どんな本?
本書は、異世界と現実世界をつなぐゲートが出現し、覚醒者であるハンターたちがモンスターと戦う世界を舞台としたファンタジー作品である。主人公の水篠旬は、架南島レイドを成功させた後、世間の注目を集め、自身のギルド設立を決意する。その最中、アメリカのハンター管理局から、覚醒者の力を向上させる能力を持つセルナ夫人との接触を持ちかけられる。物語は、彼の限界を試す新たな展開へと進んでいく。
主要キャラクター
- 水篠 旬:E級からS級へと成長したハンターであり、物語の主人公である。架南島レイドを成功させ、さらに自身のギルド設立を目指す。
- セルナ夫人:覚醒者の能力を向上させる特別な力を持つ女性であり、アメリカのハンター管理局を通じて旬に接触してくる。
物語の特徴
本作は、主人公が独自のレベルアップシステムを通じて成長し続ける点が特徴である。また、国際的な組織や他国の覚醒者との関わりが描かれ、物語のスケールが広がっている。特に、セルナ夫人との出会いを通じて、主人公の未知なる力や限界が探求される展開が興味深い。
出版情報
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2023年9月22日
- ISBN:9784046827869
- メディア展開:2025年1月よりTVアニメ2期放送予定
読んだ本のタイトル
俺だけレベルアップな件 14
(ハングル語: 나 혼자만 레벨업、英語: Solo Leveling)
作画:#DUBU(REDICE STUDIO) 氏
原作:#Chugong 氏
脚色:#h-goon 氏
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あらすじ・内容
四度目の架南島レイド、ここに終幕──。
「彼の限界点は、一体どれほどなのだろうか…?」
架南島レイドを終え、世間から注目を浴びる水篠は自らギルドを設立することを選択し準備を進める。そんな最中、アメリカのハンター管理局が覚醒者の力をアップさせる覚醒者がいると接触してきて──!?超人気クエストストーリー第14巻!!
感想
新種の蟻との最終決着
旬は支配者の手で新種の蟻を地面に叩きつけ、逃げる隙を与えず乱刀で討伐した。
この勝利により旬のレベルはさらに上昇し。
新種の蟻の影を召喚し、忠実な部下「ベル」として新たな力を得た。
影抽出の葛藤と新たな絆
美濃部ハンターの影を抽出し、危機に瀕していた雫の命を救った。
白川の「再び戦場に送りたくない」という願いに同意し、美濃部の影は感謝を伝えつつ消え去った。
影抽出に伴う葛藤と仲間への思いが描かれていた。
アメリカの計画とセルナ夫人の接触
アメリカの副局長マイケルは、旬にアメリカ移住を提案し、覚醒者の限界値を超える能力を持つセルナ夫人と引き合わせた。だが、夫人は能力発動中に旬の内に潜む「闇」に圧倒され、彼には限界がないと恐怖した。この出会いにより、物語はさらなる謎を深めた。
新たな戦場と次なる試練
旬はB級ゲートで発生したレッドゲートに突入した。
影の軍団を駆使し、次々とモンスターを討伐する彼の姿は圧倒的であった。
ハンターとはモンスターを狩る者であると同時に、自らが狩られぬよう戦い続ける者であることを再認識させる展開であった。
総括
架南島レイドの終結とともに、新たな影の軍団「ベル」の誕生が旬の力をより一層強化した。
セルナ夫人との出会いは物語の核心に迫る重要な出来事であり、限界を持たない彼の力が支配者と君主の戦争にどう影響するのか期待が膨らむ。
次巻では物語がさらに加速することを予感させる内容であった。
主人公、旬の圧倒的な強さに驚嘆する一方で、人間味あふれる悩みや仲間への配慮が物語に深みを与えていた。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
104話(後半)
蟻の王の敗北
逃げ出そうとする蟻の王は、魔力を使い羽を修復したが、旬に支配者の手で地面に叩きつけられた。
這って逃げようとする蟻に対し、旬は乱刀で攻撃を加え、最終的に蟻を討ち取った。
蟻の討伐により旬のレベルはさらに上昇した。
向坂ハンターの危機
白川が雫の危険な状態を知らせると、旬は急いで対応策を模索した。
影交換のクールタイムや他人を連れて行動する制限があるため、別の方法を探る必要があった。
旬は抜剣ギルドのヒーラーを捜すか、他の手段を考えた末に、影の軍団に美濃部ハンターの死体を捜索させた。
美濃部ハンターの影抽出
影の軍団が持ち帰った美濃部ハンターの死体を前に、旬は影抽出を試みた。死者の影を抽出する行為に罪悪感を覚えながらも、旬は向坂ハンターを救うために決断を下した。
3度目の挑戦で影抽出に成功し、美濃部ハンターの影を召喚することができた。
白川の動揺と影召喚の成功
美濃部ハンターの影を見た白川は、死者を操る旬の能力に不安を抱きつつも、現状を受け入れるしかなかった。
影となった美濃部ハンターは、向坂ハンターの救助に向けた新たな希望をもたらした。
105話
美濃部の影召喚と日本チームの救援
美濃部の影による治癒とチームの再生
美濃部の影が召喚され、雫の治癒を開始した。旬は、美濃部の性格と献身的な姿勢を白川に語りかけた。白川は、再び戦場に彼を送り出したくないと訴え、旬も同意した。美濃部の影は役目を終え、白川に感謝を告げて消え去った。
日本チームの救助と旬の決意
救助のヘリが到着し、日本チーム全員が乗り込んだ。旬はまだやるべきことが残っているとして残留を決め、カイセルを召喚して飛行中の蟻を殲滅した。
DFNチームと蟻の王の脅威
ルノーの恐怖とDFNの戦闘態勢
DFNの軍艦では、ルノーが蟻の王の脅威について語り、レイドの失敗を確信していた。レイジは日本からの情報をもとに、蟻の王が死亡したと伝えたが、襲撃の報告により戦闘態勢が敷かれた。
影による残党狩りと旬の新たな武器
旬の影たちは産卵場を破壊し、経験値を獲得していた。インベントリを確認した旬は、悪魔王の長剣を試用し、その威力を洞窟内で発揮した。
世界の反応とアメリカの計画
戦闘動画の分析とアメリカの動向
ハンター局局長デイビッド・ブレナンは、旬の戦闘動画を分析し、彼の能力の価値を高く評価した。副局長マイケルは、旬の能力をアメリカに引き入れるべきと提案し、ブレナンは慎重に検討した。
水篠家の秘密と引き抜き計画
マイケルが提示した資料により、旬とアメリカでの事件に関わった水篠ジュンイチロウが親子関係であることが明らかになった。ブレナンは、アメリカが旬を引き抜く計画を進める決断を下した。
蟻の王の影召喚と新たな力の獲得
影抽出の成功と蟻の王の服従
旬はLv.100に到達し、蟻の王の影抽出を試みた。影抽出中に異常な暗闇に包まれたが、最終的に成功を収めた。蟻の王の影は旬に跪き、彼の新たな力として加わった。
106話
蟻の王ベルの誕生と新たな支配者
蟻の王の影との対話と命名
蟻の王の影が名前を求め、旬は彼を「ベル」と命名した。ベルは自分の死を主君による新生と捉え、忠誠を誓った。ベルだけが言葉を話せる理由は等級によるもので、他の影の兵士も等級が上がれば会話が可能になる可能性が示唆された。
女王蟻の影と支配権の問題
旬は女王蟻の影を抽出したが、蟻たちの統率権が女王に移ったことで、旬との繋がりが弱まった。女王は戦闘に不向きであると判断し、抽出を解除した。その後、影の兵士たちに魔法石の回収を指示し、ベルの死体から得た黒い魔法石だけで十分と考えた。
蟻の掃討作戦の開始
蟻の残存数と統率の崩壊
ベルは蟻の総数が8700匹であり、現在生存しているのは4000匹程度だと報告した。旬が全てを処理できるか問うと、ベルは命令次第で可能だと答えた。蟻たちは統率者を失い、散り散りになっていた。
本土への蟻の襲来とベルの活躍
海上で待機していたA級ハンターたちは飛来した蟻と戦闘準備に入ったが、蟻は本土にまで到達した。観月や馬渕を含むハンターたちは覚悟を決めるが、蟻は視認できないほどの速度でバラバラにされていった。その処理を行ったのは、ベルであった。
107話
蟻掃討作戦と各国の動向
蟻掃討作戦の進行とリウ・ヂーガンの活躍
まる二日をかけて蟻掃討作戦が行われ、蟻は中国の海岸まで広がった。中国側では軍艦の攻撃準備が整ったが、リウ・ヂーガンが単独で蟻を処理することを申し出た。彼は2本の剣を駆使し、無数の飛翔蟻を瞬時に粉砕した。しかし、水篠旬と戦った蟻がいればさらに面白かっただろうと呟き、物足りなさを感じていた。
アメリカの動きと水篠旬への関心
アメリカ国家権力級のハンター、トーマス・アンドレは、水篠旬と蟻の王の戦闘映像を見つめていた。秘書ローラから右京ハンターの兄が水篠旬に殺された可能性があると報告され、アンドレは二人の衝突の可能性を懸念していた。しかし、スカベンジャーギルドの財産を守るため、たとえアメリカ政府であっても脅威は排除するという強い意志を示した。
架南島作戦と不測の事態
騎士団ギルドの回収作業と坂東の過去
自衛隊と騎士団ギルドが魔法石の回収と不測の事態に備えて架南島に上陸した。移動中、ギルドマスター坂東はオリンピックでの夢が魔力測定により潰えた過去を語り、国内最強ギルドを目指していることを明かした。その後、地面に転がる蟻の死体を確認しながら回収作業を進め、洞窟に隠れていた蟻を始末した。
謎の人物の登場
突如現れた獣の皮をまとった半裸の男に坂東が怒鳴りかかったが、男は人間の言葉を話さず、モンスターかとギルドメンバーを驚かせた。軍の警告にも応じない男の背後に現れた青い肌の老人が指を鳴らすと、その場の全員が失神した。毛皮男は老人に何をするつもりか問うたが、老人は騒ぎを避けるため眠らせただけだと答えた。
二人の会話と新たな動き
毛皮男は、人間を助ける理由がわからないと言い、老人は「彼」に興味があるなら直接聞けばよいと返答した。その後、彼らは腐った虫の死骸を侮蔑しつつ、狩りを予定通り行うためワープゲートを展開した。毛皮男はもう一人の存在に気づき先に始末しようと提案したが、老人は関与しないと告げ、ゲートを通じて立ち去った。毛皮男も別のワープゲートを作り、その場を去った。
108話
架南島レイド後の日常と評価
美濃部ハンターの葬儀
架南島レイド後、旬は多忙な日々を送った。美濃部ハンターの葬儀では、多くの報道陣に囲まれる中、彼の戦闘姿が初めて公開されたこともあり、国民の注目を集めた。旬の実力を称賛する声がある一方で、美濃部の死に対してもっと早く参戦すべきだったとの批判もあった。葬儀中、旬は白川から「悲劇に終止符を打った」と感謝され、涙を流す白川に感謝の言葉を返した。さらに雫と視線を交わしたが、彼女は顔を赤らめ目をそらした。
レイドの結果と犠牲者の状況
架南島レイドには総勢4801名のハンターが参加し、727名の一般覚醒者が動員された。犠牲者数は覚醒者64名、民間人32名で、過去最少の死傷者数であった。レイドの成果として、多くの命が救われたが、その裏には重い犠牲があった。
ギルド設立の相談と新たな問題
後藤会長にギルド設立を相談した旬は、S級ハンターに特別な免許が不要であることを知った。会長からは、架南島ダンジョンでA級・B級ハンター全員が気絶するという異常事態が発生したことが伝えられた。旬は原因について聞かれたが、心当たりはないと答えた。ハンターたちは気絶直前の記憶がなく、魔法の影響かどうかも不明だった。
アメリカハンター管理局との接触
アダム・ホワイトの接触
旬が帰ろうとした際、アメリカハンター管理局のアダム・ホワイトという男性が接触してきた。アダムは自分たちだけが提供可能な情報を持っていると述べ、副局長マイケル・コナーとの面会を勧めた。旬は疑念を抱きつつも、アダムから「能力値を上げる覚醒者」の存在を聞き、興味を示した。
副局長との面会
アダムに案内され、旬はホテルの部屋でマイケル・コナー副局長と面会した。副局長はアメリカ移民用の書類を提示し、手続きを即座に進める用意があると述べた。旬の目的は能力値を上げる覚醒者との接触であり、副局長はその人物がすでに部屋にいると告げた。続いて、その夫人が姿を現した。
109話
覚醒者ノーマ・セルナ夫人との出会い
夫人の能力の説明
水篠旬は、覚醒者の能力を限界値以上に引き上げることができる唯一の覚醒者、ノーマ・セルナ夫人と対面した。夫人は、全覚醒者が持つ限界を超えさせる力を持ち、潜在能力を3段階に分けて解放できると説明した。この力により、能力値は最大で2割から3割増加するとされ、旬は右京がアメリカ行きを選んだ理由を理解した。
取引の提案と夫人の接触
副局長は、夫人の能力を旬に提供する代わりにアメリカへの移住を提案した。夫人は旬の手を取り、自分の目を覗き込むように指示した。副局長は、今回の体験が取引への第一歩になると確信していたが、夫人の能力発動中に異変が起きた。
夫人の悲鳴とその影響
夫人が悲鳴をあげ、彼女を守るボディガードが旬に銃を向けた。副局長はこれを厳しく叱責し、夫人の体調を心配した。夫人は会話ができないほど怯え、旬も何が起きたのか把握できない様子であった。
夫人の証言
夫人は怯えながら、旬が「とてつもない力を持った王」であると述べた。彼女は旬の中に「闇」を感じ、その闇が自分を覗き込んでいたと語った。夫人は、彼には通常の覚醒者のような限界値が存在しないと断言した。副局長はその言葉に困惑し、彼の力の正体にさらなる興味を抱いた。
旬の立ち去りと今後の展望
旬はアダムに送られ、その場を後にした。夫人の驚愕の証言はアメリカ側にとって大きな衝撃を与え、旬の力の未知なる可能性を示唆する結果となった。
110話
日本ハンター協会の動揺
美濃部の死と新たな試練への不安
日本ハンター協会の後藤会長は、美濃部を失ったことで深く悩み、これから訪れるであろうさらなる試練を思い憂いていた。その矢先、車道にB級ゲートが発生したとの連絡を受け、大型ギルドへの対応を指示した。
旬の渋滞とゲートへの介入依頼
その頃、車を運転していた水篠旬は、ノーマ・セルナ夫人が怯えた理由やシステムの裏側に関する考えを巡らせていた。渋滞に遭遇し状況を確認する中、後藤会長からB級ゲートの攻略を直接依頼され、現場へ向かうこととなった。
ゲート前でのやりとりと緊急事態
現場に到着した旬は、ハンター協会の女性職員の制止を受けたが、後藤会長と直接話してもらうことで許可を得た。ゲート内に入ると、直後にゲートの色が赤く変わり、レッドゲートであることが判明した。
レッドゲート内の戦闘と母の言葉
雨が降るジャングルのようなエリアに移動した旬は、母からの「無理はしないように」との言葉を思い返した。仮面をつけた大型モンスターが集まる中、旬は影の兵士を率いて次々と敵を討伐していった。
狩る者と狩られる者
ハンターは常にモンスターを狩るだけでなく、自らが狩られないよう注意しなければならない存在であった。旬は膨大な数の敵を討伐し終えると、新たな獲物を探し、さらなる戦いに臨む姿勢を見せた。
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