どんな本?
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~』は、井上菜摘 氏による 漫画作品で、未来人A 氏が原作を、jimmy 氏がキャラクター原案を担当している。
話は、アルス・ローベントという主人公が転生し、異世界で弱小貴族の子として生きることになる物語。
アルスは現代と同様に異世界でも平凡な体力・知力を持っていましたが、特別な「鑑定スキル」を生まれながらにして持っており、これにより人の潜在能力を見抜くことができた。
このスキルを利用して、アルスは弱小領地を受け継ぐ中で、優秀な人材を集め、最終的には最強の領地を築き上げていくというストーリーが展開される。
「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」のタイトルを初めて見たのは、「小説家になろう」のだった。
しかし、当時はなかなか物語に没入することができず、正直に言うとちょっと残念に思っていた。
そんなとき、この物語がアニメ化されるとの情報をキャッチし、調べてみると。
漫画版があることを知り、10巻以上も発行されているとのことで、BOOK☆WALKERでこの漫画を購入し読み始る。
読んだ本のタイトル
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~(16)
著者:井上菜摘 氏
原作:未来人A 氏
キャラクター原案:jimmy 氏
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あらすじ・内容
転生し、弱小貴族として異世界を生きることになったアルス・ローベント。現代同様、異世界でも体力・知力ともに平凡だったが、“鑑定スキル”という人の潜在能力を知ることが出来るスキルを生まれつき所持していた。アルスは自分の民たちを守るため、“鑑定スキル”で弱小領地を最強の領地へと変貌させていく───! 「小説家になろう」で累計PV3000万超の大人気作! 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気異世界統一記!
サイツ軍に州境の防衛線を突破され、野営拠点を奪われたカナレ軍。形勢逆転を狙うアルスは、シャドーの隠密作戦とシンの革新的な技術によって、敵軍に大打撃を与えることに成功する! 一時撤退を決めたサイツ軍に対し、アルスが仕掛ける最後の作戦とは…!? カナレ防衛戦、最終局面! カナレを守るため、アルスは敵将・ボロッツとの一騎打ちへ! 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気世界統一記、第16巻!!
感想
小説版ではサイツ州との戦いがあっさりと描かれていた印象を受けたが、漫画版ではヒューマンドラマが豊富に盛り込まれ、キャラクターの個性が際立っていた。
サイツ軍との決戦は鉄砲水が決定打となって相手を撤退させて睨み合いを数ヶ月して終わった印象。
漫画版では、死角からの魔法攻撃で相手を拠点から炙り出した後、鉄砲水を発生させて敵を分断し、大将ボロッツに傷を負わせて勝利宣言をする形で締めくくられた。
小説版ではボロッツは前線に出てなかったようで、どうもサイツ州で指揮を取っていた模様。
戦後処理は小説版、漫画版にはあまり変更がなかったが、小説版では戦後にリシアとの結婚式を盛大に行った。
結婚式のエピソードでは、シャーロットがアルスをからかいながらケーキを「アーン」させようとしたが、リシアの冷たい視線に退散する一幕も描かれていた。
その後にトーマスの勧誘をミレーユから提案されたり、周辺の郡長との関係を提案する。
その辺りはトーマスの件以外は漫画版の方はバッサリとカットされてる模様。
シンの研究は小説4巻の巻末ではヨットのサイズで飛行を成功させるが、この辺りのエピソードはまだ後なのかもしれない。
反対に、クランの今後の方針の話は小説版には無かった。
そういえば小説版はいつ独立をしたいとか言ってたかな?
印象が薄い。
内容の濃さについては、漫画版の方が小説版よりも充実しているように感じられたが、原作の存在なしには漫画は成立し得ないため、後から出た漫画版が濃厚であるのは当然の結果であるとも考えられる。
原作者と漫画家の良好な関係が作品全体の質向上に寄与し、その結果としてアニメ化も実現したのだろう。
ただ、アニメ版での数値表示に関しては、最初の演出は感動的であったものの、動きが多くて見えにくい場面もあった。
あれで数値が見えるアルスってば有能!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
漫画版
小説
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その他フィクション
アニメ
PV
OP
ED
備忘録
第133話 大将戦
死角からの魔法攻撃で拠点を攻撃して、拠点から渡河してサイツ州に撤退しているサイツ軍に鉄砲水を発生させて分断。
ミーシアン州に残る同数となった敵軍を討伐する。
勢いは完全にミーシアン側のアルス達が有利だったが、敵将ボロッツは様々な作戦を実行させられるアルスを危険だと判断して彼だけを討ち取ろうと突撃する。
第134話 終戦
ボロッツはアルスの目前まで迫り、槍を突き込んだ。しかし、アルスは鎖帷子を身につけていたため、攻撃は無効化された。
反撃したアルスはボロッツの利き腕を斬り、奇襲に失敗したボロッツはサイツへ撤退。
ボロッツは、アルスの数々の将をまとめる器に戦慄し彼がいずれ大陸全土に影響を及ぼす者になると予想する。
相手がミーシアン州から撤退したのを見て、アルス達の勝利か決定した。
8万対2万8千の戦いは、2万8千のアルス達の勝利となった。
第135話 勝利の理由
自軍の将兵に勝利宣言をするアルス。
だが勝利は皆んなが居たから出来たとアルスは言う。
誰一人欠けたら勝利できなかったと言い、協力してくれた全ての人たちに感謝を述べる。
そして、撤退したサイツ州とミーシアン州は停戦に合意して終戦する。
その後に、クランとバサマークとの決戦があったが、サイツ軍を撤退させたアルスには招集かかからずカレナ城で事務作業を行っていた。
アルスは勿論、リーツ、ロセルがヒーヒー言ってる横でシャーロットは優雅に休んでおり、手伝ってと言うロセルの要望を”休むのも仕事”と言って却下していた。
それ以外にも侵略を受けた土地の復興、鉄砲水を発生させた河川の修繕などを行いアルスは多忙を極めていた。
第136話 アルカンテス
クランの勝利で終わったバサマークとの決戦。
その勝利の宴にアルスも招待されて州都アルカンテスへ向かう。
そして、クランの本陣と合流したアルスは、本軍にいた貴族達からよくサイツ軍を追い返してくれたと賞賛される。
そして、クランからも最も活躍したアルスに褒賞を与えると宣言。
そして、戦後の人事として三大都市のセンプラーを息子のレングに任せると言い場が騒然とするが、心配していたリーツを他所にアルスはレングの成長をスキルで見ており安心していた。
そして統一となったミーシアン州を豊かにするぞとクランが盛り上げて、アルスはやっと平和になったと一安心する。
第137話 バサマークの最期
叛逆者となったバサマークを処刑するとクランは宣言した。
バサマークはクランの実の弟となるが、総督の地位を盤石にするために処刑せざるを得ないと説明。
そして、バサマークの処刑を敢行するのだが、バサマークがクランを総督にしたらミーシアンが分断されて衰退すると宣言して処刑された。
第138話 技術のその先
カレナへと戻ったアルスは、自身の故郷ランベルクへと赴いた。
目的は戦場に連れて行ってしまったシンのメンタルケア。
自身の発明で多くの人が死ぬ事にショックを受けていたシン。
彼の代わりに自身がその業を背負うと言うアルスにシンは、色々なアイデアがあると言って何とかモチベーションを保つ事が出来た。
そして、ランベルクを任されているミレーユが出て来て、自身の弟のトーマスを家臣にしないかと提案して来た。
第139話 トーマス勧誘
かつての敵、トーマスを自身の家臣にする事に不安が隠せないアルス。
だが優秀であるトーマスが来てくれたら頼もしいとも思っていた。
だが、彼が素直に来てくれるかと不安がっていたアルスにミレーユは、任せろと言ってアルカンテス城へと向かいクランからトーマスへの面会許可を取りミレーユだけが、弟のトーマスの所へ向かう。
そしてトーマスと面会するのだが、クランの部下が聞き耳を立てているとトーマスに筆談で知らせて、適当な話をしながら本命の話は筆談へと移行する。
それでも頑なにアルス陣営に入ろうとしなかったトーマスにミレーユは何かを見せて、彼の態度が軟化した。
一方、クランの下に残ったアルスは、レングの成長についての相談を受け確実にレングは確実に成長していると伝えて安心させる。
第140話 クランの思惑
次にクランはアルスに戦争は嫌いかと聞く、それに対してアルスは人が傷付くのは嫌だと答え。
クランにアルスはどうだと聞くと、クランも戦は嫌いだと答えたが、必要だと言った。
元々大陸は7つの国があり、その名残が州となっていると説明。
そして、今の戦乱の原因は帝国の衰退による各州のバランスの崩れだった。
拮抗していた各州のバランスが今は崩れてしまっている。
このまま戦乱が続くなら他大陸からの侵略により、より悲惨な戦乱になるとクランは予想していた。
それを防ぐためにに、クランはミーシアンを独立国家とさせるためにミーシアン総督になったと言う。
この事が次なる戦乱になるかもしれない、バサマークが処刑前に言ってた事はコレだと判明する。
それを聞いてるアルスにクランはお前はどう思うと聞くが、あまりにも重い話にアルスは考えがまとまらない。
ミレーユがトーマスとの面会を終えて部屋に入って来たのをキッカケに話は終わる。
そして、馬車の中でミレーユにトーマスの件を聞くと高確率でコチラに来るだろうとミレーユは言い。
クランとの話は何だったんだと聞くミレーユに対してアルスはカレナ城に着いてからローベント家の今後について話し合いをしたいと家臣一同を集めて緊急会議を開いた。
第141話 緊急会議
緊急会議を開いたアルスは、クランの今後の方針を聞いた報告。
それを聞いたミレーユは、また戦乱に巻き込まれると言う。
それはアルスも合意。
ただ、戦乱が続くのは仕方ないとミレーユは言うがアルスは恒久的な平和への努力はしたいと言い。
それならアルス自身が皇帝にならないとミレーユら言う。
それを聞いてアルスは人材発掘と兵士の訓練をさらにやると宣言して会議は終わる。
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