どんな本?
『俺だけレベルアップな件〜ラグナロク〜』は、異世界ファンタジーとゲーム要素を融合させたローファンタジーである。
主人公・水篠護が、特別な力に目覚め、未知の敵と戦いながら成長していく物語。
彼の父である水篠旬の影響を受けつつ、独自の道を切り開く姿が描かれている。
主要キャラクター
- 水篠護:主人公。父から受け継いだ特別な力に目覚め、成長していく青年。
- ベル:護をサポートする影の存在。彼の成長を見守り、助言を与える。
物語の特徴
本作は、前作『俺だけレベルアップな件』の続編として、主人公の息子である護の成長と戦いを描れている。
ゲーム的なレベルアップ要素や、影の存在との関係性など、独自の世界観が魅力的である。
また、父から子へと受け継がれる力と使命がテーマとなっており、親子の絆や成長が物語の核となっている。
出版情報
本作は、電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて、2024年10月1日より独占配信が開始されている。 (https://piccoma.com/web/product/169737)
読んだ本のタイトル
俺だけレベルアップな件〜ラグナロク〜
著者:JIN(REDICE STUDIO) 氏
原作: DAUL 氏
あらすじ・内容
普通の大学生として生きていた水篠 護。死を目前にした瞬間、眠っていた彼の特別な血筋が目を覚ます!「起きろ」死に逆らい支配するハンター。彼が披露する新しいレベルアップに注目せよ!
感想
KADOKAWAから発売されている単行本を読んでいるが、この話はその旬の息子、護が主人公。
ちなみに母は雫らしい。
あの2人、くっ付いたんだ。
2025年の2期のアニメだと2人がちょうど出会った頃に2人の息子の話を読む。
あの過酷な戦争を生き残った旬の息子。
ゲートが無くなった地球だったが外宇宙の絶対者「イタリム」の侵攻によって再度、ゲートが発生するようになった。
ちなみに、旬は「イタリム」の使徒の本隊と闘争中らしい。
その余波が地球に来てゲートを発生した模様。
ゲート発生から3年が経つも、護は覚醒しておらずに覚醒者にら護られる自身に不満を抱えていた。
そんな彼は覚醒者を汚染して魔獣化させるフォッグバーンの騒動に巻き込まれて覚醒者として目覚める。
彼をサポートするのはアリのモンスターだったベル。
旬の事を君主と呼び、護の事は小君主と呼ぶベルは、共に生活していた日が長いせいか護にベタ甘であった。
そして河南島の時はメチャクチャ強かった彼は次元を超えた移動で力を使い果たし元帥級から兵卒級に弱体化してしまった。
そんな全く戦力にならないベルは若を説教する爺やのようにウザいw
クールな両親の真反対に熱く時代劇口調な言動のベルは過酷な世界の中でも笑いを誘ってくれた。
そんな口煩いが、弱いベルも良いかもしれない。
最後までお読み頂きありがとうございます。
備忘録
第1話
プロローグ
外神。数多の世界を創造してきた超越的存在であり、別名を絶対者と呼ばれていた。彼らは永劫の時を過ごすうちに退屈し、とある娯楽を思いついた。
それが「創造物同士の戦争」である。絶対者にとって、被造物同士の破壊行動は興味深く、退屈しのぎとして最適であった。幾多の被造物は終わりなき戦いを繰り返し、死しても再び生まれ、戦わされ続けた。
しかし、ある時事件が発生した。戦争を傍観していた絶対者が、自ら創造した被造物に殺されたのである。
これを知った絶対者たちは、主人を失った世界を観測するため一堂に会した。彼らの興味は、主人を失った力を誰が手にするかという点に集中していた。
1話
旬と雫の息子、水篠護は高校の卒業式を控えていた。護は東都大の美術学科への進学が決まっており、進路について友人たちと冗談交じりの会話を楽しんでいた。
そんな折、鮫島が護に絡み、喧嘩へと発展した。護は未覚醒者であったため、E級に覚醒した鮫島に一方的に叩きのめされてしまった。
それから2年が経過し、ゲートの発生からは3年が過ぎていた。犬飼が覚醒者を集め、ゲート攻略専門のハンターとして組織化し、ハンター協会を設立したことで騒動は早期に沈静化した。
護は覚醒者に守られる立場にストレスを感じていたが、大学の近くで新たなゲートが発生し、事態は急変した。ゲートを攻略していたハンターたちは、人型モンスターと遭遇した。それは目や口から青い炎を噴き上げる新種の存在であり、ハンターたちはそのモンスターに負傷させられた。さらにその負傷が原因で、ハンターたちはモンスターと化し、周囲の人々を襲い始めた。
この騒動に護も巻き込まれた。モンスターの一体が護のいる教室に突入してきた際、護は腰を抜かした女子生徒を一度は見捨てようとした。しかし、父・旬のことを思い出し、意を決して引き返した。そして護はモンスターに殴り掛かることを選んだ。
第2話
プロローグ
ゲームのような夢を見た。階層ごとに強さを増すモンスターたち、それを倒すために自身もレベルアップしながら階層を上がり、最終的にラスボスに挑んだ。そして、そのラスボスの正体は──旬だった。
2話
護は腰を抜かした女子生徒を助けるため、教室へ引き返した。近くにあった消火器を手に取り、人型モンスターに殴りかかったが、未覚醒者である護の攻撃はほとんど効果がなかった。
その瞬間、時間が止まり、目の前にシステムメッセージが現れた。「無力な者の勇気」をクリアしたと表示され、プレイヤーになるかどうかを問われた。
夢のような力が手に入るなら──そう考えた護はプレイヤーになることを選び、その瞬間、正式にプレイヤーとして覚醒した。
報酬として「カンディアルの祝福」を受け取り、「無病長寿」の能力を手に入れた。護のステータスはE級だった頃の旬と同じであり、それを見た護は自分が覚醒者となったことを確信した。
その直後、チュートリアルクエストが発生した。内容は、目の前にいるモンスター「フォッグバーン」を2体倒すというものだった。
フォッグバーンは3体存在し、未覚醒のものが2体(白表示)、D級覚醒のフォッグバーンが1体(赤表示)であった。
時間が再び動き出し、護は未覚醒のフォッグバーン2体を瞬時に倒した。しかしクエスト報酬を無視し、勢いそのままにD級覚醒フォッグバーンに殴りかかった。だが相手の反撃を受け、護は負傷してしまう。
このままでは自分も魔獣化し、フォッグバーンになってしまう──護はそう思った。しかし、*「無力な者の勇気」*の報酬である「無病長寿」が発動し、魔獣化を防いだ。
それでも能力的には劣勢であり、護は追い詰められた。そこで、先ほどの報酬ポイントを全て筋力に振り分けることにした。その結果、筋力が相手を上回り、ついにD級覚醒フォッグバーンを倒すことができた。
戦いが終わり、他の人たちの安否を確認しようと外を見たその時、新たな脅威が現れた。C級覚醒フォッグバーンが襲いかかってきたのだった。護はさらなる危機へと突き進んでいく。
第3話
プロローグ
東都大学内部でダンジョンブレイクが発生し、防災無線が鳴り響いた。防衛隊は急遽防衛線を構築し、ハンターの到着を待っていたが、事態は難航していた。その理由は、B級ハンターの到着を待っているためであった。D級ダンジョンでありながらB級ハンターが必要とされる状況に、隊員たちは疑問を抱いた。
その疑問に対して、ゲートの攻略に向かったハンターの中にC級覚醒者が含まれていることが説明された。もしそのC級覚醒者が感染していた場合、通常の対応では対処しきれないため、B級ハンターの派遣が要請されたのだった。
3話
護はC級覚醒フォッグバーンに襲撃された。相手はC級であり、さらに武装していることを確認した護は、自身が不利な状況にあることを認識し、その場から撤退してハンターの到着を待つことを決意した。
しかし、C級覚醒フォッグバーンは屋上に避難している人々を次々と襲撃し、犠牲者が出始めた。ハンターを待つ余裕はないと判断した護は、覚悟を決めてC級覚醒フォッグバーンに立ち向かった。
だが、護の攻撃は通じず、激しい反撃を受けて瀕死の状態に陥った。HPは残り1、疲労度は99。絶望的な状況に追い詰められた護の影から、突然ベルが現れた。
ベルは護を即座に治癒し、その後C級覚醒フォッグバーンを瞬く間に撃破した。それだけでなく、周囲にいた他のフォッグバーンも次々と倒し、静寂が戻った後、気絶している護の前に戻ってきた。
「お久しぶりでございます。小君主さま」とベルは丁寧に挨拶をした。しかし、肝心の護は気絶したままで、その言葉を聞いていなかった。
第4話
プロローグ
幼い護はベルの絵を描いていた。それを見たベルは感激して涙を流した。その光景を夢で思い出した護は、目覚めた後も気分が優れなかった。
第4話
目覚めてから2日が経過した。護の叔父は、高ランクハンターを護衛として派遣しようとしたが、護はそれをやんわりと断った。
世間では、ハンターですら感染して魔獣化するフォッグバーンの騒動が広がっていた。発生から遅れて到着したハンターたちが目にしたのは、何者かによって全滅させられたフォッグバーンの痕跡だった。犯人が特定されず、謎の事件として大きな話題になっていた。
護はそのニュースをテレビで見ながら、「自分はC級覚醒フォッグバーンに負けて死んだはずなのに、なぜ生きているんだ」と独り言を漏らした。
その瞬間、影の中から声が響いた。「それは、このベルが塵芥どもを処分したからですよ」と。護の影からベルが姿を現した。
ベルの姿を見た瞬間、護は幼少期に影の軍団と共に過ごしていた記憶を思い出した。
再会に感涙するベルだったが、その姿は護の記憶よりも小さくなっていた。次元を超える際に魔力を消費し、元帥級だった力が兵卒級にまで低下してしまったという。ベルはその怒りをシステムに向けていた。
ベルは次元を超えて護の封印を解くために戻ってきたと語った。しかし、護は自力で封印を解いており、それに驚いたベルは護を称賛した。
ベルは、護が普通の人生を送ることを望んだ父・旬によって記憶と力を封印されていたことを明かした。
その話を聞いた護は、旬の行方を知っているのかとベルに詰め寄った。ベルは、旬が現在、外宇宙の神「イタリム」と戦うため宇宙にいると答えた。「イタリム」の使徒が地球に侵攻してきたため、ベルを含む影の軍団は戦争を続けており、その影響で地球にゲートが発生したという。旬は地球の安全を心配し、ベルに戻って護の封印を解き、地球を守らせるよう命じていた。
護はさらに、母・雫も旬と一緒にいるのかと問いただした。ベルは、雫の行方不明は「イタリム」の使徒による罠だと断定した。そして、母を救うためには護がレベルを上げ、強くなるしかないと告げた。
ベルは護にクエスト「影の試練」を発生させ、主の許可なく生者が踏み込むことが認められていない亡者の地「影のダンジョン」に入り、力を証明するよう命じた。
ベルは影のダンジョンの鍵を護に渡し、護の影にその鍵を差し込むよう指示した。護は影のダンジョンへと足を踏み入れ、その背後をベルが静かに追い、護を見守る決意を固めた。
第5話
影のダンジョンへ入った護。
サバイバル:クエストが発生して4時間生き残れという。
そのクエストに集中していた護にゴブリン偵察兵が襲い掛かり不意を突かれた護のは驚くが回避に成功する。
そこで、モンスターの表示の色について考察をベルに披露しながら余裕でゴブリン偵察兵を倒すが、、
ゴブリン偵察兵は2体おり、周辺に警笛を鳴らしてゴブリン達が集結して来た。
中にはオレンジ表示のゴブリン百人長もおり護はピンチに陥った。
それに対して護は、ベルに手伝えと言うがベルは小さいままで非力であった。
ただ小煩く注意するだけだった。
そんな状況下で護は、スキル”支配者の権能”を使用してゴブリン達を倒していった。
弓を撃ってきたゴズリンに支配者の権能を弓にして撃ち返したりもした。
それを見てベルは、小君主さまは子供の頃から支配者の権能を自在に操れていたらしい。
ただ、平和な世には支配者の権能は不要であり封印されてしまった。
だが、イタリムの使徒の侵攻によって護のスキルは解放され彼は、負傷しながらも無気力でいた頃よりマシだと思いながら戦闘を継続。
スキル”忍耐”を獲得してレベルも複数回アップした。
そして、護は4時間生き残り、クエストをクリアした。
それを喜び祝福するベルに護は、本当に手伝わなかったと疲れた顔をしながら見ていた。
そうしながら出てきた、クエストの報酬は”影の抽出”のルーン石だった。
旬の力の象徴でもある影の抽出を護も得る事となり、ベルは感慨深く見守り。
さらに護は、スキル”忍耐”についても検証して自身が未覚醒の時と比べたら雲泥の差だと宣う。
それをベルは、このレベルアップシステムは護が安定的に成長をサポートする物だと説明。
それを聴きながら護は、ルーン石を使用してスキル”影の抽出”を獲得。
影の抽出の命令語を設定してくれとシステムが言い。
護は無意識に父と同じく「起きろ」と言う。
前シリーズ
俺だけレベルアップな件
その他フィクション
Share this content:
コメントを残す