前巻 次巻
どんな本?
“新九郎、奔る!”は、ゆうきまさみ氏が手掛ける日本の歴史漫画である。
室町時代から戦国時代を舞台に、伊勢新九郎盛時(後の北条早雲)の生涯を中心に物語が進行する。
主人公、伊勢新九郎盛時は、室町幕府の奉公衆として、応仁の乱に参加するなどの活躍を見せた後、戦国大名として伊豆国や相模国の支配者となる。
この作品内では、一般的な北条早雲のイメージを一新し、伊勢新九郎盛時が幕府の権力構造や自らの信念との間での苦悩を抱えながら、どのようにして成長していったのかが詳細に描かれている。
この漫画は、2018年から2019年にかけて月刊!スピリッツでの連載を経て、2020年からは週刊ビッグコミックスピリッツにおいて隔週での連載が続いている。
読んだ本のタイトル
あらすじ・内容
伊勢新九郎、二十九歳、ついに結婚!?
文明十六年。
新九郎、奔る! 14
新九郎は結婚相手として、かねてより親交があり、
伊勢家にも出入りをしている小笠原政清の娘・ぬいを意識する。
家族や家来と馴染み、仲睦まじい様子をみて
心強さを感じる新九郎。
しかし、ぬいに突如、女房として御所にあがる話が浮上してしまう。
良い話ではあるものの、時の将軍・義尚の素行に不安のある
ぬいの父・政清は頭を抱えるがーーー
安定しない義尚の幕政、引き続き不穏な関東の情勢と
心労尽きぬなか、近づく甥・龍王丸の帰駿。
いつでも時代に振り回され奔走する男に
安息の日々は訪れるのかーーー
感想
足利の九代将軍、義尚の秘書的な役職”申次衆”となった新九郎。
将軍へ取り継ぐのが彼の仕事らしく、伊勢家の世襲の役職でもあったらしい。
さらに、現在の将軍の義尚は伊勢家の本家と懇意で何かと伊勢家本家の弾正を頼る。
そういう意味で、けっこう恵まれた立ち位置におり、将軍家幕臣として就職できた新九郎は、将軍義尚の覚えもめでたく無難に仕事をこなしていた。
彼に将軍への取り次ぎを嘆願し、袖の下を忍ばせる者もおり。
少しずつ新九郎の権力も強くなって来たが、、
その屋台骨の将軍家が先代の義政との折り合いが悪くいつ寝首をかかれるかもしれない。
九代目の時からこんなだったんだ、、、
そんな新九郎に婚姻の話が舞い込んで来た。
相手は小笠原政清の娘である南陽院殿(ぬい)だった。
なかなかに朗らかな人で、生真面目な新九郎とほぼ正反対な性格をしており相性も良かった。
だがそんな彼等に横槍を入れて来た奴が現れた。
将軍、義尚だった。
女性関係には基本的にダラシない義尚の女房(側仕え)に愛娘を送りたく無い。、
そんな、思いで新九郎とぬいの結婚を早く成立させたかった小笠原正清。
なかなか踏ん切りがつかない新九郎だったが、外堀を埋められ小笠原政清の娘ぬいを嫁に迎える。
そして、翌年の新年の挨拶の順番が発端で奉行衆(政務を司る官僚)と奉公衆(将軍家の近衛)の対立が本格化して来た。
そして、奉行衆の布施家の屋敷を甲冑を着た奉公衆が取り囲んでしまう。
そこから始まる騒動は、前回も問題になった先代の義政が布施を擁護したら、、、
義尚が奉公衆の肩を持ち、代理戦争の様相になつてきた。
身の危険を感じて所領に帰る奉行衆達。
そしたら溜まる奉行衆の仕事、滞る幕府の政務の数々。
さらには、奉行衆に回した無事奉公衆の政務まで止まってしまった。
それで一度は和睦をして、義政は剃髪して出家して、義尚は父親に勝ったとハシャグ。
そうして元の鞘に戻そうとしたら、、
奉公衆が御所で奉行衆の筆頭、布施家の親子を斬殺してしまう。
それを後片付けをする新九郎達の蚊帳の外の連中。
さらに新九郎の所領の一つ宇治田原が北畠の争いのドサクサにに占拠されてしまい。
新九郎は手勢を率いて所領奪取を試みる。
そして、今回の騒動の発端となった山城国南部で国人や農民が一揆を起こす。
“文明十七の動乱”.と呼ばれるようになるこの一揆は、応仁の乱の後も続いた畠山氏の内紛に苦しめられた地域住民が、両畠山軍に撤退を要求し、自らの自治を確立した。
そして、武蔵野国では政変が起こる。
道楷は、長尾景春の乱で活躍し景春を討ち取り。
道楷の活躍を面白く思わない守護の扇谷(上杉)定正に直後に自身も暗殺されてしまう。
享年55歳。島崎くーーーん!!!え?違う?
江戸城はどうなるのだろうか?
武蔵野もきな臭くなって来た。
前巻 次巻
最後までお読み頂きありがとうございます。
同シリーズ
同時に読みたい本
お金の流れで見る戦国時代 歴戦の武将も、そろばんには勝てない
百姓から見た戦国大名
その他フィクション
Share this content:
コメントを残す