読んだラノベのタイトル
異世界料理道 2
著者:EDA 氏
あらすじ・内容
ジバ=ルウの心を料理によって救い、森辺の祝福を受けたアスタ。しかし、ルウ家の家長ドンダ=ルウに『この料理は毒だ』と言われてしまう。もう一度料理を作らせてほしいと訴えたアスタに、ドンダ=ルウは眷属の婚儀の前祝で料理を作れと命じた。果たしてドンダ=ルウが料理を『毒』であるとした理由とは。そしてアスタの出した答えは――。
異世界料理道2
感想
ギバのハンバーグは狩人達には柔らか過ぎた。
狩人達は生命力が溢れ、力強い連中だった。
今回、アスタが作った料理は歯が無くなった最長老の為に作った料理だったのだが、健康体の狩人からしたら噛みごたえの無いハンバーグは気持ち悪い食感でしか無かった。
そんな食感のハンバーグは、力強さを常に求めている狩人達からしたら、自身の尊厳を愚弄されたような料理だった。
でも、ほとんどの女性陣には大好評である事にドンダ・ルウは最初は困惑していたが、狩人が食す料理では無い、歯の無い老人が食べる物だと理解すると、老人への薬ではあると認める。
それをルー家の家長、ドンダ・ルウは毒と表現した。
それに対抗心に火を付けたアスタは狩人に相応しい料理を考案する。
数日もの研究の結果、納得の行く料理を開発したアスタはドンダ・ルウに再戦を挑む。
それに対してドンダ・ルウは、ファの家の家長アイ・ファに納得がいかなかったら絶縁すると曰う。
その絶縁は、今まで何とか郷での生活を維持出来ていたアイ・ファに族長のスー家の男にレイプされても黙認すると云う意味でもあった。
そんな背水の陣の中、アスタが出した料理。
それは猛獣ギバのスペアリブだった。
だが、その部位は優秀で誇り高い狩人からしたら屈辱的な箇所だった。
ハイエナのような死肉貪る唾棄すべき森の獣、ムントと同じだと評価されたと勘違いして憤る狩人達。
だが、背水の陣のアイ・ファとアスタは食べてみろと云う。
納得行かなかったら分かってるんだろうなと凄みながらも、スペアリブを食べた狩人達はあまりの美味さに驚愕する。
そして、さっきまで青筋を浮かべて怒っていたダン・ルティムはアスタの料理の魅力に堕とされるww
別段美味しいと思った事の無い猛獣ギバの肉が美味しいと、、、
そしてアスタはルティム家から、カズラン・ルティムとアマ・ミンとの結婚式の竈門係を依頼される。
ダン・ルティムの豹変がこの巻のツボだと思う。
この後、このオッサンもアスタを気に入るのだが、その息子のカズラン・ルティムの方がアスタを熱烈に支持する存在になる。
アスタの料理は、狩人の魂にまで食事への悦びをもって火を付ける事に成功する。
次はカズラン・ルティムとアマ・ミンとの婚姻式の食事。
それをアスタは捌けるのだろうか?
同シリーズ
異世界料理道
その他フィクション
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