簡単な感想
共々大麻は麻薬では無く繊維として使われていた。
それを忘れてしまった人が多い。
読んだ本のタイトル
大麻という農作物: 日本人の営みを支えてきた植物とその危機
著者:大麻博物館
あらすじ・内容
大麻が社会を騒がしています。去る2016年も「違法な薬物」として、大きな話題となりました。しかし近年、欧米を中心に大きな動きとなっている「ヘンプの産業利用」「医療用大麻」「マリファナの合法化」といった発言も増加しています。一方、縄文時代からほんの60〜70年前まで日本人の衣食住を支え続け、そのアイデンティティーとも密接な関わりを持つ「農作物としての大麻」については、その有用性が忘れ去られ、現在ではあまり知られていません。この書籍は、稲作より早くから日本人が栽培し、様々な形で利用してきた「農作物としての大麻」に関するものです。 【農作物としての大麻】 大麻は「麻」「ヘンプ」などの別称を持つアサ科の一年草です。「違法な薬物」として認識されることが多いこの植物ですが、繊維を衣服や縄、釣糸、漁網に、種を食料に、茎を建材に、根や葉を薬用にと幅広い用途で利用してきました。主要な作物であった名残は「麻」と名のつく地名や人名にも残されています。また神道の世界では繊維を清めのツールとして用い、伊勢神宮のお札は現在も「神宮大麻」と呼ばれるなど日本人の営みに欠かせぬ植物でした。しかし、生活様式の変化などにより、1950年代には37,000軒あった大麻農家が、現在は全国に30数軒、一大産地であった栃木で10数軒(栽培は都道府県知事による免許制)にまで激減しています。 【アカデミックな見地から】 大麻に関する書籍というと、アンダーグラウンド・サブカルチャー的な観点から「違法な薬物」を扱ったものはあるものの、「歴史」「衣」「農」「神道」といった切り口のものは流通していません。誤解や偏見を取り除くためにも、様々な有識者の方々のインタビューも収録し、存続の危機を迎えている「日本人の営みを支え続けてきた農作物」ついて紹介しています。
(以上、Amazonより引用)
感想
縄文時代あたりから栽培されていた繊維としての大麻の歴史。
日本で使用してた大麻は品種的に麻薬としての薬効は薄かったらしい。
それがアメリカ占領下の際に南米から北米に流れてくる麻薬の大麻と混同され禁止作物に指定され、許可制になってしまったそうな。
それにより工業化が進んで無かった麻の繊維産業はより一層衰退。
現在では、ほぼ見なくなった。
そして、今は大麻=麻薬というイメージが定着してしまった。
本来、大麻は繊維で神事に使われるほどのものだったのに、、
その他ノンフィクション
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