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どんな本?
『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』は、硬梨菜氏が原作を、不二涼介氏が作画を担当する漫画作品である。第47回講談社漫画賞少年部門を受賞し、高い評価を得ている。物語は、クソゲー愛好家の陽務楽郎が、総プレイヤー数3000万人を誇る神ゲー『シャングリラ・フロンティア』に挑む姿を描いている。彼は仲間との出会いや広大な世界での冒険、そして宿敵との対峙を通じて、プレイヤー全員の運命を変えていく。
第20巻では、七つの最強種の一つである「深淵のクターニッド」との戦いが描かれている。クターニッドは、プレイヤーのプレイスタイルを宝珠を用いてコピーする能力を持ち、その多彩な攻撃により、サンラクたちは苦戦を強いられる。
しかし、サンラクは自身の機動力を活かし、クターニッドの動きを見極めて反撃に転じる。
仲間たちとの連携や各自のスキルを駆使し、クターニッドの攻略に挑む姿が緊迫感をもって描かれている。
また、特装版である『シャングリラ・フロンティア(20)エキスパンションパス』には、原作者・硬梨菜氏書き下ろしの小説「生まれて死ぬは人ならずとも」が収録されている。
さらに、フルダイブVR双六ゲーム『フリークス・ロードマップ』を題材とした特別コンテンツも付属しており、ファンにとって見逃せない内容となっている。 
読んだ本のタイトル
シャングリラ・フロンティア(20)~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~
著者:#不二涼介 氏
原作:#硬梨菜 氏
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あらすじ・内容
第47回「講談社漫画賞」少年部門受賞!「小説家になろう」の超人気作が待望のコミカライズ!
“クソゲー”をこよなく愛する男・陽務楽郎。彼が次に挑んだのは、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった!
集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!!
最強クソゲーマーによる最高のゲーム冒険譚、ここに開幕!!
聖杯の輝きを断て! 試練を超えるゲーム冒険譚!! “七つの最強種”深淵のクターニッドとの戦いは第3形態に突入! 聖杯の効果により性別やステータスが反転したサンラクたちは、役割をスイッチして攻略に挑む! 深淵の盟主が謡う偉大なる神代の軌跡、現在を生きる人類は、最強種の試練を超えられるのか!?
感想
7つの最強種の1つクターニッドとの戦、中盤の20巻。
シャンフロではウェザイモン戦、影のリュカオーン戦以来の山場。
相変わらずアクの強いキャラが持つ個性が光っていた。
性別反転で女性アバターとなったサイガー0のコミカルな行動や、秋津茜の男性アバターの顔面凶器、モルドの慎重な立ち回り、ルフトの不思議ちゃんな行動など、戦闘だけではなくキャラクターの魅力が十分に描かれていた。
また、クターニッドの多様な能力や戦闘ギミックも非常に興味深く、プレイヤーの頭脳戦が存分に楽しめた。
しかし、聖杯のギミックは複雑で大変混乱した。
小説家になろう版では色で表現していたが、漫画版は形状で表現してるようで、、
モノクロな漫画での表現では仕方ないとわかっているが、これはキツかった。
性別反転と仲間たちの混乱
クターニッド戦は、聖杯の効果で性別や能力が反転するという異例の展開を迎えた。
女性アバターになったサイガー0は、サンラクに守られる状況に心から喜び、テンションが上がりっぱなしであった。
一方、チームは混乱の中、反転能力に立ち向かった。
ダメージが回復となる聖杯を逆手に取り、回復ポーションを大量に投入してダメージを与えた策は見事であった。
しかし、クターニッドはその後も元気いっぱいであり、戦いはさらに厳しくなった。
性別が戻ったレイ氏が涙を流す描写には心が動かされた。
状況の厳しさとキャラクターの心情が絶妙に絡み合い、読む者の共感を呼んだ。
モンスター大量召喚と戦場の混乱
クターニッドは最終形態への準備を進め、モンスターを大量に召喚した。
その場には巨大モンスターも現れ、パーティは混乱の極みに陥った。敵の攻撃は激しく、自分だったらイベント参加どころか、この段階で心が折れていただろうと感じた。
この場面は、戦闘の緊張感とプレイヤーの協力が試される難しさを描いていた。
サンラクたちの連携は見事で、次々と襲いかかるモンスターたちに対抗する姿には手に汗握るものがあった。
最終形態と能力のコピー
最終形態となったクターニッドは、サンラクたちの能力をコピーして襲いかかってきた。
特に、サンラクとレイ氏の能力を真似た時の戦闘は白熱していた。二人の高い能力が裏目に出てしまい、パーティは大苦戦を強いられた。
だが、デバフが終わったレイ氏が装備を駆使してアルマゲドンを発動し、反撃を仕掛ける場面は圧巻であった。
レイ氏の最大の見せ場となるこの瞬間は、物語のハイライトであり、戦いに挑むプレイヤーたちの意地を感じさせた。
大技を繰り出すその姿には感動を覚えた。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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PV
OP
ED
シャンフロ劇場
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備忘録
見上げた空、広がる海、深淵の都市を駆けて
186話 倶に天を戴いて 其の十四
サンラクと青色の杯への挑戦
- サンラクたちは、視界のひっくり返りや色の変化を繰り返しながら、緑色の杯を破壊することに成功。しかし、次の目標である青色の杯に手を伸ばした時点で、重要な事実がいくつか判明した。
- 青や藍、紫などの異なる色の杯が三十秒ごとに光り、各色の効果が重複し、同じ色が二度光ることで状態が元に戻るという仕組みを理解した。
藍色の杯の影響と役割の交代
- サンラクは藍色の光を浴び、敏捷性と耐久性のステータスが入れ替わり、軽戦士であるサンラクはタンクに、タンク寄りのレイ氏は逆にアタッカー的な役割を得ることになった。
- サンラクは自らタンクの役割を果たし、藍色の杯を攻略するために、ステータスの入れ替わりを利用して突き進んだ。
187話 倶に天を戴いて 其の十五
紫色の杯の反撃効果と再生対策
- 紫色の杯が発動することで、ダメージが回復に反転する「ダメージ反転」が発生。
クターニッド自身が意図的に杯を再生させ、サンラクたちを翻弄した。 - サンラクたちはポーションを杯に投げつけることで回復を逆転させ、再生を防ぐという策を講じた。
この対策により、ダメージ反転の効果を打ち消し、戦闘を有利に進めた。
188話 倶に天を戴いて 其の十六
藍色の杯破壊への挑戦
- ステータスが元に戻ったタイミングで藍色の杯に集中攻撃を仕掛け、役割が元に戻ったサンラクとレイ氏は、再び全力で杯を破壊するために立ち向かった。
189話 倶に天を戴いて 其の十七
サンラクとレイ氏の紫色の杯の破壊
- サンラクは反射的に紫色の杯を狙い、時間切れ直前に剣をレイ氏に投擲。
杯はすでに限界に達しており、レイ氏の剣の投擲により杯の崩壊が始まった。 - 破壊の光を放ちながら、杯は存在を失い、クターニッドは次の形態に変化し始めた。
- 最後の杯が破壊されたことにより、性別の反転も解除されレイ氏は密かに涙を流す。
ついでにサンラクの男性アバターの素顔を確認しようとしたが失敗した。
クターニッドの触手と形態の変化
- クターニッドは触手を折りたたみ、立体的な形状から次第に胴体に吸収していった。その姿は滑稽に見える一方、触れればサンラクたちを容易に殺す威力を秘めており、圧倒的な威圧感が漂っていた。
- ついには触手と眼球が胴体に沈み、クターニッドは黒い塊へと姿を変え、内部からさらに異様な存在が出現しようとしていた。
190話 倶に天を戴いて 其の十八
ポエムとさらなる変態
- クターニッドはポエムを発し、彼の膨張と収縮が交互に起き、最終形態への移行が暗示された。
- 「妄想」「幻想」「空想」「仮想」などの言葉で自己を表現し、血肉を求めて進化していく様子を示した。
クターニッドの「ブラックホール」化と戦闘準備
- クターニッドは、漆黒の穴のように姿を縮小し、ブラックホールのような形態となった。この形態に伴い、周囲には数十もの魔法陣が展開され、ランダムエンカウンターによるモンスターの召喚が始まった。
- サンラクたちは全員に警戒を指示し、モンスターの群れに対して戦いの準備を整えた。
クターニッドの召喚と戦略の立案
- クターニッドは「仲間を呼ぶ」ように大量のモンスターを召喚し、これを捕食して自らの力を補強しようとしていた。
- サンラクは、敵モンスターを減らすことでクターニッドのエネルギー補充を防ぎ、最終形態への戦力削減を図るべく、仲間とともにモンスター掃討に取り組んだ。
クターニッドのポエムから戦略を推察
- サンラクたちはクターニッドの台詞に込められたヒントから、次の行動指針を読み解いた。敵に対して「闘争」を示すことで、戦い抜く決意を新たにした。
- クターニッドが完全に最終形態に達する前に、その力を削るために全力を尽くし、壮絶な戦闘を開始した。
クターニッドの最終形態
召喚されたモンスターの阻止
- 召喚されたモンスターをクターニッドが満腹になる前に倒すことが求められた。サンラクたちは、モンスターを次々に打ち倒しながら、クターニッドの最終形態への進化を阻止しようとした。
191話 倶に天を戴いて 其の十九
サンラクと仲間たちの苦戦
- クターニッドはモンスターを次々と召喚し、周囲のモンスターを吸い込む。サンラクはスレーギヴン・キャリアングラーなど大型モンスターを囮として引きつけ、その間に仲間たちは雑魚モンスターの削減に集中した。
アトランティック・レプノルカの召喚と暴走
- クターニッドは強大なモンスター「アトランティクス・レプノルカ」を呼び出し、モンスターは圧倒的な力で暴れ回った。サンラクたちはこの猛威から逃れ、回避に専念することを余儀なくされた。
192話 倶に天を戴いて 其の二十
- サンラクの誘導で、アトランティクス・レプノルカ達が同士討ちを始め、大ダメージを受けたアンコウ型が最期に放った大放電により、サンラクたちは吹き飛ばされるも、全員が生存を確認した。
クターニッドはアトランティクス・レプノルカを吸収。
- クターニッドが吸収する前にアトランティック・レプノルカを倒そうと総攻撃をしようとしたが、アトランティック・レプノルカの自爆を警戒したサンラクは攻撃を中止。
- そのスキにクターニッドはアトランティック・レプノルカの強大な力を吸収してしまった。
193話 倶に天を戴いて 其の二十一
クターニッドの最終形態「想像態」:決戦の火蓋
- 最終形態「想像態」となったクターニッドは、禍々しい人のような巨躯とタコの頭部を持つ異形の姿へと変貌を遂げた。彼の背には仏像の後光のような円が浮かび、その円には八つの宝石が不気味な輝きを放っていた。
- クターニッドはサンラクたちに「命の価値を証明せよ」と語りかけ、最終決戦の幕が切って落とされた。
クターニッドの最終戦:「想像態」
クターニッドの新たなギミック:宝珠の発光と「アナライシス」
- クターニッドの背にある宝珠が光り、それぞれの頭上に移動しながらサンラクたちを「分析」するように見えた。アナライシスと称されるこの光の効果は、クターニッドに敵の戦闘スタイルを分析させる技であると推測された。
クターニッドの「リフレクス」:双剣での攻撃
- 分析したデータに基づき、クターニッドがサンラクの双剣スタイルをコピーし、双剣を実体化して攻撃を開始。サンラクは自らの戦闘スタイルを再現されたクターニッドに苦戦しつつ、仲間と交代しながら対処を図った。
194話 倶に天を戴いて 其の二十二
各メンバーの対応とクターニッドの多様な武器化
- クターニッドの背中からは次々と宝珠が光り、新たな武器を実体化して攻撃を展開。クターニッドは大太刀を使ってレイ氏やアラバに襲いかかり、その攻撃はコロシアムに破壊的な衝撃を与えた。
- ルストが矢を放ちつつ、モルドがサポートに徹し、秋津茜は背後から奇襲を仕掛けてクターニッドの体勢を崩すことに成功した。
クターニッドの形態とプレイスタイルのコピー
- サンラクたちは、クターニッドがパーティーメンバーのメイン武器とプレイスタイルをコピーして戦闘を続けていることを見抜いた。クターニッドは敵の得意な戦闘スタイルを順に模倣し、チームの各々が持つ武器と技を再現してきた。
戦略:回避重視の戦いへ
- クターニッドが強大なSTRとVITを備えた状態で攻撃を仕掛けてくる中、サンラクは全員に回避主体で対応するよう指示を出し、耐久戦を挑むことにした。モルドの純魔スタイルが現れるまで粘りながら、最終決戦に挑んでいった。
195話 倶に天を戴いて 其の二十三
激突する「アルマゲドン」
- レイ氏のユニーク装備「双貌の鎧」と「神魔の大剣アンチノミー」の弱体化が解除され。秘奥「アルマゲドン」を発動し、白と黒のエネルギーが激突する壮絶な光景が展開された。
持久戦による消耗と危機感
- クターニッドの耐久力は非常に高く、連戦の末にパーティは次第に消耗していった。ルストの矢や他メンバーの魔力が尽き始め、武器の耐久値も限界に近づいていた。サンラクとレイ氏は、このまま長引けば不利になると判断し、勝負に出ることを決意した。
- それをコミュニケーションで伝えようとしたレイ氏だったが、サンラクはクターニッドは言葉を理解していると判断してクターニッドの前での会話を禁じた。
- クターニッドの注意を惹いたレイ氏を囮にしてサンラクは、ルフト達にレイ氏のアルマゲドンを使用しての短期決戦を行う事を伝えた。
- レイ氏を中心とした攻撃を続け背中の宝石を壊そうと集中攻撃をしたが、それがクターニッドの誘いかもしれないとレイ氏は疑った。
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