“新九郎、奔る!”は、ゆうきまさみ氏が手掛ける日本の歴史漫画である。
室町時代から戦国時代を舞台に、伊勢新九郎盛時(後の北条早雲)の生涯を中心に物語が進行する。
主人公、伊勢新九郎盛時は、室町幕府の奉公衆として、応仁の乱に参加するなどの活躍を見せた後、戦国大名として伊豆国や相模国の支配者となる。
この作品内では、一般的な北条早雲のイメージを一新し、伊勢新九郎盛時が幕府の権力構造や自らの信念との間での苦悩を抱えながら、どのようにして成長していったのかが詳細に描かれている。
この漫画は、2018年から2019年にかけて月刊!スピリッツでの連載を経て、2020年からは週刊ビッグコミックスピリッツにおいて隔週での連載が続いている。
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あらすじ・内容
新九郎に訪れる数々の別れーー
新五郎が意識不明の状態で、
孫五郎を大将に、龍王丸が陣を張る丸子に出陣した駿府方。
その裏をかき、海路にて駿府館を目指す新九郎。
時遅く、目覚めた新五郎は事態を悟り、
覚悟を決め敵を待ち受けるがーーー
龍王丸と孫五郎。
新九郎と新五郎。
手を取り合って進む未来もありえた男たちの運命が決する日。
それは長きに渡る駿河今川家の家督争いが終わる日で……
先主・義忠の死から十一年。
長きに渡る争いの結末とは!?
どんな状況?
小鹿新五郎範満から龍王丸(今川氏親)への家督移行の経緯。
1. 父の横死で後継者争いが勃発
– 龍王丸(氏親の幼名)は、駿河今川氏の6代目当主である今川義忠の嫡男として生まれた。
– 義忠は遠江国制圧のために戦い、その最中に命を落し。
– 義忠の死後、家督争いが起こり、龍王丸はわずか6歳(満4歳)だった。
2. 小鹿範満との家督争い
– 家督を巡って、義忠の従兄弟である小鹿新五郎範満と対立が生じた。
– 小鹿新五郎範満は、5代目、今川範頼の子であり、堀越公方の重臣上杉政憲の娘を母に持つ有力な家柄だった。
3. 北条早雲(伊勢新九郎盛時)の仲裁で一旦は決着
– 家督争いは武力衝突寸前だったが、北条早雲(伊勢新九郎盛時)が仲裁に入った。
– 早雲の提案により、「龍王丸が成人するまでは、新五郎範満が当主代行を務める」という条件で一旦は決着。
4. 小鹿範満を討伐しに、正式に今川当主となり駿府館へ突入して小鹿範満と孫五郎が討ち取られる。
5. 駿府館を制圧したが山東地域の制圧に手間取っていたら、伊都様が京より駆け付けて今川家を掌握して山東地域と北部を制圧し龍王丸(今川氏親)への家督移行が完了する。
感想
宴
竜王丸は長享元年(1487年)に丸子で自身を支持する国人達(丸子方)を集めて蜂起し、小鹿範満を支持する国人達(駿府方)の軍勢に攻められていた。
総大将の竜王丸は自身も前線へ赴いて兵の士気を上げると言ってとにかく防衛陣を突破されないように奮闘。
そうしていると、丸子方の朝比奈、岡部が増援を伴って駿府方を包囲する。
それを防ぐために福島は福島彦四郎を送っていたが、その彦四郎が福島の長男の兵庫允を暗殺して寝返ってしまう。
そうして包囲された駿府方は、得願寺は赴いて談合しに行った三浦が領土安堵を約束させたとして駿府方は強硬派を残して降伏する。
その竜王丸を囮にた、新九郎は海路で清水湊へ赴き、伊達の案内の下、丸子に鉾をむけている駿府方の本拠地、駿府館へ攻め寄せた。
その途中の瀬名で、駿府方に攻められた堀越家の残党を自陣へと迎え彼らを先鋒にして駿府城へ攻め込んだ。
宴の始末
その結果、病床の小鹿新五郎範満とその甥の小鹿孫五郎は討ち取られ、竜王丸は丸子に新館を構築し、駿府館に移るまでそこを本拠とした。
小鹿新五郎範満の妻むめと甥の若竹丸は仏門へと入るようにと言われ。
小鹿家は断絶した。
そこで、若竹丸を自身の家臣にしたい竜王丸と、2人を処断すると言う新九郎と意見が合わず。
竜王丸と新九郎の関係に亀裂が入ってしまった。
ちなみに若竹丸を処刑しなかったのは、竜王丸に何かあったら彼を旗頭にしようとしていたりする。(後に伊都様に新九郎は蹴られる)
そして新九郎が主導しての論功行賞が行われるが、外戚の新九郎が仕切るのが面白く無い臣下たちに不満が溜まる。
新九郎は、駿府に居るつもりが無いため、自身に不満が向けられば良いと思っていたが、、
そんな状態なので、不満を持った矢部が駿府方の残党と共に山東地域で反乱を起こし、内乱が長引いていた。
そんな状態を京にいる姉の伊都に報告したら、、
伊都様降臨
出だしが「姉さん事件です」ってHotelだった。
Hotelと違って手紙を受け取った姉さん(伊都様)は駿府へかっ飛んで。
新九郎から報告を受け、今川家の者で無い新九郎が今川家の家臣に命令するわけにもいかないため限界を感じていたと知る。
そして、伊都様は竜王丸を叱り。
家臣団を集めて、竜王丸の代わりに自身が今川家を先代当主の奥方(御後室様)として仕切ると宣言。
その後は、統一された今川軍に矢部は制圧され、時間を要したが山東地域は制圧され。
裏で糸を引いていた福島は武者狩りに遭い死亡が確認され。
駿河国の南側は完全に竜王丸(伊都様)の版図となった。
そして北部の富士下方を版図にしている蒲原から版図を取り返したら、内300貫を新九郎へ譲と伊都様は宣い、新九郎は富士下方へ向かい蒲原から係争地になっているのに、実入りの無い土地。
富士下方を新九郎に譲って、蒲原は奉行職を安堵される。
そうして領地経営を誰かに任せて京へ帰ろうとした新九郎に、伊都様は今は亡き堀越源五郎の遺児(後の瀬名一秀)を駿府堀越家に迎えるようにと言って来る。
それも何とか行い、富士下方の代官も決めた新九郎は京へ帰るのだが、、
その前に伊豆堀越公方へ挨拶へ赴き、足利政知から奉公衆に加える言われる。
京の室町で役職を持ち、伊豆に居れない新九郎は断ろうとしたが足利政知は新九郎に京で動いて欲しいと言い。
伊豆での所領300貫を与えると言われて受けてしまった。
その後も伊都様にこき使われて、総じて1年と2ヶ月。
やっと新九郎は京へ戻って来た。
鈎の陣にて
そして、将軍家の現状を確認する。
現将軍の足利義尚は六角攻めと言いながら、近江の鈎を陣としているが、その場を御所へと変えてしまい酒浸りとなっている。
前将軍の足利義政は東山で山荘の造営をやめない。
そして鈎へと赴き、申次衆へと復帰の挨拶へと赴くと、将軍へ会う事も出来ずに門前払いされてしまう。
そして伊勢家に行くと、色々と鬱憤を溜めてる者達が集まってしまう。
翌日、将軍に面会を求めるも、またも門前払い。
そんな帰りに、何故か細川政元がおり、、
何でこの人が居るんだよw
最後までお読み頂きありがとうございます。
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