どんな本?
11世紀頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くしたヴァイキング。
その中でも最強と言われていたヨーム戦士団の戦鬼トールズの子。
トルフィンと名づけられた男が主人公。
アイスランドで産まれ、農夫&漁師の息子として育ったのだが、、
ヨーム戦士団からの要請で戦に参戦する船に忍び込んだ事で彼の運命が変わる。
そのキッカケが、ヨーム戦士団のフローキがトールズの暗殺を傭兵のアシェラッドに依頼。
傭兵のアシェラッドとの決闘に勝利したのだが、トルフィンが人質に取られ。
トールズは剣を捨てた。
そして、トールズはトルフィンの目の前で殺されてしまう。
親の仇のアシェラッドを追いかけて幼くして戦場を生き場所としていくトルフィン。
そんな中で、アシェラッドはデンマーク・ヴァイキングの第二王子クヌートと組み。
デンマーク・ヴァイキングの王となるべく暗躍していたが、、
現王のズヴェンがアシェラッドの故郷、ウェールズへの侵攻を企画し発布。
それに忠言してウェールズ侵攻を思い止まらせようとするアシェラッドだったが、、
苦悩しているアシェラッドに「ウェールズかクヌートか選べ」とズヴェン王から言われ。
最後に「ウェールズは奴隷しか産業がない」と故郷を貶されキレしまい。
それを言うために、不用意に近付いたズヴェン王の首を跳ばして反乱。
クヌートの王座奪取のため、わざと殺されたアシェラッド。
そんなアシェラッドの最後を看取り、アシェラッドを殺した。
クヌート王子の顔を斬りつけた罰として、、
デンマーク南部のケティルの農場に奴隷として売られ。
イングランドで奴隷にされたエイナルと出会う。
奉公人から差別と嫌がらせを受けながらも、農地を開拓するトルフィンとエイナル。
戦いしか知らなかったトルフィンはエイナル、大旦那様から色々な事を学び、本当の戦士になるために努力していく。
そんなトルフィンとエイナルを中心に新たな物語が始まる。
読んだ本のタイトル
#ヴィンランド・サガ (14)
著者:#幸村誠 氏
あらすじ・内容
奴隷の身分から解放されたトルフィンだが、農場を去る前にやり残したことがあった。それは、かつての同朋クヌート王が始めたこの戦争をやめさせること。クヌートは今やイングランドとデンマークの統一王となっている。奴隷の身なりのままでは近衛兵に阻まれて会うことすら出来ない。どうするトルフィン! これにて奴隷編完結 そして、新たな旅が始まる!
ヴィンランド・サガ(14)
前巻からのあらすじ
農場に戻ったケティルは、アイネイズの逃亡未遂を知り怒りにまかせてアイネイズを棒で折檻。
その怒りのまま、クヌートとの戦に直走ってしまった結果、農民兵350人を招集して迎撃体制を敷く。
そして、ケティルの農場に来たクヌートの軍は実働部隊は100名程度。
だが内訳は、常に戦のことばかり考えて身体を鍛えている王の近衛。
それと最強と名高いヨーム戦士団と合わせて100人。
そして、開戦したら、、
ケティル達は蹂躙されて呆気なく崩壊。
潰走しながら砦にしている客人達のねぐらへ退却して行った。
そんな戦が行われる時に、アイネイズは亡くなってしまった。
生きる気力が無くなった彼女にとって死は救いだった。
そんなアイネイズの亡骸を抱えながらトルフィンは、初めてヴィンランドの名を口にする。
アイネイズに、もっと良い所があるぞと胸を張って言える場所をトルフィンは作ろうとエイナルを誘う。
それをアイネイズの墓の前で決意する2人。
ヴィンランド建国の第一歩が此処に始まる。
感想
クヌート率いるヨーム戦士団と近衛100人とケティル率いる農民兵350人の戦闘。
クヌート側は死者8名。
ケティル側は戦場での死者は122人となった。
資金を確保するためケティルの農場を接収したいクヌートからしたら、ケティル側の死者122名は頭が痛い状態。
ケティル側は完全に心が折れており砦としている客人のねぐらは野戦病院と化していた。
そんな中で自身の行動でこうなってしまったと動揺するオルマル。
まだ戦いは終わらないと気炎を吐くトールギル。
そんな中で、クヌートから再度の降伏勧告が来た。
農場を明け渡し、ケティル一家は国外追放。
生活基盤の無くなるケティル達にとっては死刑宣告と変わらない。
それに反対するトールギル。
だが、彼は家を出ており家督を継ぐ権利は取り上げられているので決定権は無い。
1人で立てない大旦那様も決定しないと言う。
残るは農場の跡取りのオルマルだけ。
そしてオルマルは降伏すると言う。
それを伝えようと蛇とオルマルはクヌートの下へ向かうのだが、、
クヌートの居る居留地には先客がいた。
奴隷として解放され、ケティルの農場から去るつもりだったトルフィンだったが、、
クヌートへ接収を止めて欲しいと言うために、彼が駐留している居留地へとエイナルと赴く。
昔、クヌートの護衛をしていたのだが。
あの時のメンバーはクヌートの側には誰も居ない。
大叔父のトルケルが居ればな、、、
いたら速攻で襲われて乱闘だな。
近衛を通過するのに100発も殴られろと言う近衛達。
コレは完全に会わせる気がないな、、
それを本当に100発殴られてクリアするトルフィン。
そしてクヌートとの再会だったが、、
クヌートはヴァイキング達を神の愛から救う事が目的だった。
確かに最初からそんなことを言っていた。
死んだらヴァイキング達は初めて神から愛される。
生きている限り彼等は神の愛には受け入れられない。
そんな彼等を生きてる内に受け入れる楽園を創る。
クヌートってこの辺りはキリスト教に染まってるんだよな、、、
そのためにも力がいる。
力を維持するためには資金も権力もいる。
だからケティルの農場を接収したい。
そんなクヌートに「どうする」と問われたトルフィンは「逃げる」と言う。
だから、他人から奪って被害者を増やすなとトルフィンは言う。
トルフィンは戦う力は持っているが、クヌートは敵では無いから力は振るわない。
ただ、他人から物を奪うなと言うだけ。
言うだけ言って、否だと言われたらクヌートの権力の届かない場所に逃げる。
クヌートが受け入れられない人達と共にヴィンランドへ逃げる。
一応、トルフィンには戦う力はあるが、戦う理由が無いから暴力は一切振るわない。
そんなトルフィンの和平交渉に心から笑ってしまったクヌート、、
クヌートが救えなかった奴をトルフィンが受け持つから、お前は無茶すんなとトルフィンに言われ、クヌートは憑物が落ちたように笑いまくる。
面白く難しいと笑いしながら、、
そして、クヌートと別れる。
その後、クヌートはイングランドの駐留軍を解散して軍備を縮小。
最終的にはクヌートの軍事力は16隻まで減らした。
それを信用したと受け取ったイングランド側もクヌートを信用して、お互いに受け入れられたと思い統治が上手く行くようになった。
そして、トルフィンは大旦那様にお別れを言って。
オルマル、蛇ことロアルドに見送られて故郷へ旅立つ。
その後、オルマルは農場主として精力的に働き。
その中に、大旦那様と客人達が混じっていたw
レイフと共に船出したトルフィンは、実家のあるアイスランドに帰るが、、
誰もトルフィンの事を覚えていなかった。
姉のユルヴァにすら名前を忘れられており、、
いや、弟を語る詐欺だと疑っており。
そんな態度にショックを受け桟橋でいじけるトルフィン。
そして、母親のヘルガに会ったら、トールズの面影を見つけてやっと受け入れられる。
幼馴染のアーレと再会してユルヴァの旦那だとわかり、、
そして、家出を姉に怒鳴られながら殴られて縦回転しながら吹き飛ぶ。
ギャグパートか?w
それにしてもユルヴァって力が強いな、、
さすがはトールズの子だわ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
アニメ版
PV
OP
MUKANJYO By Survive Said The Prophet“サバプロ”【Dark Crow】 By MAN WITH A MISSION【River】 By Anonymouz【Paradox】 By Survive Said The ProphetED
【Torches】 By Aimer【Without Love】 By LMYK同シリーズ
ヴィンランド・サガ
その他フィクション
Share this content:
コメントを残す