どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。
月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
#薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~(5)
著者:#日向夏 氏
作画:#倉田三ノ路 氏
キャラクター原案:#しのとうこ 氏
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
小さな事件が重なり一つの大きな絵を描く!
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 5
美形宦官・壬氏(ジンシ)のおつきの侍女として宮中へ戻ることになった、毒好き少女・猫猫(マオマオ)。後宮にいた頃と変わらず、彼女の元には少し不思議な事件の話題がひっきりなしにやってくる。新たな事件は皇帝御用達の彫金細工師の御家騒動──亡き職人が息子達に残した遺言の謎に猫猫が挑む! そして曰くありげな、くせ者の武官・羅漢(ラカン)も現れて…!?
超絶大ヒットノベルのコミカライズ第五弾!! いくつもの小さな事件が、ひとつの大きな絵を描く──!!
感想
遺言
猫猫の遺伝的な父、羅漢。
その彼から謎を解いて欲しいと依頼されたのは、細工師の遺産相続だった。
カラクリは金魚鉢が太陽光に当たって、光が集束されその当たった所が加熱され。
中に詰まっていたハンダが溶けて、渡されたカギで開けれるようになる。
そして、開けたら溶けたハンダが鋳型に流されており。
それがまた鍵になっており素材が3つ出て来た。
それがカラクリに使われていたハンダの素材であると気が付いたのは、、
三兄弟の中でも1番下の弟だけだった。
どうやら技術は弟に伝わったようだ。。
街歩き
突然別人になる変装をしたいと言う壬氏。
それにイラつきながらも対応する猫猫。
でも猫猫は凝り性だった。
匂いを誤魔化し、髪の艶を無くし、体型を変えて、、
化粧をする際に、女子用の化粧をしてみたら、、
猫猫、高順、白蓮が驚愕するような事になった。
それを永久封印する事を決める。
そして、猫猫をお嬢様として壬氏は下男として街を歩く。
そして出会い宿で阿多妃と話をする。
そして猫猫は、梅毒に身体が侵されている母親に会いに行く。
羅漢
羅漢が娘である猫猫を妓楼から引き取ろうと裏で婆と結託して猫猫を妓女にして、金を積んで引き取ろうとしていた。
それを横から掻っ攫ったのが壬氏という扱いになっていた。
それを面白く思わない羅漢が嫌がらせに、壬氏の部屋に長時間居座るようになった。
その雑談の中で、細工師の兄弟の話も出て来て1番下の弟が頭角を表しており、羅漢は弟にお墨付きを与える事を決めたらしい。
それに対して壬氏は、兄達への配慮が無いと苦言を言うが羅漢はどこ吹く風。
元々、羅漢は人事登用が絶妙で本人がサボっていても軍部が回るようにするほど人を見る目があった。。
↑多大な問題あり
そんな羅漢との話で出て来た「妓女の価値を下げる方法」とは、、
それを猫猫から聞いた壬氏は羅漢に答えを言う。
そして、壬氏は羅漢の名前を出して猫猫にどうするのか聞くと約束して、猫猫に聞くと、、
猫猫は凄まじい拒絶反応を起こしてしまった。
壬氏を見るナメクジを見るような目が優しいと思ってしまうほどの目をしていた。
偶然か、必然か
倉庫の小火、礼部長官の死亡と昏倒。
さらに細工師の死亡。
それらが重なって1つの事実に繋がって行く。
それらに背の高い官女の翠玲が関わっていると猫猫は睨んでいるが確証は無い。
そんな事を最初は李白と話をしていたら壬氏に見つかり、説明をさせられる事になる。
そして壬氏にも関わりのある人がいるせいで彼は猫猫に調査を依頼する。
その報酬は、、、
千頭に一頭くらいしか出てこない牛黄。
非常に高い薬だというそれを猫猫に報酬を出すという。
思いっきり食い付いた猫猫は礼部の倉庫に行くと、、、
危険な礼具が現在使われていると分かり猫猫は礼祭を行なっている場所に急いで行く。
最後までお読み頂きありがとうございます。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
備忘録
十九話 遺言
羅漢という名の軍師が、壬氏のもとを訪れる。羅漢は、碁と将棋、噂話を好み、独特な趣味を持つ中年の変人である。彼は緑青館に昔馴染みの妓女がいたと話し、その妓女について興味を示す。その妓女は、客を圧倒するほどの碁と将棋の腕前を持ち、羅漢も彼女に碁で負けていたという。羅漢はその妓女を身請けしようとしたが、他の金持ち二人によって価格が吊り上げられ、結局諦めたと話す。
羅漢はさらに、彼がその妓女に強い興味を持ち、彼女の希少価値を下げるために汚い手を使ったと暗に示唆する。そして、羅漢は壬氏の新しい下女に興味を持ち、彼女が謎解きが得意であることを知って、ある依頼を持ちかける。羅漢の知人である彫金細工師が亡くなり、その秘伝の技術を三人の弟子に伝えずに亡くなったため、その技術を知る手がかりを見つけることができないかと壬氏に相談する。亡くなった彫金細工師は何か手がかりを残していると羅漢は信じているが、それを見つけることができずにいる。
羅漢は、その秘伝を探るために壬氏の下女の助けを借りたいと考えている。壬氏は羅漢の提案に対して乗り気ではないが、話だけは聞くことに同意する。
壬氏が猫猫に細工職人の家族の問題を持ちかける。
亡くなった職人が遺した形見分けは、三人の息子たちにそれぞれ異なる品を残し、遺言で「昔のように茶会でもするといい」と言い残していた。長男には作業小屋、次男には細工が施された箪笥、三男には金魚鉢が渡されるが、その遺言の真意や秘伝の技術については明かされないままであった。
猫猫と壬氏の知り合いの武官、馬閃は、問題解決のため職人の家を訪れる。そこで、猫猫は職人の残した品々と遺言の意味を推理し、金魚鉢を使った日光の反射を鍵に、箪笥の鍵を開けることに成功する。その結果、箪笥からは異なる金属の塊が見つかり、それぞれの塊が職人の技術の秘密と関係があることを示唆する。
猫猫は、この発見が兄弟間の関係や秘伝の技術の継承にどのように影響するかは明言しないが、解決の手がかりを提供する。最終的に、猫猫は自分の役割を終えたと感じ、金魚鉢を使った実験を通じて得られた知見を兄弟に残し、場を去る。
二十話 街歩き
壬氏が猫猫に化粧について尋ねる。
猫猫は、壬氏が化粧を必要とする理由に困惑するが、壬氏は自分自身のために化粧が必要だと語る。猫猫は化粧品を作る方法を壬氏に説明し、彼の要望に応じて化粧品を準備することに同意する。
翌日、猫猫は壬氏を平民の男性に見せかけるための化粧と変装を施す。
これには、肌の色を変えるためのおしろい、声の変化をもたらす特別な飲み物、そして平民らしい服装が含まれる。高順と水蓮は、猫猫の行動を不安そうに見守る。
変装が完了すると、壬氏は平民の男性として完全に変貌し、その姿に高順も水蓮も驚く。壬氏の美しさは化粧で隠され、普通の平民と見分けがつかないほどになる。変装の目的は明らかにされないが、壬氏は猫猫に感謝し、猫猫も彼の変装に成功したことに満足する。しかし、猫猫が実家に帰る予定だったその日、高順は壬氏も同じ道を通ることを提案し、猫猫に壬氏の主人として同行するよう促す。猫猫はこの提案に反対するが、水蓮の提案で猫猫も変装することになり、不安を感じつつも壬氏と共に出かける準備をする。
壬氏と猫猫は宮廷から花街への手前にある飯屋に向かうために、それぞれ変装して街を歩く。壬氏は完璧な変装を施し、猫猫は彼の偽名「壬華」として行動する。壬氏は平民の服装に身を包みながらも、その姿勢や振る舞いがなお上品であることから、猫猫に姿勢が美しすぎると指摘される。一方、猫猫は水蓮による見立ての服を着ており、壬氏からはお嬢様らしい格好だと評される。
街を歩きながら、二人は市場での買い物を楽しんだり、串焼き屋で食事をしたりする。
この過程で、猫猫は壬氏との会話を通じて彼の異なる一面を見ることになる。
壬氏が飯屋で知り合いとの待ち合わせをしていたことから、彼がわざわざ変装して街を歩く理由が徐々に明らかになる。
猫猫は、壬氏のために変装の助言をしたり、彼が飯屋に入るのを見守ったりする中で、彼の私生活に少し関わることとなる。また、猫猫自身も養父である羅門のことを思いやる一面を見せ、壬氏とのやり取りの中で自身の過去や羅門の留学経験などについて語る。
最終的に、壬氏は猫猫と別れて飯屋に入り、猫猫は市へ戻ってさらに買い物をすることを決める。
猫猫は、外廷に出仕してから初めての休みを得て、養父である薬師のもとに戻る。養父から緑青館へ行くよう頼まれ、そこで梅毒に侵された妓女の世話をする。この妓女はかつては美しかったが、梅毒により醜い姿になってしまっており、猫猫は彼女に養父が作った薬を与える。病気の進行はもはや止められず、彼女は庭で遊んでいた幼少期の記憶に戻っているようだ。
二十一話 羅漢
梅梅との会話から、猫猫が妓女になることを望む客人がいることが明かされる。この客人は金払いがよく、緑青館の運営には重要な存在だが、猫猫にとっては受け入れがたい選択である。梅梅は猫猫に妓女としての人生を考えるよう促すが、猫猫はその提案に乗り気ではない。
緑青館での猫猫の行動は、彼が持つ他者への深い共感と、猫猫自身が抱える複雑な背景を示している。また、梅梅との会話は、妓女としての人生が持つ厳しさと、その中で見出される小さな希望や絆を浮かび上がらせる。梅梅はまだ若く美しいが、妓楼を離れる決心がつかず、現状を受け入れて生きていく決意を新たにする。
壬氏は、前日の出来事で疲れた様子で書類に判子を押している。変装して市井に出た理由があったが、猫猫を途中まで同伴させることになった。その提案をしたのは、壬氏の従者である高順だった。壬氏は市井歩きについて思いを巡らせながら、猫猫の養父が元宦官で医官だったことについて話す。その話題を変え、来訪者を待つ。
来訪者は、片眼鏡の変人、羅漢で、彼は以前の三兄弟の話を持ち出し、末の息子が一番できると語る。羅漢は、その職人の技術が祭具にも映えると言い、埋れた才能を活かすべきだと述べる。壬氏は羅漢の言葉に一定の説得力を感じるものの、羅漢の胡散臭さにも苦笑いする。
羅漢は部屋付きの女官たちに果実水を残して帰り、壬氏は以前に羅漢から聞いた妓女の話をもう一度聞こうとするが、羅漢はその話題を避けるように去っていく。壬氏は羅漢の行動に対して複雑な感情を抱きつつ、彼の部下に書類を渡し、羅漢の去った後を見守る。
羅漢が壬氏の執務室を訪れ、変人からの果実水の土産を置いていった。猫猫はその日、奇妙な夢を見たことが気にかかっていたが、日常の仕事に戻る。壬氏は、猫猫に緑青館の馴染みについて尋ねるが、守秘義務を理由に詳細は話せないとされる。その後、妓女の価値を下げる方法についての話になり、猫猫は上位の妓女が客を取る仕組みや、妓女の価値について説明する。高位の妓女の価値は、接触を控えることで高まり、手つかずの状態が最も価値があると言及される。子を孕ませることでその価値はほとんどなくなるとも述べられる。猫猫は、羅漢の訪問や自身の夢について思いを巡らせながら、日々の業務を続ける。
壬氏は、猫猫との会話が気にかかり、その答えを求めて現れた羅漢と再び話し合う。
羅漢は猫猫の実の父親であり、長年緑青館の妓女として壬氏にかっさらわれた猫猫を取り戻そうとしていたことが明らかになる。羅漢は、猫猫に会いたいとの意向を壬氏に伝えるが、猫猫の表情が変わり、壬氏はその強烈な感情の表出に心を動かされる。
壬氏は猫猫の意向を尊重し、羅漢との会見を断ることを決意する。この事実を認めることの複雑さと、猫猫に対する羅漢の存在の重さが描かれている。
猫猫は、自分が軍部に行くことを避けていた人物について予感していた。壬氏と高順が外出している間、猫猫は水蓮と共に床磨きをして、その後で茶を飲む。水蓮は精進料理を準備し、猫猫にもそれに合わせた行動を促す。その後、猫猫は水蓮から医局へ薬を取りに行くよう頼まれる。
二十二話 偶然か、必然か
医局で猫猫は、翠苓という官女と再会し、彼女の冷たい反応に遭遇する。猫猫は医局の近くにある畑で薬草を見つけ興味を持ち、翠苓との会話を通じて薬師としての興味を深めるが、彼女からは冗談めかして「蘇りの薬」について言及される。このやりとりから、猫猫は自分の興味と翠苓の態度について考えることになる。最終的に、猫猫は水蓮の指示で厳しい掃除を行う羽目になる。
外廷の回廊で掃除をしていた猫猫のもとに、武官の李白が急ぎ足で近づいてきた。彼から、ある盗難事件について話を聞く。別の倉庫で祭具が盗まれたという。犯行は小火が起きた混乱に乗じて行われたものだという。管理が杜撰だったわけではないが、関連する責任者が不在で、事態が複雑化しているという。李白は猫猫に、この事件について何か知らないか尋ねた。猫猫は、偶然にもこの事件と関連しそうな事情を知っており、それが偶然か必然かについて考えを巡らせる。李白は、煙管をくれた官女について述べ、その官女が薬のにおいがしたことから、猫猫が何か関連しているかもしれないとほのめかす。猫猫は、この一連の出来事が偶然に重なったものではなく、何か意図的なものかもしれないと推測する。
壬氏と高順が現れ、李白は去った後、猫猫は壬氏に事件について詳しく話す。壬氏は、この一連の出来事につながりがあると考え、どう対処すべきかを思案する。猫猫は、事件の背後にある意図や計画が何かはっきりとはわからないが、もし偶然が重なって必然となるとすれば、それに関与している人物がいるのではないかと指摘する。壬氏は猫猫に牛黄を与えることを示唆し、その報酬として事件の調査に協力するよう促す。猫猫は牛黄の提供に興味を示し、壬氏の要求に応じて情報収集に協力することを決める。
猫猫は公的な文書を保管する書庫で、宮廷内で起きた事故や事件に関する巻き物を調べていた。特に食中毒や祭事に関連する記録に興味を持ち、文官の協力を得て、情報を集める。祭具が盗まれた事件の調査中、祭事を司る礼部の官職に気づき、そこから祭事に関連する設計図を手に入れる。設計図を見た猫猫は、祭壇の構造上の危険性に気づき、それを止めようとする。
アニメ
PV
二期【2025年放送決定!】
OP
ED
同シリーズ
漫画
小説
類似作品
虚構推理
お薦め度:★★★★☆
後宮の烏
お薦め度:★★★★★
准教授・高槻彰良の推察
お薦め度:★★★★☆
全裸刑事チャーリー
お薦め度:★★★★★
その他フィクション
Share this content:
コメントを残す