小説「凡人転生の努力無双 2」小学1年になった 感想・ネタバレ

小説「凡人転生の努力無双 2」小学1年になった 感想・ネタバレ

どんな本?

凡人転生の努力無双 ~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~」は、シクラメン 氏著のライトノベル。
この物語は、通り魔に刺されて前世の知識を持って転生した少年・イツキの物語。

彼が転生したのは、妖やモンスターなどの”魔”が存在する日本で、その中でもモンスターたちを祓う”祓魔師”の一族だった。
祓魔師はモンスターを殺す大事な仕事だが、死人も出る危険な仕事。
だから、イツキは強くなろうと決意した。

彼は最強を目指し、赤ちゃんの頃から欠かすことなく魔法の練習を積み重ねていった。

この作品は書籍化もされており、2024年4月10日に第1巻が、2024年5月10日に第2巻が発売されている。
読者からの評価も高く、カクヨム年間総合ランキングで1位を獲得した人気作となっている。

読んだ本のタイトル

#凡人転生の努力無双 2~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~
著者:#シクラメン 氏
イラスト:#夕薙  氏

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あらすじ・内容

学園を舞台に、敗北を知らない少年の無双はさらに加速する――!

【カクヨム年間総合ランキング1位獲得の超人気作、2ヶ月連続刊行!】

 何百もの祓魔師を葬ってきた強大な《魔》をわずか五歳にして祓ったイツキ。
 ついに迎えた小学校の入学式で出会ったのは――
「イツキに勝つために、この学校に来たんだから!」
 イギリスからやって来た勝ち気な少女・ニーナだった。
 母親から魔法を教えてもらえないニーナと魔法を教えあう約束を交わすイツキ。そんな彼が新しく学ぶのは独自の進化を遂げた英国式の妖精魔法。
 手に入れた新たな魔法も組み合わせながら、ますます強くなるイツキは規格外の魔力を狙ってくる《魔》たちを圧倒的な力で蹴散らしていく!
 努力しすぎて凡人なのに最強になっちゃった少年の無自覚無双譚、学園入学編!

凡人転生の努力無双2 ~赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました~

感想

『凡人転生の努力無双2』は、前作に続いてイツキの成長と冒険が描かれており、非常に興味深い内容となっている。小学校の入学式から始まる物語は、イギリスから来た勝ち気な少女ニーナとの出会いが大きな転機となる。ニーナはイツキに勝つために来たと豪語し、二人の関係は最初こそぎこちないものの、やがて互いに魔法を教え合うことで深まっていく。

この作品では、ニーナが使用する英国式の妖精魔法が新たな要素として登場する。イツキは彼女から妖精魔法を学び、その新しい魔法を組み合わせながら、さらに強力な力を手に入れていく。この過程で、イツキの魔法の幅が広がり、より多彩な戦い方が可能になる様子が描かれている。

特に印象的なのは、イツキが日本の魔法が使えない空間に閉じ込められた場面である。この状況で、イツキはニーナの妖精魔法を駆使して《魔》を撃退する姿が非常に印象的であり、新しい力を身に着けたイツキの成長が感じられる。また、ニーナも自分の弱さと向き合い、イツキとの協力を通じて成長していく姿が描かれており、二人の絆が深まっていく様子が微笑ましい。

物語の終盤では、イツキとニーナが協力して強力なモンスターを祓うシーンがあり、二人のコンビネーションが光る展開となっている。イツキの持つ雷公童子の遺宝や妖精魔法を駆使した戦いは非常に迫力があり、読者を引き込む力がある。

全体を通して、イツキの成長と新しいヒロインニーナとの関係が丁寧に描かれており、読者に強い共感を呼ぶ内容となっている。物語の展開もスピーディーでありながら、各キャラクターの成長や葛藤がしっかりと描かれているため、読み応えがある。

この本は、転生してから努力を続け、最強を目指すイツキの姿勢が描かれており、その努力と成長の過程が非常にリアルに感じられる。次巻も非常に楽しみであり、今後のイツキとニーナの活躍が期待される作品である。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

序章  悪夢の覚め方

夢の中で不気味な男に襲われるが、魔力を制御できず、男にナイフで心臓を刺されてしまう。痛みに倒れ、呼吸困難に陥る。
その恐怖から目覚めた主人公は、隣で寝ている妹の蹴りで現実に引き戻される。
寝汗でパジャマが濡れており、喉が乾いているため、起き上がって着替えることにする。

新しいマンションに引っ越してから一ヶ月が経過したが、未だに間取りに慣れていない。
主人公は夢の影響を感じつつも、キッチンで水を飲み、魔法がまだ使えることを確認する。強くなるために努力を続けているが、本当に強くなっているのか疑問を抱いている。

その後、自室に戻り、雷公童子の遺宝を使って雷魔法の練習を再開する。
音が鳴り、紫電が爆ぜるが、妹は起きずに安堵する。再度、静かに魔法の練習を続ける。
死の恐怖から逃れるために強くならなければならないという思いに突き動かされている。

第一章  誘い

雷公童子を祓ってから三ヶ月が経ち、主人公は六歳の誕生日を迎えた。
誕生日にはパーティーが開かれ、雷公童子の遺宝を加工したシルバーネックレスをプレゼントとして貰った。
前世でネックレスを着けたことがなかったが、現世ではその必要が生じた。

ある日、父親から「神在月家に行こう」と誘われた。破魔札を新しく受け取るためだという。
また、雷公童子を祓ったことで祓魔師のコミュニティ内で話題になり、三つの派閥(確信派、疑惑派、否定派)が生まれていることも説明された。
確信派は主人公が他の第六階位の〝魔〟も祓うことを期待しており、過激な主張をしている。
許嫁をあてがうという話も持ち上がり、二十歳以上の候補が三十人もいるという。

父親は、主人公には学校に通って友達を作ってほしいと願っており、過激な確信派の意見には反対している。
噂の沈静化を図るために神在月家のアカネに協力を仰ぐことにした。
神在月家は祓魔師たちの統括を行う重要な家である。
高速道路を進みながら、主人公は以前戦ったモンスターの影響で壊れた防音壁が修理されているのを見て、人間のインフラ整備の速さに感心した。
こうして、何事もなく神在月家に到着した。

雷公童子を祓ってから三ヶ月が経ち、主人公は父親とともに神在月家を訪れた。
そこでアカネと外国人の祓魔師イレーナと出会う。
アカネの髪がパステルピンクに変わっており、主人公は驚いた。
イレーナはイギリスの祓魔師であり、イツキにイギリスの全寮制の祓魔師学校への留学を提案した。
学費や生活費は支給されるという好条件である。

しかし、父親はイツキに自由に選ばせたいと考え、最終的な決定をイツキに委ねた。
イツキは家族と一緒にいたいという理由で留学を断った。
イレーナもその決定を理解し、これ以上の勧誘は行わないことに同意した。

アカネはイツキに学業成就のお守りを渡し、友達をたくさん作るように勧めた。
イツキは新しい環境での生活に前向きな姿勢を示しながら、留学の話を終えた。

第二章  海外からの挑戦者

桜が咲き誇る中、主人公イツキは母親とともに小学校の入学式に向かった。
校門をくぐり、掲示板で自分の名前を確認した後、母親の手を引かれ教室に向かう。
クラスには既に友達がいる子供たちが多く、イツキは緊張しながらも席に着いた。
隣の席のニーナという外国から来たと思われる女の子に話しかけたが、ニーナはイツキに対し対抗心を抱いていた。
彼女は「第四階位の魔術師」と自称し、イツキに勝つためにこの学校に来たと言う。
イツキは彼女に友達になろうと提案するが拒否される。

入学式が終わり、家族と合流したイツキは霜月家と共に寿司屋で「入学おめでとう会」を開くことに。
アヤとの再会に喜ぶ一方、父親とレンジが学校に祓魔師がいないことを話題にする。学校に祓魔師が常駐していないことを知り、イツキは驚く。

イツキは母親に「治癒魔法」を教えて欲しいとお願いし、母親はそれに同意する。
また、レンジからは新しい「第六感」という魔法を教える提案があり、イツキは興味を示す。

入学式翌日、イツキは霜月家の修練場で訓練を受けることになった。
マンション暮らしのため、修練場が無いイツキはレンジに呼ばれたのだ。
訓練中、レンジはイツキに目隠しをして導糸の感覚を研ぎ澄ませる練習をさせたが、イツキは難しさを感じていた。
その際、アヤは属性変化の練習に成功した。

訓練の途中、レンジに第三階位のモンスターの仕事が入り、イツキとアヤも同行することになった。
現場は商店街で、憑依型のモンスターが人に取り憑き暴れていた。
レンジは導糸を使って巧みにモンスターを引き寄せ、イツキは雷公童子の遺宝を使った雷魔法でモンスターを祓うことに成功。
アヤはイツキの魔法に感心し、自分も同じような魔法を使えるようになりたいと意気込んだ。

第三章  友達百人できるかな!

イツキは小学校入学から一ヶ月が経過し、放課後は魔法の練習、週末は母親と身体構造の勉強に励んでいたが、まだ治癒魔法は習得できていない。
学校では退屈な授業を受け流しながら、魔力出力の強化訓練を行っていた。

ある日、掃除の時間にクラスメイトのニーナが教室から出て行き、イツキは彼女を探しに行った。
校舎裏でニーナが紫色のモヤと会話しているのを発見し、ニーナにそのモヤについて尋ねたところ、それが彼女の「妖精」であると説明された。
ニーナはイツキが「魔眼」を持っていると知り驚いたが、彼が導糸を使って魔力を視認していることを理解した。

イツキはニーナに魔法を教えてほしいと頼んだが、ニーナは修行中であるため難しいと答えた。
イツキはニーナの使う魔法に強い興味を持ち、彼女の魔法を学びたいという思いを抱いたが、ニーナは困惑して断った。

イツキはニーナの後を追いながら、彼女の魔法やその背景について考えを巡らせた。
彼女がどこの国の祓魔師であるのかなど、疑問が次々と浮かんだ。

イツキは、ニーナを教室に連れ戻したことで先生に褒められたが、掃除をサボったために班員から少し叱られた。
帰りの会が終わり、イツキは一人で下校しようとしたが、ニーナにランドセルを引っ張られ止められた。
ニーナは「バイバイ」を言わなかったことに不満を持っていたが、話したいことがあると告げた。

イツキは、ニーナが教室に残っている時間に話ができると知り、彼女の提案を受け入れる。
ニーナはイツキに「錬術」を教える代わりに、自分のお願いを聞いてほしいと提案し、イツキはこれを快諾した。
ニーナはイツキに錬術の基本を教え始め、魔力の精錬方法を説明した。

イツキは魔力を外に出す練習を始めるが、難しくてうまくいかず、何度か挑戦したが失敗した。
教室に戻ってきた先生とのやり取りを経て、再び錬習を再開したが、魔力操作の難しさに苦労した。

その後、イツキはトイレに行き、腹痛を感じながらも重い魔力を外に出す試みを続け、最後には成功した様子で終わった。

イツキはトイレから戻り、ニーナと向かい合った。ニーナが早く帰る必要があると言ったため、今日の錬習はここまでにすることにした。
イツキは魔法を教えてくれたニーナに感謝し、ニーナもイツキに錬術を教える約束を続けると言った。
ニーナは、自分のお願いはイツキが錬術を覚えた後に聞いてほしいと伝えた。

イツキは帰り際にニーナを追いかけ、校門まで一緒に帰ることにした。
校門で不審な男が立っており、モンスターであることが判明した。イツキはニーナを守るため、導糸を使ってモンスターを攻撃した。
モンスターは変異して戦いを続けたが、イツキは軽い魔力を使った新しい魔法で応戦した。

最終的に、イツキはモンスターを倒し、ニーナに声をかけた。
ニーナは震えていたが、イツキは彼女を安心させるために家まで送ることを決めた。

イツキはニーナを家まで送ることにしたが、道中は無言だった。
気まずい空気の中、ニーナは自分がモンスターを前にすると動けなくなることを告白し、自分に祓魔師の才能がないのではないかと不安を語った。
彼女は母親から魔法を教わっておらず、それが自信喪失の原因であった。
ニーナはイツキに、モンスターの祓い方を教えてほしいと頼むが、ためらいも見せた。

イツキはニーナの決意を尊重し、モンスターの祓い方を教えることを約束した。
ニーナの家に到着し、彼女の豪華なマンションに驚くイツキ。
ニーナが紅茶を淹れてくれたが、躓いて紅茶をこぼしそうになる。
イツキは導糸で紅茶を受け止め、無事にサーブされた紅茶を楽しんだ。ニーナはイツキに感謝しながらも、自分がイツキのライバルだと思っていたことに戸惑いを感じていた。
イツキはニーナと友達になりたかった理由を説明しようとするが、ニーナは恥ずかしがりながらも、イツキの言葉に感動した様子だった。

第四章  箱を見ろ

ある土曜日、イツキは父親の運転する車で関東圏の中学校へ向かった。
理由は、旧校舎の「開かずの部屋」に巣食うモンスターを祓うためである。
旧校舎の片付けをしていた教師二人が行方不明になり、その後、救出に向かった祓魔師も戻らなかったため、父親に依頼が来たのである。

イツキと父親は、校長や教頭、理科教師の佐藤に迎えられ、現場に案内された。
イツキは部屋の扉に導糸が張り巡らされているのを見つけ、罠の可能性を警告した。
扉を開けると、ムンクの『叫び』のようなモンスターが現れた。モンスターは教師たちを立方体に変え、美しいと称賛した。

父親は迅速にモンスターを攻撃し、窓枠に激突させた。
モンスターは再び攻撃を試みたが、イツキが雷の魔法『析雷』で反撃。
モンスターはその雷をキューブに変えたが、イツキは設置型魔法『伏雷』でモンスターを追尾し、最終的に父親がトドメを刺した。

作戦終了後、彼らは「軀」の組織に連絡し、後処理を依頼した。
イツキは祓魔師の大変さを実感しながら、その日の任務を終えた。

イツキは週末の出来事をニーナに話すと、ニーナはその内容に驚いた。ニーナは母親と買い物に行き、銀座でパフェを食べたという話をイツキにした。
イツキはニーナに自宅に来ないかと誘い、ニーナは少し躊躇しながらも了承した。

イツキの家で、ニーナと共に魔法の練習を始めたが、ヒナが少し邪魔をした。
ニーナは妖精魔法の基本である「凝術」の説明をし、イツキはそれに挑戦したが、うまくいかなかった。
父親の助言で、ヨーロッパの祓魔師が使用する「式術」に似た技術があることを知る。

突然の仕事の電話で、父親はモンスター討伐に向かうことになり、ニーナも同行を希望したが、父親はニーナの安全を考え、最初は断った。
しかし、イツキの説得で、ニーナも見学することになった。

車で移動中、父親はモンスターが美術館に立て籠もっていることを説明した。
ニーナは緊張していたが、イツキは彼女を安心させるため手を握り、「僕から離れたらダメだよ」と伝えた。
東京の夜景を見ながら、イツキはモンスターの存在が非現実的に感じられるほど日常が明るく見えた。

イツキとニーナは、父親に連れられて大きな美術館がある公園に到着した。
公園は閉鎖されており、静寂が広がっていた。
父親は美術館に向かう前にイツキとニーナに「ここまで」と言って留まるよう指示した。

イツキは「暗視魔法」と「視力強化」を使って状況を確認し、美術館の前に縛り付けられた警備員とモンスターを発見。
モンスターは過激な言動を繰り返し、イツキはその様子をニーナにも見せたが、ニーナは怖がりながらも必死に耐えた。

父親がモンスターに攻撃を仕掛けるが、モンスターは強力な魔法を使い反撃。
イツキがモンスターに注視していると、ニーナの母親であるイレーナが現れ、妖精を使ってモンスターを削り取り、最終的に祓った。
イレーナはイツキに再びイギリス留学を勧めたが、イツキは断った。

帰りの車内で、父親がイレーナの変化についてニーナに尋ね、半年前からだと知る。
ニーナは「母親を見返すために強くなる」と決意を語り、イツキもそれに同意した。

ニーナを家まで送り届ける際、ニーナはイツキに「手を握り過ぎて痛かっただろう」と謝罪。イツキは気にせずに今後も手を握って良いと優しく返答した。
二人は翌朝に学校で練習する約束を交わし、ニーナは照れくさそうに家に入っていった。イツキはその姿を見送った。

第五章  祓除

イツキとニーナは、魔法の練習を続けながらモンスター探しをしていた。
ある日、学校の四階のトイレにモンスターが出るという噂を聞きつけ、二人はそこへ向かった。
トイレで異様に長い首と手足を持つモンスターを発見した。
ニーナはモンスターに対して妖精魔法を使い、炎を放ったが、モンスターは水で火を消して反撃した。

イツキは全身強化を使ってニーナを抱え、モンスターから逃れた後、再びニーナにモンスターを祓うように促した。
ニーナは再度妖精を使い、モンスターの体内で炎を爆発させ、ついにモンスターを祓うことに成功した。
ニーナは喜び、イツキに感謝の言葉を伝えた。

二人は学校を出ようとしたが、異常に気づいた。
グラウンドは暗く、誰もいない状況であった。
出入り口から外に出ようと試みたが、なぜか校舎内に戻されてしまう。
イツキとニーナは出られない状況に驚きつつも、他の出口を探しながら校内を探索することにした。

イツキとニーナは学校から出るため、様々な出口を試したが全て失敗した。
電気も通っておらず、二人は満月の光を頼りに校内を歩き回った。
時計は16時45分を指していたが、外は夜のように暗かった。
ニーナは不安に駆られたが、イツキは窓ガラスを割って外に出ることを提案した。

その時、廊下の奥から懐中電灯の光が差し込み、二葉先生が現れた。先生も出られなくなって困惑していた。
三人は職員室にあるハンマーで窓を割ることを試みることにしたが、その途中で奇怪なモンスターが現れた。
先生は懐中電灯を当てて警戒しながらも、モンスターに警告を発した。

イツキは魔法を使おうとしたが、導糸が機能せず、ニーナが代わりに妖精魔法を使ってモンスターを燃やした。
モンスターは炎を嫌がって自らを鎮火させたが、イツキは自分の魔法が使えないことに困惑した。

その時、校内放送のスピーカーが突然起動し、如月イツキに返事を要求する声が響いた。
その声は聞き覚えがあるようで、イツキは嫌な予感を抱いた。

イツキとニーナは、モンスターの脅威に直面しながらも職員室に向かい、窓ガラスを割って外に出ることに成功した。
しかし、外に出ても不安は残り、グラウンドに出たところで、モンスターの声が響いた。以下に要約する。

モンスターは、イツキが自分の妹たちを殺したことを責め、イツキを殺すと宣言した。
イツキは恐怖に包まれるが、ニーナと先生を守るため、モンスターに立ち向かった。
魔法が使えない状況でもイツキは体術でモンスターを撃退し、ニーナと先生と共に職員室に向かい、ハンマーで窓ガラスを割って外に出た。

外に出たものの、夜空に浮かぶ満月や時計の時間が異常であり、状況の異常さは続いていた。

学校の外に出れば安全だと考え、三人は校門に向かうが、グラウンドに出たところでモンスターの声が再び響き渡った。

イツキたちはグラウンドで、多数のモンスターが人間の頭蓋骨でサッカーをしているという異常な光景に遭遇した。
中心には、上半身に模様が蠢く女性のモンスターが立っていた。
彼女はイツキが自分の妹を祓ったことへの復讐を宣言し、人間の魔法が封じられた「閉じた世界」でイツキを苦しめようとしていた。

イツキは、この世界で封じられているのは人間の魔法であり、妖精の力は影響を受けないことに気づいた。
イツキは雷公童子の遺宝を核として妖精を召喚し、その力を借りてモンスターたちと対峙した。
雷公童子は強力な雷の力で次々とモンスターを祓い、最終的には女性のモンスターをも制圧した。

女性のモンスターはイツキに襲いかかるが、雷公童子は自らの腕を嚙みちぎり再生させることで、彼女の攻撃を無効化した。
雷公童子は圧倒的な力で周囲のモンスターを祓い、残るは女性のモンスター一体となった。

イツキと雷公童子は、多くのモンスターが徘徊する閉じた世界で戦いを繰り広げた。
モンスターの中には第五階位の強敵がいて、彼女は巨大な単眼の巨人を召喚した。雷公童子は強力な攻撃で巨人を打ち倒し、モンスターも追い詰めた。

イツキは雷公童子の力を借りて、強力な魔法「雷突」でモンスターを祓い、現実世界に戻った。戻った先で、ニーナちゃんの母であるイレーナと再会する。
イレーナはニーナちゃんを守るために彼女から魔法を遠ざけていたが、ニーナちゃんは自分を認めてもらうために祓魔師になろうとしていた。

イツキは、イレーナがニーナちゃんを愛しすぎていることを指摘し、二人がもっと話し合うべきだと説得する。
イレーナは最終的にニーナちゃんと向き合う決意を固め、二人は再び家族としての絆を深めることとなった。

物語は、イツキが彼の友人であるニーナちゃんと、その母親イレーナの関係を改善しようと奮闘する様子で幕を閉じた。

断章  梅雨、放課後、風薫る

雨の日の放課後、図書室で読書を楽しむ真島は、嫌いな担任から本の片付けを頼まれる。
嫌々ながらも片付けを終えた彼女は、図書室を出たところでカエルの姿をした異形の男に遭遇する。カエル男は彼女に付きまとい、不気味な提案を囁く。
ある日、彼女はさらにナメクジのような異形の男に遭遇し、追い詰められる。

逃げる途中、真島は転倒し、絶望する中で小学生の男の子に助けられる。
その男の子はカエル男とナメクジ男を簡単に倒し、彼女に絆創膏を渡して手当てをする。
彼は自分の名前を「如月イツキ」と名乗り、去っていく。

この出来事を通じて、真島は好きなものが一つ増えたと感じた。

幕間  氷華星彩

霜月レンジとアヤは、異常事態を解決するため東北地方の山間部へ向かった。
彼らが到着すると、そこには夏にも関わらず一面の雪景色が広がっていた。異常を調査するため、レンジは神社へ向かう。
アヤは神社を探索中に、祠の中で異様な石を発見し、突然不気味な声を聞く。声の主はアヤに「祓魔師の子」と語りかけ、彼女に取り憑いた。アヤは全身が凍りつく感覚に襲われ、その後意識を失った。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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