小説「死霊魔術の容疑者」1人の女性の人生の物語 感想・ネタバレ

小説「死霊魔術の容疑者」1人の女性の人生の物語 感想・ネタバレ

どんな本?

『死霊魔術の容疑者』は、壮大な物語と魅力的なキャラクターが織りなすファンタジック・サスペンスである。この物語は、少女ルナが主人公で、彼女の波乱に満ちた人生を描いている。

読んだ本のタイトル

死霊魔術の容疑者
著者:駄犬 氏
イラスト:遠田志帆  氏

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あらすじ・内容

少女は問う、命の価値を。
少年は護る、誇りと恋を。
衝撃と感動のファンタジック・サスペンス、誕生。


「永遠の命はほしい?」

巨大な版図を誇るラーマ国。
しかし、一代で大国を築き上げた「武王」が病を得たことで各地で反乱が勃発し、王国に滅亡の危機が訪れる。
だが突如、アンデッドの軍団が反乱軍を襲い次々と鎮圧。禁忌とされる死霊魔術を一体誰が使ったのか。
謎の死霊魔術師の行方を追う王国の騎士・コンラートは、ある村で怪しげな屋敷に出入りする一人の少女・ルナに出会う。
赤い瞳、白い肌、金色の髪――少女は一体何者なのか? 
屋敷の主は死霊魔術師なのか? 

デビュー作が驚異的売上を記録した最注目の新人作家が贈る、読む者に命の価値を問う珠玉のファンタジック・サスペンス。

死霊魔術の容疑者

感想

容疑者というタイトルだから、殺人事件などのサスペンス物かなと思ったら、少女ルナの波乱に満ちた人生を描いた物語だった。
彼女は人買いに買われた後、彼女は自分の価値を見つけるため、懸命に努力していた。
その結果、魔術師カーンの弟子となり。
彼の屋敷で厳しい修行を重ね、スケルトンを操るなどの技術を学んだ。

修行の中で、ルナは外の世界を知り、ラトやルシアナといった人物たちと出会い。
彼らとの交流は、ルナにとって新たな発見であり、彼女の成長を促すきっかけになった。この過程で、ルナは自分の存在意義について考えるようになった。

魔術師カーンが不死の王を目指していたことが明らかになった時、物語は大きな転機を迎えた。
ラトたちはカーンを討ち、ルナを救うために戦っがルナは不死の王となってしまった。

その後、ルナは不死の王としての力を持ちながらラトの専属の従者となったが、ラトから妃になって欲しいと言われ。
彼の立場、国の混乱を厭い彼の前から失踪する。
その後、魔術師カーンの師匠ローガンの弟子となって修行を続けた。彼女は血の渇きを克服するために孤独な戦いを続け、最終的にそれを成し遂げた後に彼女はかつて世話になった人達に会いに行く。
ルナの姿は全く変わっておらず、会う人は皆、年老いていた。
そんな彼女を皆は受け入れ、彼女は孤児院の院長として、元王妃として皆を見守りながら生きて行くと非常に感動的な物語であった。

本作は、人間の価値とは何か、命の本質とは何かを考えさせる内容であった。
ルナの心の強さと優しさが印象に残り、彼女が見せた人間性の強さに感銘を受けた。
結末に至るまで、物語に引き込まれ、考えさせられる内容であった。
ルナの旅路を通じて、多くの人々が彼女の成長を見守り、支え合い。
その温かさが心に残り、読後感の良い作品であった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

プロローグ

ある大きな部屋の中央に台があり、周囲には大勢の大人たちが集まっていた。ひとりの男が子供を連れて台に上げ、大人たちは無遠慮な視線を向けていた。男は大人たちの反応が悪いと不機嫌になり、次の子供に愛想よくするよう強要した。後ろで見ていた少女は自分も同じようにされるのかと思い、恐怖を感じた。しかし、少女の番になると男は余裕を見せ、彼女に立っているだけで良いと言った。台に立った少女は異様な観察の視線にさらされ、周囲の大人たちは数字を叫び始めた。少女はそれが何を意味するのかわからなかったが、次第に大人たちは彼女を惜しむような目で見ていた。男は「百で落札だ」と満足げに告げ、少女を台から下ろした。

その後、少女は綺麗な部屋に連れて行かれた。黒髪の男と赤髪の女が現れ、男は少女の価値を「金貨百枚」と称し、笑みを浮かべた。男は自分の価値を問われると「金貨5枚」と答えたが、満足しているようだった。少女は自分の価値が高いと良いことがあるのか尋ね、男は「価値が高ければ大切にされる」と答えた。赤髪の女は少女に「他人に付けられた価値より自分の価値を見いだすことが大切」と教えた。少女はその言葉を信じ、自分の価値を高めようと決意した。この出来事が、少女がはっきりと覚えている最初の記憶である。

1

ルナは、白いフードで顔を覆い、ゆっくりと街を歩いていた。彼女の顔は特に印象に残らないと評されていたが、それは護符によるものであった。ある日、ルナはラーマ国の騎士団に囲まれた。騎士コンラートは、彼女の師匠について話を聞くために詰め所へ連れて行った。ルナは協力的に詰め所へ向かい、自らの生い立ちや師匠について語った。

ルナはアスラの血を引く者であり、そのために人買いの元で貴重な存在として扱われていた。彼女は読み書きを教えられ、後に師匠カーンに買われた。カーンは魔導士であり、彼の屋敷での生活は掃除から始まる大変なものであった。ルナは明るくその状況を語った。コンラートはカーンが高位の魔導士であることを疑い、彼の実力について質問した。ルナは師匠が死霊魔術を研究していることを明かし、その秘密を守るよう頼んだ。彼女はスケルトンを使用人として使っていると話し、その特殊な生活を明かした。

コンラートはルナからさらにカーンの情報を得ようとし、ルナは彼に自身と師匠のことを語り続けた。彼女の経験や生い立ちから、彼女の感覚は世間の常識とは異なっていたが、それは彼女が育った環境によるものであった。

2

ルナは人買いのメイソンのもとで育てられた。彼女は人さらいにさらわれた後、メイソンのもとに引き取られたが、両親のことは覚えていなかった。メイソンとその妻モリーは人買いをしており、子供たちに読み書きやマナーを教えてから売りに出していた。彼らの商売は評判が良く、子供たちの扱いも他の人買いより良かったとルナは語った。

ルナはアスラの民であり、その特別な価値から高値で売られることが予定されていた。モリーは厳しく教育し、子供たちにプレッシャーをかけたが、ルナはそのおかげで多くのことを身につけた。ある日、陰気な魔導士がルナに興味を持ち、彼女を見に来た。その魔導士が彼女の師匠カーンであった。カーンはルナがアスラの民であることに興味を持ち、提示された高額な金額を即決で支払った。

ルナはその出来事に驚いたが、メイソンは喜び、最後の晩餐をモリーに頼んで作ってもらった。モリーはルナに対し、「いつも笑って、言われたことはすぐにやるように」と言い聞かせた。メイソンとモリーは悪い人ではなく、ルナは彼らのもとで育てられて幸運だったと考えていたが、師匠カーンのもとでの生活がこれから始まることを心配していた。

episode.1

幼いルナにとって、その屋敷は非常に大きく、威圧感があった。彼女は売られてこの屋敷に来たが、庭で楽しそうに掃除をする子供たちを見て安心した。しかし、メイソンの妻モリーが現れると、子供たちは怯え、掃除のスピードを上げた。モリーは、子供たちに厳しく接し、教育を徹底させることで、売り物としての価値を高めることを重視していた。

ルナは初日から壺磨きを任されたが、モリーの期待に応えられなかった。モリーは、与えられた仕事に自分の意思を示すようにルナに教え、彼女に価値を見いだすよう指導した。この指導を受けてルナは、自分の価値を高めることを目標とし、強い意志を持って努力を続けた。

ルナは他の子供たちよりも一生懸命に学び、働き、マナーを身に付けたことで、周囲から憧れられる存在になった。彼女の価値は上がり続け、金貨五百枚で買われることになった。ルナは、モリーの教育を受け、自らの価値を大きく高めることに成功したのである。

3

ルナは、師匠に買われた後、王都に移動した。道中、彼女は師匠とほとんど会話を交わさなかったが、師匠が彼女を魔法使いの弟子として育てるつもりであると聞かされた。ルナは、自分の価値を証明しようと奮闘し、師匠を「師匠」と呼ぶことに決めた。

師匠の屋敷は陰気で荒れ果てていたが、ルナは掃除を申し出た。彼女はアンデッドたちを利用して屋敷の掃除を進め、1か月かけて屋敷を綺麗にした。師匠も彼女の働きを認め、ルナは師匠に対する信頼を得た。

その後、ルナは魔法使いの弟子としての修行を始めた。古代文字を学び、魔導書を読むことで、徐々に魔法を唱えることができるようになった。ルナは、魔法の修行と家事を両立しながら、師匠の期待に応えるために努力を続けた。

episode.2

ルナは毎朝、日が昇ると同時に起きて朝食の準備をしていた。スケルトンに水を汲ませ、自分は庭で育てたハーブや野菜を摘み取り、魔法で火を起こして料理を整えた。ルナが庭での栽培を始めたことで、庭は豊かになっていた。朝食が整った後、ルナはカーンを起こしに行き、彼をダイニングに連れてきて朝食を共にした。

ルナとカーンの会話は朝食と夕食の時間だけで、ルナは魔法の進捗について一方的に話し、カーンはそれを聞いてアドバイスや新たな課題を与えた。その他の時間は、ルナが掃除や買い物などに追われ、カーンは自室に籠っていた。

カーンはルナが来てから生活が劇的に改善されたことに気づいたが、それが自分の魔道にとって良いことかどうか悩んでいた。しかし、ルナと過ごす日々が悪いものとは思えなかった。ルナの影響で、カーンは庭で育てられた野菜を食べるようになり、徐々にその生活に慣れていった。

ルナは日々の生活に役立つ魔法を中心に学び、スケルトンを使役することにも積極的だった。彼女の才能を見たカーンは、ルナの努力を認め、ルナは褒められたことでさらに喜び、魔法の勉強を続けていった。

4

ルナは初めて魔法を唱えられるようになるまでに3年かかった。読み書きはできたものの、古代文字はさっぱりだったが、努力の末に師匠カーンから「筋が良い」と褒められた。最初に使えるようになった魔法は種火を起こす程度で、本格的な魔法が使えるようになるにはさらに多くの年月が必要であると知った。

カーンはルナを養子にし、後を継がせるために買った。ルナはアスラの血を引き、多くの魔力を持っていたため、魔法の素養があると考えられていた。魔法の修行の日々は続き、やがてルナはひとりで街に買い物に出かけるようになり、その際には護符を持たされ目立たないようにされた。護符を持つことで人買いに狙われることもなく、また、薬を納品するなどして生活費を稼ぐこともできた。

ルナは薬を作る技術も身につけ、カーンに褒められた。薬草をひとりで取りに行く際にはスケルトンを護衛に連れて行き、危険を避けていた。スケルトンに仕事を教えるのは得意で、アンデッドたちも褒め言葉によって成長した。

ルナの平凡な日常は続き、彼女は家事をしながら薬を作り、カーンから魔法を学んだ。しかし、ある日、護符が効かない人が現れ、ルナに新たな知り合いができた。

5

ルナは、行きつけの薬屋で出会った美しい女性ルシアナと友達になった。ルシアナは祖母の後を継いで薬屋で働き始め、ルナは彼女とのおしゃべりを楽しみにしていた。ルナにとって、ルシアナは初めての街の友人であり、彼女との交流は大きな喜びとなった。ルシアナとの会話で、ルナは大人びた気分を味わった。

ルナは師匠カーンにルシアナのことを話さずにおいた。護符が効かない相手がいると知れば、師匠が強力な魔道具を用意するか、街への買い物を禁止するかもしれないと考えたからである。ルシアナには、カーンが魔法使いであることは伝えたが、死霊魔術を使うことは秘密にした。ルナは、死霊魔術の学びを始め、小さな動物から練習を重ね、徐々に大きな動物も扱えるようになっていった。

ある日、ルナは新たに護符が効かない人に出会った。今度はルナと同じくらいの年の男の子であった。この出会いが、ルナの日常にまた新たな変化をもたらした。

6

ルナは買い物の帰り道で、金髪の少年ラトと黒髪の少年キリアンに出会った。ラトは自信に満ちた態度でルナに声をかけたが、ルナは彼の無礼な言動に反発し、皮肉を交えて応対した。キリアンがラトの手を引いて事態を収めたが、ルナはその場を去った。後日、再び街で出会ったラトは、礼儀正しく名乗り、ルナをお茶に誘った。

ルナは流行の店でラトとお茶を楽しみ、ラトの質問に応じて自分の生い立ちを語った。ラトとキリアンは、アスラの民としてのルナの存在や、彼女の人生に興味を持っていた。ルナは自分の過去を話す中で、死霊魔術のことは秘しておいた。ラトとキリアンはルナの人生に驚きと同情を示し、彼女の話に感銘を受けていた。

7

ルナとラト、キリアンが初めて会話してから数日後、ラトは再びルナと会うためにキリアンを連れて街へ出た。ルナは買い物を終えた後、彼らと合流し、再び茶を飲みに行くこととなった。ラトはルナの自由について話を持ちかけたが、ルナはその提案にあまり関心を示さなかった。ルナは自分が師匠に買われた理由を理解しており、その価値を示すことにやりがいを感じていると語った。

ラトはルナの魔法の師匠について尋ねたが、ルナは普通の魔法を学んでいると答えた。ラトは彼女の師匠がどんな人物か興味を持ち、彼に会いたいと考えたが、ルナはそれを断った。ルナは10年近く師匠と一緒に暮らし、彼を家族のように感じていると述べた。

ラトとキリアンはルナを見送った後、薬屋でルシアナと会話した。ルシアナはラトがルナに興味を持ったきっかけを話し、ルナが死霊魔術を学んでいる可能性について議論した。死霊魔術は禁忌の魔法であり、吸血鬼や不死の王を生み出す恐れがあることから、ルナがその魔法の犠牲になるかもしれないと懸念された。

ルナの師匠であるカーンが、死霊魔術を極めて不死の王を目指しているのではないかという疑いが浮上し、ラトたちは彼がルナを贄にしようとしている可能性を考えた。しかし、ルナの話からすると、儀式はまだ先であると見られた。

8

ラトはルナに頻繁に会いに行くようになり、彼女との時間を楽しむようになった。ルシアナにからかわれるほど、ルナとの時間を求めるようになったラトは、ある日、ルナの買い物の用事をキリアンに任せて彼女を誘い出した。

ラトはルナを様々な場所に連れて行き、王都を一望できる丘の上や、服や装飾品を売っている店を案内した。ルナはその景色や店を楽しんだが、何も買わずにいた。ラトが代わりに支払うと言っても、ルナはお金の大切さを理由に断った。ただし、屋台での食事は喜んで受け入れた。

その後、キリアンがルナの用事を終えて戻ってきたため、ルナはラトにお礼を言い、楽しかったと伝えた。ルナはこの日が今までの人生で一番楽しかったと述べ、ラトもまた同じように感じていたが、彼はその気持ちを口に出すことはなかった。

9

ルナは、ラトと時々会ってお茶を楽しんでいた。彼女にとって、お茶やお菓子は特別なものであり、ラトがそれを提供してくれることが楽しみだった。ある日、ラトはルナにお茶やお菓子を皆が楽しめるようになればいいと言う願望を語った。ラトはそれが難しい理由を説明したが、ルナは世の中の不便さを感じていた。

また、ルナが薬草を取りに行くとき、ラトとキリアンが護衛として同行したことがあった。ラトたちは薬草を摘むのに役立ち、特にラトは魔物を剣で倒すなど、その実力を示した。ルナはラトたちが強いことを知り、彼らとの仲を深めていった。

ラトはルナを自由にしようと何度も提案し、彼女が買われたときの金額を肩代わりするとも言ったが、ルナはそれを断った。しかし、彼の申し出は嬉しかった。ルナはラトを知ることで、普通の男の子についても理解を深め、彼との関係を楽しんでいた。ラトからもらった小さな腕輪を大切にし、ラトが自分を好いていることを感じていたが、身分の違いを理由に将来を考えないようにしていた。

ルナはラトとの出会いに感謝し、魔法使いとしての道を歩んでいくことを決意していた。彼女の師匠であるカーンについては多くを話さなかったが、師匠が滅多に外出しないこと、長期の不在があることなどを語った。最近、師匠はひと月前に長く外出し、戻ってきたときには疲れている様子だったという。ルナはこの話を最後に、ラトとの関係を思い返しながら、魔法使いとしての自分の道を歩んでいくのだった。

episode.3

ルナはラトとキリアンと共に王都近郊の森を歩いていた。この森は魔物が出没する危険な場所とされていたが、ルナは魔法で魔物の気配を探知できるため、余裕を見せていた。彼女の護符は魔物にも効果があり、危険を避けることができると言っていた。

ラトはルナの余裕に不安を感じたが、彼女は冗談めかして魔物に襲われても逃げるだけだと言い、後に冗談であることを明かした。ルナの可憐な振る舞いにラトとキリアンは魅了された。

その後、薬草を集める作業中、ラトたちは魔物に襲われたが、ラトとキリアンは落ち着いて対応し、魔物を撃退した。ルナは彼らの強さに感心し、特にラトが魔物を簡単に倒す様子を目の当たりにした。キリアンもラトを「最強の戦士」と称賛したが、ルナはそれを微笑ましく見守り、ラトを称賛することを促された。

10

コンラートはルナから聞いた情報を整理していた。ルナの日常生活についての話が多かったが、その中には重要な情報も含まれていた。カーンという魔導士は死霊魔術師で、高位の魔法を使える可能性があると考えられた。庭にはグールが埋まっており、屋敷にはグリム・リーパーと呼ばれるスケルトンがいるため、無理に入るのは危険であると判断した。

コンラートはルナに、カーンの命が狙われている可能性があることを伝えた。ラーマ国は反乱軍との戦争状態にあり、劣勢だったが、アンデッドの軍団によって反乱軍が撃退されているという情報があった。カーンがその魔導士である可能性が高く、反乱軍から命を狙われていると説明した。

コンラートはルナにカーンのもとに案内するように頼み、ルナは一度は師匠と相談したいと言ったが、最終的には案内することを承諾した。コンラートはルナに信頼を求め、彼女を助けたいと訴えた。

コンラートは部下たちと共にカーンのもとに向かう準備を整えた。アンデッドに有効な銀製の剣を持ち、万が一の事態に備えていた。コンラートはルナを安心させるため、何があっても守ると約束し、ルナと共にカーンのもとへ向かうことになった。

11

コンラートはルナから聞いた情報を整理していた。ルナの日常生活についての話が多かったが、その中には重要な情報も含まれていた。カーンという魔導士は死霊魔術師で、高位の魔法を使える可能性があると考えられた。庭にはグールが埋まっており、屋敷にはグリム・リーパーと呼ばれるスケルトンがいるため、無理に入るのは危険であると判断した。

コンラートはルナに、カーンの命が狙われている可能性があることを伝えた。ラーマ国は反乱軍との戦争状態にあり、劣勢だったが、アンデッドの軍団によって反乱軍が撃退されているという情報があった。カーンがその魔導士である可能性が高く、反乱軍から命を狙われていると説明した。

コンラートはルナにカーンのもとに案内するように頼み、ルナは一度は師匠と相談したいと言ったが、最終的には案内することを承諾した。コンラートはルナに信頼を求め、彼女を助けたいと訴えた。

コンラートは部下たちと共にカーンのもとに向かう準備を整えた。アンデッドに有効な銀製の剣を持ち、万が一の事態に備えていた。コンラートはルナを安心させるため、何があっても守ると約束し、ルナと共にカーンのもとへ向かうことになった。

12

カーンの地下室にて、ルナが祭壇の上に横たわり、首から血を流していた。ラトたちが訪れると、カーンは無感情に彼らを迎えた。ルナの状態に激昂したラトは、カーンに剣を向けた。カーンは、自身の行動は魔術の儀式であり、誰にも迷惑をかけていないと主張した。

ラトとルシアナ、キリアンはカーンと対峙した。ルシアナは不死の王となったカーンに退くことを提案したが、ラトは戦うことを決意した。戦闘が始まり、カーンの高い戦闘能力に苦戦するも、ラトたちは諦めなかった。

ルシアナが『太陽の鏡』を使い、地下室を強い光で照らすと、カーンの体は崩れ始めた。ラトはカーンの心臓に剣を突き刺し、カーンは倒れた。ルナはラトに揺さぶられ目を覚まし、状況を確認した。ラトはカーンを討ったことを告げ、ルナは混乱しながらもカーンに理由を問いかけた。

この一連の出来事の中で、ラトたちはカーンの魔術を阻止し、ルナを救ったが、その過程で死霊魔術の危険性とカーンの真意が明らかになった。

13

カーンは、瀕死の状態でこれまでの人生を振り返っていた。幼い頃から魔法の才能を持っていた彼は、普通の生活を犠牲にし、魔導士として成長し続けた。師であるローガンを超えるため、カーンは永遠の命を求めて死霊魔術に手を染め、吸血鬼となることでローガンを超えることを目指した。

カーンは、アスラの民の命が不死の王となるために必要であると知り、ルナを贄として選んだ。ルナは幼くして魔法の素養がなかったため、彼女を育ててから贄にする計画を立てた。しかし、ルナがカーンの屋敷に来てから彼の生活は変わり始めた。

ルナは屋敷の掃除やアンデッドの使役を通じてカーンに信頼を寄せ、彼を「師匠」と呼んだ。カーンはルナの努力を認め、彼女に魔法を教えることで師弟関係を築いた。ルナの魔法の成長を見守る中で、カーンは次第に彼女に対する執着を抱くようになった。

ルナが成長し、外出するたびに機嫌が良くなる様子を見て、カーンは彼女に恋人ができたのではないかと疑った。ルナが去ってしまうことを恐れたカーンは、彼女を贄にする計画を捨て、ルナの存在に執着するようになった。彼は、ルナがいない生活を想像できないことに気づき、彼女に対する感情が変化していることを認識した。

14

吸血鬼となったカーンは、自らの行為を後悔しつつ、ルナに対して語った。カーンは魔道を極めるために不死を望み、ルナを不死の王への贄にしようとしていた。しかし、ルナの存在によって孤独が恐怖に変わり、彼女を吸血鬼の眷属にすることを決意したのだという。ルナはそれを聞いて憤り、師匠と人間として生きることを望んでいたと伝えた。

カーンの身体は灰となって崩れ去ったが、彼の言葉に込められた想いをルナは理解していた。彼女はラトとその仲間たちに感謝し、彼らの助力を受け入れることにした。

ルシアナはルナが吸血鬼の中でも不死の王に至っていると指摘し、ラトにとってもその存在は脅威であることを示唆した。しかし、ラトは自らの血を提供することを約束し、ルナを保護する決意を固めた。彼は王となる運命にあるが、ラトの単純でまっすぐな気質がルナにとって救いとなった。

ルナはラトの提案を受け入れ、王宮で新たな生活を始めた。彼女はラトの専属侍女として紹介され、ラトは彼女を守るために果実をたくさん食べることで血を補給しようとした。

しかし、ルナは夜中に喉の渇きを感じ、ラトの血を求めるようになった。ラトはそれを受け入れ、彼女に自らの腕を差し出した。ルナは自分の中の吸血鬼の衝動に恐れを抱きつつも、ラトの信頼に応えることを決意した。彼女はこれからの生活に対する不安と希望を抱きながら、新たな一歩を踏み出した。

15

ルナは、ラトから差し出された腕に戸惑いながらも、その血を吸うことを選んだ。毎日一度、ラトの血を吸うことになったが、ラトは自らの血を提供することに異論はなかった。ルナは自分が化け物になったことを自覚しつつも、ラトの優しさに救われていた。

ラトは、王宮内で第8騎士団を作り、街の治安を守るなどの活動をしていた。ルシアナは、ラトの活動を本気だと認め、彼が街の人々に信頼されていることをルナに伝えた。

やがて、ラーマ国の王が崩御し、ラトは新たな王となった。即位後、ラトはルナを王妃にしたいと申し出たが、ルナは身分や立場の違いから受け入れることができなかった。しかし、ラトは「好きだからだ」と言い、彼の本気の想いを示した。

ある夜、ルナはラトの血をいつも以上に吸い、最後に「これで最後だから」と告げて、王宮を去った。ルシアナとキリアンはルナの脱走を見逃し、彼女が王妃になることに反対していた。ルナは不死の王として新たな人生を歩む決意をしたのだった。

16

ルナはある日、王子としての責務と使命を胸に抱くラトと出会った。ラトは王国を統一することで英雄になりたいと考えていたが、現実に直面して理想を見失っていた。ルナは、世界がひとつになることの重要性を説き、ラトに大きな影響を与えた。彼女は、自分の困難な過去を乗り越えながらも、前向きに生きる姿勢を持っていた。

ルナの言葉はラトにとって新鮮であり、彼の心に強い印象を残した。ラトは、ルナが信じることによって力を得られると考え、彼女を隣に置きたいと思うようになった。彼はルナを妻に迎えたいと考えたが、ルナは自分が吸血鬼であることから、その申し出を受け入れることができなかった。

ルナはラトの血を吸うことで生き延びていたが、最終的に彼のもとを去ることを決意した。彼女はラトに別れを告げ、夜の街へと飛び立った。ラトは彼女が去ることを黙って見送り、彼女の存在が自分の中に刻み込まれていることを感じていた。

17

ルナは不死の王としての力を発揮し、カーンの屋敷に向かった。屋敷に置かれていた素材や触媒を使い、彼女はカーンの霊を呼び出す儀式を行った。ルナは不死の王が血を飲まずに済む方法を尋ねたが、カーンは1時間耐えれば渇きが収まると言い、血の渇きを克服する方法については知らないと答えた。カーンは師であるローガンが解決策を知っている可能性があると示唆した。

ローガンが住むというバヌクートの遺跡に向かう決意を固めたルナは、旅の途中で血の渇きに襲われる可能性に不安を抱きつつも、ラトの血を最後にたっぷり吸ったことで何とか耐えられるだろうと自分に言い聞かせた。

旅の三日目の夜、ルナは森で血の渇きに襲われ、飢餓感に耐えきれず、無意識のうちに人を探そうとした。衝動に駆られて街を目指したが、1時間経つと渇きが収まり、彼女は膝から崩れ落ち、涙を流した。ルナは自分が抱える宿命に苦しみながらも、前に進むしかないと決意を新たにした。

18

ルナは、日が昇ると街道で人影を見つけ、危険を避けるために西へ向かって逃げた。吸血鬼としての血の渇きを癒すために、彼女は魔物の血を探していた。魔物は魔力を持っているため、人間の血の代わりになると考えたのだ。

ルナは霊脈がありそうな場所を選んで進んだが、魔物に出会うことができなかった。ようやく見つけた巨大な亀の魔物をはじめ、他の魔物たちに遭遇したが、彼女の魔力を感じ取った魔物たちは逃げ去っていた。ルナは魔物を追い、亀の魔物を襲ってその血を吸ったが、不味くて吐き出してしまった。次々と他の魔物たちも襲ったが、どの魔物の血も受け付けなかった。

ルナは魔物を手当たり次第に殺し、その血を飲もうとしたが、結局どれも彼女の渇きを癒すことはできなかった。無駄に多くの命を奪った自分を吸血鬼のようだと感じ、屍の山の中で慟哭した。ルナは自分の状況に絶望し、魔物よりも恐ろしい存在として人々に恐れられるだろうと考えた。

19

ルナは、人を襲うことへの恐怖から道なき道を進んでいた。木々を飛び越える身体能力のおかげで移動は容易だったが、血を摂取していない影響で次第に身体の不調を感じるようになった。虚脱感が抜けず、血を求める欲求も自覚するようになり、身体か精神のどちらかが壊れるのではないかと感じた。

森や山の中で懊悩しながら、ルナは人の血を飲むべきかどうか考えた。ラトのように優しく差し出してくれる人はいないと分かっていたが、血を飲めば楽になれるとも思った。しかし、血を求めて人を襲う自分が人ではなくなると恐れた。

それでもルナは西へ向かい、バヌクートに到着した。そこは巨大な廃墟であり、ルナはローガンを探し始めた。ルナはアンデッドを召喚して探そうとしたが、突然現れた小柄な老人がそれを止めた。その老人がローガンであった。

ローガンに不死の王の血の渇きを克服する方法を尋ねると、彼は魔力を回復させる薬を渡し、血を飲む代わりに魔力消費を抑え、あらゆるものから魔力を取り込む方法を学べと助言した。ローガンはルナを弟子にすることを了承したが、条件があると言った。

20

ルナは大魔導士ローガンに弟子入りするために、彼と戦うことを条件として受け入れた。ローガンは不死の王であるルナを試し撃ちとして扱い、全力で戦えることを楽しんでいた。ルナはローガンの教えの下、魔力の調整と制御の修行を続けた。

ルナの修行は数年にわたり、魔力の流れをつかむことや、周囲の魔力を感じ取り取り込むことを学んだ。この過程で、ルナは魔導士として新たな領域に到達し、魔力の消費を抑えることができるようになった。20年をかけて成長したルナは、ようやく血の渇きを抑えられるようになり、ローガンから与えられた課題を徐々に達成していった。

この廃墟での修行はルナにとって孤独であったが、魔法に専念できる環境でもあった。彼女は不死の王としての膨大な魔力を制御し、より高い魔導士としての境地に至るために日々努力を続けた。時間の流れを忘れたルナは、魔法の深淵を探求し続けた。

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ルナは大魔導士ローガンの弟子となり、月に一度彼と戦うことが習慣となっていた。ルナは不死の王として超人的な力を持っていたが、ローガンに勝つことはできなかった。ルナは、修行を通じて魔法の腕を磨き、ローガンとの戦いを通じて戦術を練ったが、経験豊富なローガンには敵わなかった。

ルナは周囲からアンデッド軍団を集め、ローガンを倒すための戦術を工夫した。だが、ローガンは簡単にアンデッドたちを撃退し、ルナをも打ち負かした。ローガンはルナに魔法の技術を惜しみなく教えたが、彼自身も新たな魔法を考案し続けていたため、ルナはその差を埋めることができなかった。

ローガンは年を取らず、30年が過ぎても変わらなかった。ルナがそのことを尋ねると、ローガンは「魔力と同様に命も消耗品であり、無駄を省けば長生きできる」と答えた。ルナは、ローガンが魔法を楽しむために生きていることを理解し、その考え方に感銘を受けた。

22

ラト王は平和と平等を掲げ、理想を実現するために戦い続けていた。彼の腹心であるキリアンも、かつて片目を失うほどの戦いを経て、王と共に理想を追い求めていた。ラト王は40歳を超え、未だにその理想を追い続けていたが、彼の心の中には常にルナの存在があった。

一方、ルナはバヌクートの廃墟で月を見上げていた。彼女はかつてラトと過ごした日々を思い出し、ラトのことを忘れたことはなかった。ルナはラトが王となり、多くの人々と共に幸せに暮らしていることを想像し、彼に会いたいと願っていたが、実際に会うことは避けていた。

月を見上げながら、ルナは幸せな空想を楽しむことにして、ラトとの再会を夢見ながらも、その実現を恐れていたのである。

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ルナは長年の修行の末に、ついに血の渇きから解放された。自然から魔力を集める能力を身につけた彼女は、もはや吸血鬼として血を必要としなくなった。彼女はローガンと共に40年を過ごしたが、ローガンもまたその人生の終わりを迎えつつあった。ルナはローガンから「永遠の生命を欲しがるか」と問われたが、ローガンは人間として最高の生を全うすることに価値を見出していた。

ルナはローガンの庵を訪れる日々を続けていたが、やがてローガンは瞑想中に静かに息を引き取った。ルナはローガンに対する尊敬の念を胸に抱きながら、バヌクートを後にして故郷であるメイソンの屋敷を目指した。

彼女が訪れたメイソンの屋敷は、孤児院として生まれ変わっていた。ルナの旧友であるドロシーが屋敷を管理しており、かつての厳しい教育が彼女の人生に良い影響を与えたことを語った。ルナはその話を聞き、自分もまた多くの人から愛を受けて育ったことを実感した。メイソンの屋敷は、かつての人買いの場から孤児たちの保護施設へと変わり、多くの人々にとっての居場所となっていた。

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ルナは故郷の屋敷に戻り、かつて自分を育てたモリーに再会した。モリーは年老いて寝たきりであったが、ルナの若々しい姿を見ても特に驚くことはなく、むしろ懐かしさと安心感を抱いていた。ルナはモリーに、過去に彼女が自分を心配して剃刀を渡してくれたことを感謝し、またモリーの教えが自分を救ったと話した。

モリーは、自分が娼館から救い出された過去や、メイソンと共に人買いとして働いていたことを語った。彼女は、自分の愛情から子どもたちに教育を施し、彼らが自立できるように努めていたが、商売として子供たちを手放さなければならない辛さも抱えていた。

モリーはルナに、自分を買ってくれて感謝していると言われ、長生きした甲斐があったと喜んだ。そして、永遠の生命を持つことには興味がないと語り、順番に従って子どもたちの後に自分が死ぬのが自然であると考えていた。モリーは、自分の生を全うすることを受け入れ、ルナに見守られながら穏やかな時を過ごした。

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ルナは孤児院での仕事を手伝うことにした。高齢のドロシーたちの助けが必要だったことと、モリーの最期を看取りたいという思いがあったからである。ルナは子供たちに人気があり、彼女自身も教えられる側としての経験を活かして上手に指導した。

孤児院で働きながらも、ルナは魔法の研究を続けていた。モリーの死後、ルナは彼女のように皆に惜しまれるような死に方をしたいと願った。月日が経ち、ラーマ国の情勢は不安定になっていた。反乱が各地で発生し、ラーマ国の基盤が揺らいでいた。

ルナは「王妃」としての役割を果たすため、反乱軍に立ち向かう決意をした。彼女は不死の王として、アンデッドを操り、反乱軍を打ち倒していった。彼女の行動によって、反乱軍は次々と撃退され、ラーマ国は勢いを取り戻した。

ルナはラーマ国の王都に戻り、ルシアナと再会した。ルナはラトに会うことに不安を感じていたが、ルシアナはルナの力に感謝し、反乱を鎮めるための協力を求めた。王都内には反乱を支援する者が潜んでおり、ルナはそれを阻止するために再びカーンの屋敷で生活を始めた。

ルシアナはルナを「悪い死霊魔術師」として噂を流し、王都の敵をおびき寄せる作戦を立てた。ルナは街での活動を続け、ある日、騎士団のコンラートに声をかけられた。彼との出会いが、物語の新たな展開を予感させた。

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ルナはコンラートとその部下たちをカーンの屋敷に案内した。屋敷に入ると、コンラートはルナを捕え、カーンを襲撃したが、彼の斬った相手は幻影であった。ルナは魔法を使ってコンラートと部下たちを圧倒し、コンラートを追い詰めた。

コンラートはルナに自分を吸血鬼にするよう懇願したが、ルナはその願いを拒否した。彼女は人間らしい幸せを求める気持ちを語り、コンラートに対して失望を表した。

その時、キリアンという白髪の騎士が現れ、ルナに敬意を表し、コンラートを見捨てたことに対して落胆した様子を見せた。キリアンはラーマ国王ラトの親しい友人であり、ルナに王宮に行くよう促した。ルナはキリアンに感謝し、王宮へ向かうことを決意した。

エピローグ

ルシアナは王宮の門前でルナを待ち、ルナとともにラトのもとへ向かった。ルナが到着したとき、ラトは玉座に座り、彼女を待っていた。ラトは彼が結婚しなかった理由を語り、ルナに対する愛情を示した。ルナはラトのために血を吸わない約束を守ってきたことを話し、ラトは彼女を称賛した。ラトはルナに自分の血を吸わせることを許し、彼の最期の願いを受け入れた。翌朝、ラトの死が確認され、その首には唇の痕が残っていたという。

last episode

ローラは父親を知らず、母親も失って孤児院に入った。最初は怖かったが、迎え入れた女性の言葉に励まされ、徐々に生活に慣れた。孤児院ではルナ院長の指導の下、掃除や料理、勉強を通じて自信をつけ、「自分に価値を付ける」ことを学んだ。ルナは子供たちを励まし続け、その教えはローラの心に深く刻まれた。ローラは良い夫婦に引き取られ、結婚して子供を育て、幸せな人生を送った。死の間際、ルナが訪れ、「永遠に生きたいか」と問われたローラは、満足した人生を語り、安らかに旅立った。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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