どんな本?
「ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった」は、昼行燈氏によって執筆された日本のライトノベル。
物語の概要
– 主人公は、平安時代から転生した高校生の上野ソラ。
– 現代では詐欺師扱いの陰陽師としてダンジョンで配信を行っているが、同接数はほぼゼロ。
– ある日、ダンジョン内部で登録者500万人超えの人気配信者・大神リカを超危険なイレギュラー魔物から助け。
– 偶然配信に映ったソラの戦闘が圧倒的過ぎて、ネット内で大バズりすることになる。
この作品は、陰陽師のイメージを変えるために奮闘する主人公の成り上がり物語となっている。
占い、式神、呪詛などの陰陽師の技を使い、世界を変える配信者として活躍する姿が描かれている。
読んだ本のタイトル
#ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった 2巻
著者:#昼行燈 氏
イラスト:#福きつね 氏
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あらすじ・内容
今度はソラの配信に美少女冒険者が映ってバズる!?
ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった 2
ダンジョン配信事務所『陰陽』を設立したソラは、早速、自分が魔物を狩り、カツさんがそれを料理するという驚きのコラボ配信をすることに。
「深層の方が、魔物が美味しいらしいので!」
そんな理由で気軽にダンジョン奥底に潜るソラに視聴者も大盛り上がり! すると、運悪く『将軍』の二つ名を持つ美少女冒険者御影アカリと獲物がかち合ってしまって――
コラボ配信、新キャラ登場、新たなイレギュラーと撮れ高満載な最強陰陽師による神回だらけのダンジョン配信、今日も万バズ!
第1章: ダンジョン配信事務所・陰陽
ソラはダンジョン配信事務所「陰陽」を設立し、配信活動を開始した。彼は自身の能力を活かし、魔物を狩り、その映像を配信することで視聴者を楽しませることに成功している。カツとのコラボ配信では、ソラが狩った魔物をカツが料理するという形式を取り、視聴者の反応は上々であった。そんな中、ソラは深層のダンジョンで活動する美少女冒険者、御影アカリと出会う。アカリとの出会いはソラにとって予想外の展開であり、彼女との関係が今後の物語の展開に大きな影響を与えることとなる。
第2章: 安倍晴明/深層に至る者
平安時代、安倍晴明は特別な力を持つ陰陽師として名を馳せていた。彼は権力を追求する一方で、本物の陰陽師になるための修行に励んでいた。現代に戻り、ソラとアカリは深層のダンジョンで戦闘を繰り広げる。ソラは呪層壁を使ってアカリを助け、共にピグデリシャスの肉を手に入れる。この戦闘を通じて、ソラとアカリの絆が深まり、視聴者からの支持も得ることになる。
第3章: 陰陽 × Poover × インゲン豆
ソラとアカリは、大神リカやインゲン豆を持つ女性との配信を通じて、更なる人気を集める。カツの料理配信も順調に進み、ソラとカツのコンビはますます注目される存在となる。リカとのコラボ配信では、お好み焼きを通じて配信者同士の交流が描かれ、ソラの成長が感じられる。また、ソラとアカリの戦闘や料理配信が視聴者に楽しんでもらえるよう工夫されている。
第4章: 最後のページ
ソラは新しい仲間であるアオを視聴者に紹介し、彼の成長を見守る。アオはソラに似た外見をしているが、性格や話し方に違いがあり、視聴者に新鮮な印象を与える。カツがアオの教育を担当し、アオは視聴者にも好かれるキャラクターとして成長していく。また、ソラと仲間たちは配信後の宴を楽しみながら、今後の配信や活動について話し合う。ソラは陰陽師としての役割を再確認し、人々を救い続けることを誓う。
第5章: 御影アカリ
サクヤがアカリを「陰陽」に加入させるための説得を試みる。アカリは家族との関係に悩みながらも、自身の意志でソラたちの仲間になることを決意する。庭園で行われた配信では、アカリとヴァルの模擬戦が視聴者に披露される。アカリの戦闘能力が示され、彼女の成長が描かれる。また、アカリの両親も彼女の自由を尊重する姿勢を見せ、彼女が「陰陽」に加入することが正式に決定する。
第6章: 榊原カツという男
カツが妹との面会や家庭の事情で一時的に不在となる中、ソラとサクヤは「陰陽」の活動を続ける。カツの料理配信が好評を得ている一方で、ソラは妖怪や陰陽師としての過去について考える。彼はかつての妖怪たちとの共存を目指していたが、現代ではその存在が忘れられていることに寂しさを感じる。ソラは自分の使命を再確認し、現代でも陰陽師としての役割を果たすことを決意する。
感想
本書は、ダンジョン配信事務所「陰陽」を設立したソラが、仲間たちと共に冒険しながら配信を行う物語である。
ソラのユニークな配信スタイルと、仲間たちとの関係が描かれており、視聴者を楽しませる内容が詰まっている。
物語は、ソラがダンジョンの奥深くに入り、魔物を狩り、カツがそれを料理するというコラボ配信から始まる。
視聴者はこの新しい試みに大いに盛り上がり、配信は大成功を収める。
その途中で出会う美少女冒険者、御影アカリ(通称:将軍)との出会いが物語に新たな展開をもたらす。
飢餓感で理性を無くしていたアカリは、意図せずソラとカツの配信に参加し、視聴者を爆笑の渦に引き込むキャラクターとなる。
物語の中でソラは、深層からの配信を行いながら、さまざまな魔物と戦い、その過程で自身の能力を発揮する。
彼の戦闘能力の高さと、配信に対する真摯な姿勢が視聴者に伝わり、さらに人気を集めることとなる。
また、グラビトが狸のぬいぐるみに憑依するというユニークな展開もあり、視聴者はその変貌に驚きながらも楽しむ。
ちなみに女性のファン層が増え、キャラクターグッズも販売されるw
ソラと仲間たちの絆も深まり、彼らの協力によって配信はますます成功していく。
特にカツの料理は中高年世代の視聴者に高く評価され、多くのファンを獲得。
カツはダンジョンのモンスターを食材にして料理するという独自のスタイルを確立し、その腕前を披露するたびに視聴者の注目を集める。
御影アカリとの関係も物語の重要な要素であり、彼女との出会いがソラの成長に大きく影響する。
アカリはソラの過去の記憶と関連があり、彼女との絆が物語を一層深いものにしている。
また、アカリがダンジョンの深層に潜んでいた理由や、彼女の戦闘能力も物語の中で明らかになり、その背景が興味深い。
物語のクライマックスでは、ソラと仲間たちがダンジョンの悪意の塊のような強大な敵、ソラの能力を完コピしたドッケンベルガと対峙し、彼らの力を結集して戦うシーンが描かれる。
戦闘の中でソラは自身の限界を感じながらも、途中参加のアカリを含めた仲間たちの力を借りて困難を乗り越える。
この過程で彼の成長と、仲間たちとの絆が一層強くなる。
総じて、『ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった 2』は、冒険と成長、友情が詰まった物語であり、多くの感動と笑いを提供する作品である。
イラストもソラの緩そうな顔が良いが、若い女性の書店員さんのレジに持っていける自信は無い。
電子書籍に感謝。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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その他フィクション
備忘録
一章【ダンジョン配信事務所・陰陽】
ダンジョン配信事務所『陰陽』の設立から数日後、学校の教室で、主人公は歴史書を読んでおり、サクヤはその様子を珍しそうに見ていた。
主人公は陰陽師の系譜についての知識を深めようとしていたが、知っている陰陽師と文献に記された陰陽師の間には食い違いがあった。
特に、陰陽師以外の妖怪を祓う人々についての記述が一切ないことが気になっていた。
サクヤは魔法と呪力の違いについて議論し、その区別が一般的には難しいことを指摘していた。
現代でも陰陽道と似た原理を持つ人々が冒険者やダンジョン配信者として活動している可能性があると話し、それが彼らにとって幸せであればそれで良いと主人公は考えていた。
また、カツさんとの配信準備も順調であることが語られた。
ソラは深層からの配信を行い、視聴者からは驚きの声が多数寄せられた。
彼とカツが内部コラボ配信を企画しており、ソラが魔物を狩り、カツがそれを調理するという内容だった。
さらに、グラビトの姿が変わっていることが視聴者に衝撃を与えた。
元々の像から他の物体へ魂を移動させた結果、狸のぬいぐるみになってしまい、視聴者はこの変貌に反応した。
その後、安西ミホがゲストとして登場し、視聴者をさらに驚かせた。
彼女はソラとカツの配信に興味を持ち、魔物の料理を試食することに興奮していた。
ソラとミホの交流は、彼のユニークなキャラクターを強調し、視聴者数が増加していることが示された。
ソラは深層からの配信を行い、視聴者からの注目を集めた。
カツはソラの審査に協力し、慣れた様子で応じている。
深層の映像では、多くの魔物の死体が映し出され、ソラの戦闘能力の高さが伺える。
ソラはピグデリシャスと呼ばれる非常に希少な魔物を探しているが、見つかる確率は非常に低い。
グラビトが狸のぬいぐるみと間違えられながらも、鼻で探すことを拒否する一幕もあった。
その後、金色の魔物が現れ、ソラは呪力を使って攻撃を仕掛ける。
しかし、赤髪の人物が突然現れ、彼の攻撃が魔物を直撃し、ソラはその血を浴びる。
この赤髪の人物は、深層で長期間潜る有名な冒険者で、強大な力を持っている。
ソラは平安時代の記憶を思い出し、この人物と何かのつながりを持つことが示唆される。
当代最強の陰陽師に呪障の解除を依頼する一族の姿が描かれている。
その陰陽師は神の呪いの強さに戸惑いながらも、依頼を引き受ける。
一方、テレビでは陰陽師の話題が取り上げられており、安倍晴明の日記が発見されたというニュースが報じられている。
日記には神の呪いを解除した陰陽師の話が記されており、スタジオではその内容について議論されている。
安倍晴明自身がその陰陽師について記したことが明かされている。
二章【安倍晴明/深層に至る者】
平安時代に安倍晴明は陰陽師としての特別な力を持ち、陰陽師養成所に入所する。
都に上がり、権力を手に入れる野心を抱く。
所内では神童として称賛されるが、同僚たちが恐れるある陰陽師について耳にする。
その陰陽師の正体を確かめた晴明は、彼が式神を使いこなし、実は強大な力を持っていることを知る。
晴明はその陰陽師の弟子となり、権力を追求することから、本物の陰陽師を目指す決意を新たにする。
ソラと赤髪の将軍が深層で戦闘を繰り広げる。
ソラは呪層壁で将軍を閉じ込めようとするが、将軍はその隙を突いて逃げ出す。
追い詰められた将軍は、戦いをやめる決断をし、ソラも将軍の怖さに気づき、共に戦いを中断する。
この戦闘の最中、ピグデリシャスの肉をめぐって獲物の取り合いが発生し、最終的にはヴァルの助けを借りて肉を半分こにする。
ソラは将軍を壁で封じ、その隙に肉を持ち逃げする。
深層から地上に戻り、公園で配信を続けるソラ達は、ピグデリシャスの肉を使ってカツが料理を担当し、安西ミホがその味を絶賛する。
ソラとサクヤは料理について話し合い、ソラは手作りの温もりを、サクヤはプロの料理の完璧さを重視するが、ソラは手作りの想いが重要だと主張する。
カツの料理は配信で好評を得て、多くの視聴者が集まり、賑やかな配信が続く。
配信では、ミホとカツのやり取りや、グラビトの窮地が視聴者の笑いを誘う。
配信の成功により、ソラとその仲間たちの関係が深まり、サクヤも少し変化したことを自覚する。
ソラは配信中に視聴者から第五術式について問われる。
その技は基礎の域に過ぎず、それ以上の技も存在すると明かす。
視聴者はソラの能力に驚き、さらに質問が増える。
ソラは平安時代の御影一族の力が非常に強かったことを語り、現在は平和になったためその力も衰えたと説明する。
視聴者はソラの話し方が煽っていると感じるが、ソラ自身はそう意図していないと否定する。
街中でインゲン豆を持ちながら歩く女性が配信を行っている。
彼女はインゲン豆を売りつける内容で、その奇抜な行動で登録者数を地道に増やしているが、視聴者は興味本位で登録しているに過ぎない。
女性は漢字で「隠元豆」と表記されるインゲン豆について触れ、「エロい」と発言する。
この発言に対し視聴者は驚き、批判的なコメントをするが、その独特なスタイルがかえって人気を集めている。
女性は問題があればインゲン豆に相談してもいいと提案するが、視聴者はその提案に困惑する。
インゲン豆を持った女性が、偶然Pooverの事務所の前で大神リカと出会う。
女性はそこが事務所だとは気づかずにいたが、リカに指摘される。
リカは、女性が忘れっぽいことを指摘しつつ、駅まで送ることを申し出る。
女性はリカにソラマメくんの連絡先を求めるが、リカは知らないと答える。
女性はリカの雰囲気が変わったことを感じ取り、何かあったかと尋ねるが、リカは問題ないと答える。
リカは、努力で自分の家庭を豊かにし、他人を助け、幸せにすることを目指しており、ソラマメくんとの過去のコラボ配信が彼女に大きな影響を与えていたことが明らかになる。
最終的に、リカは女性を駅まで連れて行く。
ソラとサクヤは、渋谷駅の近くで新しい料理であるソラマメ汁を飲んでいた。
この料理は美味しくないが、ソラは美味しそうに飲んでいる。一方、サクヤは初めての経験として、庶民の生活に触れ、その驚きを隠せない。
ソラとの外出はサクヤにとって新鮮な体験であり、普段は一流シェフが作る食事を家で食べるため、牛丼屋や回転寿司のような場所は未知の世界だった。
二人は「陰陽」という事務所を設立した日に、サクヤの父からの電話があり、学校を辞めさせるという話にもなったが、サクヤの意志は変わらなかった。彼はソラのそばにいて支えたいと願っている。
そして、外出している時間が多いことから、サクヤはある疑問を抱く。二人が話していると、周囲の視線に気づく。
上野ソラが少し有名になり、サクヤとともに外出中に周囲から注目される。
サクヤは平安時代の知識に詳しいが、ソラは呪力を使い、街中で偶然出会った子供にその力を示す。
子供が迷子であることがわかり、ソラは呪力で子供を助け、安心させる。
その後、大神リカとインゲン豆を持った女性が現れ、不思議な出会いと会話が繰り広げられる。
インゲン豆について話すと、サクヤは関連性がないことに困惑する。
インゲン豆の女性は野菜を育てる趣味があり、それを配信することに興味を持つが、配信を切り忘れるミスをしてしまう。
この一連の出来事が、ソラたちにとっての初コラボとなる。
三章【陰陽 × Poover×インゲン豆】
原カツがダンジョン飯料理系配信者としての地位を確立しており、エプロン姿で飲み物を作りサクヤに渡す。
サクヤは大神リカとのコラボについて話し、リカも事務所からコラボを強く勧められていたと述べる。
カツは配信の切り忘れについて言及し、サクヤも自身の配信切り忘れの過去を暗に認める。
その後、カツはジャイアント蟹の料理配信の準備をし、使用するドローンについて確認する。
配信切り忘れがソラマメブームのきっかけだったことが示される。
御影アカリは同じダンジョンの深層にいた。彼女はソラから受け取った保存食を食べながら、過去の戦闘を思い出している。
小学生の頃から勝負に強く、謝ることを当然と考えていたが、多くの人がそれを実践できないと感じていた。
アカリは自身が犯したミスを反省しており、ソラに謝りたいと思っている。
彼女は御影一族の一員であり、一族はかつて陰陽師に救われたが、その陰陽師との結婚を強いられる伝統に反発している。
アカリは自らの意志で恋愛し、結婚したいと願っている。
このため、彼女は家出をし、人目につかないダンジョンの深層に潜んでいた。
一方、ソラとの戦闘を思い返す中で、アカリは黒いもじゃもじゃが見え、それが彼女にとって危険な存在かどうかを考えていたが、ソラに対する怒りや悪感情は感じなかった。
ダンジョン内部の空気が変化し、ソラが何かに気付き後ろを振り向く。
彼の周囲には緊迫した雰囲気が漂い、冒険者たちがボスが部屋から出てきたと叫びながら彼の元に駆け寄る。
彼らは怪我を負い、ボスに対する攻撃が効かないことに絶望していた。
ソラは彼らを結界内に誘導し、自身の感じる濃密な呪力について語る。
そのボスは通常の魔力とは異なり、強力な呪力を持っているとソラは判断する。
突如、ダンジョン内に雷のような攻撃が発動し、彼と他のキャラクターたちは防御策を講じる。
しかし、この攻撃は通常の魔法を超えたものであり、彼らは呪力に基づいた返し技を展開する。
その過程でソラ自身が味方でありながらも、何か特別な力を持っていることが示唆される。
最終的に、敵として現れるボスは、薄い色の上野ソラであると明かされる。
サクヤが配信を管理しており、緊急事態としてカツにソラの救援を依頼する。
ダンジョン管理センターでは、静かな日常が続いており、イレギュラーが発生していないことが話題になっている。
しかし、局長はイレギュラーが長い間発生しないことは危険の前触れだと指摘する。
その後、ソラと偽ソラの間で激しい戦いが繰り広げられる。彼らは体術や剣術で戦い、術式を駆使しながら戦術を変える。
一方、ソラは自分と同じ思考を持つ相手と対峙し、その挙動を予測して対応する。
最後に、サクヤは配信のトラブルを解消しようと努力するが、激しい戦闘による影響で一時的に接続が不安定になる。
ソラは第七術式同士の衝突を制御し、相手の術式を故障させることで一時的に使えなくする。
この行動により、制御不能となった呪力が爆発する。
その後、二人のソラが無傷で対峙していることが明らかになる。
戦いは視聴者に熱狂的な反応を引き起こし、視聴数は数百万を超える。
しかし、サクヤの声を受けて、ソラたちはお互いを指し示す間違いを犯す。
最終的に、ソラは偽者ソラに対して勝つことが難しいと判断し、カツが救援に向かう。
戦いはダンジョンの壁を変形させるほどの規模になるが、ソラはフル装備でないことを明かす。
ソラが自分の限界を感じながらも、無数の呪層壁を展開し、偽ソラの動きを封じる。
その結果、偽ソラは深層へと逃げ去る。
ソラたちの戦闘の真下でアカリがいた。
アカリは突如落下してきたものに驚くが、それが偽ソラだと気づく。ソラがその場に現れ、アカリと偽ソラの対面が行われる。
アカリはソラが本物であると直感し、偽ソラと対峙するが、偽ソラは関与を避けようとする。
アカリはソラに協力を申し出るが、ソラは彼女が危険に晒されることを避けたいと考え、戦うことをためらう。
しかし、アカリは強く出ることでソラの横に立ちたいと主張する。
その言葉にソラは驚きながらも、戦う覚悟を決める。
一方、平安時代にソラは御影一族の子供たちと和気あいあいと交流し、晴明とも親しい関係を築いている。
ソラは二人の未来を楽しみにしており、彼らとの時間を大切にする。
アカリは偶然、ソラと偽ソラの戦いの現場に居合わせる。
アカリは偽ソラを本物と見間違えるが、間違いに気づき、戦闘を開始する。
ソラはアカリに前衛を任せ、自らは後衛として戦いを進めることを提案するが、アカリは逆の配置を要求する。
ソラが飛び出し、偽ソラとの戦いが激化する。
偽ソラはアカリを警戒せず、その隙にソラが攻撃を仕掛ける。
戦いは熾烈を極め、ソラは偽ソラの印を崩す戦略を採る。
炎の術式である第七術式を使用し、自爆同然の攻撃で偽ソラを翻弄する。
アカリはソラの助言に従い、偽ソラの動きを直感で捉えることに成功する。最終的にソラは偽ソラを倒し、アカリと共に勝利を収める。
その後、ソラは偽ソラを式神として迎え入れることを提案し、新たな仲間として迎えることを決める。
四章【最後のページ】
しばらくの時が経ち、ソラはいつも通り配信をしていた。
その配信で、新しい仲間であるアオを紹介した。
アオはソラに似た外見をしており、しかし性格や話し方には違いがあったため、視聴者からの反応は驚きや好意的なものが多かった。
アオ自身は話すことに苦手意識を持ちながらも、視聴者に好意的に受け入れられ、順調に配信が進行していた。
ソラはアオが立派に成長したことに感動し、その感情をサクヤに話していた。
カツさんがアオの教育を担当しており、その成果としてアオは人懐っこく、視聴者にも好かれる性格を見せていた。
配信の成功はソラやアオのキャラクターが視聴者に受け入れられたためであり、グラビトの女性人気の高さと対照的に、ヴァルは自分のファンが少ないことに落胆していた。
それに対して、サクヤはグラビトのグッズ作りの計画を進めている。
その日、配信を終えたソラたちは、サクヤのトラックの近くで宴を開いていた。
このような集まりは、カツさんの加入以降、頻繁に行われるようになった。
アオはソラマメ豆腐を食べながら感動しており、アカリもそれに同意する。
その一方で、スマホを操作するソラの周りで、陰陽師に関するテレビ放送が流れていた。
放送では安倍晴明の日記が紹介されており、それを聞いているサクヤは感慨深く反応していた。
日記の内容は、晴明が過去の人物への想いを綴ったもので、強い愛情や恋慕の念が表れていた。
晴明は陰陽師としての成長を綴り、かつての師への感謝と未来への決意を述べていた。
スマホでテレビ放送を見ていたソラは、安倍晴明の日記に対して、「ちゃんと届いてるよ」と静かに呟いた。
スマホからは日記の寂しさや、それが平安時代のラブレターのようであるとの声が聞こえていた。
その一方で、アカリは寿司をめぐるちょっとした競争を演じており、カツは自分が教えた覚えがないと戸惑っていた。
ソラはサクヤのもとへと歩みを進め、グラビトのグッズ化に関する問題を解決しようとした。
その時、美しい空を見上げると、かつての小さな子が成長し、約束を果たしたことを感じ取った。
ソラは、普段当たり前と思われがちな空の美しさに感謝し、その美しさを誰かに教えたいと考えながら、配信者兼陰陽師として人々を救い続けることを誓った。
五章【御影アカリ】
数日後、サクヤが配信用トラックで人員不足に悩んでいた。
ダンジョン配信事務所「陰陽」の活性化のため、もっと配信者が必要だと考えていた。
サクヤは加入させたい人物が一人いるが、その方法について悩んでいた。
サクヤの決断を信頼しているソラは、その人物を温かく迎えるべきだと考え、その後、何かを思い出してトラックから出て行った。
サクヤはソラの行動に気づき、彼がどこに出かけたのか不思議に思った。
その日、休日を利用して御影家を訪れた。
屋敷に到着すると、返事がない。
屋敷は東京の一等地にあり、広い庭や家政婦が泊れる家もある。
最近の会話を思い出しながら、アカリが無事家に帰っているか確認するために訪問した。
屋敷に入っても反応がなかったため、再度声をかけると、赤髪の女性が出迎えた。
彼女はアカリの母で、ソラを温かく迎え入れた。
状況が理解できず、ソラは居間へ案内された。
そこで、茶柱が立っているのを確認し、アオを出してもよいかアカリママに尋ねた。
彼女の許可を得て、アオが茶柱を見たが、次に池に興味を示した。
アカリママは子どもたちが走り回るのを見守っていたが、ソラに対しアカリの結婚相手としての期待を示した。
しかし、ソラは高校生であり、配信者としてのプレッシャーも感じていたため、困惑した。
アカリママはアカリが心を開いていると感じており、アカリとの結婚を真剣に考えていたが、ソラはその場で対応に困り、問題を理解してくれる人物を呼ぶことにした。
助っ人として呼ばれたサクヤは、状況を一瞬で把握し、アカリママという呼称に対して苦言を呈した。
サクヤは結婚を望まないアカリの立場を理解し、アカリが恋愛について語る場面では共感を示すことができた。
そこでサクヤはアカリに対し、彼女が『陰陽』に加入することを条件に提案した。
これにアカリは反応し、ヴァルとの戦いを条件として出した。
これにソラは応じ、さらに配信を行うことを提案した。
また、ソラはアカリの能力を引き出すための支援も申し出た。
この一連のやり取りを通じて、アカリは『陰陽』への加入を決め、サクヤは彼女の加入を助けることになる。
御影一族の庭園で行われた配信で、ソラはアカリとヴァルの模擬戦を応援している。
サクヤやアカリの両親も隣に座り、その様子を見守っている。
アカリの能力を指導したソラは、視聴者にアカリとヴァルの戦いを紹介している。
その間、ソラマメ豆腐の存在を確認し、アカリパパがこれを持ってくる。
戦いは激しく、アカリは自身の眼の能力を使って戦っているが、ヴァルも持久戦型の戦い方で対抗している。
アカリの両親は、彼女が自由に生きることを望んでおり、それを支持するサクヤの態度も描かれている。
最終的に、ソラはどちらも勝って欲しいと思いながら、配信を続けている。
アカリは何度もヴァルの鎧に槍撃を加えるが、威力が足りず決定打にはならない。
ヴァルは物理攻撃に弱いことが知られているが、彼の実力は侮れない。
ヴァルの新技「十字断絶」による攻撃をかろうじて避けたアカリは、焦りを感じつつも距離を取る。
対戦が続く中、アカリの戦術は徐々にヴァルに読まれ、窮地に追い込まれる。
しかし、アカリはヴァルの一撃を回避し、自身の持つ特別な眼の能力を活かす準備をする。
結局、アカリはヴァルの攻撃を避けつつ反撃し、決着をつけるために全力を出すことを選択する。
彼女の行動からは、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が垣間見える。
ソラはこれを見て、彼女の成長を喜ぶ。
アカリの陰陽入りが正式に決定すると、コメント欄が活発化する。
アカリの両親も彼女が結婚したくないのであれば自由にさせるという方針に変わり、アカリはその寛容な態度に驚いていた。
サクヤは親たちを説得したわけではないが、アカリはその誤解をしていた。
その後、配信は「陰陽入りした御影アカリの、コメント返しコーナー」として続けられた。
アカリは自分の役割を模索しつつ、料理や戦闘の特技がないことを明かす。
配信の中でヴァルはソラに慰められ、鎧の中を探検されるという一幕もあった。
このシーンは視聴者にASMRとして楽しまれた。
六章【 榊原カツという男】
いつものトラックに配信機材を積んで、カツが妹との面会で不在のため、サクヤ、アオ、およびソラの三人だけがいる。
アカリは家庭の用事で欠席している。
アオは再び混乱した言葉をつぶやき、観たばかりのゾンビ映画に影響されているようだ。
ソラはアオの成長を促しているが、教えることが苦手であるため、ほとんどカツに任せている。
その一方でカツは妹に配信者としての活動を楽しんでいることを話し、妹は兄の活動を支持し、配信を楽しみにしている。
トラック内では、サクヤが自由なメンバーたちを抑えるのに苦労している様子が描かれている。
カツがソラをお好み焼き屋へ連れて行ったある日の話である。
ソラはこれまでお好み焼きを食べたことがなかったため、カツはソラの興味を引くために、お好み焼きを提供する店に連れて行った。
偶然、その店には同じ配信者の大神リカもいた。
リカとソラは偶然同じテーブルに案内され、リカはソラにお好み焼きの焼き方を教えるなどして交流を深めた。
その場でリカは配信者同士の集まりが頻繁にあることをソラに教え、ソラは配信者としての交流の重要性について考えを深めた。
また、リカはカツの配信スタイルについても評価し、カツはチームを支えるリーダーシップを持っていると認識された。
この日の出来事は、ソラにとって新たな食体験とともに、配信者としての成長の機会となった。
ソラはある日、公園で平和な現代を感じながら、過去には存在していた妖怪たちが今はいないことについて寂しさを感じていた。
サクヤと話す中で、ソラは妖怪や悪鬼がいたことを述べ、それがどうして現代には存在しないのか疑問を抱いていた。
また、ソラは妖怪たちが幸せになれる場所があると良いと考えており、かつて陰陽師として妖怪を祓うよりは共存を目指したと語った。
しかし、過去に封印した大妖怪に殺されたことを明かし、それがどこにあるのかも現在はわからないとした。
一方で、東京ビアドームで発生したダンジョンに関連して、ある田舎に新たなダンジョンが現れたことが語られる。
かつてその地には悪さをした強力な妖怪が封印されていたが、その記憶は人々に忘れ去られていた。
しかし、不規則断層階が原因でその妖怪が再び目を覚ますことになる。この話はソラの過去の命と現代の平和が交錯する様子を描いている。
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