に勝利し、アルスたちの人質救出作戦は無事成功! 誘き出した敵将を捕らえ、ベルツド攻略の重要拠点の一つ、ロルト城への入城を果たす。アルスは残るもう一つの拠点、スターツ城を攻めるクラン陣営の戦況を探るため、ファムに密偵を依頼する。しかし、そこでは思いもよらぬ危機がクランに襲いかかろうとしていた…!! 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気異世界統一記、第11巻!!
感想
小説版ではこの辺りからトーマスが本格的に参戦していたが、漫画版では馴染みの敵将として登場している。
前巻では他人に自爆を強要するパワハラな人物という印象を与えていた。
そして、今巻ではクランを暗殺しようと、物資蓄積所を攻撃しクラン軍を物資不足に追い込み、防備を手薄にしたところで雨を降らせて襲撃し、クランをあと一歩まで追い詰める。
この辺りの展開は小説・漫画両方で描かれており、なかなかの盛り上がりを見せていた。
スターツ城への突入では、後に精鋭部隊を率いることとなるブラッハムが登場する。
彼はタイプとして呂蒙を思わせる存在である。小説ではリーツによって鎧袖一触に蹴散らされ捕虜となり、アルスの鑑定でその価値を見出されるが、漫画版ではリーツに圧倒されるものの途中から訓練のようになり、倒れたブラッハムに手を差し伸べ立たせるほどリーツは彼との訓練に熱中していた。
その様子を見に来たアルスがブラッハムを鑑定し、リーツへの弟子入りを懇願する彼を家臣に迎えることとなる。
当初、ブラッハムはアルスに対して反抗的であったが、リーツが師匠であると紹介されると、彼を勝手に上位者と解釈し、最上の敬意を払うようになった。
そんな騒動がありながらも、スターツ城は陥落し、総督の継承はクラン側に傾いていった。
そして、スターツ城でファムがアルスの家臣団に加わることになるが、小説版ではクラン暗殺の話の最中に家臣になりたいと言い出すなど、漫画とは少し異なる展開となっていた。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
漫画版
小説
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その他フィクション
アニメ
PV
OP
ED
備忘録
第91話 弔い
今までで最も激しい戦いを終えた後、味方・敵両方の遺体を埋葬し弔いを行った。
アルスは亡くなった兵士たちの家族に宛てた手紙を書いていたが、途中で辛くなり涙を流してしまった。
それをリーツが慰め、シャーロットも心配してアルスとリーツのために食事を運んだが、今は二人だけの方が良いと考え、静かに見守ることにした。
第92話 一時の休息
城主ジャンを捕虜にしたアルスたちはロルト城へ進軍し、城に残っていた兵士たちはすぐに降参した。
アルスたちはロルト城に入城し、城に入りきれなかった兵士たちは城下町の宿屋に入った。
ロルト城下町は戦のたびに略奪に遭っていたため、アルスたちの軍は町の人々が困っていると助けに入るなど、町の住民には好評であった。
町の有志からロルトの名物である天然温泉を勧められたアルスは、元日本人として温泉を堪能できることに喜び、ためらうことなく温泉に飛び込んだ。
温泉で一時の休息を満喫し、心身を癒した。
第93話 領主の妻
アルスの留守を守るリシアは、慣れない家での生活をアルスから心配されていたが、活き活きと政務をこなしていた。
結婚詐欺に遭った女性がいると聞き、詐欺師を捕まえるため流通を止めて詐欺師を捕らえるなど、非常に精力的に政務に取り組んでおり、領民たちからも好評であった。
そのため、アルスが不在でもランベルクは安定していた。
しかし、リシアとしてはアルスのことが心配であったが、アルスの弟と妹たちが懐いており、彼らのためにも毅然とした態度を保っていた。
母親の所在については不明である。
場面が変わり、シャドーのファムが伝令としてクランの陣に向かうと、クラン軍の物資庫がバサマーク軍の奇襲を受け燃えていた。
進軍中のクランにとっては不利な状況となってしまった。
その奇襲を仕掛けたのはトーマスであった。
第94話 新たな脅威
スターツ城への侵攻を進めていたクラン軍は、補給線が敵襲を受け、魔法水などの物資が半減し戦闘力が低下してしまった。
それを喜ばしく思うベンゼド郡長のカンセスは、奇襲を成功させたトーマスを称賛した。
スターツ城を死守しなければならないベンゼド郡長は、不利な状況が多少有利になったことを喜び、冬まで持ちこたえれば相手が退却すると考えていた。しかし、トーマスはクランの暗殺を企てると言い出した。
本来なら本拠地にいるべきクランは、自身の有能さから前線に出て本陣で指揮を執っていた。トーマスはそこを狙い目と見て、クラン暗殺を計画していた。
その計画をミレーユは見抜いており、雨を降らせる魔法を使ってクランを奇襲するだろうと予測した。アルスはそれを知り、ファムに急ぎクランの下へ向かい助けるよう依頼した。
その時、既に雨が降り始めており、トーマスの作戦が進行中であるとファムは悟り、急いでクランの下へ向かった。
第95話 急襲
激しい雨の中、クランの陣はトーマスの奇襲を受けていた。トーマスはクランに斬りかかり、殺そうと襲いかかったが、クランの方が強く、トーマスは負傷し、周囲の兵士にクランを狙うよう号令をかけた。
その時、ファムが到着し、闇魔法を使ってクランを敵から引き離すことに成功した。あと一歩のところでクランを逃したトーマスは退却したが、クランは逆に敵将が不在のスターツ城への攻撃を決意した。クランはファムに報酬を支払おうとしたが、ファムは依頼主がアルスであると言い、報酬を断った。
第96話 スターツ城の少年
スターツ城北門。スターツ城の兵士たちは、クランの軍が物資不足であり、このまま時間を稼げば退却すると油断していた。その傍らで、戦いがつまらないと不満を漏らしている少年がいた。彼は立派なハルバートを持っており、普通の兵士には持てないほどの重量武器であった。
その北門に、クランがスターツ城を攻めるのに呼応して、アルスたちの軍が南門の反対側である北門に攻め込んだ。シャーロットの魔法で城門を破壊し、アルスの軍はスターツ城へ突入した。
第97話 ブラッハム・ジョー
北門を破壊してスターツ城へ突入したアルスたちは、同行していたクラマントにクランがいる南門を内側から開けるよう指示を出し、クラマントたちはその指示を受けて南門へ突進していった。
アルスたちは城を制圧するため守備兵たちを次々に倒していき、ついに兵長が降参し北門は陥落した。しかし、その時ブラッハムが兵長の指示を無視し、リーツに襲いかかってきた。降参した兵長はブラッハムに止めるよう命じたが、彼は頭に血が上っており止まることはなかった。ブラッハムはアルスの軍にも襲いかかり、手がつけられなくなってしまった。
そんなブラッハムにリーツが立ち塞がり、彼の攻撃を回避していると、ブラッハムは戦いが楽しいと言った。それを聞いたリーツは、今までの戦いの中で最もつまらないと返した。
第98話 剣の才能
リーツに「つまらない」と言われたブラッハムは逆上し、力任せに武器を振るった。それを見たリーツは「戦い方がなっていない」と言い、最終的には彼を指導し始めてしまった。アルスが見ていることに気づいたリーツは指導を止めたが、ブラッハムはリーツを師匠と呼び出し、弟子入りを志願してきた。リーツは嫌がったが、アルスがブラッハムを鑑定し、その才能を見抜いて家臣団に加えることを決定した。
ブラッハムは統率力と武勇においてリーツ以上の才能を持っていた。知略は低いが、彼の忠誠心は犬のように強いものであった。
その場にミレーユが現れると、彼女の悪名を知っていた兵士たちは完全に降伏した。クラマントが南門の開閉装置を占拠し、門を開けてクラン軍を城内に入れたことで、敵将は逃亡しスターツ城は陥落した。ミーシアン州の継承権争いは最終局面に入った。
第99話 影の未来
スターツ城陥落に多大な功績を残したアルス。しかし、それを面白く思わない者がクランの派閥内に現れた。
スターツ城陥落に大きく貢献したシャドーへの報酬について、アルスはシャドーのいる部屋を訪れた。高騰する報酬に戦々恐々とするアルスに対し、ファムは「自分たちが恐ろしくないのか」と問いかけた。アルスは「そんなことは思ったことがない」と答え、それを聞いたファムはアルスに仕官を申し出た。アルスはこれを受け入れ、正式にシャドーを家臣団に迎えることとなった。
順風満帆だと思っていたアルスであったが、クランから呼び出しを受ける。クランの待つ部屋に赴くと、武装した兵士に囲まれ「貴様、一体何者だ?」と問われた。
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