どんな本?
“新九郎、奔る!”は、ゆうきまさみ氏が手掛ける日本の歴史漫画である。
室町時代から戦国時代を舞台に、伊勢新九郎盛時(後の北条早雲)の生涯を中心に物語が進行する。
主人公、伊勢新九郎盛時は、室町幕府の奉公衆として、応仁の乱に参加するなどの活躍を見せた後、戦国大名として伊豆国や相模国の支配者となる。
この作品内では、一般的な北条早雲のイメージを一新し、伊勢新九郎盛時が幕府の権力構造や自らの信念との間での苦悩を抱えながら、どのようにして成長していったのかが詳細に描かれている。
この漫画は、2018年から2019年にかけて月刊!スピリッツでの連載を経て、2020年からは週刊ビッグコミックスピリッツにおいて隔週での連載が続いてい
読んだ本のタイトル
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あらすじ・内容
新九郎、ついに“武力”行使へ!
新九郎、奔る! 16
甥・龍王丸への家督返還を渋る新五郎。
対話優先で交渉を重ねてきた新九郎だが、
己の姿勢と覚悟を示すために、
武力で新五郎派の代官を退かせる。
驚く新五郎に、新九郎は新たな条件と期限を突きつけるが!?
刻一刻と悪化する自分の体調、
夢枕に立つ先主・今川義忠の言葉、
そして、将来有望な甥・孫五郎への想い。
すべてが絡まり、新五郎は思いもよらぬ決意をする。
一方、のんびりマイペースで臆病に思えた龍王丸も
膠着状態を打開するために新九郎にある提案をしてきてーーー
駿河今川家の家督争い、決着編は佳境へ。
両陣営、葛藤と覚悟の16集!
どんな状況?
小鹿新五郎範満から龍王丸(今川氏親)への家督移行の経緯。
1. 父の横死で後継者争いが勃発
– 龍王丸(氏親の幼名)は、駿河今川氏の6代目当主である今川義忠の嫡男として生まれた。
– 義忠は遠江国制圧のために戦い、その最中に命を落し。
– 義忠の死後、家督争いが起こり、龍王丸はわずか6歳(満4歳)だった。
2. 小鹿範満との家督争い
– 家督を巡って、義忠の従兄弟である小鹿新五郎範満と対立が生じた。
– 小鹿新五郎範満は、5代目、今川範頼の子であり、堀越公方の重臣上杉政憲の娘を母に持つ有力な家柄だった。
3. 北条早雲(伊勢新九郎盛時)の仲裁で一旦は決着
– 家督争いは武力衝突寸前だったが、北条早雲(伊勢新九郎盛時)が仲裁に入った。
– 早雲の提案により、「龍王丸が成人するまでは、新五郎範満が当主代行を務める」という条件で一旦は決着。
4. 小鹿範満を討伐し、正式に今川当主となり駿府へ←イマココ
感想
10年前に小鹿新五郎範満を当主代理にし、甥っ子の龍王丸が元服を向かえるため今川家の家督を譲り受けようとしたが、、
10年間に確立した既得権を手放したく無い、家臣団と国人衆が難色を示し、小鹿新五郎範満も自身の甥っ子の孫五朗に家督を継がせたいと思ってもいた。
一方、新九郎の方も龍王丸自身が家督に執着してるように見えず。
さらに厳しい判断を迫ると逃げてしまうせいで、なかなか踏ん切りが付かない状態。
それでも、姉から依頼された焼津の代官を全うするため。
前の代官が台帳や役帳を引き継がない事に剛を煮やして、代官の屋敷を襲撃。
隠蔽していた台帳、役帳を回収して元代官を焼津から追放。
遂に戦かと思ったら、新九郎は焼津の件はあくまでも新代官と元代官の引き継ぎのトラブルだと言い。
駿府に対して何も含む事は無いと、堀越を通して弁明。
さらに、当主交代を3ヶ月待つとも言った。
その間に、龍王丸の所に来て挨拶をしてくれと言うが、小鹿新五郎は病を理由に難色を示す。
それに対して堀越が、新五郎の奥方”むめ”を龍王丸の下へ送ったらと言うが、家臣達が人質だと拒否する。
それを知った、むめが戦を厭う三浦の協力で夫、小鹿新五郎に無断で龍王丸の処に行ってしまう。
それに大騒動となる新九郎達。
元々、戦をするつもりであった新九郎からしても寝耳に水の状態。
それを見越していた、むめは戦を厭い率先して龍王丸の人質になってしまった。
上杉の後ろ盾を戦のアテにしている小鹿新五郎には物凄く不利な状況になってしまう。
それを堀越から聞かされた小鹿新五郎は、会談を望んでる龍王丸の処に挨拶に行く事を決める。
2人は初めて会談する事となる。
そんな状況でも、新九郎は自身の室町幕府の家臣という地位と龍王丸の立場を利用して、駿府内の国人衆で境界争いで揉めている葛山と蒲原両家の仲介をして龍王丸の派閥に引き込む事にも注力。
他にも、室町幕府の家臣としての地位を利用して小鹿新五郎の派閥を切り崩して行った。
そんな中で、徳願寺での会談で、龍王丸は、小鹿新五郎に自身を支えてくれと言って家督を譲ってくれと言うが、、
小鹿新五郎は、遠江への遠征をしないと約束してくれと言うが、判断は龍王丸のすることだと。
両者は明確な返事はしなかった。
自領に戻った小鹿新五郎は、自派閥の諸将を集めよと命じた後に、病が悪化して倒れてしまった。
それを小鹿新五郎の家臣達は新九郎が毒を盛ったと言って戦の準備を初めてしまう。
一方、龍王丸の方は判断すべき本人が知恵熱とストレス&風邪でダウン。
そんな中で、話し合いをしようと動いていた堀越を新五郎派閥が追い返してしまい。
それを新九郎達が、小鹿新五郎が亡くなったのではと訝しんでいたら、また別の伝令から今川家の家督を小鹿孫五朗へ譲る宴をすると知らせを受ける。
それを主導しているのが、新九郎を暗殺しようと暗殺者を派遣していた福島修理亮だった。
彼が主導して、小鹿孫五朗を新当主として兵を集め。
部外者の龍王丸を討って家の安泰を得ようとする。
そんな時に、堀越が来て何事かと問うて来たら福島は、小鹿新五郎の寝室に堀越を通し。
動揺している堀越を暗殺。
そうして龍王丸の居る丸子へ小鹿新五郎派閥の諸将が攻め寄せて来た。
大義名分は、伊勢新九郎討伐。
小鹿新五郎が目覚めた時は、先鋒が既に戦端を切っており戻す後は不可能。
腹を括った小鹿新五郎は重病の身ながら戦装束をする。
そして、初日の戦は小鹿新五郎派閥が安倍川のを渡河し。
翌朝に、龍王丸の居る丸子へ攻め寄せているが、、
何故か新五郎派閥の士気が上がらず、丸子の東海道で足止めをされてしまっている。
そんな中、新九郎は海路で清水湊へ向かい。
丸子を攻めて、ガラ空きになった駿府を背後から攻め寄せてる。
完全に新九郎の作戦勝ちとなる。
清水湊から駿府って丸子と比べると、そこそこ距離あるな、、
最後までお読み頂きありがとうございます。
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