読書感想文「労働者階級の反乱～地べたから見た英国ＥＵ離脱～」政治への意識が全然違う

2016年の英国EU離脱派の勝利。海外では「下層に広がる排外主義の現れ」とされたが、英国国内では「1945年以来のピープル（労働者階級）の革命」との声も多かった。世界で最初に産業革命、労働運動が起きたイギリスでは労働者こそが民主主義を守ってきた。ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政でアウトサイダーにされた彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。英国在住の注目の著者がど真ん中から現状と歴史を伝える。
(以上、Amazonより引用)

感想

この本は労働者階級の気丈さを感じる。

そして彼等の自身の生活と政治をよく考えて議論している事に関心もする。

労働者階級の根底にはサッカーやラグビーで魅せてくれるあの荒々しくも力強くて速いバイキングの魂を感じた。

紳士なのは上流階級の人達だけで、労働者階級は元々のイングランド人だったりアイルランド人だったり移民の人達が自身の権利を得るために主張した結果だったんだと判る。

あと、女性の権利意識が高く、主張して実行してるのも本気で凄い。

今の日本国民の政治へのレベルが低いと感じてしまう本だった。

権力者側から権利を捥ぎ取った成功例が殆どないのが問題なんだろうか？

このまま大人しくしていたら堕ちるばかりなのかもしれない。

「1945年以来のピープル（労働者階級）の革命」のような物を日本人は経験して無い事が問題なのか、それとも幸運なのか・・・

それは後々にならないと判らない。

労働者階級の反乱

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ブレイディみかこ光文社 2017年10月17日頃