どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化もしている。
個人的には月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
#薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~(18)
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者:#倉田三ノ路 氏
原作:#日向夏 氏
キャラクター原案:#しのとうこ 氏
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あらすじ・内容
シリーズ累計3300万部突破!!
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 18
翠苓(スイレイ)らに暴虐の限りを尽くす
神美(シェンメイ)に対し
堪忍袋の緒が切れた猫猫(マオマオ)は、
悪態をつき一転窮地に追い込まれる…!!
一方、茘(リー)国では皇帝直属軍の進軍が決まり…!?
超絶ヒットノベル、コミカライズ第十八弾!!
感想
原作四巻の後半。
猫猫のたんぱく質確保が笑える18巻。
冬だから動かなだけで、夏だったら猫猫も危なかったかもしれない。
砦
響迂から逃げるように促す紙切れが猫猫の部屋に届けられるが、猫猫はそれを実行しなかった。
その後、響迂は猫猫を助けようと行動したが失敗し、その騒動を聞きつけ神美が現れる。
サディスティックに響迂と見張りの男を嬲る神美。
響迂を庇おうと猫猫は「くそばばあ」と口にして神美の怒りを買い。
神美の意識を響迂から剥がす事に成功。
その猫猫の意思を感じ取った、楼蘭の(子翠)提案により、猫猫は「蟇盆」という処刑方法を使った罰を受けることになる。
猫猫は、地下の牢に連れていかれ、そこには箱から蛇や毒虫が這い出る準備がされていた。
しかし、猫猫はそれらを見て笑みを浮かべ、自分の身を守るための準備を始める。
〜猫猫の美食ハッスルタイム〜
猫猫が蛇や毒虫が満ちた狭い牢内で生き延びるために、巧みに周囲の環境を利用して毒蛇を確保し脂の乗った蛇肉を調達し、冷静に状況を判断し対応していく。
その確保した蛇肉を食べる様子を見張りが目撃し、その後、見張りは猫猫に砦の危険な状況を告げ、逃げるよう促す。
猫猫は、地下で火薬を製造する作業場を目撃し、そこで楼蘭(子翠)を発見する。
楼蘭は火薬に火を付けて爆発を引き起こし、砦を破壊することで、そこにいる人々を逃がそうとする。
逃亡する人々に巻き込まれながら猫猫と再会。
猫猫は彼女を楼蘭、子翠どちらで呼ぶか悩んだ末、子翠と呼ぶ事にする。
子翠は、母親の神美から受けた虐待や、後宮での複雑な人間関係について語る。
その中で翠苓の母が先代の皇帝の娘だと判明する。
その娘を神美は使用人に貶めて嬲っていたらしい。
その流れで彼女の娘である翠苓も嬲り、楼蘭も下女の子翠の格好をしていたら神美は、娘である楼蘭の顔を認識していなかった事が判明する。
そういう話をしながら猫猫を子どもたちが毒をあおって亡くなっている部屋に案内し、その遺体を適切に扱うことを頼む。
“虫なら冬を越せるのに”と言いながら、、
子翠の意図を汲んた猫猫は彼等の保護を決意。
さらに猫猫は、子翠を助けようとするが、子翠は自分の使命を果たすために猫猫の助けを拒否し、一人で自己の運命に向かって進む決意を見せ猫猫と別れ。
神美の部屋へ赴き、そこに居た父、子昌に対し、最後まで責任を持つよう迫る。
だが砦の武器庫が雪崩れで埋まり、火薬庫は爆発し、大きな被害が出る中、楼蘭は威厳ある態度で自らの母に立ち向かう。
子昌は自分の責任を痛感し、娘の言葉に動かされ現場へと赴く。
禁軍
壬氏は羅漢、羅半と共に行軍の準備をしていた。
羅漢は焦り、羅半は経済的な戦略を提案している。
壬氏は宦官の姿から、武人としての装いに変わっており、羅漢との間には緊張が走るも、羅半の取りなしで事なきを得る。
羅漢の戦術は、敵の武器庫を破壊し、火器の使用を不可能にすることであった。
その実行部隊の隊長、李白は、雪の中で白い外套を利用し、目立たないように砦に近づくというもので、暗闇の中松明を持たずに進軍し、敵の注意を逸らして奇襲を成功させる。
さらに、砦近くで人工的に雪崩を引き起こし、砦の守備を弱体化させる事に成功するを
李白とその部下たちは、子昌の私兵が守る砦に奇襲をかけ、容易に兵を捕縛していく。
この作戦の最終目的は、反乱を企てた子の一族を捕らえることにあった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
七十一話 蟇盆
蟇盆の恐怖と猫猫の覚悟
猫猫は地下にある蟇盆に連れて行かれた。そこは古代の処刑場であり、毒蛇や毒虫が箱の中から放たれる場所だった。しかし、猫猫は恐怖を感じつつも、それらの生き物に奇妙な親しみを覚えた。そして、簪や笄を手にしながら、対処を模索していた。
苦境における壬氏と羅漢の対立
壬氏は羅漢が向き合い、緊迫した雰囲気に包まれていた。羅漢は壬氏に対する不満を露わにしつつも、羅半の冷静な助言により、なんとか感情を抑えていた。羅漢は壬氏が皇族であることを承知しており、慎重に行動していたが、内心では苛立ちが募っている様子であった。
砦の状況と作戦会議
羅漢と壬氏たちは砦の攻略作戦を練り直していた。砦は高地にあり、火薬の材料となる硫黄や硝石を豊富に産出できる土地柄であることが明らかになった。羅半の提案により、砦の火薬庫を狙う経済的かつ迅速な奇襲作戦が決定された。壬氏はこの作戦の成功が猫猫の救出に直結すると理解し、決断を下した。
七十二話 火薬
毒と拷問部屋での猫猫の行動
猫猫は拷問部屋に閉じ込められていたが、持ち物を活用して状況を切り抜けていた。毒蛇や毒虫を処理し、安全な蛇を食材として調理した。見張りが訪れ、翠苓や響迂が彼女を助けようとした事情を語ったが、拷問部屋での猫猫の様子に驚愕していた。
地下での発見と火薬の製造
見張りの助言を受け、猫猫は地下へ向かった。そこで彼女は硫黄や家畜の糞を使って火薬を製造している現場を発見した。劣悪な環境の中で作業をする者たちの姿を目にし、その危険性を察知したが、彼女の興味は火薬の素材と工程に向けられていた。
楼蘭との再会と爆発
地下で楼蘭と再会した猫猫は、彼女が火薬に灯を投げ込み、砦を爆破しようとしていることを知った。楼蘭は猫猫を助けようとした響迂や他の子どもたちへの配慮を見せながらも、砦を破壊する決意を語った。爆発音が響く中、猫猫は楼蘭とともに脱出を図った。
七十三話 楼蘭
楼蘭の告白と母との確執
逃走中、楼蘭は母・神美との関係や自分の過去を語った。神美の非道な行い、姉である翠苓への嫉妬といじめ、そして自身が堕胎剤を用いて母となることを拒んできた理由を明かした。楼蘭の言葉から、彼女が母親に対する深い憎悪と複雑な感情を抱えていることが浮かび上がった。
七十四話 子翠
別れの約束と楼蘭の決意
楼蘭は砦のさらなる破壊を意図して行動を続け、猫猫に別れを告げた。猫猫は彼女を引き止めることができなかったが、自身の簪を渡し、「いつか返してほしい」と願掛けをした。楼蘭はその願いを受け入れ、笑顔で砦を後にした。最期に砦が揺れる轟音を聞きながら、猫猫はただ上を向いて立ち尽くしていた。
七十五話 子昌
子昌の苦悩と砦の内部状況
一方、砦の主である子昌は、爆発音に驚き外の状況を確認していた。砦内部では、妻である神美が女たちと享楽にふけり、その影響で家庭は崩壊状態であった。娘である楼蘭はそんな母に対し毅然とした態度で接し、虐待を受けていた姉の翠苓を救出した。
楼蘭の決意と父への訴え
楼蘭は父・子昌に対し、「最後まで責任を持つべき」と訴えた。彼女は自ら砦の東側を爆破し、敵に対抗する手段を作り出した。楼蘭の行動は母・神美への反抗であり、同時に父への最後の訴えでもあった。
砦の崩壊と子昌の決断
砦の武器庫が爆発し、雪崩が発生して施設の一部が埋没した。楼蘭は父に対し、「勝てない相手には潔く降るべき」と諭し、母への責任を引き受けると宣言した。その言葉に、子昌は自らの無力さを痛感しつつも、最後の決断を迫られる状況となった。
七十五話 奇襲作戦
奇襲と砦の制圧
李白率いる軍勢は夜間に砦へ奇襲を仕掛け、雪崩を利用して敵陣の混乱を誘った。砦内では、子昌の私兵たちが侵入者への対応に手間取り、次々と制圧されていった。李白は部下たちと共に迅速に捕縛を進め、状況を掌握した。
壬氏の登場と指揮
突入する中、李白は紫紺の鎧を纏い柳葉刀を手にした壬氏の姿を確認した。かつて宦官として宮廷に仕えていた壬氏は、自身の正体を明らかにするかのように堂々と指揮を執り、進軍を率いた。壬氏の存在感は場を圧倒し、敵兵の士気を削ぎ落とした。
砦内での救出
壬氏と共に砦の奥へ進む中、李白は地下での爆発の影響を確認しつつ、瓦礫や煙による混乱の中で捜索を続けた。壬氏は砦内に捕らえられた漢太尉の娘・猫猫を探し出すことを最優先とし、その意志を揺るがすことはなかった。
アニメ
PV
二期【2025年放送決定!】
OP
ED
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