どんな本?
異次元と現世を結ぶ通路「ゲート」が出現して以降、覚醒者たちがモンスターと戦う世界を舞台とする。最弱のE級ハンターであった水篠旬は、ある日特別な能力を授かり、唯一レベルアップできる存在となる。本作は、彼が数々の試練を乗り越え、最強のハンターへと成長していくクエストストーリーである。
主要キャラクター
- 水篠旬:主人公。最弱のE級ハンターから、特別な能力を得て成長する。
- アダム・ホワイト:アメリカハンター管理局の職員で、水篠旬の専属担当。
- 諸菱賢太:我進ギルドのメンバーで、水篠旬の仲間。
- 右京将人:スカベンジャーギルドに所属するハンターで、諸菱を襲撃する。
- トーマス・アンドレ:国家権力級ハンターであり、水篠と右京の戦闘を止めに入る。
物語の特徴
本作は、最弱から最強へと成長する主人公の姿を描く。独自のレベルアップシステムや、緻密に構築された世界観が魅力である。また、主人公と仲間たちとの絆や、強大な敵との戦闘シーンも見どころとなっている。
出版情報
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2025年3月22日
- 判型:B6判
- ページ数:176ページ
- ISBN:9784046845900
読んだ本のタイトル
俺だけレベルアップな件 20
(ハングル語: 나 혼자만 레벨업、英語: Solo Leveling)
作画:#DUBU(REDICE STUDIO) 氏
原作:#Chugong 氏
脚色:#h-goon 氏
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あらすじ・内容
捕らわれた諸菱のもとへ駆けつけた水篠は怒りを露わにして――!?
姿を消した諸菱を捜し出すため、影を駆使して痕跡を追う水篠。しかし、辿り着いた先で目にしたのは、右京にやられた血だらけの姿だった。水篠の怒りが頂点に達したとき、止めに入ったのは国家権力級ハンターのトーマスで…。「最強」のふたりが望まぬ形でぶつかり合う――! 超人気クエストストーリー第20巻!!
主な出来事
賢太拉致と右京の暴走
- 水篠旬は賢太の行方を追うも発見できず、右京将人の関与を疑った。
- 右京は兄の死を旬のせいと信じ、賢太を拷問しながら真相を追及していた。
- スカベンジャーギルド内部でも暴走する右京に困惑が広がった。
- 廃工場での旬の出現により、右京は瞬時に吹き飛ばされる。
- 各地でも旬の怒気が影響を及ぼし、異常な現象が発生した。
旬とトーマス・アンドレの激突
- 賢太を救えなかった怒りから旬は右京を制裁し、トーマス・アンドレが介入。
- 和解の申し出を旬は拒否し、両者の戦いが始まった。
- 影の軍団とトーマスが激突し、旬は支配者の権能で対抗した。
- 建物が崩壊し、トーマスの魔力球体が戦場を支配したが、旬は回避に成功した。
- 接近戦で旬が優勢に立ち、トーマスの装甲を破壊。
- トーマスは敗北を認め、旬の力に屈服した。
- 右京は死亡し、その魂は旬により「グリード」として影の兵士にされた。
ギルドカンファレンスと新たな脅威
カンファレンス参加と容疑者Mの正体
- 翌日、旬は国際ギルドカンファレンスに出席。
- トーマス戦の影響で世界の注目を集めていた。
- ヴェルザー博士は魔気の異常を報告、日本が中心であると説明した。
- ブレナン局長がクリストファー殺害の事実を発表。
- スクリーンに映された容疑者Mが旬の父と酷似しており、場内は混乱に包まれた。
- モンスターと化した父の存在を知った旬は、モンスターなら討つが、父なら守ると宣言した。
晩餐会での交流と不穏な予兆
- 晩餐会にて旬はリウ・ヂーガンと交流を深めた。
- 巨人族迎撃の体験やトーマスとの戦闘について語られ、旬の力が改めて評価された。
- セルナ夫人の予知夢により、最上級ハンターが次々と命を落とす危険が示唆された。
- ブレナンの協力提案を旬は断りつつ、名簿上のハンターとの面会を希望。
- 晩餐会に影兵を潜ませ、警戒を強めた。
後藤会長への襲撃と新たな展開
- 名簿に1名不足していることに旬が気づき、不安が広がる。
- アダムは所在不明のハンターについて調査中であると答えた。
- 一方、日本では後藤会長が不調を抱え帰宅しようとした直後、未知の存在が屋内に現れた。
- 冷気を纏うこの存在は新たな敵の可能性を示唆していた。
感想
因縁と対決の決着
右京兄弟との確執が、ついに終止符を打たれた巻であった。
諸菱が右京に拉致され、旬が救出に向かった展開は、胸を強く締めつけた。
右京の拷問は狂気に満ちており、救いに駆けつけた旬の怒りは、読者の感情を代弁するようであった。
その後、トーマス・アンドレとの戦闘が始まるが、右京の思惑とは裏腹に、旬が圧倒的な力で勝利をおさめ、右京は影の兵士「グリード」となった。
旬たちに粘着していた右京がざまぁされ、長きにわたる因縁が、ようやく清算された。
カンファレンスと父の衝撃の正体
国際ギルドカンファレンスでは、旬の父が国家権力級ハンターを殺害した容疑者Mであることが発表された。
この場面で旬は、もし本当に父であったとしても、家族として守ると宣言した。
その姿勢には、現在の情勢では考えられないほどの家族愛と信念がにじんでおり、強い感銘を受けた。
アメリカの記者がトーマス敗北の瞬間を撮影していたという描写は、小説版ならではの臨場感であり、メディアの視点が物語に深みを加えていたが。
漫画版の此方では翌日には周知の事実になっており端折られていた。
戦いの果てに立つ覚悟
国際ギルドカンファレンス終盤には、旬が父に向き合う覚悟を見せながらも、敵ならば倒すと語った姿が描かれていた。
カンファレンスでの静かなやりとりと、宴会での警戒態勢には、彼の成長と冷静さがはっきりと表れていた。
そして巻末では後藤会長に異変が起きようとする場面で物語は終わり、次巻への期待が自然と高まった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
144話
右京将人の暴走と賢太の危機
賢太の行方を追っていた旬は、都市から出た可能性を考え、ビルの屋上から影の兵士を用いて捜索したが発見できなかった。事件の背後にはスカベンジャーギルドの右京将人が関わっており、彼の兄の死に関する疑念から賢太を拉致したと推察された。右京は、自身の疑念を晴らすため、病院で護衛を付けなかったことに後悔する旬を挑発するような行動に出た。
トーマスの対応と管理局の動揺
トーマスは右京の危険な動きを察知し、ギルドのレイドを中止させ、全ハンターを調査に動員した。ローラの報告で右京の不審な行動が明らかとなり、ハンター管理局も慌ただしく対応を開始した。正面衝突の可能性を危惧し、迅速な対応を求める声も上がった。
廃工場での暴行と拷問
廃工場に拉致された賢太は、右京とその仲間によって激しい暴行を受けていた。賢太は問いに一切応じなかったため、右京はさらに暴力を加え続けた。ヒーラーを呼び出してまで拷問を継続する意図を示す右京に、仲間の一人は殺人への加担を拒もうとしたが、右京は狂気じみた笑みを浮かべたまま暴走を止めようとはしなかった。
影の兵士の出現と怒れる旬の登場
廃工場の入り口に現れたハイオークを見た右京は、近くでダンジョンブレイクが起きたのかと考えた。だがハイオークは恐怖に震えており、その直後、「交換」の声と共に旬が現れた。怒りに満ちた旬の一撃により、右京は工場の端まで吹き飛ばされた。
各地の異変と旬の怒気の波及
一方、旬の母と妹の葵はテレビで彼の映像を見ていた。護衛に付いていたベルは、その瞬間、旬の激しい怒りを感じ取っていた。同時に、騎士団ギルドの坂東の影が震えるという異常事態が発生し、周囲に緊張が走った。トーマスはすでに始まっていた事態を察し、即座に現場へ向けて行動を開始した。
145話
治療の拒否と制裁
旬は重傷の賢太を回復させようとヒーリングポーションを与えたが、体力が極端に低下しており効果はなかった。怒りを抑えきれない旬は、右京の仲間に治癒を命じたが、彼らは命令に応じず、最終的に柱や地面に叩きつけられて制裁を受けた。右京は旬が兄を殺害したと確信し、二人は対峙した。
右京との一騎打ち
旬は右京の攻撃を難なく回避し、圧倒的な力で彼を壁に叩きつけた。さらに執拗に頭を床に叩きつけ続け、右京に致命的なダメージを与えた。そこへトーマス・アンドレが登場し、右京を見捨てて旬に和解を提案したが、旬は拒絶した。
トーマス・アンドレの参戦
右京の挑発により、トーマスは自身の手で旬と戦う決意を固めた。暴力を正義と信じ、従わぬ者には力をもって示すという信念を持つ彼は、自ら旬に襲いかかった。トーマスは過去に圧倒的な力で多くを制してきたが、今回の相手は異なっていた。
戦場への集結と決意
戦いの最中、廃工場の外にはスカベンジャーギルドのメンバーが集結し、吹き飛ばされたトーマスの姿に驚愕した。一方で旬はイグリットとカイセルに命じ、賢太を病院へ搬送させるなど冷静に指示を下していた。トーマスと旬、二つの圧倒的な戦力が真正面から衝突しようとしていた。
146話
激突の始まりと影の軍団の進撃
トーマス・アンドレは、降伏すれば命を奪わないと提案したが、旬はそれを拒否し敵意を明示した。怒りに駆られたトーマスは筋肉を膨張させて本格的な戦闘に入った。スカベンジャーギルドが防御を展開する中、旬の影の軍団が一斉に突撃した。トーマスは圧倒的な肉体で影兵を次々と粉砕し、キバの防御を突破して屋上を突き破り旬のもとへ向かった。
激化する近接戦と支配者の権能
トーマスは旬へ向けて突進し、アイアンを一撃で弾き飛ばすも、旬は死角を突いて攻撃を試みた。しかしトーマスの身体は金属のように硬く、短剣は通じなかった。念動力で捕えられた旬は驚きつつも支配者の権能を発動し、トーマスの動きを封じて反撃に転じた。渾身の一撃でトーマスを殴り飛ばした旬は、敵の強化スキル使用を受けても怯まず応戦を続けた。
ハンター管理局の介入と周囲の警戒
その頃、異常事態を察知したハンター管理局の車列が現場へ急行していた。アダム・ホワイトも同乗し、部下から戦闘の危険性について説明を受けていた。現場に近づくにつれ、一般人では理解しきれない程の魔力が漂っていた。
建物崩壊と球体の発動
全身を鎧化させたトーマスは、強化スキルを用いて地面を打ちつけ、建物全体を崩壊させた。その破壊力は圧倒的で、スカベンジャーギルドのメンバーも撤退を余儀なくされた。トーマスが作り出した魔力球体には影の兵士たちが吸い込まれ、旬も巻き込まれそうになったが、支配者の力で間一髪回避した。球体の中でトーマスは再び旬に狙いを定め、決して逃さぬと宣言した。
147話
トーマスとの死闘
スカベンジャーギルドのメンバーは、破壊された現場から逃れようとする中、トーマス・アンドレが水篠旬に跳躍して襲いかかった。旬は反撃し、支配者の手を用いて加速と回避を同時に実行した。両者の拳が激突した際、ダメージを受けたのはトーマスであった。旬は次々に攻撃を仕掛け、トーマスの顔面を膝で打ち抜き、工場を破壊するほどの激しい戦闘を展開した。周囲の者たちは圧倒的な力に言葉を失い、アダム・ホワイトも制止を試みるが、止める手段を持たなかった。
旬の勝利とトーマスの屈服
旬の猛攻を前にトーマスは抵抗を試みるが、顔面の鎧が砕かれ、自身のアイデンティティである暴力性にも疑問を抱く。反撃を決意するも再び旬に叩きつけられ、観衆の前で無残に打ち倒された。アダムは旬に制止を求め、ようやくトーマスが降伏を認めたことで戦闘は終結した。アダムはその衝撃的な結果に世界が揺れると確信し、ヒーラーに治癒を指示したが、トーマスの損傷は深刻であった。ハンター管理局は救助を開始し、死傷者が出なかったことに安堵したが、右京の呼吸停止と旬の姿が消えたという報告が入った。
新たな影「グリード」の誕生
旬は影の交換により日本へ戻っており、ベルはアメリカに残って賢太を治癒していた。その傍らには新たな影の将軍級兵士が膝をついて名を求めた。旬は欲望に取り憑かれて死んだ者という理由で彼を「グリード」と名付けた。この影の兵士の正体は右京将人であった。
国際ギルドカンファレンスへの参加
翌日、旬はアダムと副局長に伴われて国際ギルドカンファレンスの会場へ向かった。トーマスとの戦闘が既に記者に知られていたため、会場前には報道陣が殺到していた。右京の件については管理局が証言を確保しており、速やかに処理される見込みであった。旬は目的を果たしたことでアメリカに未練はなくなっていたが、通訳用の装備を受け取り会場へと入場した。彼の登場により、各国の思惑を持つ者たちの視線が集中していた。
148話
ギルドカンファレンスと容疑者Mの公表
会場での講演と魔気の説明
ヴェルザー博士は壇上で、世界各地の空に魔気が集まりつつある現象と、その濃度上昇による脅威を指摘した。特に日本の上空に最も多くの魔気が集中しており、会場の注目は水篠旬に集まった。博士は、魔気を操る存在はもはやハンターの範疇を超えていると語った。
クリストファー殺害と容疑者Mの映像
続いて登壇したブレナン局長は、2週間前に国家権力級ハンターであるクリストファー・リードが正体不明の存在に殺害された事実を公表した。犯人が水篠旬ではないと確認されたものの、会場ではトーマス・アンドレを倒した旬との関連が囁かれた。やがてスクリーンに映された容疑者Mの映像が旬の父・潤一郎と酷似していたため、会場には困惑が広がった。
父の姿をしたモンスターと混乱
ハンター管理局は、容疑者Mが日本語を話す人型モンスターであり、取り調べ中に右京ハンターを襲撃し逃亡、局舎の炎上事件を引き起こしたと説明した。映像の中で、容疑者Mは息子である旬に向けた警告の言葉を発しており、その正体が旬の父であることが確定された。世界中に指名手配されることが発表され、旬はモンスターとしての父を直視することとなった。
旬の覚悟とハンター達への返答
リウ・ヂーガンが容疑者Mの家族関係と今後の対応について旬に質問した際、旬はモンスターなら自らの手で処分する覚悟を語った。ただし、父であるならば世界中のハンターを敵に回しても守ると強調した。
晩餐会での交流とリウ・ヂーガンとの対話
会議後の晩餐会にて、リウ・ヂーガンが旬に声をかけた。彼は、旬が倒せなかった巨人族を中国の海岸で迎撃した際の困難を語りつつ、その強さに驚いたことを明かした。さらにトーマスとの一件にも理解を示し、旬に対する興味を伝えた。最後に、容疑者Mが水篠の家族でないことを願いつつ、握手を交わしてその場を後にした。
149話
影の君主とハンターの宴
セルナ夫人の予知夢と警告
セルナ夫人は毎晩、最上級のハンターが謎の存在に殺される夢を見ていた。夢は現実となり、彼女はクリストファーの死も事前に察知していた。この存在たちはハンターを狩ることを止めず、世界の支柱となる者たちが次々と命を落とすと警告した。夫人は影の君主である旬の力と、夢に現れた存在が類似していることから、彼にハンターたちの保護を願った。
ブレナンの提案と旬の選択
ブレナンは旬の実力を認め、強力な武具や協力を申し出たが、旬は敵の正体が不明なため慎重な姿勢を見せた。立ち去ろうとする旬に、アダムは彼の言葉を思い出し、世界を敵に回しても家族を守ると語った決意を再認識した。旬は名簿に載るハンターたちとの面会の場を求め、対応を委ねた。
宴会での駆け引きと影兵の配置
ギルドカンファレンス最終日の夜、旬は宴会に参加した。巨人族の処理については賢太が交渉を担い、旬はアダムから提示されたハンターポイント上位者の名簿に目を通した。旬は宴会参加者に影兵を配置し、敵味方の判別と対処法を探る策を講じた。
トーマスとの会話と信頼の表明
トーマスは負傷した体で宴に現れ、右京以外を殺さなかった理由を旬に問うた。旬はその罪に死が相応しくないと返答し、トーマスは最上級の葬儀を行うと述べて立ち去った。ローラは代わって礼を述べ、旬の望みを尋ねた。旬は使える短剣を求めた。
名簿の欠員と不安の兆し
旬は名簿に1名不足していることに気づき、アダムに問い質した。アダムは数日前から連絡が取れず、ブラジル政府も行方を追っているが発見できていないと説明した。旬は険しい表情で残る7人に意識を集中させた。
後藤会長の異変と襲来
一方、日本では後藤会長が心臓の不調を抱えながら執務を続けていた。家族に急かされ帰宅しようとした直後、得体の知れない気配を察知した。その存在はすでに室内に現れており、氷のような冷気を伴ってソファに座っていた。
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