Contents
- どんな本?
- あらすじ
- 「アオアシ 1巻」
- 「アオアシ 2巻」
- 「アオアシ 3 巻」
- 「アオアシ 4 巻」
- 「アオアシ 5 巻」成京高校戦
- 「アオアシ 6巻 」成京高校戦 久留米第一戦
- 「アオアシ 7巻」DF転向
- 「アオアシ 8巻」多摩体育大学付属高校戦
- 「アオアシ 9巻」武蔵野戦.1
- 「アオアシ 10巻」武蔵野戦.2
- 「アオアシ 11 巻」武蔵野戦.3
- 「アオアシ 12巻 」Aチーム昇格
- 「アオアシ 13巻 」柏商戦
- 「アオアシ 14巻」
- 「アオアシ 15巻」東京V戦
- 「アオアシ 16巻」東京V戦
- 「アオアシ 17巻」
- 「アオアシ 18巻」船橋戦
- 「アオアシ 19巻」船橋戦
- 「アオアシ 20巻」船橋戦
- 「アオアシ 23巻」星蘭戦
- 「アオアシ 24巻」星蘭戦
- 「アオアシ 25巻」星蘭戦
- 「アオアシ 26巻」星蘭戦
- 「アオアシ 27巻」星蘭戦
- 「アオアシ 28巻 」トップチーム練習へ参加
- 「アオアシ 29巻 」トップチーム練習2日目と3日目
- 「アオアシ 30巻 」トップチーム練習参加最終日
- 「アオアシ 31 巻」
- 「アオアシ 32巻」
- 「アオアシ 33巻」
- 「アオアシ 34巻」バルサ戦
- 「アオアシ 35巻」バルサ戦
- 「アオアシ 36巻」バルサ戦
- 「アオアシ 37巻」バルサ戦
- 「アオアシ 38巻」バルサ戦
- サッカー関連本
- その他フィクション
どんな本?
『アオアシ』は、小林有吾 氏によるサッカー漫画である。Jユースを舞台に、主人公・青井葦人の成長とチームの絆を描く。
主要キャラクター
- 青井葦人:愛媛出身で、フィールドを俯瞰する独自の視野を持つ。エスペリオンユースにスカウトされ、FWからDFにコンバートされる。
- 福田達也:エスペリオンユースの監督で、元日本代表選手。葦人の才能を見出し、指導する。
- 一条花:福田の義妹で、スポーツ外科医を目指す。葦人をサポートし、次第に彼に惹かれていく。
- 栗林晴久:エスペリオンユースの至宝と称される天才MF。トップチームにも招集される実力者。
- 阿久津渚:エスペリオンユースのDFで、厳しい性格の持ち主。葦人に対して当初は敵対的だが、次第に連携を深める。
物語の特徴
『アオアシ』は、Jユースのリアルな実情や選手たちの成長を丁寧に描写している。特に、主人公がFWからDFにコンバートされるという異色の展開が特徴的である。また、サッカー哲学や戦術論、人間関係の描写も深く、サッカーファンのみならず、多くの読者に支持されている。
出版情報
- 出版社:小学館
- 連載開始:2015年
- 最新刊:第38巻
あらすじ
「アオアシ 1巻」
- 主題:人間の思考力の重要性
思考力が日本全体、特にスポーツ運営や放送において不足していると指摘されている。 - 愛媛のサッカー少年アシトの特徴
中学生のアシトはボールを蹴ることが大好きで、単独プレーが際立つが、母親を侮辱されたことで試合中に報復行為を行い退場となる。 - アシトの敗北と才能の発見
試合は逆転負けするが、東京シティー・エスペリオンユースの福田監督がアシトのプレーに注目し、22人全員の動きを俯瞰する能力を見出す。 - 福田監督のスカウト
福田監督はアシトにユースのセレクションへの参加を促す。彼の才能は突出しているが、基礎ができていないことが課題とされる。 - 家庭の経済的困難と兄の支援
アシトは東京行きを希望するが、母親に経済的理由で反対される。しかし、兄が資金を用意し、アシトはセレクションへの参加を決意する。 - 厳しいセレクションの現実
セレクションでは、誰一人採用しない可能性もあると説明され、アシトはその厳しさに驚きつつ挑む。 - 俯瞰の眼の無自覚な発動
ミニゲーム中にアシトの俯瞰の眼が発揮され、周囲を驚かせるプレーを見せる。その結果、ギリギリで11人の選考に残る。 - 次の挑戦:ユース選手との試合
アシトは選考に残ったメンバーと共にユース選手との練習試合に臨む。思考力が必要とされる中、才能を発揮できるかが試される。
「アオアシ 2巻」
- セレクション選抜後の練習試合
セレクションで選抜された11人は、東京シティー・エスペリオンユース1年生との練習試合に臨むことになる。 - 対戦相手の概要
対戦相手には同学年の優馬がいるが、ほとんどは1学年上のユース選手であり、ユース選手たちは格下で歳下の相手に戸惑いつつも実力を発揮する。 - ユース選手の圧倒的なプレー
試合序盤は戸惑いが見られたが、ユース側がダイレクトパスを駆使し、すぐに先制点を取る。 - 阿久津の対立心
ユースの選手である阿久津はアシトを目の敵にしており、彼もかつてはセレクション組出身であることが明かされる。 - 福田監督とのアイコンタクト
阿久津の挑発に心を折られそうになったアシトだが、福田監督とのアイコンタクトで奮起する。 - アシトたちの得点シーン
アシト、大友、橘の3人が連携し、アシトが左サイドから守備陣を引き寄せ、橘へのパスを経て大友がフリーで得点を決める。 - 最後の面接での問い
試合後の面接で得点シーンの意図を聞かれたアシトは明確に覚えていなかったが、何とか説明を試みた。 - 福田監督との相性
アシトと福田監督の意思疎通がアイコンタクトで可能なほど相性が良いことが示唆されるが、他の監督とも通じ合えるかどうかが課題として残る。
「アオアシ 3 巻」
- アシトの東京進出とユース生活
愛媛から東京へ移ったアシトは、ユース参加や学校生活に多額の費用がかかる現実に直面する。 - ユーストップ選手の存在
東京シティー・エスペリオンユースのトップには、バケモノ級の選手である栗林がいる。 - ユースへの新加入者
栗林が抜けた後、ジュニアユースから昇格した選手たちとともに、スカウトされた冨樫、セレクション合格者のアシト、大友、橘が合流する。 - 外部加入者への反感
ジュニアユースから昇格できなかった選手たちを思い昇格組は、外部から加入した4人に対し隔意を抱いている。 - 伊達コーチの評価
Bチームを率いる伊達望コーチはアシトを評価せず、プロ選手として致命的な欠陥があると指摘する。 - アシトの欠陥の発覚
ユースでの最初の練習である7対7の紅白戦において、アシトの欠陥が明らかになる。
「アオアシ 4 巻」
- アシトの個人戦術の欠如
紅白戦のミニゲームで、アシトは得点するも徐々にボールが回らなくなり、個人戦術が欠けていることが露呈する。 - 個人戦術の定義とアシトの課題
個人戦術とは、試合状況に応じた最良手を選択しプレーを適応させる能力であるが、アシトはこれに全く適応できていなかった。 - 他の新入生との対比
大友、橘、冨樫は個人戦術に何とか対応できているが、アシトはプレーの存在感が薄くなり、チームの役割を果たせていない。 - 基礎練習の必要性
アシトはコーチの伊達望にサッカーを教えてほしいと懇願し、まず「止めて蹴る」の基礎を習得するよう指導される。 - 基礎練習の過程
壁当て練習を通じて基本を学ぼうとするも上達が遅く、大友や橘、冨樫の助けを借りながら、次のプレーのためのボールの止め方を学ぶ。 - 進歩の兆しと俯瞰の目の向上
ボールを利き足の右前に止める技術を習得し、プレーの幅が広がり、アシトの俯瞰の目がさらに発揮される。 - コーチの評価と課題
コーチの望はアシトの進歩を認めるものの、これはユースの選手たちが小学生の頃に習得済みの基礎に過ぎず、追いつくにはまだ時間がかかると指摘する。
「アオアシ 5 巻」成京高校戦
- 主題:意思疎通の重要性と課題
アシトは味方の意図が分からず、チームの連携が崩壊していることが課題となる。 - 一軍合流後のトラブル
21対11の練習試合で、アシトは黒田と朝利の基礎となる動きを理解できず、2人を怒らせてしまう。 - コーチからの課題
伊達コーチはアシトに、黒田と朝利が怒った理由を次の試合までに考えるよう指示する。 - 黒田と朝利との溝
アシトが直接聞いた結果、朝利がジュニアユースから昇格できなかった者の代わりにアシトが入団したことに疑問を感じていると発言し、セレクション組と昇格組の溝が深まる。 - 福田監督からのヒント
試合前に福田監督から「サッカーは1人ではできない」との助言を受けるが、アシトはこの時点では理解できていない。 - 都リーグ第1節:成京高校戦
前半終了時点で0-3とリードを許し、特にアシト、黒田、朝利のプレーが酷いと評価される。 - 成京高校の守備固め
後半開始時、成京高校は6バックで守備を固め、試合の流れを完全に握ろうとする。 - アシトの観察と連携の向上
アシトは朝利を観察し、彼がどうして欲しいかを考えることで連携を改善し、トライアングルを形成してパスワークを機能させる。 - 得点による突破口
アイコンタクトを活用した連携により、左サイドから相手を崩し、1-3と追い上げることに成功する。 - 残り時間の展開
試合残り30分での反撃に望みをつなぐ状況となる。
「アオアシ 6巻 」成京高校戦 久留米第一戦
- 主題:アシトの成長と連携の進化
成京高校戦を通じて、アシトは個人プレーから連携を重視するスタイルに成長し、FWとしての一歩を踏み出す。 - 成京高校戦の逆転劇
後半、アシト、黒田、朝利のトライアングルによるパスワークで守備固めの成京高校を崩し、逆転勝利を収める。 - 3人でのサッカーの学び
黒田と朝利との騒動を経て、アシトは個ではなく3人で連携するサッカーを覚えた。 - トライアングルの応用
アシトは黒田、朝利だけでなく大友とも連携を構築し、自らを囮に使ってチャンスを演出した。 - 久留米第一戦での挑戦
久留米第一戦でスタメン入りし、キラーパスを試みるも、福田監督には見当違いと評価される。 - 望コーチからの指摘
キラーパスやショートパスはゴールへの過程に過ぎないと指摘され、アシトはキラーパスを封印して基本に立ち返る。 - サイドチェンジと得点の成功
栗林のフォームを真似てサイドチェンジを行い、大友のクロスを受けて得点を決める。 - 試合後の福田監督の意図
試合終了後、福田監督がアシトをFWではなくサイドバックとして採用した意図を明かす。
「アオアシ 7巻」DF転向
- 主題:アシトのDF転向の決定
福田監督は、アシトをDF(サイドバック)に転向させる計画でユースに迎え入れたことを正式に告知する。 - FWとしての課題
アシトはFWとして、足元のボールキープ力とショートスプリント力が不足しており、このままではBクラスのFWで終わると評価される。 - DF転向の理由
アシトの俯瞰の眼やフィールド上の位置把握能力が、サイドバックの司令塔として適していると判断された。 - 守備への苦手意識
アシトは守備が嫌いだが、DFとしての役割を果たすために努力する必要がある状況に直面する。 - 冨樫からの基礎指導
同室の冨樫が、守備における「絞る」という基礎的な概念をアシトに教える。 - 練習試合での苦戦
AチームとBチームの練習試合では、アシトが守備の理解不足で穴となり、相手に弱点を突かれる。 - 俯瞰の眼を活用した守備
アシトは俯瞰の眼を使った守備を試みるが、まだ未熟であり改善が必要である。 - 栗林からの学び
栗林のプレーを参考に、アシトは首振りを習慣化する練習を始める。 - 今後の課題
守備に必要なスキルの向上が求められており、アシトの苦難は続く見通しである。
「アオアシ 8巻」多摩体育大学付属高校戦
- 主題:アシトの左サイドバックデビュー
アシトは都リーグ多摩体育大学付属高校戦で左サイドバックとして公式戦デビューし、守備と攻撃の課題に取り組む。 - エスペリオンの苦戦
エスペリオンは都リーグで4連敗中であり、5連敗を避けるために義経をセンターフォワードに起用するも、チームの連携が機能していない。 - アシトの守備意識の向上
試合中、アシトはスペースを潰すことに気づき、大友や清水へのコーチングで陣形を維持しようとする。 - チーム内のコミュニケーション不足
左センターバックと右サイドバックが険悪な雰囲気で連携を欠き、その影響で失点する。 - 攻撃時の連携と成長
アシトは大友、義経とトライアングルを形成し、義経を中心に攻撃を展開する中で、自身の役割を理解しつつ成長を見せる。 - フィニッシュの判断と課題
アシトは冨樫にクロスを上げてアシストを記録するが、橘のオフサイドにより得点機を逃し、攻撃と守備のバランスを崩して体力を消耗する。 - 福田監督の評価
福田監督からは守備においてまだ課題が多いが、成長を感じると評価される。 - ゴール前の思考とバランスの課題
アシトはゴール前での思考が攻守で混同しており、その改善が求められる。 - 次戦への期待
武蔵野戦での活躍次第ではAチームへの昇格の可能性が示され、金田とのマッチアップが予想される。
「アオアシ 9巻」武蔵野戦.1
- 主題:エスペリオン対武蔵野戦の準備と課題
エスペリオンはチーム内の確執を抱えながらも、無敗の武蔵野蹴球団との試合に向けて準備を進める。 - 選手の配置変更と仲間割れ
センターバックの一色が負傷し、冨樫がセンターバックにコンバートされるが、竹島との関係が悪化し、互いにコーチングを拒否している。 - AチームとBチームの入れ替え
黒田と朝利がBチームに降格し、義経と清水がAチームに昇格する。 - 武蔵野蹴球団の戦術と強み
武蔵野はハイプレスを軸に守備戦術を展開し、共通のイメージを共有する強固なチームである。 - 金田の特異性
武蔵野のエースである金田は、エスペリオンのセレクション落選をバネに強靭な体幹と執念を手に入れた選手である。 - エスペリオン内の練習と課題
チームの雰囲気を改善するため、橘が提案した居残り練習で、竹島やアシトがロングパスの練習を行い技術向上を目指す。 - 確執の根源:勝利への姿勢の違い
冨樫は常に全力で試合に挑む姿勢を持つ一方で、黒田や竹島は状況に応じて力を調整するアプローチを取る。 - アシトの共感と成長
アシトは冨樫の姿勢に同意し、勝利への執念を共有しつつ、自身の技術と精神力を高める。 - 金田とのマッチアップ
試合が開始され、アシトと金田のセレクション以来の再戦が始まる。金田は拗らせた性格ながらもサッカーで勝利を目指す紳士的な姿勢を見せる。
「アオアシ 10巻」武蔵野戦.2
- 主題:エスペリオン対武蔵野戦の前半展開
エスペリオンは武蔵野との試合で苦戦しながらも、戦術の修正や個人技で活路を見出そうとする。 - 試合序盤の戦術と対応
エスペリオンはロングパスを中心とした戦術で試合に挑むが、武蔵野の司令塔・武藤の修正により徐々に対応される。 - 金田とのマッチアップと失点
アシトは金田に対応しようとするも、ファウルでイエローカードを受け、その後の失点のきっかけを作る。 - 武蔵野の戦術の強さ
武蔵野はハイプレスとキャプテンシーのある司令塔武藤の指示で安定した守備と攻撃を展開する。 - 金田の勝利への執念
金田の執念がエスペリオンの黒田との差を生み出し、こぼれ球を押し込まれて0-1となる。 - エスペリオンの戦術修正
チームの迷いを望コーチが修正し、ロングパス中心の基本戦術を再度強調する。 - 橘の個人技と得点
橘が個人技で突破を試み、アシトのクロスから執念で得点を決め、試合を1-1の状況に戻す。 - 武蔵野のハイライン形成
武蔵野は佐竹監督の指示でDFラインを上げ、狭いエリアで密集を作りハイプレスをさらに強化する。 - エスペリオンの攻撃とカウンター失点
アシトが相手のスペースを狙うも、武藤にボールを奪われ、武蔵野のカウンター攻撃で冨樫と竹島の連携ミスを突かれ再度失点する。 - 前半終了時の状況
エスペリオンは1-2または1-3で前半を終え、チームの課題が浮き彫りになる展開となる。
「アオアシ 11 巻」武蔵野戦.3
- 主題:武蔵野戦での逆転勝利とAチーム昇格
エスペリオンは武蔵野との試合で2-3の逆転勝利を収め、アシトを含む数名がAチームに昇格する。 - 前半終了時の状況
黒田が執念で失点を防ぎ1-2で前半終了するが、チームの士気は低下していた。 - 冨樫と竹島の改善
望コーチの指摘で冨樫と竹島がチャレンジ&カバーの役割を決め、守備が安定する。 - 後半の守備での成功
竹島がパスコースを限定し、冨樫が金田を抑えるなど、CBの連携が向上し武蔵野の攻撃を封じる。 - 福田監督からの指導
アシトは福田監督から「淀み」という概念を教えられ、陣形全体で考える重要性を学ぶ。 - ダイヤゴナル・ランによる同点弾
アシトはダイヤゴナル・ランで守備を崩し、朝利との連携で2-2の同点に持ち込む。 - 逆転ゴールの展開
再度のダイヤゴナル・ランで守備を乱し、大友のシュートのこぼれ球をアシトが押し込んで2-3と逆転する。 - 試合の終了
武蔵野が最後まで食らいつくも、2-3のまま試合が終了しエスペリオンが勝利を収める。 - Aチーム昇格
試合後、アシト、黒田、冨樫、大友がAチームに昇格し、物語はAチームを中心に進む展開となる。
「アオアシ 12巻 」Aチーム昇格
- 主題:Aチームでの適応と学び
アシトはAチームに昇格し、レベルの違いに苦戦しながらも、新たな視野と課題を発見する。 - Aチームでの初日
アシトはオシム式パス回しに翻弄されながらも、黒田とは異なり、感動しつつ自分の課題を理解する。 - 視野と技術のギャップ
アシトはどこにパスを出すべきかは理解しているが、技術が追いついておらず、他の昇格組とは異なる課題を抱えている。 - 栗林からの期待
栗林はアシトに、攻守を兼ね備えたサイドバックとして成長することを期待している。 - Aチームでの10日間
アシトは考えを昇華し、頭と身体に染み込ませる努力を続けるが、Aチームのスピードにまだ適応できていない。 - レギュラー組の観察からの気付き
レギュラー組の選手たちは、考え抜いた結果、頭で考える前に身体が自然と動いていることを発見する。 - 福田監督の評価
福田監督はアシトの成長を見込み、柏大商業戦のベンチメンバーに選出する。
「アオアシ 13巻 」柏商戦
- 主題:柏商戦でのアシトの初出場と成長
アシトは高校生最高峰のリーグ戦で公式戦デビューし、試合を通じて守備や連携の重要性を学び成長を遂げる。 - 試合の背景と対戦相手
柏大商業高校はエスペリオンと互角に見えたが、実際にはエスペリオンが試合を支配していた。 - 平の負傷とアシトの出場
左サイドバックの平が負傷し、コーチ陣が3バックへの変更を提案するも、福田監督の判断でアシトが試合に投入される。 - 試合開始直後の苦戦
アシトは試合のスピードについていけず、柏大の監督にその弱点を見抜かれ、サイドを集中的に攻められる。 - 福田監督の指摘と阿久津のコーチング
福田監督はアシトを孤立させた阿久津に激怒し、指導を指示する。渋々コーチングを始めた阿久津の助けで、アシトの守備が安定する。 - L字の守備の習得
アシトはサイド展開を防ぐL字の守備を実行し、守備力を向上させるとともに、阿久津のミスをカバーするまでに成長する。 - 栗林の登場と試合の展開
栗林がピッチに入り、最初のプレーで得点を決める。さらに、栗林の得点プランをアシトが察知し、カウンターの起点となる。 - 試合の勝利とチームの連携
阿久津の追加点で3-0となり試合が終了。栗林、阿久津、アシトの連携がチームを勝利に導いた。 - 試合後の喜び
栗林は阿久津とアシトを抱きしめ、ビジョンが共有できたサッカーの楽しさを感じて大はしゃぎする。
「アオアシ 14巻」
- 主題:守備力向上とAチームでの成長
アシトは視野の広さを武器に、守備力を向上させるための練習を通じてチームとの連携を強化し、成長を遂げる。 - アシトの課題と立場
プリンスリーグの試合に出場したものの、守備力不足を理由に福田監督からベンチ入りも難しいと評価され、小早川の復帰により試合の機会が失われる。 - 福田監督の懸念
スタメンとサブの力の差が大きくなり、チーム全体の競争力が低下することを問題視する。 - 冨樫の危機感と行動
冨樫はアシトの視野の広さに注目し、サッカーを教わるために朝利、竹島、遊馬、橘、さらに女子選手2人を巻き込み夜間練習を開始する。 - アシトの視野の秘密
アシトの視野の広さは、幼少期に酒場でドリブルを練習し、周囲を避けながら遊んだ経験によるものと明かされる。 - 守備練習の工夫
福田監督がロープを用いて守備範囲やスペースの概念を教え、組織的守備の基礎を身に付けさせる。 - 守備練習の成果
アシト、朝利、竹島、冨樫の連携が向上し、特に冨樫と竹島のセンターバック間のコンビネーションが完璧になっていく。 - 栗林の質問と意識の高さ
栗林はアシトにプロとしての意識を問う質問をし、ユース選手とトップ選手との意識の差を明確に示す。 - 今後の課題
守備力や視野のさらなる向上が必要であり、冨樫を含めた全員が継続的に成長を目指して努力を続ける。
「アオアシ 15巻」東京V戦
- 主題:東京V戦での1年生DFラインの挑戦と課題
アシト、冨樫、竹島、朝利の1年生DFラインが試合に挑むが、守備と攻撃の両面で課題が浮き彫りになる。 - チェコ遠征による戦力不足
義経、山田、高杉、阿久津の代表選出や栗林の不在により、戦力が大幅に削られる中で試合が行われる。 - 1年生DFラインの起用
福田監督は東京V戦で1年生DFラインを起用し、緊張していた竹島と朝利は望コーチの言葉で落ち着きを取り戻す。 - 守備から攻撃への切り替えの失敗
試合序盤、ボールを奪った後にサイドへ蹴り出す消極的なプレーが続き、東京Vに主導権を握られる。 - 冨樫のカウンター意識
冨樫は縦パスでカウンターを試みるが、東京Vにファウルで止められる。冨樫は竹島と朝利に攻撃への意識を促す。 - 秋山と小早川の指導
GK秋山と小早川が守備陣をフォローし、縦の距離感を意識させることで全体のコンパクトさを高める。 - 攻撃陣の問題:桐木の暴走
桐木が集中力を欠き、一人よがりなプレーを続けた結果、東京Vにボールを奪われて急襲を受ける。 - チームの混乱
陣形が整わない中で東京Vの攻撃を受け、エスペリオンの守備陣が混乱に陥る状況に陥る。 - 試合の危機
混乱の中で失点の可能性が高まる場面に直面するが、対応が求められる展開となる。
「アオアシ 16巻」東京V戦
- 主題:東京V戦での試合中の成長と意識共有の重要性
東京V戦で、アシトを含む1年生DFラインは試合中の課題を克服し、意志の共有と守備から攻撃への切り替えを学ぶ。 - 前半の混乱と課題
東京Vに攻め込まれる中、GK秋山のファインセーブで失点を免れるが、守備陣は混乱状態に陥る。 - 小早川の指摘と改善
守備のバランスを崩していた原因を小早川が指摘し、コンパクトにする際の意志共有と声出しの重要性を強調する。 - 福田監督の作戦指示
東京Vにボールを持たせて奪うポイントに誘導し、守備を攻撃準備の一環とする「嵌める守備」を指示する。 - 守備への理解と楽しさの発見
アシトは「嵌める守備」を実践し、守備を攻撃の準備と捉えることで楽しさを見出す。 - 桐木の封じ込みと役割の変化
桐木は決定的なパスを出すもFWが追いつけず、フラストレーションを抱えるが、栗林と福田監督の助言で考え方を修正する。 - 大友のボランチ起用と戦術的変化
大友がボランチに入りバックパスを多用し、東京Vの陣形を縦長にさせることで桐木の守備が剥がれる状況を作る。 - 遊馬の得点と桐木のキラーパス
桐木のキラーパスを受けた遊馬がバックスピンの効果で得点を決める。 - アシトの攻撃参加と得点
守備を理解したアシトが前線に加わり、桐木との連携で得点を挙げる。攻守の両面での成長を内心で宣言する。 - 今後の課題
守備力のさらなる向上が必要であり、アシトの成長は試合を通じて続く見通しである。
「アオアシ 17巻」
- 主題:阿久津の代表での挑戦とアシトのプロへの執念
阿久津が日本代表で試練に直面しながらも結果を出す一方、アシトはプロへの道にのめり込み、サッカーに全てを注ぎ込む。 - 阿久津の代表での苦闘
阿久津はトリポネと対等に競り合うものの、チームに馴染めず、焦りから周囲と衝突するが、監督に直談判し試合で結果を出す。 - トップ昇格とユースの育成方針
義経、山田、志村がトップチームに昇格し、ユースの育成方針として16歳からのプロ入りを目指す方針が示される。 - 辞める者と厳しい現実
平が引退を決意し、ユース内では彼のために団結する。プロになれる選手は極一部で、その厳しさが描かれる。 - アシトののめり込み
アシトはサッカー以外のことを切り捨て、全身全霊でサッカーにのめり込むが、その姿勢が危うさを感じさせる。 - 紀子との対話と葛藤
アシトの母紀子はサッカーを楽しめているかを福田監督に問いかけ、プロ志向のユースとのギャップに戸惑う。 - 兄との関係と感情の欠落
兄がサッカーを再開したことを聞いても祝福できず、アシトはサッカー以外のことを考えられなくなっている。 - 福田監督と栗林の視点
福田監督はアシトの成長を喜ぶ一方で、自身の過去からアシトの危うさを懸念する。栗林はアシトを自身と重ね、同じ道を進む可能性を感じる。 - 船橋戦の始まり
アシトが危うさを抱えたまま、船橋戦が開始される。
「アオアシ 18巻」船橋戦
- 主題:船橋戦でのファイブレーン戦術とアシトの課題
エスペリオンはファイブレーン戦術で船橋に挑むが、アシトの攻撃参加が守備とのバランスを崩し、チームに課題を残す。 - ファイブレーン戦術の挑戦
エスペリオンはゾーンを5つに分け、三角形を形成しながら攻撃する高度な戦術を試みる。 - 船橋の注目選手
トリポネは高いショートスプリント力と仲間思いの性格を持つFWで、相方の二原はフィジカルと速さを兼ね備えた選手である。 - マンマークへの切り替え
トリポネに冨樫、二原にアシトがマンマークで対応し、守備を強化する。 - アシトの守備での粘り
アシトは大友と連携しながら二原を粘り強く抑え、船橋の猛攻を凌ぐ。 - エスペリオンの先制点
栗林のボール展開とファイブレーン戦術で船橋の守備陣形を崩し、エスペリオンが先制点を取る。 - 船橋の対応策
船橋はファイブバックで守備を安定させ、エスペリオンの攻撃に対応する。 - アシトの攻撃参加とカウンターの脅威
アシトが攻撃に集中しすぎて俯瞰の目を活かせなくなり、船橋に電光石火のカウンターを許しそうになる。 - 前半終了時の状況
カウンターを防ぎきったエスペリオンと、一息つく船橋。前半終了時点で1-0のスコア。 - 福田監督の苦悩と決断
アシトの攻撃への熱意を尊重し、育成のためにそのまま自由にプレーさせることを決断する。 - 試合の分岐点
福田監督の決断が試合の分岐点となり、後半に向けて船橋が修正を図る状況となる。
「アオアシ 19巻」船橋戦
- 主題:船橋戦後半でのアシトの試練と挫折
船橋戦後半、アシトは攻守における過信が招いたミスと退場によってチームに影響を与え、大きな試練に直面する。 - 差別とチームの連帯感
船橋学院のコーチとチームメイトは、差別的な発言に対して一致団結して怒り、トリポネにとって人間性の学びとなる。 - 攻守コンプリートへの拘り
アシトは攻守を両立させることに執着し、判断に違和感を覚えながらも自身の目標に固執する。 - 後半開始とマンマーク変更
トリポネと二原のポジション交換により、アシトがトリポネを、冨樫が二原をマンマークする体制となる。 - 嵌められるアシト
船橋はアシトがゴール前で突貫する癖を見抜き、エスペリオンのファイブレーン戦術を無力化する策を講じる。 - 同点ゴールの失点
トリポネにボールを収められ、柔軟な動きでシュートを許して1-1の同点となり、アシトは混乱に陥る。 - 萎縮と自暴自棄
トリポネへの恐怖心から萎縮したアシトは、自暴自棄なプレーをし、チーム全体に悪影響を及ぼす。 - 退場とPK献上
アシトはペナルティーエリア内でハンドを犯し、PKと一発レッドカードを献上。チームの交代計画を壊してしまう。 - 平の出場機会を失わせる
アシトの退場により、引退試合として平を出場させる予定が崩れ、チームに大きな動揺を与える。 - 栗林の奮闘
試合の混乱を乗り越え、栗林は勝利への執念を示し、試合の流れを挽回しようと奮闘する。
「アオアシ 20巻」船橋戦
- 主題:船橋戦後半の結末とその後のチームの変化
船橋戦での同点劇を経て、エスペリオンの選手たちは成長し、次の試合に向けて新たな課題と希望を抱える。 - 栗林と阿久津の奮闘
アシト退場後も栗林と阿久津が勝利への執念を見せ、栗林の仕掛けで阿久津が同点ゴールを決め試合を締める。 - 平の退団と影響
平が正式に退団するが、彼の言葉が阿久津とアシトの関係を改善し、守備について話し合う契機となる。 - 阿久津のキャプテン指名
高杉を通じて2年生の総意により、阿久津が次期キャプテンに指名される。 - 栗林のトップ定着
栗林がトップチームで結果を残し、完全にトップチームに定着する。 - 来年昇格する3人の復帰
義経、山田、志村の3人がチームに戻り、エスペリオンは勝ち点を順調に積み重ねる。 - 星蘭高校の強さと疑問
星蘭高校は個々の実力ではユースに劣るが、チームとして強く、部活特有の何かが強さの秘訣となっている可能性が示唆される。
「アオアシ 21巻」
「アオアシ 22巻」
「アオアシ 23巻」星蘭戦
- 主題:青森星蘭戦の序盤とエスペリオンの戦術対応
青森星蘭戦は互角の展開で始まり、エスペリオンは相手の戦術に対応しつつ攻撃を仕掛ける。 - 試合開始の布陣
エスペリオンは4-1-2-3、青森星蘭は4-2-1-3の陣形で試合に臨む。 - 山田の初登場
右サイドバックの山田はU18代表遠征やトップ昇格の関係で出場が少なく、アシトとは初めての相方となる。縦への推進力が特徴。 - 青森星蘭の戦術
山田へのパスコースを切り、左サイドバックのアシトにボールを集める戦術を展開。アシトには主将の羽田がマンマークで対応する。 - エスペリオンの対応
GK秋山がフィールドプレーヤーとして参加し、相手の戦術を崩す。足元の技術を活かした秋山の縦パスが流れを変える。 - 星蘭のGK槇村の特徴
星蘭のGK槇村はセービング能力に優れるが身長が低いことが弱点であり、エスペリオンユースに昇格できなかった経歴を持つ。 - 互角の序盤展開
エスペリオンと青森星蘭は互いに作戦を仕掛け、GK槇村のファインセーブもあって均衡が崩れないまま試合が進む。 - 戦術の複雑さ
試合序盤では双方の戦術が複雑に絡み合い、試合を観戦する立場でも意図を理解する難しさが描かれる。
「アオアシ 24巻」星蘭戦
- 主題:青森星蘭戦序盤の攻防とアシトの試練
青森星蘭戦の序盤はハイプレスと戦術的駆け引きが続き、アシトが北野蓮に翻弄される中で試合が進む。 - GK槇村のファインセーブ
元エスペリオンGK槇村のセーブで星蘭の士気が上がり、エスペリオンは動揺する。 - 星蘭のハイプレス戦術
星蘭はハイプレスでエスペリオンの陣形を崩し、泥臭い試合展開に引き摺り込む。 - アシトの俯瞰の目の活用
アシトはセカンドボールを拾い、守備を安定させ試合を落ち着かせようと試みる。 - 北野蓮の圧倒的存在感
北野がアシトの俯瞰の目を乱し、予測を外し続けることで守備陣形を崩す。 - アシトのデュエルでの失敗
北野との1対1でアシトが回避され、クロスを許し、ゴール目前の危機を迎えるが阿久津がゴールを阻止する。 - 試合の流れが星蘭側に
北野を中心に星蘭が試合を支配し、エスペリオンはほぼワンサイドゲームの状態に追い込まれる。 - 福田監督の修正指示
福田監督が馬場に北野へのマンマークを指示し、星蘭の攻撃を10分間膠着状態に抑える。 - 橘の意外な反撃
疲労困憊だった橘が不意に走り出し、相手DFを置き去りにしてゴールを狙うが、枠を捉えられず得点には至らない。
「アオアシ 25巻」星蘭戦
- 主題:後半開始の作戦変更とエスペリオンの先制点
福田監督の作戦変更が成功し、アシトのスルーパスでエスペリオンが先制点を取るが、試合の緊張感は続く。 - 後半開始のメンバー交代
橘に代わり浅利、馬場に代わり志村が投入され、守備と攻撃のバランスを調整する。 - 新たな守備陣形の構築
浅利、志村、阿久津、アシトら1年生を中心に守備が機能し、相互理解で隙を作らない。 - 志村の守備力
トップ昇格予定の志村が素晴らしい守備を見せ、守備の要として機能する。 - 青森星蘭の攻撃停止
エスペリオンの堅固な守備により、星蘭の攻撃が停滞する。 - 攻撃へのシフト
冨樫をワントップに据えた4-2-3-1の陣形で、ポストプレーを活用しながら攻撃を展開する。 - ポストプレーの重要性
冨樫のポストプレーが攻撃を支えるも、星蘭GK槇村がエスペリオンの意図を感じ取り防ぐ場面もある。 - アシトの司令塔としての覚醒
アシトが選手間を繋ぐスルーパスを遊馬に供給し、先制点を奪取する。
「アオアシ 26巻」星蘭戦
- 主題:エスペリオン対青森星蘭、試合終盤の戦術と緊張
エスペリオンが先制するも、星蘭のN-BOX戦術に翻弄され、最終的にアシトが偽サイドバックとして試合を動かす。 - エスペリオンの先制点
アシトが冨樫を下げ、DFが空けたスペースに遊馬を走らせ、パスを通して得点を生む。 - アシトの成長
アシトは味方をスカウティングし、プレーを繋げる新たな感覚を掴みつつある。 - 星蘭のN-BOX戦術
北野蓮を中心に中盤5人が連動し、攻守で数的優位を作る高度な陣形を展開する。 - N-BOXの影響
エスペリオンの選手たちはN-BOXに対応できず、波状攻撃の末に失点を許す。 - 阿久津の助言とアシトの進化
阿久津の教えに基づき、アシトは味方をスカウティングし、動きを認識させて連携を強化する。 - 偽サイドバックとしてのアシト
福田監督の指示で、アシトは中盤に入り、相手の陣形を崩す役割を担う。 - 北野蓮への対抗
アシトは北野の俯瞰の目を崩しつつ、味方を動かし連携を取る。 - 試合の終盤とアディショナルタイム
アディショナルタイム7分が表示され、試合は緊張感の中で続く。
「アオアシ 27巻」星蘭戦
- 主題:アシトの成長とエスペリオンのリーグ優勝
アシトが偽サイドバックとして活躍し、阿久津の得点でエスペリオンが勝利しリーグ優勝を果たす。 - 偽サイドバックとしての動き
アシトは相手の視線から消える動きや、守備の穴を埋める動きで中盤に入り込み試合を作る。 - 監督の評価
技術的な未熟さは残るものの、全体を見渡せる視野を持つアシトは監督にとって不可欠な選手となる。 - 阿久津の守備力
北野のシュートを止める執念深い守備で、試合終盤のエスペリオンを支える。 - アシトと阿久津の連携
阿久津への全幅の信頼を寄せるアシトは、試合の勝負どころで決定的なフィードを送る。 - 試合の決定的シーン
アディショナルタイムでアシトが送ったボールを阿久津が得点し、エスペリオンが2-1で勝利する。 - エスペリオンのリーグ優勝
最終的にエスペリオンはリーグ戦で優勝を果たし、チームとして大きな成果を挙げる。 - アシトのトップチーム面談
試合後、アシトがトップチームの監督と面談する展開が示唆される。
「アオアシ 28巻 」トップチーム練習へ参加
- 主題:トップチーム練習へ参加
アシトがトップチームの練習に誘われ、プロへの道とユース大会出場の選択を迫られる。 - トップチーム練習への決意
アシトはプロの可能性を確かめるため、トップチームの練習に参加することを決断する。 - トップチーム練習の密度
練習時間は40分と短いが、密度とレベルの次元がユースとは大きく異なる。 - 遊馬の存在
遊馬も同じ練習に参加しており、その実力を再確認するが、プロで通用するかは未知数である。 - プロの世界の厳しさ
プロスポーツ選手は育成選手とは別次元であり、練習内容の濃密さに圧倒される。 - 「頭を作り替える」という課題
思考を根本から変える必要性が示され、「プロになること」がゴールではないことを理解する。
「アオアシ 29巻 」トップチーム練習2日目と3日目
- 主題:トップチーム練習2日目と3日目
アシトと遊馬がトップチームの練習に参加し、それぞれ成長と課題に向き合う姿が描かれる。 - アシトのピッチ内外での行動
練習前の疲労でグラウンドで爆睡してしまうが、ピッチに入ると司馬のパスに反応し、プレーに集中する。 - 司馬との対話と影響
アシトが司馬に自身の意見をぶつけ、それに対して司馬がさらに優れた形で応える。これによりアシトは震えるほど感動し、司馬の「視ている世界」の存在を意識する。 - トップチームの選手の対応
トップチームの選手たちはアシトの考えを受け止め、それをプレーに反映することでユースとの違いを示す。 - 3日目:司馬の現役最後の練習
司馬が引退を決意して臨む最後の練習で、アシトが司馬の視点に一歩近づくが、その概念はまだ掴み切れていない。 - 遊馬の悩みと成長
トップチームとのレベル差に悩む遊馬は、出口から「自身の野生的な嗅覚を保つべき」とアドバイスを受け、将来の可能性を感じる。 - 出口からの助言
出口は遊馬に言語化できない問題を抱えつつも、そのままのプレースタイルを維持することがプロとしての強みになると励ます。
「アオアシ 30巻 」トップチーム練習参加最終日
- 主題:トップチーム練習参加最終日
アシトが司馬との連携を深め、トップチームでの課題と成長を実感する中、現場指揮官ガルージャが高い目標を課す。 - 司馬との連携の進化
アシトは司馬のパスに対応できるようになり、司馬の視ている世界に一歩近づく。司馬は「考える葦」としてのパスを展開し、経験と知識を基に直感的なプレーを行う。 - ユース生2人の活躍
アシトと遊馬がレギュラー組相手にゴールを奪取し、トップチームに爪痕を残した。 - 司馬の現役続行の決意
アシトとの練習を通じて司馬はもう1年現役を続けると決意し、アシトを育てることを目標に掲げる。 - ガルージャの挑戦状
ガルージャはトップチーム昇格の条件として、高円宮杯での優勝と国際大会でバルセロナユースに勝利することを課した。 - バルセロナユースとの試合の目標
ガルージャの出身チームであるバルセロナとの試合で、エスペリオンユースがその育成概念を覆すことを期待される。 - 栗林の決意
栗林は唯一負けたと思う選手との再戦を望み、バルセロナユースとの試合出場を目標に掲げる。 - アシトの新たな目標
高円宮杯優勝、国際大会出場、バルセロナとの試合を目指し、ユース生としてさらなる成長を誓う。
「アオアシ 31 巻」
- 主題:サッカー文化の違いと成長のための課題
日本とヨーロッパのサッカー文化や育成方法の違いを描き、アシトが新たな挑戦に直面する。 - ヨーロッパと日本の育成文化の違い
ヨーロッパでは結果が出なければ即クビになる一方で、新しいチームに移りやすい環境が整備されている。スペインではサッカーが文化として根付いており、街全体がサッカーに深く関わる。 - トップチーム昇格への条件
ガルージャからバルセロナユースを倒すという目標を課される。アシトは目標に向かうが、具体的な準備や状況が掴めない中、戸惑いを抱える。 - シーズンオフの過ごし方の違い
経験豊富な選手は調子を保ちながら休養を取り、アシトはその方法に慣れず迷いを感じる。 - 花のバルセロナ留学の決定
花がバルセロナ留学を決めたことでアシトは動揺する。福田監督は花との墓参りの際にスペインの話を聞くようアドバイスする。 - 福田監督のスペインでの体験
福田が現役時代に移籍したサバデルでは、言葉の壁やチームメイトとの不和に苦しみながらも逆境を楽しむ姿が描かれる。 - ガルージャとの出会い
福田が在籍していたサバデルには、怪我がちな元バルセロナ選手ガルージャがいた。この出会いが逆転劇の始まりとなる。 - 愛媛への帰郷と花との再会
アシトは愛媛に帰郷し、花と再会する。花はまだ決意が固まらない様子ながらも、アシトとの対話を避けきれず顔を合わせる。
「アオアシ 32巻」
- 福田のサバデル移籍
福田は3ヶ月勝利のない最下位のサバデルに移籍。監督交代後もチーム状況は改善せず、福田もスペイン語が話せず干されていた。 - 福田のスペイン語習得と試合復帰
子供にサッカーを教える対価としてスペイン語を学び、試合で適切な場面で指示を出せるようになり、次の試合で起用される。 - 試合での福田の活躍
当初はチームメイトに無視されるが、こぼれ球を利用してチームを動かす。後半には自らの俯瞰の目を活かしたプレーで試合を掌握し、同点後逆転を成功させる。 - ガルージャとの出会い
元バルセロナのガルージャと連携し、ボールで会話するプレーを実現。福田のサッカー理解が深まる契機となる。 - 差別問題への対応
福田はチームメイトのヒエロに対し、アジア人を蔑称で呼ばないよう説得。これにより、チーム内の理解が進む。 - 花のスペイン滞在
花が福田の推薦でスペインの学校に通い始め、チームメイトの子供達との交流を通じて福田の立場も向上。 - スペインの育成システム
サッカー育成費用はスポンサーが負担し、才能を持つ選手は低コストでプレーを続けられる。地域チームからトップクラブまでの昇格ルートが整備されている。 - 冴島の嘆き
日本のサッカー環境に失望した冴島は、親の期待で潰された過去を抱える。 - バルサ戦への伏線
福田が過去の体験を交えながら、バルサ戦に向けて栗林との絡みを予感させる展開で物語が進む。
「アオアシ 33巻」
- 主題
日本サッカーの未来を担うアシトの成長と、国際舞台での挑戦を通じた個人とチームの進化を描く。また、育成とプロサッカーの違いや、福田の過去を通じて日本とヨーロッパのサッカー文化の違いを浮き彫りにしている。 - 福田のバルサ戦
福田はカンプ・ノウでのバルサ戦でFKを決め、同点に持ち込む活躍を見せる。この試合が福田のキャリアのピークとなった。 - 福田の引退とその後
シーズン終盤に大怪我を負い現役を引退。教えていた子供達からの要望で育成の道へ進み、日本のサッカー発展に尽力する。 - 花のスペイン留学
福田をサポートしきれなかった後悔から、花はスペインに留学し、サッカーへの理解を深める。 - アシトの成長と目標
アシトはトップチーム昇格後、プロ選手として海外移籍を目指すようになる。その成長に福田も喜びを感じる。 - 福田の理想像
福田は、アシトが現役を終えた後にエスペリオンに戻り、次世代を育てる指導者になることを期待する。 - アルカスカップへの出発
アシト達はカタールで行われるアルカスカップに参加するため、長時間の飛行や時差などの困難を乗り越える。 - 海外環境への適応
アシトは海外の食事に適応できているが、大友などの一部選手には不安が残る。 - 日本サッカーの国際評価
カタールに到着したアシト達は、日本サッカーの評価がまだ低いことを実感する。 - アルカスカップ初戦の相手
エスペリオンの初戦はバルセロナであり、栗林はデミアンへのリベンジを目指して燃えている。ユース選手達は対バルセロナ戦を想定した練習を行う。
「アオアシ 34巻」バルサ戦
- アルカス・カップ初戦の対戦相手はバルセロナ
エスペリオン・ユースは世界最高峰の大会「アルカス・カップ」に参加し、初戦でバルセロナと対戦する。 - バルセロナ選手のビジネス的背景
バルセロナの選手たちは代理人やビジネスに強い家族に守られており、サッカー育成のビジネス的側面が露呈する。 - 福田監督と冴島の指導者論
福田監督とバルセロナ・アカデミーコーチの冴島が育成論や日本の指導者資格制度について議論する。 - 試合開始とエスペリオンの挑戦
エスペリオンはバルセロナのポゼッションサッカーに対抗し、緊張感なく挑む姿勢を見せる。 - デミアンの特異なキャラクター
アルゼンチン出身のデミアンは試合には後半から登場予定で、神秘的かつ異質な存在感を放つ。
「アオアシ 35巻」バルサ戦
- エスペリオンはバルセロナとの初戦でガチンコのポゼッションサッカーに挑む。
サイドを使わず中央での攻防にこだわり、互角の展開を見せるが、アシトのシュートはブロックされ、カウンターを許す。 - 序盤の互角な展開から一転、バルセロナが主導権を握る。
中盤3人の司令塔がエスペリオンを把握し、コンマ2秒の反応速度差で圧倒する。 - バルセロナの歴史的な連携力がエスペリオンを圧倒する要因となる。
長年の連携と経験がエスペリオンの短いプロサッカー歴との差を際立たせる。 - 栗林がボールを集めることでエスペリオンを落ち着かせる。
自身の技術でボールを保持し続け、チームの精神的安定をもたらす。 - アシトが攻撃に加わり、栗林と桐木との連携で中盤を突破する。
3人の連携が効果を発揮し、チーム全体の動きが良くなる。 - バルセロナのポゼッションを崩すエスペリオンの作戦が発動する。
高杉をスイッチャーとし、連動した動きでバルセロナの優位性を崩そうとする。
「アオアシ 36巻」バルサ戦
- エスペリオンはバルセロナに対し、リスクを冒してハイプレスとフルコートマンツーマンを選択する。
バルセロナのCBオブシダンの足下の技術に難があることを突き、ヘッドダウンを狙う作戦を実行する。 - 作戦初回は失敗し、バルセロナに失点を許す。
アフリカ系FWジャカにアシトが抜かれ、バルセロナが1点を先制。失敗に落胆するが、福田監督が士気の低下を防ぐ。 - 失点後もFWジャカに対応することで、アシトはDFとしての成長を実感する。
フィジカルの強い相手への間合いや連携を駆使し、黒田や阿久津と共にジャカを封じ込める。 - 試合中の成長にテンションが上がるアシトだが、過去の失敗と似た危うさを見せる。
観客席の海外選手たちから称賛されつつも、冷静さを欠く可能性が懸念される。 - 前半終了間際、エスペリオンは再度ハイプレスを仕掛けて同点に追いつく。
高杉の仕掛けによりオブシダンの視線を下げ、秋山弟が守備を撹乱。こぼれ球を桐木がシュートし、栗林がフリックで得点する。 - 福田監督は後半の方が追いつきには適していたと語る。
前半での同点によりエスペリオンの士気は上がるが、監督の狙いとはややズレが生じていた。 - 後半開始時、バルセロナはエース級のデミアンとスザクを投入する。
エスペリオンにとってさらなる試練となる後半戦が始まる。
「アオアシ 37巻」バルサ戦
- バルセロナの組織的プレー「白いタイル」
バルセロナの選手たちは、自身の役割を「白いタイル」として可視化し、フィールド全体を効率的にカバーするシステムを活用している。 - ユーリのアカデミーでの成長
ユーリは「白いタイル」を理解することでアカデミーで生き残り、組織的なポゼッションの一翼を担う選手に成長した。 - ハーフタイムのポジションチェンジ
バルセロナはFWガトーをSBに移動し、エース級のデミアンとスザクを投入。エスペリオンでは黒田に代わって大友が投入された。 - 大友の活躍と栗林の評価
大友はファウルを引き出し、攻撃のテンポを掴むプレーで栗林に「天才っぽい」と評価され、試合の流れを変えた。 - デミアンの圧倒的な能力
デミアンはフィジカル、スピード、技術に優れたプレーでエスペリオンを圧倒し、ジャカへの俯瞰のパスでバルセロナの追加点を生み出した。 - エスペリオンの苦戦
エスペリオンはデミアンへの集中によりフォーメーションが崩れ、バルセロナの多様な攻撃に対応できず苦戦する。 - 福田監督の評価
福田監督はエスペリオンの選手たちの挑戦を称賛しつつ、バルセロナの実力を認め、後半戦の戦略が鍵になると見ている。
「アオアシ 38巻」バルサ戦
- エスペリオンの苦境とデミアンの圧倒的存在感
エスペリオンのフルコートマンツーマンはバルセロナに崩され、失点を喫する。デミアンを警戒する守備が偏り、空いたスペースをバルセロナに突かれて波状攻撃を受ける。 - スザクとの対峙とアシトの成長
スザクの攻撃をアシトがシュートブロックして危機を脱する。スザクの「日本人、何も懸かっていない」との発言に、サッカーを唯一の選択肢とする彼らの切迫感を実感する。 - 栗林の闘志と大友の活躍
栗林は闘志を剥き出しにし、バルセロナの圧力を受ける役割を大友に託す。大友はフィジカルに優れたバルセロナ選手をかわし、攻撃の起点となるパスを栗林に供給する。 - 遊馬と栗林の挑戦
遊馬がゴールキーパーと1対1の場面を作るも、バルセロナのGKネイソンに防がれる。栗林のシュートもセーブされ、バルセロナの守備の堅さが際立つ。 - デミアンの支配的なプレー
デミアンが中盤に下がりボールを供給すると、バルセロナの攻撃が活性化する。エスペリオンはデミアンのプレーに翻弄され、守備のフォーメーションが崩壊する。 - バルセロナの追加点とアシトの決意
デミアンの俯瞰の目で繰り出されたパスにより、バルセロナが追加点を挙げる。エスペリオンの選手たちは士気を失うが、アシトは福田監督の助言を受けて反撃を決意する。 - デミアンの過去と強さの背景
デミアンはアルゼンチンのスラムで困難な家庭環境を経験し、ロミオに救われバルセロナに入団する。サッカーを神の遊び道具と称し、それを失えばスラムに戻る覚悟でプレーする。 - 福田監督とエスペリオンの反撃
福田監督は状況を覆す策を用意し、士気を上げようと試みる。アシトや栗林、阿久津が再び挑戦し、反撃を開始するが、スコア1-3の状況で2点差を追いつけるかが鍵となる。
サッカー関連本
その他フィクション
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