どんな本?
華やかに開催されるはずだった「復興五輪」
多くの人が疑問を呈した復興五輪を可視化。
復興五輪の陰で苦しむ人々の暮らしについて著者さんが日本各地の現場に行き取材して見てきた2年間の記録。
読んだ本のタイトル
#祝祭の陰で 2020―2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く
著者:#雨宮処凛 氏
あらすじ・内容
華やかに開催されるはずだった「復興五輪」に襲いかかったウイルス禍.一年後続くパンデミックの下無観客で実施された祝祭の陰にあったものとは——.五輪準備で公園を追い出された野宿女性,困窮相談に届いた「臓器を売りたい」という声,聖火リレーが通る予定だった震災から9年目の福島.各地の現場から見た二年間の日本の記録.
(以上、Amazonより引用)
感想
オリンピックのための工事をするために公園から追い出された野宿者。
パンデミックでソーシャルディスタンスに苦しむ視覚障害者と、保健所の無策に苦しむ医療機関と感染リスクに脅えながら医療行為をする医療関係者。
ヴィジュ系バンドマン(CLØWDのボーカル)のバンド解散とホスト転身。
そのホスト業界も、、
炊き出しをしてたら来る人の数は増え、若年層も増える一方。
震災で発生した福島原発事故。
安倍元総理の「アンダーコントロール」は真っ赤な嘘だったと現地、現場の人は口々に言う。
復興五輪を東京で開催するせいで、復興のための資材が福島に来ない冗談のようで事実な話。
殺処分しろと言われている、被曝した牛の世話を続けている人も怒りを顕にする。
福島での聖火リレーではハリボテな復興を演出。
それに協力するメディア達。←スポンサーだから
駅周辺は綺麗なのに反対を向いたら震災直後のまま。
汚染も相変わらず高い数値を出す。
なんてタイミングの悪い。
地元が五輪のサーフィンの会場なのに恩恵は全くない。
そんな苦しんでる人達を他所に復興五輪がテレビから流れる。
最初の頃にパンデミックの温床にされた屋形船はあいかわす閑古鳥。
幻のマラソン折り返し地点の浅草は、五輪で多くの見込み客を想定していたがコロナで全く客は来ない。
さらに、マラソンは札幌に移転して開催された。
踏んだり蹴ったり。
台風で屋根が痛んだままの房総では修理が追い付かず台風から変わらずブルーシートが屋根を覆う、、
台風被害から復興して借金して店を再建して営業を再開したらコロナで、、
補償金はあげないけど自粛しろという態度に呆然とする旅館店主。
五輪よりも生活の補償をと訴える。
そんな状況でも隣の東京都で五輪が開催されていた。
大量虐殺の殺人現場の神奈川のやまゆり園で聖火の採火。
あまりの趣味の悪さに被害者の遺族達が反対して中止にした。
そんな話ばかりの本だった。
ウツになる。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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