どんな本
戦国時代の百姓はお上の事情に翻弄され、搾取され、強い奴らに蹂躙されるだけの存在ではなかった。。
あの過酷な時代を生き向いた百姓達の逞しさが判る本。
読んだ本のタイトル
#百姓から見た戦国大名
著者:#黒田基樹 氏
あらすじ・内容
群雄が割拠し、しのぎを削った戦国時代。飢饉と戦争で疲弊した百姓は公然と「世直し」を求めた。生き延びるために、ときに大名の戦争に参加し、また隣村との境界争いなどにも武具を携えて参集した。一方、大名は百姓に礼を尽くした施策を講じて領国の安定を図った。庶民の視点から権力構造と社会システムをとらえなおす。
(以上、Amazonより引用)
感想
今も日本に蔓延る日本の文化。
村社会の根源がこれなのかもしれない。
村という小さい社会の中で、相互補助をしてお互いに助け合いながら飢餓の蔓延る乱世を生き延びようと足掻いていた。
それでも疫病や不作で食糧が足りなくなって、最終手段の他所の村への略奪に走ってしまう時もある。
それが村の戦力で襲撃だったり、襲撃されたら防衛したりと荒れに荒れてる。
ちょっとした事でも戦争になるのでお互い虎視眈々と相手を攻める機会を狙っており。
村単体では安全は確保できないので守護、寺院、国人衆、戦国武将へ庇護を求め。
その変わりに兵士として住民を徴発されて戦に駆り出されて、侵略されたら田畑を荒らされて飢餓に苦しまされる。
でも、争いの発端はたいてい村同士の争いから波及して行ってたりする。
上杉、武田などは関東へ食糧を狩に襲いかかったりする。
ほぼ強盗と変わらない、、
その連中から身を守るために北条家は支配下の村から兵士を徴収して警備に充てさせたりする。
恐ろしいまでに過酷な世界だったのだと、、
なんか村に余所者が来て警戒するのもわかる気がする。
さらに、千葉県の松戸市に何が原因で亡くなったか分かる台帳が御寺にあったとは驚き。
展示されてるのかな??
チョット見てみたいかも、、
それに載っていた死亡の数と飢饉の時期が合致しており。
それ以外の時は寒くなったら死者が増えるのは、、
やっぱり寒さは敵だったんだな。。
そして、これだけ村単体でも戦力を持っており。
独自の命令系統を持っていた百姓達。
豊臣秀吉の刀狩がありながらも。
徳川綱吉の生類憐みの令まで大人しくならなかったのは納得出来てしまう。
その後に腑抜けて幕末に行って、、
更に腑抜けて世界大戦に行って、、、、
更に更に腑抜けて腐って現在。。
なかなか元には戻れない。
良いような、悪いような、、
最後までお読み頂きありがとうございます。
その他ノンフィクション
Share this content:
コメントを残す