読んだ本のタイトル
#花菱夫妻の退魔帖
著者:#白川紺子 氏
あらすじ・内容
大正九年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集が趣味だ。芸妓の悪霊を目撃した日、鈴子は花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった……。掴みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、なぜか孝冬に求婚されて――。逃れられない過去とさだめを背負う二人が結ばれ、動き出す未来とは！
花菱夫妻の退魔帖
感想
アニメ化している後宮の烏の作者さんの新作。
大正浪漫の除霊モノ。
時は大正9年。
章は、、
・虚飾のエメラダ
御贔屓の子爵の家に現れる芸妓の霊。
その人模様。
・花嫁簪
結婚する娘のために、亡くなっても商売を続ける味噌屋の霊。
その味噌屋を殺してしまった官僚の家族の霊。
・魔女の灯火
軟禁されていた別荘で亡くなり、その別荘の中を彷徨う夫人の霊。
それらの霊を祓う、先祖代々血族に取り憑いてる怨霊のようなモノ「淡路の君」に霊を喰わせる宮司でありながらも花菱男爵の地位に就いてる孝冬。
父との軋轢で、後継を早急に作りたいと祖父は母を襲い産まれたのが孝冬だった。
母は彼を厭い、そして父と海へ身を投げた。
その後祖父が亡くなり、兄が跡を継いだ際に別の家に養子に出されたが、兄が流行感冒で亡くなり孝冬は花菱男爵家の当主となった。
そんな孝冬と出会い初対面でいきなり結婚してほしいと言われる瀧川鈴子。
彼女は生者、死者両方とも等しく映る目を持っていた。
母を亡くし、その目を利用して貧民窟で霊視出来る事を利用して浅草の千里眼少女となり生活をしていたが、彼女を孫だと言う華族と面談したら顔がソックリで彼女が血族だと疑う者は居なかった。
そして、瀧川の屋敷に住まないかと言われたが迷い浅草へ帰る途中に、共に住んでいたテイ、虎吉、銀六の霊から帰って来るな。
殺した犯人を探してくれと頼まれて瀧川家の子となった。
それぞれに事情があってなかなかに複雑な人間模様をしている。
そんな2人は夫婦となって除霊をして行くが、まだまだギコチ無い。
子供とか出来たら、、
その前に「淡路の君」をどうにかしないとか、、
そうしないと、彼女は子供に取り憑いてしまう。
続きが非常に楽しみな作品だと思う。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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