どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。
月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
#薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~(16)
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者:#倉田三ノ路 氏
原作:#日向夏 氏
キャラクター原案:#しのとうこ 氏
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あらすじ・内容
シリーズ累計2000万部突破!!
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 16
後宮にはびこる”悪意”の根源が巣食う場所は、
中年女官・深緑(シェンリュ)らが仕える
診療所であると思い至った猫猫(マオマオ)。
そこで彼女は、仮死状態になる薬で暗殺容疑の
難を逃れた謎の女・翠苓(スイレイ)と遭遇!
居合わせた下女仲間・子翠(シスイ)を人質にとられ、
翠苓に脅迫された猫猫は──!?
一方、猫猫が行方不明であると報された壬氏(ジンシ)は、
彼女の師・羅門(ルォメン)とともに捜索を開始──
猫猫が残した「白い紙」を発見し!?
超絶ヒットノベル、コミカライズ第十六弾!!
前巻からのあらすじ
羅門が後宮に復帰!
羅門は色々な注意事項を書き取りの手習用の見本として手習を教えている老宦官の下へ行く。
そこで老宦官と羅門が知り合いだと判明。
そんな老宦官との話の中で羅門のこの手の張り紙は昔からやっており、猫猫からしてら常識的な「鉛入りの白粉は使うな」など後宮内に掲示していたらしい。
それなのに梨花妃はそれで子供を亡くしている。。
さらに本人も鉛の毒で、、
そんな事に疑問を持ち療養所に押し込められた宮女達の、、
前帝の幼児趣味の犠牲になり後宮に軟禁されている彼女達の恨みと、彼女達の知識、後宮内に渦巻く足の引っ張り合いを利用しての遠回りな仕返し。
妃を思いやっての注意書きも、悪意を持っている者が知ると攻撃の手段になる。
そんな事を思っている者の目にその毒となる物が目の前に転がり込んで来たら。。。。
それに診療所の深緑との会話で気が付いた猫猫は、、、
毒を煽って死んだはずの翠玲に共に後宮を出ろと言われる。
子翠を人質にされてもなかなか応じなかったが、、
「蘇りの秘薬、その作り方を知りたくないか?」と言われ陥落。
猫猫は後宮から姿を消した。
毛毛がグデグデになる実と白紙の紙を残して。。
その紙に記されたメッセージとは?
感想
足跡
猫猫がいなくなったが、彼女は攫った連中のスキを突いて羅門が探し当てる事を期待してメッセージを残す。
しかもパッと見ではわからない。
猫猫は玉葉妃のために医局から持ち出した酒を使って、火で炙ったら焦げ目でメッセージが出るように紙を細工する。
そのメッセージは「祠」と「翠」。
翠は急いで書いたせいで文字が崩れてしまい、最初は読めなかったが。
玉葉妃の侍女達に見せると、、
猫猫がいつも連んでいる宮女に子翠と名乗る者がいるとわかる。
彼女を探そうと壬氏の命令で高順が探るが、、
そんな宮女は存在しないと判る。
だが、猫猫が後宮から出た祠は発見され、猫の毛毛が何処から後宮に入ったのかも分かった。
そして、攫われた猫猫は、共に人質にされた子翠が翠苓と繋がっていると確かめるために翠苓が苦手なヘビを彼女に投げる。
子翠と翠苓
苦手なヘビを見て呼吸困難になった翠苓を猫猫は介護しながら、子翠が翠苓とグルだろうと言う。
言われた2人は、名前がダメだったと言い合いになるが、、
大半の宮女は字が読めないので分からなかったらしい。
だがそれが分かったところで後の祭り。
彼女達のアジトは判明した所から少しした処にあった。
そこに入ったら、後々に同居人となるクソ餓鬼の響迂と出会う。
さらに西方の特使が里にいた。
そんな猫猫が攫われて不安が渦巻く後宮で、玉葉妃が産気ずく。
それを羅門が対応すると請け負い。
壬氏は居なくなった宦官(翠苓)の行方を追いかけるため、宦官が手を合わせていた場所に赴くと、、
診療所の女官と出会ってしまう。
彼女から香る強いアルコール臭を嗅いだ壬氏は咄嗟に彼女を捕まえて「猫猫は何処へ行った?」と聞いてしまう。
鬼灯
診療所の女官は、幼い頃に先帝のお手つきになってしまった人だった。
彼女は壬氏を見て先帝の面影を見る。
現皇帝(兄)と皇太后(母)と比べると全く似てない壬氏は、不義理の子じゃないかと噂をされて。
それに悩んでいたが先帝の父と似ていると言われホッとしてもいた。
その後、診療所の女官は高アルコールを服用して自殺を図るが失敗。
取り押さえるように壬氏が命じる。
彼女が献花していた墓、怪談をしていた宮女の大宝は過去に桜蘭妃の母親に仕えており。
壬氏は確証を得るために桜蘭妃を訪問する。
桜蘭妃の下に行った壬氏だったが、、
壬氏が覚えていた桜蘭妃の特徴と、目の前にいる女性の特徴が合致しなかった。
確認してみたら、女性は桜蘭妃では無かった。
妃が後宮を無断で抜け出すのは重罪となるのを承知で行った事になる。
猫猫はいったい何処に行ったのだろうか?
そして遂に変人軍師、羅漢の耳に猫猫が行方不明だと伝わる。
狐の里
子翠と翠苓に攫われて隠れ里に連れて来られた猫猫は、、
里の祭りに参加していた。
子翠が常に側にいるせいか良い待遇な猫猫、、
そんな状態だとは知らずに必死に猫猫の形跡を追う壬氏。
桜蘭妃が居なくなってる事を知り、父親である子昌の行方もわからなくなっていた。
何もかもが謎で、キーマンだと思われた人物も行方不明。
手詰まりと思った壬氏の前に、変人軍師の跡取り羅半が現れた。
彼は数字を追いかけるのが得意で、経理などの不備を見つけるのが大得意だった。
彼が言うには子昌は反乱を起こすために何処かに戦力を集結させていると言う。
鉄の流れを見ると何処に子昌が戦力を集めているか判ると言われて壬氏は、羅半に捜査を命じる。
その代わり、羅漢が壊した後宮の壁の修繕費をまけて貰う、、
羅漢ェェェェ、、、
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
六十二話 足跡
翡翠宮での検討
壬氏は翡翠宮に戻り、侍女たちと共に文字を解読した。侍女の一人が「翠」という字を示し、かつて猫猫が一緒にいた「紫翠」という下女の名前を挙げた。その情報を基に、壬氏はその下女の捜索を命じた。
祠と秘密の通路の発見
毛毛が見つかった近くで、古びた祠が発見された。その祠を入り口とする古い水路が、後宮内で通路として使われていたことが判明した。さらに、後宮に登録されていない女官と新入り宦官が姿を消しており、これが事件に関与している可能性が浮上した。
船での移動
猫猫たちは翠苓に連れられ、船で移動していた。船倉に閉じ込められた猫猫と子翠は、素朴な服装をまとい、村娘に見せかけられていた。翠苓は彼女たちを「口減らしに売られた娘たち」と説明し、怪しまれずに航路を進んでいた。猫猫はこの状況に不満を抱きながらも、脱出の手段を模索していた。
隠し通路と脱出経路
診療所から連れ出された猫猫は、後宮の祠を経由して地下水路を通り外部へ運び出された。この水路はかつて避難路として使用されていたものと思われる。翠苓たちは用意していた馬車で猫猫たちを港へ運び、そのまま船で北上した。しかし、移動中の揺れや環境に猫猫は疲労を感じつつも、脱出の機会をうかがっていた。
森での出来事
船旅を終えた一行は、森の中を進んでいた。歩く中で猫猫は翠苓が蛇を怖がっていることに気づき、蛇を投げつけて試した。翠苓は冷静さを失い、恐怖で動揺したが、子翠が彼女を支え事態を収めた。この行動から猫猫は、子翠と翠苓が以前からの知り合いであることを確信した。
六十三話 子翠と翠苓
隠れ里の到着
一行は森を抜け、隠れ里に到着した。里は温泉地として機能しており、周囲には防壁や堀が設けられていた。里内は祭りの準備が進められており、住人たちが忙しく動いていた。猫猫は翠苓の指示に従い、里の中心部にある宿に案内された。
里での新たな出会い
里では、猫猫は生意気な少年・響迂と出会った。彼は翠苓や子翠を慕う様子を見せつつ、祭りの準備に参加していた。糞餓鬼と感じた少年が、次第に素直な一面を見せ始めたことに猫猫は興味を抱いた。
狐の面と祭りの準備
猫猫たちは祭りの飾りを手にし、白い狐の面に好きなように色を塗るよう勧められた。子翠が少年をからかいながらも面倒を見る中、猫猫は祭りの風景を見つめつつ、狐の面に顔を描き始めた。
玉葉妃の出産準備
後宮内では、玉葉妃が産気づき、出産準備が進められていた。壬氏は高順らとともに翡翠宮を訪れ、侍女や医官から妃の容態を確認した。妃は逆子の懸念があったが、現在は落ち着いていると報告を受けた。猫猫が行方不明のまま十日が経過しており、壬氏の心には焦燥が募っていた。
消えた宦官の調査
壬氏は、後宮から消えた宦官「天」に関する調査を進めていた。天は異民族出身とされ、他の宦官たちとは馴染まず、情報も乏しい存在だった。彼が北側の廟を訪れていたという目撃情報を得た壬氏は、その場所を調べることにした。
六十四話 鬼灯
墓参りの女官との遭遇
北側の廟では、先帝時代の女官たちの墓を訪れる女官に遭遇した。彼女が残した鬼灯の枝や酒の匂いに違和感を覚えた壬氏は、問い詰めるが、女官は壬氏の追及に耐えきれず毒を飲んだ。女官の行動から、彼女が先帝時代の被害者であると推測された。
楼蘭妃の失踪
壬氏は柘榴宮を訪れ、楼蘭妃の所在を確認しようとしたが、彼女に化けた侍女を発見した。壬氏は侍女を問い詰めるが、本物の楼蘭妃はすでに後宮を抜け出した後であった。楼蘭妃の行動が計画的であった可能性を考え、壬氏はさらなる調査を決意した。
六十五話 狐の里
狐神の祭りの装い
猫猫は紅白の襦裙と狐の面をつけ、提灯を携え、村の社に向かう行列に加わった。男性たちは青い服、子どもたちは尻尾に見立てた稲穂をつけており、村の信仰する狐神の象徴がそこにあった。道中、子翠の緑色に染められた眦の面が目を引いた。
祭りの由来と村の歴史
祭りの由来は、他民族がこの地に逃れて定住した歴史に由来していた。村人たちは、狐神を先祖として祀り、その豊穣を願う伝統を続けていた。狐神の象徴である白い狐は、他民族が村に同化する過程を象徴していた。
羅半の訪問
羅漢の養子である羅半が壬氏を訪れ、後宮における金銭の不正流用の可能性を示す資料を提供した。羅半は金属や穀物の値上がりを指摘し、その背後に隠された意図を明らかにする協力を提案した。壬氏は彼の情報に基づき、さらなる調査を進めることを決めた。
壬氏の決意
壬氏は猫猫と楼蘭妃の行方、さらに後宮内外で進行する謀略の全貌を解明するため、迅速な行動を取ることを決意した。彼の心には焦りがあったが、理性を保ちながら事態に対処する必要性を自覚していた。
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