どんな本?
中二病罹患者の古傷を再発させて粗塩を塗りたくったような作品。
やめて!
私のSAN値はもう0よ!
アニメで見たら羞恥で死ねる。
文書なら何とか、、
「ありふれた職業で世界最強」は、白米良による異世界ファンタジー小説である。本作は、高校生の南雲ハジメがクラスメイトと共に異世界へ召喚される場面から物語が展開する。ハジメは、戦闘に不向きな錬成師という職業に就いたが、迷宮での過酷な試練を経て最強の力を得るまでの成長を描いた作品である。
本作は「小説家になろう」にて連載され、その後書籍化された。また、アニメ化も実現し、現在第3シーズンが放送されている。
読んだ本のタイトル
ありふれた職業で世界最強 5
著者:白米良 氏
イラスト:たかやKi 氏
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あらすじ・内容
――そして少年は最強の敵と出会う。コミックス1巻、同時発売!
香織をパーティーに迎え、ミュウの故郷である【海上の町エリセン】を目的地に、グリューエン大砂漠をブリーゼでひた走るハジメたち。
道中、砂漠でサンドワームに襲われていたアンカジ公国のビィズを救出する。
聞くところによると、ビィズは原因不明の水質汚染で倒れた国民を救う手立てを探し、近隣諸国に救援を求めるために国を離れていたのだという。
原因不明の病気を直す鍵は“静因石”という鉱石。
その鉱石は七大迷宮のひとつである【グリューエン大火山】で採取できると言われていた。
攻略ついでに採取に向かったハジメだが、そこで思わぬ強敵の襲撃を受けてしまい……!? “最強”異世界ファンタジー、第5巻!
感想
今巻は、ハジメ達の覚悟と仲間たちの成長が描かれ、緊迫感とユーモアが絶妙に絡み合っていた。
グリューエン大火山と海底遺跡攻略の試練
ハジメ一行は、砂漠を駆け抜け、アンカジ公国の救出劇を経て【グリューエン大火山】と【メルジーネ海底遺跡】へ向かった。今回、難易度の高い迷宮二つを攻略するという大事な局面に挑んだが、敵もただ待っているわけではない。火山で遭遇した魔神族の強敵や、海底迷宮の謎に満ちた危険など、ハジメたちは一層強い力を試された。香織はこの戦いで覚悟を新たにし、真の仲間として一行に加わったことが印象深い。
ハジメの新たな仲間と、守るべき存在
戦いが進むにつれ、ハジメには守るべきものが増えているようである。海上の町エリセンではミュウの故郷が描かれ、その別れが切なさと新たな道を示していた。今巻では、ハジメが単に無双する姿だけではなく、困難に立ち向かい、仲間との絆を確かめる姿が際立っていた。また、ユエの日記のエピソードからも、ユエの愛情が非常に深いことが伝わり、読者に笑いと共感をもたらしている。
次なる戦いと高まる緊張
物語は教会勢力や魔神族との本格的な対決を予感させ、次巻への期待が高まる。教会の暗躍と軍勢の動きが次第に顕在化していることから、ハジメがどのようにして新たな敵を迎え撃つかが大きな見どころである。この巻で登場したリーさんや、懸命に頑張る香織の成長も光っており、彼らの絆が今後の戦いを一層盛り上げてくれるであろう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
その他フィクション
備忘録
プロローグ
魔人族フリードの怒り
荘厳な王城を歩くフリードは、険しい表情と荒々しい足音で廊下を進んでいた。部下のミハイルからカトレアの死について問いただされ、フリードは彼女が任務から戻らぬことを確認させた。オルクス大迷宮で勇者に討たれたことが明かされると、ミハイルは深い悲しみと憤怒に襲われた。
失敗したウルの町の任務
フリードはさらに、ウルの町での作戦がイレギュラーな存在によって潰されたことを伝えた。六万の魔物による計画がたった四人の手により阻まれ、任務に就いていたレイスも片腕を失い重傷を負って帰還したと説明された。ミハイルは衝撃を隠せず、フリードの報告に怯えた様子を見せた。
フリードの新たなる決意
敵の強大さを改めて認識したフリードは、自らの力を強化するため大火山へ向かうことを宣言した。彼は神代魔法の新たな力を手に入れ、必ずや敵を討つという決意をミハイルに示し、留守を任せた。ミハイルもまた、カトレアの仇を討つべく戦いへの準備を誓った。
憎悪に燃えるフリードの決意
フリードは王国を出発する前に、神の使命を邪魔された憎悪を露わにし、まだ見ぬ敵に向けた怨嗟の言葉を残した。多くの魔物を従え、魔国ガーランドを後にしたフリード。彼の向かう先は奈落の化け物が潜む場所であった。勝利の行方を占うかのように、戦いの幕が上がろうとしていた。
第一章 グリューエン大火山
赤銅色の砂漠と魔力駆動四輪の旅
赤銅色の砂に覆われた【グリューエン大砂漠】を、ハジメとその仲間たちは魔力駆動四輪の乗り物「ブリーゼ」に乗り進んでいた。この過酷な環境でも、冷暖房と冷蔵庫が備わったブリーゼの中は快適であった。ミュウは以前、誘拐された際の砂漠横断を思い出し、ハジメへの感謝を表していた。
香織とユエの対抗心
車内で香織がハジメに親しげに接し、ユエに対して密かな対抗心を抱いていた。二人はハジメを巡って言い争いを繰り返し、無意識に火花を散らしていたが、ミュウに仲直りを促され、周囲から注意される場面もあった。
砂漠での奇襲とサンドワームとの戦闘
砂丘の陰からサンドワームが奇襲を仕掛けてきた。ブリーゼ内蔵のロケット弾やライフルでサンドワームを撃退したハジメは、香織の頬を赤くさせる場面を見つつも、仲間たちと協力して砂漠の危機を切り抜けた。
倒れていた青年との出会い
砂丘の向こうで倒れていた青年を発見した香織が治療にあたった。青年は魔力の過剰活性により苦しんでいたが、香織の上級回復魔法によって応急処置が施された。青年はアンカジ公国の領主代理、ビィズ・フォウワード・ゼンゲンであることが判明した。
アンカジ公国の危機と救援要請
ビィズはアンカジ公国が原因不明の病に苦しんでいることを告白した。住民が魔力暴走による高熱で倒れ、命の危険が迫っているという。ハジメに助けを求めるビィズの懇願を受け、ハジメたちは大火山で静因石を採取し、アンカジの危機を救うための旅を承諾した。
アンカジ公国への到着と静寂の都
ブリーゼを駆って辿り着いたアンカジ公国は、砂漠に浮かぶ美しい乳白色の都であった。しかし、病の影響で都全体が暗い雰囲気に包まれ、普段の活気が失われていた。ビィズの案内に従い、ハジメたちは領主の宮殿へ向かい、アンカジを救うための第一歩を踏み出した。
父との再会
ハジメ達はビィズと共に領主ランズィの執務室を訪ねた。ビィズが宮殿に戻ったことを驚くランズィであったが、宙に浮くクロスビットに乗っているビィズの様子を見て唖然とした。ビィズが歩行困難であったため、ハジメがクロスビットで彼を運ぶことを選んだ。事情説明を終えたビィズは、静因石の粉末と香織の回復魔法により、体調を回復した。
水の確保作戦
ハジメは水の確保のため、領主ランズィの案内で農業地帯へ向かった。ユエが神代の魔法「壊劫」により、二百メートル四方の巨大な貯水池を作り出した。さらに、ユエが「氾禍浪」による水の生成を行い、ハジメと共に貯水池を満たした。驚愕するランズィとその護衛たちの前で、彼らはオアシスの水問題に対する一時的な解決を示した。
オアシス調査と戦闘
ハジメ達はオアシスに向かい、そこで魔力を発する異常なスライム型魔物、オアシスバチュラムと遭遇した。バチュラムは周囲の水を触手として操り、攻撃を仕掛けた。ハジメ達は協力して応戦し、ハジメが精密な射撃でバチュラムの核を撃ち抜いて撃退に成功した。
領主ランズィへの推測と感謝
ハジメはバチュラムが魔人族の策略によるものである可能性を示唆した。この指摘により、ランズィはハジメ達の能力と知識に敬意を表し、国と民を代表して深々と礼を述べた。ハジメはその感謝の言葉を受け止めつつ、アンカジの住民たちに恩を売るかたちで感謝を要求した。
香織とユエの葛藤
香織とユエの関係が微妙に緊張し、香織はユエに対する対抗心を見せた。ミュウの無邪気な発言がさらに場を和ませ、医療院において香織とユエの和やかな「喧嘩」が続いたが、ハジメは二人を諌めつつ、次の行動に移った。
出発の準備
ハジメは香織に別れを告げ、ミュウを香織とランズィに託した。香織からの「いってらっしゃい」の言葉とともに、ハジメはアンカジでの安全確保の約束を残し、【グリューエン大火山】への出発を決意した。
グリューエン大火山への到着と巨大砂嵐
ハジメ達は【アンカジ公国】から北へ約百キロ進んだ地点にある【グリューエン大火山】に到着した。この火山は標高三千メートル、直径約五キロメートルの溶岩円頂丘で、巨大な渦巻く砂嵐に包まれていた。この砂嵐はまるで壁のように火山を覆っており、内部にはサンドワームやその他の魔物が潜んでいたため、突破は非常に困難であった。ハジメ達はブリーゼの加速力で砂嵐を突き抜けたが、サンドワームの奇襲を受けるもユエとティオの魔法でこれを撃退し、順調に進んだ。
砂嵐突破と山頂への登攀
砂嵐を抜けた後、ハジメ達は火山の山頂を目指した。道中、ブリーゼでは進行が困難な急な傾斜に差し掛かり、徒歩での登攀を開始した。山頂はさまざまな形状の岩石が乱立し、奇妙な光景が広がっていた。彼らは、アーチ状の巨大な岩の下に【グリューエン大火山】内部への階段を発見し、大迷宮への挑戦を決意した。
大迷宮内部の異様な構造と熱気
火山内部には、宙に浮くマグマの川や、突然の噴出による天然の罠が張り巡らされており、攻略者は常にマグマに警戒しなければならなかった。内部はまるでサウナのように蒸し暑く、ハジメ達は暑さと奇襲を警戒しながら進んだ。道中、冒険者の採掘跡と小さな静因石を発見したが、表層の収穫量は少なく、深部へ進む必要があることを確認した。
マグマ牛との遭遇と撃破
階層を進むうち、ハジメ達はマグマを纏う巨大な牛型の魔物と遭遇した。ユエは重力魔法で防御しつつ火炎を跳ね返したが、火属性の攻撃はほとんど効かなかった。そこでシアが新たな機能を搭載したドリュッケンで突進、強力な一撃でマグマ牛の頭部を粉砕し、魔物を撃破した。
増加する魔物と過酷な暑さ
さらに階層を進むと、マグマを操る様々な魔物が出現し、奇襲を繰り返した。ハジメ達は次第に厳しさを増す暑さに苦しみ、広間で休息を取ることを決めた。氷属性の魔法と風を利用し、部屋を冷やして暑さを凌いだが、ハジメ達はこの火山が挑戦者の集中力を奪い、奇襲を容易にする「試練」であると感じ取った。
暑さと気の緩みからの休憩時間
休憩中、暑さの影響でユエやシアがリラックスし、普段とは異なる色気を見せ始めた。ユエがハジメに甘え、ティオとシアもそれに続くかたちで騒ぎ始めたが、ハジメはこれを静めつつ再び先を急ぐ準備を整えた。
【グリューエン大火山】での戦闘と試練
マグマ川に流されるハジメ一行
ハジメ達はグリューエン大火山の約五十層に位置していた。彼らは宙を流れるマグマの上を小舟で漂流していたが、この状況はハジメの小さなミスによるものだった。静因石を探すために採取を続けた結果、誤って壁に埋め込まれていた石を取り除いてしまい、勢いよく噴き出したマグマに飲み込まれかけたため、急遽小舟を錬成し、流れに身を任せるしかなかった。
マグマコウモリの襲撃と撃退
道中で、マグマを撒き散らすコウモリの群れが襲いかかってきた。ユエ、ティオ、シアはそれぞれ持ち場を守りながら戦い、ハジメはガトリングレールガンとミサイルランチャーを駆使して応戦した。数で押し寄せるコウモリ群も、彼らの協力によって撃退され、進路を確保した。
マグマ蛇の出現と続く戦闘
小舟が洞窟内で進む中、再び襲撃が始まる。突如としてマグマから現れた巨大なマグマ蛇がハジメ達に襲いかかり、その数は二十を超えていた。ユエの魔法「絶禍」による防御やティオのブレスでの殲滅が続き、シアも特殊なブーツを使い空中戦を繰り広げた。しかし、倒しても再生する蛇を前に、ハジメは魔石が蛇の核であると推測し、それを破壊することで撃退を試みた。
マグマ蛇百体との長期戦
マグマ蛇の殲滅がクリア条件であることに気づいたハジメ達は、精神的に消耗しながらも、冷静に次々とマグマ蛇を撃破した。ティオ、シア、ユエは、殲滅数を競い合いながら戦いを進め、残り数体となるまで百体のマグマ蛇との激戦を繰り広げた。
極光の攻撃とハジメの重傷
最後の蛇を撃破しようとした瞬間、突如として降り注いだ極光により、ハジメは重傷を負った。ユエ達は必死に治療を試み、ハジメもどうにか回復を図ったが、戦闘継続が難しい状況に陥った。
フリード・バグアーの登場と対決
極光の正体は、魔人族のフリード・バグアーによる攻撃であり、彼はハジメ達を殲滅すべく灰竜や障壁を使い攻撃を仕掛けた。ハジメと仲間達は激しい応戦を繰り広げ、特にティオが竜化してフリードに挑んだが、彼の放つ強力な障壁と竜軍団に苦しめられた。
火山崩壊と脱出への決断
フリードは火山内部の要石を破壊し、火山が崩壊するよう仕向けた。ハジメは決断を下し、ティオに地上への脱出を託す。ティオはハジメの信頼に応え、幾多の攻撃を受けながらも扉を抜け、アンカジへの脱出を果たした。
ティオが砂嵐を抜けて脱出した後、数十分が経過し、グリューエン大火山は大噴火を引き起こした。その轟音と煙は周辺地域に伝わり、不安を抱いた人々が帰還を待ちわびた。
自爆と極光の戦い
ハジメは極光の豪雨の中、「自爆はロマンだ」と笑みを浮かべ、ユエとシアに支えられながら中央の島へ到達した。周囲の足場はマグマに沈み、ユエの防御魔法とシアの攻撃が灰竜を次々と撃退していた。島には漆黒の建造物が姿を見せ、その中に浮遊する円盤が見え、ハジメ達はその建物へと進んだ。建物の前に立つと扉が音もなく開き、マグマが流れ込む直前に中へと入り込んだ。
神代魔法の習得
ハジメ達が部屋に入ると、地震の震動が感じられなくなり、神代魔法の魔法陣が現れた。ハジメ達は魔法陣を通過し、空間操作の神代魔法を得た。ユエが敵の奇襲について話すと、ハジメ達はフリードが空間魔法を利用していた可能性に気づき、シアの「未来視」の活躍を再認識した。
脱出と潜水艇の準備
神代魔法を習得した後、建物の壁が開き、ハジメはマグマに覆われた外界に備えた脱出計画を立てた。外に潜水艇を準備していたと話し、ユエの防御魔法に守られながら、三人は潜水艇に乗り込んだ。灼熱の奔流に翻弄されつつも、ユエの魔法で身を守り、潜水艇は激流に流されながら地下へと進んだ。
アンカジへのティオの帰還
ティオは竜化した状態で【グリューエン大砂漠】上空を飛び、極光の影響で傷を負っていたが、神水を服用して回復しながらアンカジを目指した。監視塔からの報告で香織がティオの姿を確認し、兵士達の制止を無視して駆け寄った。香織は、ハジメ達が無事であることを信じつつ、ティオからハジメの伝言を聞き、安堵の表情を見せた。
ミュウとアンカジの人々
香織はティオと共に患者の治療に尽力し、ハジメ達の帰還を待った。ミュウも香織のそばでハジメの帰りを待ち望み、アンカジの宮殿の人々に愛されながら過ごしていた。領主の息子ビィズも香織に特別な眼差しを向けていた。
救出計画と再会のための出発
香織は、ミュウをエリセンに連れて行くことを決意し、ティオの背に乗って出発した。ミュウも寂しさを感じながらも香織とティオの励ましを受け、母親に会うことを楽しみにしながらハジメの帰りを信じていた。香織達はビィズに見送られながら、再会を胸に飛び立った。
ハイリヒ王国での訓練と雫の心情
一方、【ハイリヒ王国】では光輝達が訓練を続けていたが、心の葛藤から進展が見られず、雫は自分を叱咤しながら剣を振るっていた。訓練場で独り斬撃を振るう雫は、ネコと出会い、疲れた心が癒される一時を過ごした。
王女リリアーナとの遭遇と禁忌の発覚
雫はネコと戯れ、普段の冷静な態度を忘れて「ネコ語」で話し始めたが、リリアーナ王女にその姿を目撃された。驚愕の瞬間に、雫はネコ語で絶叫し、その場の緊張がほぐれた。
羞恥のひととき
雫は訓練場の片隅で羞恥に崩れ落ち、リリアーナは彼女を慰めていた。少し時間が経ってから、雫は気持ちを立て直し、リリアーナに訓練場に来た理由を尋ねた。リリアーナは雫が仲間から離れているのを心配し、彼女の様子を見に来たのだった。雫はリリアーナの心遣いに感謝し、少し照れくさそうにお礼を述べた。
光輝と勇者パーティーの状況
リリアーナは光輝達が精神的に疲弊していることを話し、雫もまたオルクスでの敗戦が彼らにとって深刻な打撃であったことを認めた。さらに、香織の不在が光輝に与える影響も大きく、雫は香織を思い西の空を眺めていた。
魔人族と南雲の話題
話題が転じ、リリアーナは魔人族の脅威と、南雲ハジメに対する王国や教会の反応について言及した。勇者パーティーが一度敗北した事実と、圧倒的な力を持つ南雲の存在が、王国と教会を混乱させていると説明した。南雲の独自行動に対する教会側の反応が激化しており、彼の処遇について様々な意見が交わされていたが、明確な結論は出ていなかった。
異端者認定の可能性
リリアーナは、南雲が異端者として認定される可能性が議論されていることを雫に伝えた。教会の内部で過激な発言が飛び交い、南雲に対する評判が悪化することを懸念したリリアーナは、雫に「流されないように」と忠告した。彼女は、ハジメの帰還に備えてその居場所を守る意図もあった。
リリアーナと雫の友情
雫はリリアーナに感謝の意を示し、二人は親愛の情を持って抱き合った。リリアーナもまた、雫と香織を親友と認め、王女という立場を越えた友情を感じていた。そして二人は、ガールズトークに没頭し、日常のささやかな喜びを分かち合った。
夜の別れと雫の不安
夜も更け、リリアーナと別れた雫は自室に戻ろうとしていたが、ふと背筋に寒気を感じ、黒刀に手を置いて警戒した。しかし、周囲に異常はなく、気のせいだと自身を納得させた雫は、仲間のもとへ急ぎ足で戻っていった。
第二章 メルジーネ海底遺跡
大海原での休息
広大な青空と穏やかな海原の中で、ハジメ達は潜水艇の上で休息を取っていた。ハジメは、極光によるダメージを負った左腕の義手を潜水艇の素材で修繕し、ユエがハジメの容態を心配して確認した。ユエは彼の毒素を確認するために少量の血を舐め、ほぼ回復していると確認した。
大海原での漂流と海の魔物との戦い
ハジメ達は、グリューエン大火山での激戦を経て、マグマに吞まれながら地下の激流に流され、最終的に海底火山の爆発で大海原に放出された。潜水艇が大破する中、海の魔物達が次々に襲いかかり、ユエとシアの協力でこれを撃退した。最終的には魔力も枯渇し、シアから血を分けてもらいながらハジメ達は生き延びた。
安息のひとときと漂流の再開
ハジメは、ユエとともに潜水艇の上で日向ぼっこを楽しみつつ、海原を漂流していた。休憩中、シアが目覚め、ハジメとユエが親密な時間を過ごしていたことに気づき、少し不満げな様子を見せた。ハジメとユエはシアを慰めながら再び航行を始め、東に向かって進み始めた。
陸地発見と海人族との遭遇
進行中に陸地を発見し、さらに南下を続けた後、ハジメ達は昼食休憩を取った。その際、海人族の集団が突如として出現し、槍を向けてハジメ達を包囲した。警戒心と強い敵意を持つ彼らは、ハジメ達が海人族の子供を誘拐する者と誤解し、激しく非難した。
海人族との戦闘と誤解の解消
海人族がシアに対して敵意を示したことで、ハジメは怒りを露わにし、海人族の一人を即座に吹き飛ばした。さらにユエが雷球を用いて他の海人族を感電させ、全員を無力化した。その後、ハジメは海人族の誤解を解こうと試み、漂流する彼らを回収して話を聞く準備を整えた。
ミュウとの再会と帰還の道
ハジメは、海人族達を潜水艇の荷台に乗せて海原を進み、事情を説明した。彼らはミュウを知る者達であり、ハジメが彼女の名前と特徴を口にしたことに一度は怒りを見せたが、ハジメの冷静な対処で状況が和らいだ。青年からエリセンへ戻るよう提案され、ハジメ達はこれを了承して出発した。
エリセンへの到着と出迎え
数時間の航行の後、ハジメ達はエリセンに到着した。シアが町を見つけたことを喜び、ハジメ達は潜水艇を桟橋に停泊。海人族や人間達が集まり、荷台に白目を剝いたままの海人族達を見て騒然とした。青年が事情を説明し始めたが、王国の兵士が突如としてハジメ達を拘束しようと押し寄せ、緊張が高まった。
ミュウの突然の登場
突如、上空からミュウが「パパー!」と叫びながら自由落下し、ハジメは彼女を見事にキャッチ。ミュウが「パパ」と呼ぶ姿に周囲は驚き、騒ぎとなった。ミュウを抱き締めながらハジメは周囲の注目を浴びるが、彼の周囲に寄り添う香織やティオ、ユエ、シアの姿がさらに人々を混乱させた。
レミアとの再会と母娘の抱擁
ミュウは家へ戻り、母親レミアと再会。泣きながら娘を抱きしめるレミアに、周囲も感動の眼差しを向けた。足を負傷していたレミアにミュウは心配し、ハジメに治療を求める。香織の治癒魔法により、時間はかかるものの完全な治癒が可能であることが判明し、レミアはハジメ達に深く感謝した。
エリセンでの滞在と周囲の誤解
ハジメ達はレミアの家に滞在することになり、ミュウと親しく過ごす。レミアは冗談とも本気とも取れない態度でハジメに接し、ユエ達は警戒心を強めた。ハジメはエリセンでの生活に慣れつつも、再会の名残で町の人々から注目され、誤解が広がる中、ミュウとの別れが近づいていった。
メルジーネ海底遺跡への旅立ち
ハジメは、装備の修繕と新たな神代魔法の準備を整え、ついに【メルジーネ海底遺跡】の探索に出発した。ミュウは「パパ、いってらっしゃい!」と元気に見送り、レミアも冗談交じりの言葉で送り出す。ハジメは複雑な心境を抱えつつ、遺跡攻略に向かって船を進めた。
メルジーネ海底遺跡の探索開始
ハジメ達は、【エリセン】から約300キロメートル離れた海域に到達し、【メルジーネ海底遺跡】の探索を開始した。昼間の間に海底を探査したものの、それらしき痕跡は見つからず、夜の月の出を待つことにした。
夕暮れの甲板でのひととき
夕陽に照らされた海を眺め、ハジメは一瞬日本への郷愁に浸った。そこへ香織、ユエ、シア、ティオが加わり、故郷の話題に花を咲かせた。ハジメは、このまま月の光が遺跡の道標となるのを待ち続けた。
月の光による道標
夜になり、ハジメは【グリューエン大火山】のペンダントを月にかざすと、ランタン部分が光を放ち始めた。導きに従い、ハジメ達は潜水艇で海底の岩壁に到達し、扉が開かれて遺跡への入り口が現れた。
海底洞窟への侵入と激流の試練
遺跡内に入ったハジメ達は激流に襲われ、制御しながら進んでいく。途中、トビウオ型の魔物が現れたが、ハジメの用意した魚雷によって撃退された。しかし洞窟内は円環状になっており、一巡して再び同じ場所に戻ることに気づいた。
五芒星の紋章と新たな道
ハジメ達は洞窟内の五ヶ所にメルジーネの紋章があることを確認し、ペンダントの光をかざして紋章を輝かせた。最後の紋章に光を注ぐと、新たな道が開かれ、ハジメ達は海底の割れ目を進んでいった。
大迷宮の罠と激戦
洞窟内の通路に進むと、溶解作用を持つゼリー状の壁が現れ、出入口を塞いだ。更に天井からも触手が襲いかかり、ハジメ達は防御と攻撃を駆使してこれに対処した。しかし、次第に水位が上昇し、足元が海水に満たされていった。
巨大クリオネとの遭遇
ハジメ達の前に、ゼリー状の巨大クリオネが現れ、次々と触手やゼリーの飛沫で攻撃してきた。ユエやティオの防御と攻撃で応戦し続けたが、クリオネは無限に再生し、戦闘が終わらない様相を見せた。
脱出とさらなる探査の決意
ハジメは一度態勢を立て直すことを決断し、地面の亀裂を利用して更に下層へと進むことにした。潜水艇の装備や錬成を駆使しながら脱出を試み、ハジメ達は激流に巻き込まれつつも次の空間へと流れ込んでいった。
海中での激流との戦いと香織の救出
ハジメと香織は、海中で巨大クリオネから逃れようとした際、激しい潮流によって仲間と離れ離れになった。ハジメはユエか香織のどちらかを選ぶ必要に迫られ、香織を助ける決断をした。その後、二人は激流に流され、岸にたどり着いた。
真っ白な砂浜での会話と香織の不安
砂浜で休息を取る間、香織はハジメがなぜ自分を助けたのか尋ね、ハジメはユエを信頼しているからだと答えた。香織はハジメとの距離感に悩み、思わず彼の心情を確かめたが、ハジメは彼女に冷静な行動を促した。
船の墓場の探索と幻想の戦争
砂浜を進み、二人は巨大な船の墓場に到達する。そこで、異様な雰囲気に包まれながら、かつての戦争が幻として再現されていく様子を目撃する。戦場の狂気と宗教戦争の光景が二人に襲いかかり、ハジメは香織を守りながら敵を次々と撃退する。
精神的圧迫と香織の奮起
再び元の場所に戻された二人は、船内の探索を進める中で、香織が精神的に追い詰められていることが浮き彫りとなる。ハジメは、香織に「なぜここに来たのか」を問いかけ、彼女が自分の信念を見つめ直すよう促した。
船内の怪奇現象と香織の恐怖
船内では様々な怪奇現象が二人に襲いかかり、特に幽霊のような少女が香織の恐怖心を煽った。ホラーが苦手な香織は、怯えながらもハジメに支えられつつ前進を続ける。
大迷宮の挑戦と真実への疑問
船内の奥で香織は、さらなる恐怖に苛まれ意識を失う。
亡霊との闘い
ハジメは、二分足らずで戦士の亡霊五十体を殲滅した。その後、大男の亡霊が霧の中から現れ強襲したが、ハジメは瞬時に義手を使って反撃し、ドンナーで頭部を吹き飛ばした。亡霊の霧が晴れると、香織を探しにかかった。
香織と亡霊の対峙
無事だった香織が現れ、彼女はハジメに抱きつくが、実は亡霊が彼女に取り憑いていた。亡霊は香織の姿を利用しハジメに近づくも、ハジメはそれを見破りドンナーを突きつけ、亡霊を撃退する。
亡霊の消滅
亡霊が香織を完全に支配しようとするが、香織の遅延魔法が発動し、亡霊は消滅してしまう。香織が正気に戻り、ハジメに対して改めて告白する。
他の仲間との合流
霧の晴れた後、ハジメたちは大迷宮の奥に進む。香織が甘えながらハジメに背負われる場面で、彼らは仲間たちと合流し、ユエたちに安心された。
解放者メイル・メルジーネのメッセージ
メイル・メルジーネの幻影が現れ、解放者としてのメッセージを残す。彼女は、神への依存を戒め、人々が自らの力で未来を切り開くよう訴えた。
大迷宮のクリア
新たな神代魔法を得た後、遺跡から強制的に排出され、ハジメたちは巨大クリオネの襲撃を受ける。ハジメの指示でユエが海上に逃れる魔法を発動するも、クリオネに阻まれ海中で戦闘を余儀なくされる。
人面魚リーの援護
戦いが激化する中、ハジメの友人である人面魚リーマンが突如として現れ、クリオネに体当たりを仕掛ける。彼の協力で時間を稼ぎ、ハジメは特殊な魚雷を完成させた。
悪食の討伐
ハジメは魚雷に火を通すことでクリオネの体を内側から焼き尽くし、遂に撃破。激戦を制し、仲間たちは歓喜に包まれた。
リーマンとの別れ
別れ際、リーマンが家族についての話を残し、ハジメたちは驚きつつも和やかに送り出した。
第三章 新たな誓い
朝の風景
エリセンの町の一角にある家の二階で、幼子ミュウがハジメを呼び起こす声が響いた。ハジメは眠気まなこで起き上がり、ミュウの髪を優しく梳きながら、朝のひとときを楽しんでいた。
その際、ユエが目を覚まし、ミュウがハジメとユエがいつも裸で寝ていることを疑問に感じる場面もあった。ユエはその質問を適当にかわし、親子の穏やかな朝の時間が過ぎていった。
ハジメの憂い
ハジメたちはエリセンの町で六日間を過ごしており、新たに得た神代魔法の習熟や装備品の充実に励んでいた。しかし、次なる旅に幼いミュウを連れて行くわけにはいかず、彼女との別れをどう切り出すべきか悩んでいた。
ミュウはその別れを薄々感じ取っており、ハジメたちが話を切り出そうとするたびに甘えん坊モードになり、別れの言葉を発しづらい雰囲気を作り出していた。
母レミアの理解
ミュウの母レミアがハジメに声をかけ、彼がミュウのことを真剣に考えている姿に感謝を示した。レミアは、ミュウが成長し、他者を気遣う心を持つようになったことを喜び、ハジメたちに悩まず進むよう背中を押した。
ハジメはレミアの言葉を受け、今夜にはミュウに別れを告げ、翌日出発することを決意した。
ミュウとの別れの誓い
その晩、ハジメはミュウに別れを告げるが、ミュウは泣くのを堪え、ハジメに「ずっとパパでいてくれる?」と尋ねる。ハジメはミュウに真摯に答え、再会の約束を交わした。
ミュウは、自分が大きくなったらハジメのもとに迎えに行くと強く宣言し、その幼い決意にハジメは感動し、必ずミュウに戻ってくることを誓った。
再会の約束と旅立ち
翌日、ハジメたちはミュウとレミアに見送られ、エリセンの町を後にした。ミュウはその場で涙を流すことはなかったが、ハジメとの再会を信じ、彼を見送る姿には成長が感じられた。
アンカジへの再訪
ハジメ達はアンカジ公国に向かい、オアシスの浄化を試みようとした。目的地は本来【ハルツィナ樹海】であったが、香織が再生魔法を使えばオアシスを元に戻せる可能性があると提案したため、アンカジへ立ち寄ることになった。
アンカジの到着と再会
ハジメ達がアンカジの入場門に到着した際、商人たちの行列ができていたが、ハジメ達は列を無視して直接入場門まで進んだ。門番の兵士たちは最初驚いたが、ハジメ達が【アンカジ公国】の救世主であることに気づき、歓迎する態勢を整えた。
オアシスの浄化
領主ランズィは、再生魔法によってオアシスを浄化する提案を受け入れ、香織の力でオアシスを元に戻した。魔法の発動と共にオアシス全体が輝き出し、天へと湧き上がる光景に、住民たちは感動を覚え、静寂の中で浄化の瞬間を見守った。水質検査の結果、オアシスが完全に浄化されたことが確認され、住民たちは歓喜に包まれた。
異端者認定と対立
ハジメ達の功績に感謝するランズィに対し、聖教教会のフォルビン司教が現れ、ハジメ達を異端者として討伐するため包囲した。ランズィは教会に逆らうことを覚悟し、ハジメ達を救国の英雄として守る意志を示した。アンカジの住民たちも司教に対抗し、ハジメ達を守るために結束した。
住民の支援と教会の撤退
住民たちの投石と怒声により、教会側は圧倒され、フォルビン司教は撤退を余儀なくされた。ランズィは、アンカジの住民たちの意志を尊重し、教会の威光に屈することなくハジメ達を支持する決意を示した。
出発と別れ
浄化後のアンカジで二日間滞在したハジメ達は、住民たちの歓迎を受けつつ、門に向かい旅立つ準備を整えた。彼らは、救国の英雄として見送られながらも、平和と活気を取り戻したオアシスを後にした。
街道での遭遇
アンカジを出発して二日後、ホルアドへ向かう街道で賊に襲われている商隊と遭遇し、ハジメと香織は意外な人物と再会する運命にあった。
エピローグ
愛子護衛隊の不安と捜索
園部優花は【ハイリヒ王国】の王宮内で愛子の護衛隊メンバーである神殿騎士デビッド達を探し回っていた。愛子が三日前から行方不明になり、不安が募る中で彼らの情報も得られず、優花と奈々、さらに雫も加わって状況確認を試みていた。しかし、愛子を含む複数の人物が姿を消している異常事態に、彼女達は不安を抱き始めた。
謎の部屋と狂気の影
一方、薄暗い部屋では、狂気を帯びた二人の人影が暗躍していた。彼らは何か邪悪な計画を進めている様子で、特に一人は異常なほどの期待と悪意に満ちた笑みを浮かべていた。この二人の狂気が今後の展開に暗雲をもたらす兆しであった。
南の王国での軍勢
同時刻、大陸南部の王国には圧倒的な数の魔物が集結し、十万以上の規模で侵略の準備を整えていた。白竜の背に立つ騎乗者は「異教徒を滅ぼせ」と神の勅命を伝え、狂信的な歓声と共に軍勢が熱狂の渦に包まれていった。この軍勢は単なるスタンピードではなく、組織的な侵攻を企図していた。
愛子の囚われと脱出の試み
その頃、【神山】の山頂にある鋼鉄の塔の牢獄では、愛子が拘束されていた。愛子は自らの血で魔法陣を描き、脱出を試みたが、魔力を封じる枷のせいで魔法を発動できなかった。脱出を試みるも失敗し、修道女から「盤上より退場した」と冷たく告げられ、無力感に襲われた。愛子は南雲ハジメの助けを仰ぐように月を見上げ、希望を捨てなかった。
修道女の挑発
愛子の呟きを背に、修道女は冷酷に「イレギュラーが来るなら受け入れる」と呟き、不穏な空気を漂わせた。彼女はこの事態を「終焉」と呼び、ハジメとの対決を待ち構えるようにその場を後にした。
運命の行方
奈落の化け物と称されるハジメは、狂気、神意、裏切りの交差する場へと運命に導かれて進んでいくところであった。
番外編 晴れ時々、局所的雷龍
エリセンでの日常と「ユエの日記」発見
ハジメ一行が【メルジーネ海底遺跡】を攻略して四日が経過し、【海上の町エリセン】でレミアとミュウの家に滞在していた。二人ずつ風呂に入ることが暗黙の了解であり、ある日、ティオとシアが風呂場を使うために脱衣所にいた際、ユエの日記を発見した。ふとした興味から、その内容を覗き見たティオとシアは、ユエが秘かに書き残したハジメへの愛情と想いに圧倒された。
ユエの日記の内容
日記には、ハジメとの様々な思い出が詳細に書かれており、特に彼への愛情があふれていた。内容の大半がハジメに関するもので、彼女がどれだけ彼を大切に思っているかが伺えた。シアとティオはユエの愛の深さに驚きつつも、さらに読み進めていった。すると、シアの登場に関する記述もあり、「残念ウサギ」などと呼ばれる描写にシアは憤慨した。
仲間に対するユエの感謝と友情
日記の中で、ユエはシアの努力と心の強さを称賛し、妹分兼友達として大切に思っていることを綴っていた。シアはユエの思いやりに感動し、心からの感謝を覚えた。また、ティオに対しても尊敬と友情が描かれており、ユエは彼女の過去と大切な想いについて聞きたいと願っていた。
ユエの深い願いと愛情
ユエの日記は、ハジメに対する一途な愛情だけでなく、ミュウとの交流から子供を持ちたいという切実な願いも含まれていた。彼女の愛情の深さと情熱が綴られた内容に、シアとティオは驚きを隠せなかった。ハジメとの未来を見据えるユエの姿に、彼女たちはユエの覚悟と決意の強さを感じ取った。
ユエに見つかり、制裁
日記を読んでいる最中、シアとティオは突然ユエに見つかり、恐怖に駆られた。日記を返却する際、ユエは気にしないと告げたが、その後、「遠慮はしない」と言い、二人を制裁するために雷龍を召喚した。逃げ惑うシアとティオの悲鳴がエリセンに響き渡り、ユエはその状況を楽しみながら日記にその日の出来事を記録し、満足そうに日常に戻っていった。
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