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あらすじ・内容
邪仙・大幻(ダーファン)の処遇を巡って、師である仙人・左慈(さじ)と対決した志狼。
龍狼伝 王霸立国編(10)
死闘の末、左慈(さじ)を倒すも、その体から“怨霊の首魁(しゅかい)”が現れ、窮地に立たされる。
『真諦(ヂュンディ)』に助け出された志狼は真澄の“精神世界(心の中)”へ共に行き「悪意から人々を救いたい」という真澄の真の願いを知るのだった。
これ以上の戦火の拡大を止めるべく、曹軍本陣に乗り込む志狼だが!?
前巻からのあらすじ
真澄へ降りかかる災難に漢を憎悪する志狼。
それに付け込む悪魔だったが、、
そこに真諦が現れて悪魔を浄化してしまうが、、
浄化したのは真澄の能力だった。
亡くなった大幻の霊体を追いかけて真澄の中に入って行く志狼と真諦。
彼女の中には大量の怨霊がおり、、
彼等に安らぎを与え全ての憎悪を浄化しようとするが、、
彼女が浄化するよりも世に蔓延った憎悪の方が増えるのが早かった。
このままじゃ真澄が力尽きて彼女が死んでしまう。
その増える憎悪の根源、戦を止めるために志狼は、真澄の身体を配下に預け。
自らは曹操の元に単独で向かい、曹操の前に現れる。。
感想
人の死を感じる事が出来るようになり。
それに引きずられるようになった真澄だったが。
彼女は世界の怨念を一身に受け、浄化をするようになった。
彼女の浄化の力は確かに強いが、再現なく湧いて来る怨念に真澄の方が先に力尽きる事は明白。
真澄を救うため、志狼は大陸に蔓延る怨念の元、戦を無くすために動き出す。
手始めに曹操の下に赴き、曹操を説得しようとするのだが、、、
無自覚に真澄を危機に陥れいる連中を目の前にして、殺気が抑え切れない志狼。
漏れ出る殺気に警戒を跳ね上げる曹操達。
さらに、志狼が言うには皇軍内に居た龍娘娘(真澄)は龍の子(志狼)である自身が保護したので軍を引けと言う。
それが龍娘娘の願いだと言って。
大義名分を失ったと志狼に言われただけじゃ軍を引けない曹操達。
証拠である龍娘娘(真澄)を目の前に連れて来いと言うが、長く牢の中で生活していた真澄の衰弱が酷くて連れて来れないと言う。
真澄の願いは、自身救出のための戦を止めて欲しいと曹操に伝えたが、、、
曹操は殺気を垂れ流し威圧しながら言われても説得力が無いと志狼に言う。
志狼は怒気を放ちながら”漢で起きる度重なる戦のせいで、娘娘が死にかけているからだ!”と吠える。
“貴様らの利己主義な権力争いのせいで、唯一無二の人が死のうとしているんだぞ””此処にいる全員を殺してでもっ怨念を生む戦をとめる”と、、
殺気を込めて志狼は言う。
それを突然受けた曹操とその家臣団は、突然”怨念””浄化”と言い出した龍の子がまともではないと判断する。
永く戦をして精神がすり減り邪宗に囚われていると思ってしまった。
狂信者には言葉は通じないと思い、曹操は近衛隊長の許褚に、殺しても構わないから龍の子を取り押さえろと命じる。
それに呼応して近衛兵3人が志狼に襲いかかるが、、
志狼は素手で3人を文字通り瞬殺。
それを見た許褚は、志狼の武に自身には敵わないと言い。
曹操は、龍娘娘を祭り上げた結果。
その伴侶に殺されるとはと死を覚悟する。
周りの文官荀彧達が取り乱して、不遜だと怒鳴り散らかすのを無理もないと思いながら見ていた曹操は、荀彧から黒いモヤが発生しているのを発見してしまう。
モヤは近衛の死体から発生しており、それが荀彧達を覆っていた。
曹操の目線が他の連中と違うと気がついた志狼は、威圧を納め怨念を浄化しようとしたら。
真澄が、、平仮名で呼んでるな、、、
何か意図があるのか??
真澄が志狼の背後に現れて怨念を浄化する。
それを曹操は、幻術を見せたのかと志狼を責めるが、近衛隊長の許褚には、何か居るのはわかるが真澄は見えないと言われてしまう。
他の者には見えない真澄。
彼女が怨念を浄化して、取り乱して攻撃的になっていた荀彧達が冷静になるのを見せつけられてしまった曹操。
たった3人の怨念でここまで人間を惑わせる。
それが数千、数万の怨念が満たされたどうなるか、、
怨念は情報体として生きた人間に作用する。
怨念を浄化するには、いま生きてる人間が、悪意と怨念が満ちているこの世界を変えるしかない。
そうしないと、漢は滅びてしまう。
志狼の言う事が理解出来てしまった曹操は、このまま数千、数万の怨念を産むなら。
この場にいる十数人の怨念を生んでも、防げるなら躊躇しないと解ってしまった。
世界の情報システムの中では、自身の価値が普通の1人と判断されてしまった事にショックを受ける曹操。
それに対して志狼は”怨念を撒き散らす者が価値を語るか!”と言われ閉口。
許褚は不敬だと怒るが、怨念が見える曹操は志狼のとてつない難行が理解出来てしまうが、怨念が見えない家臣達はそうも行かない。
それで、曹操は”劉備に囚われている曹丕を目の前に連れて来い”志狼に提案し。
そしたら志狼の難行に全面的に協力してやると言う。
家臣団達の反対を押し除けての曹操の提案。
志狼は内心ガクブルながら受け入れる。
そして、森羅万象の記録を管理する存在”真諦”の協力の下、徐州から許都へ移動させられた曹丕を曹操の前に連れて行くため。
曹軍と皇軍(劉備軍)が激突している許都へ向かう。
その許都は、劉備軍を中心とした皇軍3万が捨て石の籠城しており、曹軍20万(ほとんどが鎧を着てない水徳党)が包囲していた。
洛陽へ向かっている皇軍本体を曹軍の別働隊が追っており。
趙雲が足止めで関所を守り、大軍の曹軍に敗戦しそうになった時に志狼が戦いに割って入り。
曹軍の大将、楽進と張郃に重傷を与えて別働隊を許都を包囲している本隊へ引き返させてしまった。
そして、龍娘娘は既に救出しており。
戦をする大義名分は無くなったと曹軍の本隊の将軍達に言う。
そして、許都を明け渡し、曹丕を解放してもらおうと志狼は許都に籠城している劉備へ会いに行くのだが、、
その許都の前で放置されている遺体たちの大半が水徳党の民兵達であるのを見て、権力者達が弱者をゴミのように使い捨て、権力者の上の曹操のために虚偽の報告を上げるなど。
生命の価値が権力者の都合でコロコロ変わる事に怒りを再燃させる。
それを志狼は”くだらない”と断じる。
そして、城壁を文字通り歩いて登り。
劉備軍の槍兵に囲われながら、龍娘娘は既に救出されており。
劉備が守ろうとしている皇帝も、志狼が曹軍の別働隊を退却させたので、間も無く洛陽へ到着する。
もうこれ以上、戦う理由が無いので、許都を曹軍へ明け渡し、曹丕を解放するように要請する。
それを伝えた志狼に劉備達は、曹操が信じられないと言い。
諸葛亮から、奸智に長けた曹操の約束をどうして信じられるのかと聞かれた志狼は”曹操はぼくの伴侶を利用した人間です。信じるわけがないですよ!
だから脅しました。”と言うと。
曹操に一時的に仕えていた関羽が”あの男が脅しに屈伏するわけがない”と言い。
戯言だと断じ、志狼を曹操の間者だと決め付けてしまう。
怨念の話を抜かしてるから、、
真諦もバカと断じているし。
個人として、志狼と敵対したくない劉備が、関羽に何で志狼の言う事が戯言なのかと聞くと。
“曹操は野心はあるが、自らの生き様に決意と覚悟のある男だった。
そのような男が、、多少の武を自慢する小僧(志狼)の脅迫に屈するなどあるわけがないっ”と答える。
それを聞いた志狼は、売り言葉に買い言葉で関羽に自身で多少の武かどうか試してみるかと関羽を挑発。
趙雲が恐れを抱いた志狼の武を侮るなと、劉備が嗜めるが関羽は、志狼に一騎打ちを申し込んだ。
それに対して、劉備、張飛、諸葛亮も了承し。
志狼も自身が勝ったら、許都を放棄して徐州に戻って下さいと返答して、、
次巻へ続く。
うわ、、
かつての師弟対決かよ。。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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