どんな本?
11世紀頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くしたヴァイキング。
その中でも最強と言われていたヨーム戦士団の戦鬼トールズの子。
トルフィンと名づけられた男が主人公。
アイスランドで産まれ、農夫&漁師の息子として育ったのだが、、
ヨーム戦士団のフローキがドールズの暗殺を傭兵のアシェラッドに依頼。
ドールズはトルフィンの目の前で殺されてしまう。
親の仇のアシェラッドを追いかけて幼くして戦場を生き場所としていくトルフィン。
そんな中で、アシェラッドはデンマーク・ヴァイキングの第二王子クヌートと組み。
王座奪取のためアシェラッドはクヌートにされた。
動揺したトルフィンは、クヌート王子の顔を斬りつけてしまう。
デンマーク南部のケティルの農場に奴隷として売られ。
イングランドで奴隷にされたエイナルと出会う。
奉公人から差別と嫌がらせを受けながらも、農地を開拓して奴隷から解放された2人だったが、クヌートの農場接収に巻き込まれてしまう。
クヌートとの会談の結果。
クヌートの統治から逃げ出した人達の受け入れ場所。
ヴィンランドに平和の国を造ると宣言。
10数年ぶりに地元に帰り。
家族に生存を伝え。
新たな大陸、ヴィンランドに平和の国を造るための資金を稼ぐため。
旅を始めるのだが・・
純粋なノルドの戦士のこの男に巻き込まれた。
読んだ本のタイトル
#ヴィンランド・サガ 22巻
著者:#幸村誠 氏
あらすじ・内容
ヴァイキング達が跋扈する11世紀北欧を舞台にトルフィンが本当の戦士を目指す物語。北海最強の武力集団・ヨーム戦士団の居城・ヨムスボルグを中心にバルト海が戦火に包まれる。強い戦士と戦うことだけを求める凶戦士・ガルムの挑戦を断りきれずトルフィンは「不戦の誓い」を破ることに。これにてヨーム継承戦争ついに決着!
ヴィンランド・サガ(22)
前巻からのあらすじ
砦から逃げ遅れたグズリーズの救出にトルフィンとヒルドが秘密の通路から砦の井戸に侵入。
それを待ち受けていたバルドルは侍女を井戸の側に待機させていた。
そのおかげでグズリーズの下へ案内され見廻りからも逃れたのだが、、
トルフィンの後を尾行していた、シグルドことシグやんが砦内に侵入、、
お供が侵入に失敗して大声を出してしまい見廻りの兵士に発見されてしまう。
大声出したら集まってくるよな、、
砦の兵士に囲まれないように必死に砦中を逃げ回るシグやん達。
そんな中でトルケルの軍師、アスゲートの指示で適当な小屋に火を着ける。
それを砦の外から見たアスゲートは、戦闘の準備を全兵士に指示。
シグルドとの打ち合わせ通りに開ける予定の南城門へ決死隊を派遣して。
城門が開くのを待つ。
開けば儲け物といったい具合に、、
そんな砦の中の間者(シグやん)騒動を利用して、トルフィンはバルドルが派遣した侍女がバルドルの部屋の護衛を引き剥がして、トルフィンが残った護衛を昏倒させてバルドルの部屋へ侵入してグズリーズと合流する。
そして、バルドルは従兄弟のトルフィンに自身は団長になる気は無い。
トルフィンになって欲しいと言うが、、
トルフィンも団長になりたく無いと言って、本人達の希望を無視して暴れるヨーム戦士団達に呆れてしまう。
従兄弟どうしで親しげに笑い合い和やかになっていた部屋に突然。
ガルムが連れて来たトルフィンの関係者を牢から出したと、フローキが怒鳴りながら部屋に訪問して来てしまう。
復讐心に火が付いて護衛を素手で無力化して。
剣を抜いたフローキを護衛の持っていた剣を奪って、フローキの指を斬り飛ばして無力化。
後は剣を振り下ろせば仇討ちは終わるが、、
普段の優しいトルフィンしか知らないグズリーズが止めようとして、、
バルドルも殺すなら自分を殺してくれと、献身的な懇願で自制心を取り戻したトルフィンは何とか踏み止まる事が出来た。
フローキをバルドルの部屋に拘束して、いざ脱出と思ったら。。
シグルドの侵入発覚のせいで、脱出路の井戸が潰されており。
苦し紛れにバルドルの提案で彼を人質にして門を開けようとしたら、、
砦内を逃げ回っていたシグルドと合流。
いや、これはトレインとも言えるかもしれない。
やらせの人質作戦で脱出を図る従兄弟達。
そんなバルドルを人質にして門を開けろと言うトルフィン。
門を開けろと取り乱すフリをしてトルフィンを狙撃しようと図るフローキ。
そんなフローキが何が企んでいると察して門へと向かうトルフィン達だったが、それを止めようとするヨーム戦士団員達。
そんな緊迫した状態になった時に、、
ガルムが横槍を入れて来た。
そこから砦の戦闘は更に混沌として来た。
トルフィンに襲いかかるガルムとヨーム戦士団。
トルフィンが離れてバルドルを確保しようとするフローキ達だったが、不意打ちを喰らって矢を受けたシグルドがバルドルを人質にして南門を開ける事に成功。
それに乗じてトルケル軍&ヴァグン軍が砦の門に突入する。
感想
バルドルを人質にして、砦ヨムスボルグの北の城門を開け放ったシグルドだったが、矢が多数刺さっており重傷になっていた。
トルケル軍の決死隊を砦内に入れるためにバルドルを人質にして城門の前から動こうとしない。
このままじゃ、馬に轢かれるかヨーム戦士達の槍衾に刺されるか、、
とにかく死ぬしかない。
アドレナリンが出まくってるシグルドは、それでも良いと言ってたが、、
ヒルドが殴ってシグルドは気絶。
そうして、ギリギリまで茶番を繰り広げていた結果、、
決死隊が砦内に突入する。
それでもたった30人の騎馬突撃のせいであっという間に30人は討ち取られ。
トルケル軍の歩兵はまだ到着していない。
早く門を閉じようとしたら、、
トルケル軍の大将自ら丸太を持って城門を破って突入する。
そして、ヨーム戦士団の戦士達と切り結んで出た言葉が、、
よっぽど鬱憤が溜まっていたんだな、、
これで北門は完全に堕ちた状態になる。
だが、まだ北門のみ。
さらにヴァグン軍は西門を破ろと攻め寄せて来てるが城門突破までは行って無い。
北門はトルケルが大暴れしており勢いが止まらず。
さらに当初突撃しようと準備していたトルケル軍は南門を攻撃して突破。
砦内部に雪崩れ込んで行く。
この段階でフローキ側の負けが確定。
フローキは攻撃されていない東門から逃げようとするが、、
そこにトルケルがフローキを発見する。
こんな登場の仕方のホラー映画があったな、、
タイトルは知らんけど、、
そんなトルケルにフローキは切り札を切る。
何だコイツ、、
先祖帰りか?
そしてトルケルの嬉しそうな顔ww
極上のケンカ相手にフローキの事が頭から離れてしまったトルケル。
何とかトルケルから逃れたフローキだったがバルドルとハグれてしまい。
バルドルを探していたら逃げるタイミングを逸してしまう。
そして、バルドルは死のうとするが死にきれず泣いているところをトルケル軍に拘束され。
朝日が上と戦争は終わる。
そして、シグルドが城門を開けた直後にガルムに襲われたトルフィンは、、
かつてアシェラッドにされたように、ガルムを初心者と言って挑発。
さらに手に持っていたナイフを捨て、、
上級者だから素手で十分だと宣言する。
完全に予想外の事に混乱するガルム。
アッシェラッドの真似をしてるけど掴みは失敗しているトルフィンw
さらにお前は初心者だと挑発された事で頭に血が登り、攻撃が直線的になり。
アッサリとトルフィンに躱されて、無防備になった顔面に頭突きを喰らって昏倒してしまう。
その間に砦ヨムスボルグは陥落しフローキとバルドルを捕らえ、トルケルは全力で遊べるお友達をゲットw
トルケルとヴァグン両軍の盟主に勝手にされていたトルフィンはヨーム戦士団四代目の新団長になった。
そして、クヌート王から全権委任されている大叔父のトルケルを後ろ盾にしてヨーム戦士団に対して3つの命令を発布する。
1.フローキとバルドルの処刑は中止して2人は船と銀貨を渡して開放せよ。
2.ヨムスボルグを放棄。
金目の物を持ち出した後は、建物、壁、兵器、全てを破壊して堀も埋めて更地にせよ。
3.ヨーム戦士団は解散せよ。
金目の物を敵味方関係なく分配して故郷に帰れとトルフィンは言う。
故郷に帰る宛の無い者は、クヌートの面倒になるようにとトルフィンは命じてヨーム戦士団から去ってしまう。
トルフィンは、旅の続きをしようとするが、グズリーズがシグルドと帰る約束をしてしまっておりもうひと悶着起こる所に、、
トルケルが乱入して来て、トルフィンにトールズの墓のある所に案内して、トールズの墓の前で貸しを返すために決闘をせがむ。
借りを返すためにトルフィンはやりたくもない決闘に応じようとしたら、グズリーズがトルケルに殴りかかる。
トルフィンのために怒るグズリーズにトルケルは揶揄っていたら、、
トルケル、、
小学生かよwww
グズリーズが本気だと知り、トルケルは貸しをそのままに引いてくれた。
でも、グズリーズはシグルドと帰らないといけない。
しかも、シグルドもトルケルとの会話を聞いており、、
どうなるんだこれ?
最後までお読み頂きありがとうございます。
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