どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。
月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
#薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~(17)
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者:倉田三ノ路 氏
原作:日向夏 氏
キャラクター原案:しのとうこ 氏
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あらすじ・内容
シリーズ累計2400万部突破!!
謎の女・翠苓と(スイレイ)、下女仲間・子翠(シスイ)は
裏で繋がっている姉妹だった──!!
北方にある二人の故郷の里へと連れ去られ、
猫猫(マオマオ)は軟禁状態。
そんな折、薬の実験が行われていそうな気配を感じ
里の外の倉庫へ潜入した猫猫、しかしそこは
最新型飛発(鉄砲)の部品が大量にある、
まるで兵器工房で…!?
一方、高官・子昌(シショウ)が
よからぬ企てをしている情報を知った壬氏(ジンシ)は、
「本来の立場」に戻ることを迫られて!?超絶ヒットノベル、コミカライズ第十七弾!!
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 17
前巻からのあらすじ
猫猫がいなくなったが、彼女は攫った連中のスキを突いて羅門が探し当てる事を期待してメッセージを残す。
しかもパッと見ではわからない。
猫猫は玉葉妃のために医局から持ち出した酒を使って、火で炙ったら焦げ目でメッセージが出るように紙を細工する。
そのメッセージは「祠」と「翠」。
翠は急いで書いたせいで文字が崩れてしまい、最初は読めなかったが。
玉葉妃の侍女達に見せると、、
猫猫がいつも連んでいる宮女に子翠と名乗る者がいるとわかる。
彼女を探そうと壬氏の命令で高順が探るが、、
そんな宮女は存在しないと判る。
子翠と翠苓に攫われて隠れ里に連れて来られた猫猫は、、
里の祭りに参加していた。
子翠が常に側にいるせいか良い待遇な猫猫、、
そんな状態だとは知らずに必死に猫猫の形跡を追う壬氏。
桜蘭妃が居なくなってる事を知り、父親である子昌の行方もわからなくなっていた。
何もかもが謎で、キーマンだと思われた人物も行方不明。
手詰まりと思った壬氏の前に、変人軍師の跡取り羅半が現れた。
彼が言うには子昌は反乱を起こすために何処かに戦力を集結させていると言う。
鉄の流れを見ると何処に子昌が戦力を集めているか判ると言われて壬氏は、羅半に捜査を命じる。
感想
原作小説4巻の中盤くらい。
後々に猫猫の家に転がり込むクソガキが色々と引っ掻き回す17巻。
翠苓に誘拐された猫猫は子翠と共に集落の祭りに参加する。
その後、猫猫は先代の薬師が遺した書籍を与えられたら没頭してしまい。
子翠に世話されていた。
それを見たクソガキがポロっと言った”神美様”という人物が出てくる。
神美は子翠の母。
翠苓は父親が同じだが子翠とは母が違う姉だった。
でも母の地位が低かったため翠苓は令嬢としては扱って貰えなかった。
そんな彼女を家族として懐いたのが子翠こと楼蘭だった。
虫大好きっ子で猫猫と大浴場で中級、下級妃にマッサージしていた彼女が桜蘭妃だった。
猫猫は上級妃の桜蘭に甲斐甲斐しく世話されいたって事?
そんな楼蘭=子翠だと判明したのが、猫猫が生育がおかしくなったエリアの畑に興味を持ち。
畑を見ていたら、クソガキが声を掛けて来て、生育をおかしくしている原因がある建物について聞いたら、元倉庫だったがネズミが増えて高床式の物にしたから空き家だとクソガキは言う。
その場に行きたいと言う猫猫に、クソガキは勉強を逃げる時に使う抜け道を教えてくれ。
元倉庫に行ったら、建物の影になって生育が阻害された?
唯一、窓の光が当たる箇所だけ普通に生育していた。
ただ、猫猫は蘇りの薬の実験をするのにネズミが欲しく。
元倉庫の中にいるネズミを捕まえるために中に入りたいと言うと、、
クソガキが入れてくれた。
チョロイぞ!!w
だが、元倉庫の中は鉄砲の製造所のようだった。
毒薬の実験もしているらしく、ネズミが居たが管理されていた。
“ヤバい”と思った猫猫はすぐ出ようとしたら、そこに噂の神美様が外国の特使を連れて小屋に入って来た。
そして、見付かってしまった。
サディスティックな神美は、猫猫を鞭打ちにしようとしたが、楼蘭が猫猫は神美が探していた薬師だと言い。
猫猫は若く見えるが三十歳以上の年齢なのに、この肌を維持していると猫猫を薬師として推薦。
そして、猫猫は子の一族と共に砦へと送られてしまう。
そこが、謀反の拠点になるとは知らずに、、
その護送中に、翠苓と話をしていた猫猫は宦官が後宮に入る検査方法を聞くが、、
壬氏がカエルをぶら下げた状態で後宮に入る事が不可能だと知る。
それでも宦官”壬氏”はいた。
そうなると、後宮に出入り出来るのは皇帝か、その縁者のみとなる。
そこまで考えた猫猫は、、
これ以上考えるのを止めた。
さらに、翠苓に戦争をするのかと聞くが、、
その決定権は彼女には無いと言う。
一方、帝都の壬氏は、羅半から子の一族が謀反を企ている証拠の報告を受ける。
そんな場所に、預けていた愛娘(本人主観)を誘拐され苛立っている変人軍師、羅漢が現れる。
冷静に話をしようとしていた羅漢は、壬氏がいまだに宦官でいようとしている事にイラつき壬氏を”半端者”と怒鳴りつける。
「宦官野郎のままで何ができると言うんです⁉︎」と怒鳴ったら羅半に呼ばれた羅門が「悪かったね、、」と言いながら現れた。
自身が壬氏に言ってた事が、尊敬している叔父を思いっきり腐していた事に気が付いた羅漢は思い切り冷や水を浴びせられ冷静になり。
高順は爆笑を堪えてるのを横目に。。
羅漢は壬氏に、、
皇帝の弟、月の君に逆賊、子昌を討伐するため軍を動かして欲しいと奏上する。
そして、壬氏は子一族討伐軍の総指揮官となり。
軍師に羅漢を侍らせて北上する。
一方、砦に監禁されている猫猫は神美の若返りの薬を作るために薬の研究をさせれていた。
だが、そこにクソガキ響迂が猫猫を逃がそうと子供ながらに頑張ったが、、
アッサリと発覚。
猫猫が共謀していなかったとは言え、この一件は大事になる。
下手をするとクソガキ響迂に悪影響がと心配していたら。
神美が現れサディスティックに、響迂か見張りの男を罰すると言い出した。
それを庇うために猫猫は神美を“くそばばあ”とボソッと罵倒する。
全ての罰を被るために猫猫は、、
猫猫の美食ハッスルタイムは次巻か、、、
待ち遠しい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
六十六話 祭り
社での奉納と願い
社に着くと、人々は面を奉納し、願いを天に届けると信じていた。猫猫は自らの面に特に願い事を書くことはせず、祭りの形式的な儀式に参加した。奉納された面は櫓で燃やされ、その煙が天へと昇るとされていた。
祭りの象徴・櫓の火
櫓に火が放たれると、一気に炎が広がり、狐神への願いが煙となって空に昇っていった。中には燃え尽きず水面に落ちる面もあり、それらは「恵みの糧」となると語られた。響迂は燃え尽きる面を見つめながら、自らの願いが叶うことを期待していた。
子翠の思索
子翠は炎を見つめ、「叶わぬ願いは土に還る」と呟いた。その言葉に深い意味が込められていたが、猫猫にはその本意がまだ理解できなかった。祭りの静寂とともに、村の神秘が深まる夜であった。
六十七話 秘密の工房
宿での再会と問いかけ
宿に戻ると、翠苓が待っていた。卓子の上に本を並べ、静かに読んでいた。猫猫が蘇りの薬について問いかけると、翠苓はその副作用や調合について答えた。猫猫はさらなる情報を求めて詰め寄ったが、翠苓は慎重な態度を崩さなかった。
薬と簪の会話
朝、猫猫は卓子の上に置かれた薬草図鑑を読み漁りながら、子翠に髪を結ってもらった。簪の話題になると、子翠はその簪が高価な品であることを指摘したが、猫猫は慎重に扱うべきだと感じていた。
田んぼの謎と倉庫の調査
猫猫は里の田んぼを眺め、一部の稲だけが異常に育ちが遅いことに気付いた。その原因を調べるため、響迂の助けを借りて倉庫に潜入した。中には鼠を使った実験の痕跡と、飛発の部品が見つかった。猫猫はその関連性に疑念を抱いた。
六十八話 神美
予期せぬ遭遇
倉庫内で物音が聞こえ、猫猫と響迂は隠れたが、そこに現れたのは神美という女だった。神美の存在に響迂は震え上がり、猫猫も緊張を隠せなかった。神美は冷ややかな態度で二人を見下ろし、翠苓に管理不足を叱責した。
神美の提案と猫猫の困惑
神美は、猫猫たちを連れて行くことを提案した。彼女の微笑みには圧倒的な威圧感があり、猫猫はその場の空気に飲まれた。
猫猫はその場で、神美が子翠を楼蘭と呼んだことで、彼女が楼蘭妃であることを確信した。
楼蘭妃の正体と過去
楼蘭妃は以前、後宮の授業で猫猫が出会った妃の一人であった。普段は無邪気で普通の娘に見えるが、猫猫は彼女の言動や立場から高貴な生まれであると推測していた。さらに、神美が子翠の名前を奪い、自らの娘の幼名として利用した経緯が明らかになった。
六十九話 砦
砦への到着と神美の支配
猫猫は温泉郷を出た後、半日の馬車の旅で砦のような場所に連れてこられた。翠苓の浮かない顔色と腫れた頬から、神美との間にあった出来事がうかがえた。
神美の支配と猫猫の危機
倉庫での侵入を咎められた猫猫に、神美は鞭打ちの罰を提案した。楼蘭妃が機転を利かせて薬師として猫猫を提案し、罰を免れたものの、猫猫は砦に連れて行かれることとなった。そこで猫猫は、戦の準備を示唆する証拠と砦の存在意義に疑念を抱いた。
砦の生活と猫猫の考察
砦の部屋に幽閉された猫猫は、大量の書籍や薬棚を調べつつ、自身の置かれた状況を考えた。砦が戦の拠点である可能性や、飛発の存在がその裏付けになることを推測した。
羅半の報告と砦の謀反
羅半は壬氏の執務室を訪れ、子の一族が放棄された砦を密かに拡張し、謀反を企てている可能性を報告した。彼が地図で示した場所は、不自然な物流と金の動きから推測されたものだった。壬氏は報告の重さを受け止めつつ、事態の収拾を図る必要性を感じていた。
羅漢の来訪と批判
そこに現れたのは片眼鏡をかけた軍師、羅漢であった。彼は壬氏に辛辣な言葉を投げかけ、猫猫の失踪についても責任を追及した。羅漢の苛立ちは壬氏の立場や行動への不満によるものであり、その激しい口調に執務室の空気はさらに緊張感を増した。
羅門の登場と場の収拾
緊張が高まる中、姿勢の悪い老人、羅門が現れた。彼は穏やかな口調で羅漢をたしなめ、壬氏への攻撃的な態度を改めるよう促した。羅門の存在は場を和らげ、羅漢は最終的に壬氏に対し正式な礼を尽くして本題を切り出した。
軍の動員要請と反逆の証拠
羅漢は壬氏に対し、逆賊と断定した子昌を討つため、禁軍を動かしてほしいと要請した。羅半が提出した資料には、新型の飛発の生産や反逆行為の証拠が明確に記されていた。羅漢は「膿を早めに出し切るべき」と強調し、反乱の根絶を訴えた。
壬氏への決断の促し
羅漢の要請は単なる軍の動員だけではなかった。それは壬氏、すなわち華瑞月に対し、仮初の宦官としての立場を捨て、本来の姿を明らかにし決断を下すよう促すものだった。瑞月は覚悟を決めるべき時が来たことを痛感し、その場で次の行動を模索した。
七十話 砦の女たち
神美の部屋での対話と異様な空気
猫猫は日に一度だけ見張りに連れられ、神美の部屋を訪れていた。そこは異国の贅沢品が並ぶ豪奢な空間であり、淫靡な香りが漂っていた。神美は侍女たちに囲まれ優雅に過ごしていたが、その背後には楼蘭が控え、髪を梳かれていた。猫猫が薬の進捗を報告すると、神美は無関心な態度で部屋から退出させた。
響迂との会話と母親への思い
部屋を出た猫猫は響迂に声をかけられた。響迂は母親について尋ねたが、猫猫は部屋の雰囲気を思い出し、詳細を伝えられなかった。響迂は母親が忙しいと自分を納得させつつも、少し寂しげな様子であった。
日常の実験と異臭の正体
猫猫は薬師としての仕事に没頭していた。前任の薬師が残した資料や鼠を使った実験に取り組んでいたが、砦内には腐敗臭や不穏な気配が漂っていた。特に階下からは異様な臭いがすることに気づき、爆発などの危険性を危惧していた。
響迂の失敗と神美の介入
響迂は猫猫を逃がそうと計画したが、見張りに捕まり正座させられた。翠苓は事態を穏便に収めようと努力したが、その場に神美が現れた。響迂を叱責する神美は、過剰な折檻を仄めかし、場の空気を一層緊迫させた。
翠苓の忠誠と神美の苛烈な態度
翠苓は響迂や猫猫をかばおうとしたが、神美の非道さに怒りを抑えきれず、小さな声で侮辱的な言葉を漏らしてしまった。それを聞き逃さなかった神美は、猫猫を処罰するため蟇盆へ送るよう命じた。
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