「ジャーナリズムとは報じられたくないことを報じることだ。それ以外のものは広報にすぎない。」
byジョージ・オーウェル
読んだ本のタイトル
#吠えない犬安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール
著者: #マーティン・ファクラー
あらすじ・内容
第二次安倍政権が2012年末に誕生して以降、権力とメディアの関係は大きく変わった。権力がメディアに露骨な態度をとるようになった理由は何か。権力を監視するはずのメディアが、その役割を放棄しているかのように見えるのはなぜか。この問題を解くカギは、アメリカにあった――。「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」(2016年刊)に、トランプ大統領誕生、コロナ禍によりアメリカで起きているメディア対権力の戦い、そして安倍政権への忖度が繰り返される日本のメディアの現状を追加した増補改訂版。
(Amazonより引用)
感想
「ジャーナリズムとは報じられたくないことを報じることだ。それ以外のものは広報にすぎない。」
byジョージ・オーウェル
日本人は 「権威に弱い国民 」 「全体主義の無差別奴隷社会 」
byエドウィン ・ O ・ライシャワ ー
(東洋史研究者、元駐日アメリカ合衆国大使)
権威に弱い日本の報道は残念ながら政府の広報へと成り下がっているそうな。
アメリカの最高権力者である大統領を批判するのは、「権力を監視する番犬」として、また「ゲートキーパー」(門番)としてのメディアの仕事だ。何が真実なのか、何がウソなのか。何が正しくて、何が間違っているのか、人々が判断するための情報をメディアは提供する。
(本文より引用)
この文書を読んで、記者クラブのある日本の報道は各省庁、役所に真摯に寄り添い、何があっても吠えない盲導犬のようだと思ってしまった。
国民側に寄り添ってくれたら良かったけど、完全に権力側、金を払ってくれる側に寄り添ってしまっている。
しかも、記者クラブでフリーや未所属の記者を締め出して情報を独占してるから質が悪い。
あと新聞記事も、、
ジャーナリズム5大原則
・ソース(情報源)を可能な範囲で提示すること
・クレジット(引用・参照元)を示す事
・バイライン(署名)をいれること
・コレクション(訂正欄)を設けること
・オプエド(反対意見)を掲載すること。
ニューズ・オブエド より引用
以上の物がほとんど入ってない。
新聞記事が多い。
(1)の署名すら入ってない記事も多く散見される。
特に、読売、産経では署名が入ってる記事の方が珍しい。
情報源も「関係者によると」なんて書いてるから完全に意味がない。
クレジットもね。。
パクリ記事が多いよね、、
特にフリーの記者が作った記事をクレジット無しでパクった記事が、、
朝日新聞の問題も(4)コレクション(訂正欄)があり、常に訂正をしていたら大問題になる前に何とかなったのにね。。
そして、最後の反対意見。
コレは日本の新聞では見たことが無い。
朝日新聞の意見を読売新聞が反対意見を出すのは見た事はあるけど、朝日新聞に書かれている意見を翌日の朝日新聞の同じ蘭で反対意見が書かれている事はまず見た事が無い。
この5大原則。
アルジャジーラも守ってるそうな。
あの、アルジャジーラですら。
つまるところ、日本の新聞記事ってアルジャジーラ以下なんだよね。
それを金払ってまで読む価値を俺は全く見いだせない。
そんな事を再認識させてくれる本でした。
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