どんな本?
『治癒魔法の間違った使い方 〜戦場を駆ける回復要員〜』は、くろかたは、くろかた 氏による異世界を舞台にしたファンタジー小説で、イラストはKeG 氏が担当。
主人公は治癒魔法の使い手でありながら、その力を戦闘や他の目的に応用することで、独自の道を切り開いていく。物語は、彼が仲間とともに冒険し、成長していく様子を描いている。
この作品は、2014年3月から「小説家になろう」で連載が始まり、2016年3月から2020年3月までMFブックス(KADOKAWA)から刊行されました。第2回ライト文芸新人賞で佳作を受賞している。
主要キャラクター
- ウサト (兎里 健):主人公。治癒魔法の使い手であり、その力を戦闘や他の目的に応用する。
- ローズ:リングル王国救命団の団長。治癒魔法使いでありながら戦闘能力も非常に高く、かつては騎士団の大隊長を務めていた。
- スズネ(犬上鈴音):ウサトの学校の生徒会長で、才色兼備の人物。勇者として異世界に召喚され、王国の騎士隊に所属し、雷の魔法を操る。
物語の特徴
本作の特徴は、治癒魔法という一般的にはサポート的な能力を、戦闘や他の目的に積極的に活用する点にある。また、主人公の成長や仲間との絆、ユーモラスなやり取りなどが物語を彩り、読者を引き込む要素となっている。
このライトノベルはメディアミックスとして、九我山レキ 氏による漫画版が『月刊コンプエース』(KADOKAWA)で2017年6月号から連載されている。
2022年10月時点で、電子版を含めたコミックスの累計部数は200万部を突破。
また、スピンオフコミカライズとして『治癒魔法の間違った使い方 〜誘いの街・レストバレー〜』がカクキカイ 氏による作画で、『FWコミックスオルタ』で2023年8月から先行配信で連載が開始されている。
さらに、2021年8月15日にはアニメ化が発表され、2024年1月から3月に放送された。
お疲れ様イラストを公開!💪
— スタジオアド (@st_add) March 31, 2024
本日は原画さんのイラスト🎨2/3
※あくまでファンアートになります。
実際のストーリーや関係性と異なる場合があります。#治癒魔法 #スタジオアド pic.twitter.com/8wEj75SaZ4
2024年8月に二期制作決定の発表があった。
読んだ本のタイトル
#治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~ 2
著者:#くろかた 氏
イラスト:#KeG 氏
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あらすじ・内容
常識破りの回復要員VS無敵の黒騎士――対決の行方やいかに!
救命団での地獄の訓練を耐え抜き、初の戦場に臨むウサト。
治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~ 2
訓練の成果を生かし順調に怪我人を治療していくウサトだが、共に戦場に立つスズネと
カズキに危機が迫る!
二人の前に立ちはだかる、禍々しい鎧を纏った魔王軍の黒騎士。どんな攻撃も通さない
その鎧になすすべもなく、二人はじわじわと追い詰められていく……。
そして、ついに黒騎士の凶刃が二人に迫る――。
大切な友を救うため、「治癒魔法の間違った使い方」を武器にウサトは戦場を駆ける!!
常識破りの“回復要員”が異世界で繰り広げる、大人気ドタバタファンタジー第二巻!
感想
全体的に、本作は治癒魔法というテーマを軸に、異世界での戦いを描いている。
ウサトの奮闘と成長、そして友情や信頼の絆が試される展開は、強い感動を与えてくれる。
また、救命団団長ローズや他のキャラクターたちとの関係も深まり、ウサトの戦いに新たな魅力を加えてくれる。
このシリーズは、異世界ファンタジーの枠を超えたユニークなアプローチが魅力的な作品です。
物語の感想としては、ウサトが治癒魔法を武器にして戦う様子がドラマティックに描かれている。
彼は治癒魔法を纏った拳で魔族を打ち倒し、絶望的な状況を打開。
また、ウサトの周囲のキャラクターたちも魅力的で、特にスズネとカズキの活躍や、治癒魔法を学ぶ過程でのウサトの成長が印象的だった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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備忘録
救命団ノ掟
訓練の心構え
一、温情与えるべからず ( ゚д゚)?
一、与えられた指示以上の鍛錬を行うべし ( ;∀;)?
一、気絶で終わる程度は訓練に非ず ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
第一話 最狂!? 黒騎士現る!! の巻
戦場の救命活動
ウサトは戦場で救命団員として負傷者の治療に奔走していた。激しい戦闘の中、騎士たちを助けながら駆け回っていたが、魔族の罠にかかり、両脇に気絶した騎士を抱えたまま集中攻撃を浴びることとなった。しかし、素早い動きで魔法攻撃をかわしながら治癒魔法を施し、強烈な蹴りで包囲の一角を崩して脱出した。魔族たちが驚愕する中、ウサトはその隙を突き、敵陣を突破して後衛へと騎士たちを引き渡した。
戦場の光景は苛烈を極め、血の匂いと叫び声が響き渡っていた。ウサトは己の恐怖を押し殺しながら負傷者を探し、騎士と魔族の戦闘の間を駆け抜けていった。ある騎士が魔族に止めを刺されそうになるのを目撃した彼は、迷うことなく助けに向かい、さらなる激戦へと飛び込んでいった。
勇者たちの戦い
リングル王国軍と魔王軍の戦闘は、勇者である犬上鈴音とカズキにとっても厳しいものだった。二人は敵の屍を越えて進撃しながら、敵陣の司令部を狙っていた。戦況は魔王軍にやや優勢であり、彼らが指揮官を討てば形勢逆転が可能だった。
鈴音は、カズキの警告によって背後からの奇襲に気づき、間一髪で回避すると、電撃魔法で敵を一掃した。周囲には倒れた魔族が散乱しており、彼女はその現実に複雑な思いを抱きながらも、前進することを決意した。カズキもまた、戦況の厳しさを理解し、二人は騎士たちとともに進撃を続けた。
その途中、彼らは巨大な蛇の魔物が暴れているとの報告を受けたが、自らの役割を果たすため、まずは敵本陣の攻略を優先することにした。しかし、先へ進もうとした瞬間、異様な気配が戦場を包み、黒い甲冑を纏った騎士が現れた。
黒騎士の脅威
黒騎士は魔王軍の増援として現れ、異様な存在感を放っていた。鈴音は騎士たちに不用意に動かないよう指示したが、一部の兵が恐怖と憎悪に駆られ、黒騎士へと突撃してしまった。彼らは渾身の攻撃を加え、剣や槍を突き刺したが、黒騎士はまるで意に介さなかった。
次の瞬間、黒騎士は「反転」と呟くと、突如として騎士たちの体から大量の血が噴き出し、その場に崩れ落ちた。攻撃を与えたはずの彼らが、まるで自ら受けたかのような傷を負って倒れたのである。その異常な現象に、鈴音とカズキは戦慄しながらも冷静に状況を分析し、黒騎士の能力を見極めようとした。
戦術の模索と逆転の一手
鈴音は、黒騎士の能力が「受けた攻撃を反射する」ものであると推測した。通常の攻撃では太刀打ちできず、直接的な戦闘は避けるべきだった。しかし、彼女は「意識の外」からの攻撃ならば有効かもしれないと考え、カズキと協力して視界を奪う作戦を立てた。
カズキが閃光魔法で黒騎士の視界を塞ぐと、鈴音は雷の魔力を纏い、黒騎士の背後に回り込んで剣を突き刺した。これまでの攻撃とは違い、黒騎士は傷を負い、鎧の隙間から黒い液体を流し始めた。鈴音の推測は正しく、認識できない攻撃は反射されないことが証明された。
カズキはこの機を逃さず、黒騎士にとどめを刺そうとした。しかし、突如として黒騎士の剣が彼の胸を貫き、鈴音自身も胸元に深い傷を負った。黒騎士は鈴音たちの作戦を見破っており、攻撃が通ったかのように見せかけて反撃の機会を伺っていたのだった。
勇者の敗北とウサトの覚醒
黒騎士は倒れゆく二人を見下ろし、戦いの終焉を告げようとした。勝ち誇る魔王軍と士気を喪失したリングル王国軍。その様子を眺めながら、黒騎士は剣を構え、鈴音にとどめを刺そうとした。
しかし、その瞬間、遠くから轟くような叫び声が響いた。ウサトの怒声が戦場を揺るがし、次の瞬間、黒騎士の頬に強烈な一撃が叩き込まれた。魔族でさえ驚くほどの力を持つその拳が、黒騎士を吹き飛ばしたのである。
黒騎士が初めて「痛み」を感じた瞬間だった。
第二話 炸裂!! 必生の拳!! の巻
勇者の窮地と救命団の介入
黒騎士に倒され、瀕死の状態にあった犬上鈴音とカズキのもとへ、ウサトが駆けつけた。寸前で黒騎士を殴り飛ばし、即座に二人の治療に取り掛かった。カズキの腹部と鈴音の背中は深く貫かれていたが、治癒魔法によって命をつなぐことができた。
黒騎士は激しい怒りを露わにしながら剣を振り下ろしたが、ウサトは反射的に二人を抱え、その場から離脱した。逃げた先で鈴音と短いやり取りを交わすが、戦場の中でも軽口を叩く彼女の態度に呆れながらも、二人の傷をさらに回復させる。
黒騎士の正体と特殊能力
黒騎士は兜の一部が崩れ、銀髪と褐色の肌を持つ少女の顔が露わになった。その巨体からは想像できない幼さを持つ顔立ちに、鈴音も驚きを隠せなかった。しかし、彼女が驚いたのは黒騎士の正体ではなく、「攻撃が通っている」という事実だった。
鈴音の説明によれば、黒騎士は受けた攻撃を相手に反射する特殊な魔法を持っていた。この能力によって、騎士たちだけでなく、鈴音やカズキすらも倒されたのだった。しかし、ウサトの攻撃はなぜか反射されなかった。
治癒魔法が持つ力
ウサトは自身に治癒魔法を纏わせ、黒騎士と対峙した。彼女の攻撃は鎧を変形させた巨大な腕によるものであり、触手のように振るわれたが、ウサトはそれを弾き返しながら接近した。通常ならば攻撃を反射するはずの黒騎士が、なぜかウサトの拳には対応できずにいた。
鈴音はその様子を見ながら、ウサトの治癒魔法が黒騎士の能力を無効化しているのではないかと推測した。治癒魔法が甲冑の傷を瞬時に回復させることで、攻撃を反射する条件を成立させないのではないかと考えたのだった。
決着と黒騎士の拘束
黒騎士は追い詰められ、剣を黒い鎧で包み込み、巨大な刃と化した。それを危険視したウサトは、決着をつけるべく治癒魔法を込めた拳を強化し、全速力で黒騎士へと突進した。そして、黒騎士の腹部へ渾身の一撃を叩き込み、意識を奪った。
ウサトはすぐさま団服を使って黒騎士を縛り上げ、「治癒パンチ」の勝利を確信した。彼の攻撃は相手を傷つけるのではなく、動けなくするための手段であり、黒騎士を拘束したことで戦況を大きく覆したのだった。
戦局の変化と勇者の復活
ウサトは黒騎士の拘束を終えると、負傷した騎士たちの治療を開始した。その間に、戦場では魔王軍の退却が始まっていた。勇者が回復し、黒騎士を捕らえたことで、魔王軍の士気が大きく低下したのである。
カズキも治療を受け、再び立ち上がると、戦いの続く前線へと向かうことを決意した。鈴音とカズキは戦場を見据え、今度こそ不甲斐ない姿を見せまいと、決意を新たにした。
ローズの登場と戦場からの撤退
戦場の余波が続く中、ウサトは突然、背後から団服の襟を掴まれ、制止された。そこにいたのは、彼の師であり、救命団団長であるローズであった。
ローズは状況を確認すると、ウサトに後衛へ戻るよう指示した。勇者の復活と魔王軍の動揺を考えれば、戦況はすでに決しており、彼らが前線で動く必要はないと判断したのだった。ウサトは彼女の判断に従い、負傷者の治療を続けるべく撤退を決めた。
戦いの終焉と新たな決意
魔王軍は撤退し、戦いは終結した。勇者たちが倒した蛇の魔物が戦場の鍵となり、それが討伐されたことで、王国軍が決定的な勝利を収めた。
ウサトは戦場での出来事を振り返りながら、これまでの経験を思い返していた。異世界に召喚され、過酷な訓練を受け、数々の試練を乗り越えてきた彼は、ついに自らの役割を果たしたのだ。
ローズは戦いの功績を認め、ウサトを労った。その言葉に、彼はこれまでの緊張が解け、安堵とともに涙を流した。そして、そのまま意識を失い、ローズに抱えられながら戦場を後にしたのだった。
第三話 新たな始まり!! の巻
魔王軍との戦争の余波
魔王軍との戦争は勝利に終わったが、被害は決して小さくはなかった。それでも生存者が多かったことに救命団の努力が報われたと感じられた。戦後の処理として、負傷者の救助や武具の回収などが行われた。ウサトは三日間昏睡し、目を覚ますとトングに文句を言われたが、救命団の仲間が無事だったことに安堵した。
戦場での功績と褒章
翌日、カズキと犬上が王から勲章を授与された。ウサトもローズと共に壇上に呼ばれ、騎士たちから歓声を浴びた。戦争での貢献として、敵幹部の捕獲と騎士たちの救助が評価されたのだ。驚きつつも、お辞儀を繰り返していたウサトは、ローズにげんこつを食らいながら、王から褒章を受け取った。
日常への回帰とブルリンとの交流
戦争の混乱から一週間後、ウサトは元の生活へと戻った。ブルリンの小屋で戦争について話していると、ウルルが訪れ、体調を気遣ってくれた。彼女との会話の中で、街の様子に不穏な雰囲気があることが示唆されたが、詳しい説明を受ける前に彼女は立ち去った。
城への訪問と騎士たちの感謝
王の呼び出しを受け、ウサトはブルリンを連れて城へ向かった。城門ではアルクと騎士たちが待っており、彼らから深い感謝を伝えられた。彼らの命が救われたのはウサトとローズのおかげだったのだ。困惑しつつも、ウサトはお互い様だと述べ、その場を収めた。
黒騎士の尋問と異様な要求
王とシグルスから、ウサトが捕らえた黒騎士が尋問に容易に応じたことを知らされた。彼は魔王軍に忠誠を誓っておらず、貴重な情報を提供していた。しかし、彼には一つの条件があった。それは、ウサトと直接会うことだった。ウサトは困惑しつつも、黒騎士との対面を承諾する。
黒騎士との再会とその異常性
地下牢で対面した黒騎士は、重傷を負いながらも治療を拒んでいた。ウサトは彼を治療するために檻の中へ入ると、黒騎士は初めて「痛み」という感覚を楽しんでいるように見えた。治癒魔法を施す中で、黒騎士は涙を流し、ウサトの手に触れたまま離れようとしなかった。その感情の変化にウサトは驚きを覚えた。
獣人の少女との遭遇
城を後にしたウサトは、街の入り口で狐の獣人の少女アマコを見つけた。彼女はウサトに予知の力で犬上とカズキの死を防がせた張本人だった。彼女の目的は、病に伏せる母を治してもらうことだった。対価として未来を変えたウサトに協力を求めたのだ。
獣人の国への懸念と王への相談
ウサトはアマコの話を聞き、王へ掛け合うことを決意する。しかし、ローズによるとアマコは「時詠みの姫」という重要な立場にある可能性があり、獣人の国との関係が悪化する懸念があった。王への謁見はすぐには叶わないため、その間にウサトは訓練を受けることとなった。
街中の歓迎と新たな試練
ウサトはアマコを送りがてら街へ向かった。彼女から「ウサトと犬上は皆に囲まれる」と予告されると、街の人々が歓声を上げながら集まってきた。英雄として称えられることに困惑しつつも、ウサトは新たな問題と向き合う覚悟を決めるのだった。
第四話 再来!! 繰り返される地獄!! の巻
訓練場での対話と鍛錬
訓練場にて、ウサトはローズと共に準備運動を行っていた。ローズは治癒魔法に関して特に指導することはないとし、ウサトの成長を確認しつつも「及第点ギリギリ」と評価する。何をすればいいのか問うウサトに対し、ローズは腕を回しながら準備運動を開始し、突如「お前を殴る」と宣言した。冗談ではないと悟ったウサトは逃げようとするも、すぐに襟を掴まれ阻まれる。ローズはウサトが治癒魔法に頼りすぎていることを指摘し、回避の重要性を説いた。
実践訓練とローズの拳
ローズの圧倒的な攻撃を受けながら、ウサトは回避の重要性を身をもって学ぶ。最初の一撃で訓練場の端まで殴り飛ばされ、体を捻って着地するも、その直後に強烈な衝撃を受ける。何度も拳を受け続けるうちに、ウサトは耐久力の向上を実感する。数日が経過すると、次第に攻撃に耐える自信がつき、ついには「ミサイルでも受け止められるのでは」と錯覚するほどの耐久力を得た。だが、その過程でローズの拳の速度も上がり、回避の難易度も増していった。
牢獄での再会と王国の決断
訓練の合間にウサトは城を訪れ、檻に収監された黒騎士の様子を見に行った。彼女は処遇が未定のまま大人しくしていたが、王国では危険人物として処刑を提案する意見もあった。ウサトはその案に否定的であり、何かできることがないか考えた。一方で、王国は他国との連携を視野に入れ、魔王軍との戦いのための書状を送る準備を進めていた。ウサトはその書状を届ける役目を担う可能性があることを知らされる。
ローズによる強制的な転機
ある日、ローズは牢から黒騎士を連れ出し、救命団の訓練場へと連れてきた。彼女は魔力を封じる首輪をつけられ、抵抗する余地を奪われたままローズの鍛錬を受けることとなる。ウサトは突然の展開に驚くも、ローズの「鍛えれば使える」という判断に異議を唱えることはできなかった。黒騎士は戸惑いながらも訓練を開始し、その苛烈さに驚愕する。彼女は魔族としての自信を持っていたが、救命団の訓練はその常識を覆すほど過酷なものであった。
訓練の日々とウサトの回避成功
黒騎士は過酷な訓練を日記に記録しながら耐え続けるが、次第に自分の限界を知ることとなる。一方、ウサトはついにローズの拳を初めて回避することに成功し、大喜びする。しかし、ローズはすぐに回し蹴りを放ち、ウサトを吹き飛ばした。黒騎士はその光景を見て、ウサトが人間とは思えない強さを持つことを再認識する。
黒騎士の新たな生活と成長
黒騎士はウサトと共に訓練を続けるうちに、自らの体力不足を痛感しながらも成長を実感する。ウサトに対抗心を燃やし、彼を追い抜こうとするが、彼の圧倒的な体力と持久力の前に敗北を認めるしかなかった。ローズからの指導は容赦なく続き、黒騎士は次第に救命団の一員としての自覚を持ち始める。
ウサトの新たな役目と旅の準備
王国の方針が決まり、ウサトは王から書状を渡す役目を任されることが決定した。これにより、獣人の国への旅が正式に始まることとなる。ウサトはその前に地図を確認し、道中の危険地帯について調べる必要があると考えた。一方で、黒騎士は救命団の一員として生きる道を選びつつあり、彼女の意識も徐々に変化し始めていた。ウサトは彼女が順応していく様子を見守りながら、次なる試練へと歩みを進めるのであった。
第五話 ウサト、模索する!! の巻
城への訪問と歓迎
ウサトは狐の獣人アマコを連れ、早朝の城を訪れた。彼は守衛に挨拶し、メイドに迎えられながら広間へ案内された。広間には王やセルジオ、騎士たち、さらにはカズキと犬上先輩の姿があった。王はアマコに穏やかな視線を向けたが、彼女は緊張しつつも小さく頷いた。集まった理由は、他国への協力を要請する書状を再び送ることにあった。魔王軍との戦いが以前よりも激化し、勇者たちも危険に晒されていたため、国として再度の連携を模索することとなった。
重要な使命の決定
王はカズキ、スズネ、そしてウサトに書状を届ける役割を任せると告げた。ウサトは驚きつつも受け入れざるを得なかった。アマコも彼の実力に感心しながら事態を見守った。王はさらにウサトに特別な書状を託し、その送り先は水の国ミアラークであると伝えた。獣人の国へ向かうための足掛かりとなるこの地への派遣は、ウサトの新たな試練となった。
書状の詳細と旅の計画
広間を出たウサトとアマコは、王国の学者アルフィの案内で書状を届ける国について説明を受けた。リングル王国から魔導都市ルクヴィスへ向かい、そこを拠点に三つの国へ書状を届ける計画であった。その一つがミアラークであり、もう一つは祈りの国サマリアールであった。サマリアールは亜人に対する偏見が強く、アマコの同行が問題となる可能性が指摘された。ウサトは慎重に対応する必要があると認識しつつも、使命の重大さを改めて実感した。
旅の同行者の選定
旅には少人数が適しており、ウサトには一人か二人の騎士が同行することとなった。彼はそのうちの一人として、守衛のアルクを推薦した。アルクは戦闘能力が高く、冷静な判断力を持つことから、最適な同行者とされた。こうして旅の準備が進み、ウサトたちは出発に向けて調整を始めることとなった。
治癒魔法の研究
旅立ちまでの期間、ウサトは治癒魔法の理解を深めるため、診療所のオルガを訪ねた。オルガの治癒魔法はウサトのそれよりも濃い緑色をしており、病を治す力を持っていた。ウサトは自身の魔法の濃度を上げることで同様の効果を得られるのではないかと考え、試行を重ねた。しかし、魔力を過剰に注ぎ込んだ結果、手が破裂するような痛みを伴い、治癒魔法の限界を知ることとなった。
旅の準備と訓練の継続
ウサトは訓練を続けながら、治癒魔法の濃度を高める試みを継続した。一方で、ローズはフェルムを厳しい訓練へと送り出し、新たな戦力の育成を図っていた。ウサトは旅に向けた最終調整を行うと同時に、治癒魔法の更なる探求を続けることを決意した。
アルクの同行決定
ウサトが旅の準備を進める中、アルクが正式に同行者として決定された。城門の警備を担っていた彼は、その責務を同僚に託し、ウサトと共に旅に出ることを誇らしげに語った。スズネもまた自らの使命に向けて動き出し、それぞれの役割が確定していった。
出発までの最後の調整
旅立ちの日が迫る中、ウサトは引き続き治癒魔法の訓練を行いながら、旅に向けた準備を整えた。アルクの同行が決まったことで、ウサトの旅はより安全なものとなった。旅立ちの日までに、治癒魔法の新たな可能性を見出し、自身の成長を促すことが求められた。
第六話 旅立ち!! の巻
森からの帰還とフェルムの変化
ローズとフェルムが森から戻った。約十日間の滞在だったが、フェルムはこの世のすべてに疲れたような表情を浮かべ、呆然と「裏切られた」と呟いていた。その様子から、彼女もまたウサトと同じ経験をしたようである。しかし、彼女の精神は以前よりも逞しくなったようにも感じられた。
王の発表とアルクの同行
ローズたちが不在の間にいくつかの出来事が起こった。まず、王が各国へ書状を送ることを公表した。これは魔王軍との戦いの際と同じ流れであり、特に目新しいことではなかった。また、アルクがウサトの旅に同行することを申し出た。人員を最小限に抑えたいというウサトの要望は伝えたが、最終的な人数は不明のままであった。
治癒魔法の訓練と停滞
ウサトはローズたちが戻るまでの間、治癒魔法の訓練に励んでいた。しかし、思うような成果は得られず、魔力を安定して保持することの難しさに直面した。集中力を維持できず、魔力が霧散してしまうことが課題であった。訓練場の岩に座り、ひたすら魔力を練るも、目立った進歩はなかった。
ローズの評価と新たな可能性
そんな中、訓練を見ていたローズが驚きの表情を浮かべ、ウサトの手を掴み上げた。ウサトは無意識のうちに魔力の上乗せを行っていたらしい。それは治癒魔法の特性の一つであり、魔力の濃度が増すほど治癒の力は強くなり、自己回復能力は弱まるというものだった。ローズは「気付いたのは予想外」としつつも、正しく扱えば戦力として活用できると評価した。
旅の準備と書状の任務
旅の準備が進む中、ローズはウサトに書状の任が明日に迫っていることを伝えた。見送りを避けるため、早朝に城門の前で待つよう指示された。荷物は最低限にし、アマコも同行させるようにと言われた。ローズからの最後の助言は「治癒魔法を見下す者は遠慮なくぶっ飛ばせ」という過激なものだったが、ウサトはそれをやんわりと否定した。
フェルムの苛立ちと嫉妬
訓練場を後にしようとしたウサトは、木陰に隠れていたフェルムを見つけた。彼女は街に行くことができず、散歩をしていたという。しかし、ウサトの旅立ちを知ると苛立ちを露わにし、「お前だけがこの地獄から抜け出すなんてズルい」と怒りをぶつけた。そして、ウサトの足を蹴った後、彼女は走り去ってしまった。
出発の日とアマコの決意
旅立ちの朝、ウサトは果物屋の前でアマコを待っていた。店の奥から出てきた女性は、アマコを抱きしめ、別れを惜しんでいた。そして、ウサトに深く頭を下げ、「この子をお願いします」と無言のメッセージを送った。アマコは「またここに戻れるか分からない」と不安を抱いていたが、ウサトは彼女を支えることを決意した。
勇者一行との合流
門の前で待機していると、馬車に乗った勇者の一行が到着した。馬車にはカズキや犬上先輩、ウェルシーが乗っていた。ウサトは彼らと再会し、ルクヴィスへの旅が始まった。ウェルシーは書状の管理を担当し、ルクヴィスで最初の手渡しを行う予定だった。
ルクヴィスへの道中とアルクの過去
旅の途中、焚き火を囲んでウサトとアルクがルクヴィスについて語り合った。アルクはルクヴィスの亜人差別の実態を語り、かつてそこにいた自分の経験を話した。ルクヴィスは魔法を学ぶ最良の場所であるが、一部の者にとっては最悪の環境でもあった。ウサトは亜人に対する特別な感情を持っておらず、その考え方にアルクは笑いながら感心していた。
アマコの願いと旧友への再会
眠れずに外へ出てきたアマコは、ウサトに「ルクヴィスで知り合いに会いたい」と告げた。彼女を世話してくれた亜人がいるらしい。ウサトはそれに同行することを約束し、アルクも了承した。安心したアマコはそのまま眠りについた。ウサトは彼女の隣で静かに夜を過ごし、旅の続きへと備えた。
目覚めと旅の再開
ウサトは微睡みの中、誰かに名を呼ばれた。目を開けると、膝枕をしていたのは犬上スズネであった。彼女の思惑が見え見えであったため、ウサトは淡々と応じた。周囲を見ると、馬車内の仲間たちはすでに目を覚ましていた。彼を運んだのはカズキであり、ウサトは信頼できる仲間と共にいる安心感を改めて実感した。
犬上スズネの不満
スズネは膝枕に対するリアクションの薄さに不満を漏らしたが、ウサトは彼女の意図が明白であることを理由に流した。カズキも同調し、ウサトが素直でないことを指摘した。さらにウェルシーまで「ウサトは普通ではない」と述べ、総スカンを食らったウサトは不貞腐れた様子で席に座り直した。
魔力の訓練とウェルシーの指摘
ウサトはローズに指示された魔力の濃度操作の訓練を始めた。その様子を見たウェルシーは呆れつつ、これは初心者が行うべき訓練ではないと指摘した。魔力の暴発による負傷の危険性を強調したが、ウサトは慣れているため特に気にする様子はなかった。スズネはこの訓練に興味を示したが、ウサトは彼女の性格上、危険な行為は避けるべきだと判断し、ウェルシーと共に制止した。
ルクヴィスへの到着予定
ウサトはルクヴィスへの到着時間を確認し、日が真上に昇る頃に着くと推測した。学問と魔法の街、ルクヴィスには亜人差別の問題や系統魔法に関する課題があるが、ウサトにとって最も気になるのは「ルクヴィスの治癒魔法使い」の存在であった。
アーミラの失態と魔王の裁定
アーミラ・ベルグレットはリングル王国への侵攻で大敗を喫し、多くの兵を失った。その責任を痛感し、自刃の覚悟を述べたが、魔王は彼女を貴重な戦力と評し、処刑を却下した。代わりに、人間が予想以上に抵抗を見せたことを「面白い」と述べた。
勇者という存在
魔王は過去の戦いを振り返り、かつて一人の勇者によって敗北を喫したことを語った。その勇者は国や人々のためではなく、ただ己の力のみで戦い、魔王を斬り伏せた存在だった。人間は常に強者を恐れ、排除しようとするが、それを利用し勇者を裏切らせる策略は今回のリングル王国には通用しないと魔王は考えていた。
アーミラの降格と新たな道
魔王はアーミラを軍団長から降格させたが、その意図は彼女の適性を見極めた上での決定であった。アーミラは指揮官ではなく、戦場を駆ける戦士としてのほうが相応しいとし、兵士として再び武勲を上げるよう命じた。その言葉にアーミラは歓喜し、軍団長の肩書を捨て、ただの兵として魔王に忠誠を誓うことを決意した。彼女はもはや私怨ではなく、ただ魔王のために剣を振るう存在となる道を選んだ。
第七話 到着! 魔導学園ルクヴィス!! の巻
ルクヴィスへの到着
リングル王国を出発してから一週間、アマコの予知のおかげで大きな問題もなく、ウサトたちは魔導都市ルクヴィスに到着した。モンスターに襲われることはあったが、遭遇率は著しく低く、ブルリンの存在とアマコの予知魔法が役立ったことは明白であった。馬車の窓から覗く門は、黒を基調とし、魔法陣の刻印が施された装飾が特徴的であった。ウェルシーと護衛が門番と交渉し、通行の許可を得るのを待つ間、ウサトは犬上スズネの行動に注意を払うよう警告した。
都市の風景と第一印象
ルクヴィスの門が開くと、白く清潔な建造物が立ち並び、学術都市としての雰囲気が漂っていた。街の中央には大通りが広がり、その両側には店が軒を連ねていた。しかし、それらの商いをしているのはほとんどがウサトと同じ年頃の学生であり、大人の姿は少なかった。この都市の教育機関は大学のような自由な学びの場であることが伺えた。馬車を降りると、黒いローブを着た学生たちからの視線を感じた。場違いな白い団服を着たウサトは特に目立っていた。
謎の少年との邂逅
街を歩く中、ウサトは煤で汚れたローブを着た少年と目が合った。彼の顔色は悪く、周囲の活気とは異なる雰囲気を醸し出していた。ウサトが見つめると、少年は怯えたようにその場を去った。カズキに自分の目つきが悪いかを確認すると、「凛々しくなった」と返され、ウサトは少し満足した様子であった。
学園への道とスズネの失踪
目的地である魔導学園ルクヴィスへ向かう道中、学生たちが商売をしている様子を観察した。彼らは授業外の時間に働くことで生活費を稼いでおり、商人の指導のもとで学びながら仕事をしているらしい。ウサトはこの仕組みを自分の世界のアルバイトに例え、興味を示した。しかし、突如としてスズネの姿が消えたことに気づき、カズキとウェルシーと共に彼女を探し始めた。
スズネの暴走と獣人との遭遇
スズネは市場で売られていた防具に興奮し、子供のようにはしゃいでいた。その姿を目撃したウサトはため息をつきながら近づいたが、その途中でローブを纏った獣人の少女と衝突してしまった。彼女はウサトの匂いを嗅ぎ取り、アマコの知り合いであることに気づいたようだった。しかし、誤解からウサトを敵視し、彼の腕を掴んで引き寄せた。
獣人との戦闘と誤解
獣人の少女はウサトを奴隷商や盗賊と勘違いし、拳を放った。その一撃は手甲から刃を展開する仕組みになっており、ウサトの手を切り裂いた。しかし、治癒魔法によって即座に回復したウサトを見て、少女は驚愕した。彼女は「人間じゃないのか」と疑いを抱いたが、ウサトは必死に誤解を解こうとした。周囲の注目を浴びることを避けるため、少女はウサトの顔を覚えたと言い残し、その場を去った。
学園への案内と新たな出会い
再びスズネを連れ戻したウサトたちは、学園へ向かった。学園では、リングル王国からの使者を迎える案内人としてハルファという青年が現れた。彼は中性的な外見で、魔力を視認できる「魔視」の持ち主であった。ハルファはウサトが「異端の治癒魔法使い」であることを見抜き、その力に関心を示した。
学園長との対面
ウサトたちは学園長アイラ・グラディスと対面した。彼女は若く、温和な雰囲気を持っていたが、ウサトたちを鋭く観察していた。ウェルシーが書状を渡し、大陸の危機について説明すると、グラディスは慎重な判断を求め、援助の可能性について検討することを約束した。また、決定が下るまでの間、ウサトたちに学園の授業を見学することを提案した。スズネはこの提案に即座に食いつき、ウサトとカズキは苦笑しながら彼女を制止した。
宿の手配と新たな局面
グラディスの指示で、ハルファがウサトたちの宿を手配することになった。学園内の様子を見学しながら案内を受ける中、ウサトはこの地での生活や、人間と亜人の関係について思いを巡らせた。学園の生徒たちは活気に溢れ、自由に魔法を研究していたが、その裏に何らかの問題が潜んでいることを感じ取った。スズネの突拍子もない言動に振り回されつつも、ウサトはこれからの展開に備えることとなった。
宿の手配と仲間の安堵
ハルファが案内した宿は学園のすぐそばにあった。グラディスの配慮により、騎士たちのための部屋も用意されていた。長らく警護を続けてきたアルクたちが安心して休めることに、主人公は安堵する。一方で、ウェルシーは召喚の責任を感じ、未だに罪悪感を抱えていた。主人公は彼女に感謝を伝え、過去を悔いる必要はないと伝えるが、その言葉を素直に受け入れられず、彼女はぎこちなく微笑むにとどまった。
路地裏での違和感
宿を離れた主人公は、偶然にもローブを纏った集団が路地裏へ入るのを目撃する。その中に、ルクヴィス到着時に見かけた少年の姿があった。彼は無表情のまま、魔法で遊ぶ学生たちを眺めていた。苛められているのではないかと懸念したが、表立った異常は見受けられなかった。それでも、少年の煤けたローブが他の綺麗なローブの学生たちと異なることが、主人公の心に引っかかる要因となった。
友人との再会と誤解
門の近くに到着した主人公は、アルクたちと合流する。アルクは宿の場所を把握しており、道案内は不要であると断言し、主人公にアマコとの再会を優先するよう促した。アマコに手を引かれた主人公は、彼女の知人が住む家へ向かうが、そこで待ち受けていたのは敵意を露わにした獣人の少女キリハだった。彼女は主人公を化け物と呼び、攻撃を仕掛けてくる。主人公は誤解を解こうとするが、過去の経験から人間を信用できないキリハは話を聞こうとしなかった。アマコの仲裁によりようやく落ち着きを取り戻し、誤解が解けたキリハは深く謝罪するのだった。
新たな絆の形成
アマコの願いを叶えるため、主人公はキリハや彼女の弟キョウと交流を深める。最初は敵意を剥き出しにしていたキョウも、主人公が偏見を持たず接する姿勢に困惑する。キリハは主人公を警戒しつつも、食事を共にし、次第に打ち解けていった。そんな中、主人公はアマコの滞在先として、キリハたちの家を選ぶことを提案する。キリハは快く受け入れるが、何故か主人公も泊まることを前提として話が進められてしまう。押し切られる形で、主人公はキリハたちの家に宿泊することになった。
獣人としての苦悩
一方、キリハはかつての記憶を振り返る。ルクヴィスに来た当初、彼女は人間と友好関係を築けると信じていた。しかし、現実は厳しく、人々の偏見や孤独に打ちのめされた。彼女は魔法の力を磨くことで、自分の存在価値を示すしかないと考えるようになった。そんな中、遠い国から母を救うためにやってきたアマコと出会う。彼女の決して諦めない姿勢に影響を受けたキリハは、獣人と人間の間に本当に友情が生まれるのか、答えを見つけられずにいた。
異質な朝と訓練の衝撃
翌朝、キリハは異様な光景を目にする。主人公がアマコを背負ったまま片腕で腕立て伏せをしていたのだ。その尋常ならざる動きに、キリハは呆然とする。彼の異質さに改めて驚きつつも、彼の料理を「美味しい」と言われたことを思い出し、複雑な感情を抱いた。彼女はこれまで、人間が獣人の作った料理を素直に受け入れることがなかったため、主人公の存在が自分の中で例外的なものとなりつつあると感じていた。
騎士団からの呼び出し
朝食後、主人公はアマコをキリハたちに預け、騎士団のもとへ向かう。途中、昨日と同じ路地を通りかかると、そこには煤で汚れたローブを纏った少年が倒れていた。彼を抱き起こし、治癒魔法を施そうとするが、周囲の野次馬は「傷はない」と言う。その言葉に従い、少年の頬を拭うと、確かに外傷はなかった。彼は治癒魔法使いだったのだ。この瞬間、主人公はアマコが語った「彼は私を助けられないし、私も彼を助けられない」という言葉の意味を理解するのだった。
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