ふつつかな悪女ではございますが(⚠️ネタバレ)小説最新刊(10巻)までのあらすじ

ふつつかな悪女ではございますが(⚠️ネタバレ)小説最新刊(10巻)までのあらすじ

Table of Contents

「ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【プロローグ】

玲琳は乞巧節の夜、刺繍の才能で雛宮の女官たちを圧倒していた。しかし突如、欄干から落ちかけ、尭明に救われる。朱慧月が玲琳を突き飛ばしたと疑われ、場は混乱に包まれた。玲琳はその後、牢獄で目覚め、理不尽な告発に困惑する。

【第1章 玲琳、入れ替わる】

玲琳は朱慧月に体を奪われ、牢獄で冬雪から非難を浴びる。魔法により声を封じられ、真実を訴えることができない。玲琳は慧月の悪意を理解しつつ、逆境を利用して己の強さを発揮しようと決意する。

【第2章 玲琳、処刑に臨む】

玲琳(朱慧月)は獣尋の儀に臨み、冷静に振る舞う。襲いかかる獅子が突然倒れ、無罪が宣告された。尭明は警戒しつつも彼女の滞在を許可し、辰宇はその変化に複雑な感情を抱く。

【第3章 玲琳、楽園に移住する】

玲琳は廃屋へ移されるが、自由を得たことに喜びを見出す。辰宇と文昴は彼女の変化に驚き、最低限の支援を約束する。莉莉は苦労しながらも朱慧月への不信を募らせ、葛藤する。

【第4章 慧月、現実を知る】

慧月は玲琳の姿で甘やかされる一方、黄家の過酷な訓練に苦しむ。玲琳の努力の重さを体感しつつ、尭明の寵愛を得ようと策略を巡らすが、現実の厳しさに打ちのめされる。

【第5章 玲琳、女官を得る】

玲琳は朱慧月の体で健康的な生活を満喫するが、莉莉との関係に悩む。尭明と辰宇の会話から、後宮の女性たちに対する警戒心と玲琳への特別な感情が浮き彫りになる。

【第6章 慧月、焦る】

慧月は高熱に苦しみ、玲琳の強靭さを思い知らされる。莉莉と玲琳の絆は深まり、玲琳は敵対者に立ち向かう決意を固める。慧月は孤独と不安の中で心をかき乱される。

【第7章 玲琳、備える】

玲琳は莉莉のため銀朱の衣を繕い、彼女を励ます。尭明は朱慧月への不信感を募らせながらも、玲琳への思慕を抱き続ける。辰宇は尭明の葛藤を理解し、静かに見守る。

【第8章 玲琳、舞う】

中元節の儀で玲琳(朱慧月)は、金清佳らの妨害を受けつつも見事な舞を披露する。尭明は玲琳の成長に心を動かされ、彼女に特別な褒美を与える決意を固める。

【第9章 玲琳、弓引く】

玲琳は黄玲琳の回復を祈り、破魔の弓を引き続ける。疲労困憊しながらも、熱意で困難を乗り越え、ついに黄玲琳の意識回復を聞き、感動と限界の中で気絶する。

【特別編 彼女と化粧】

文昴と辰宇が星を見上げ語らう一方、尭明は玲琳への想いを深める。過去の出会いを回想し、玲琳の純粋な美しさと強さに心を打たれた自身の変化を静かに噛み締める。

「ふつつかな悪女ではございますが  2~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【第1章 慧月、見破られる】

慧月は高熱に苦しみながら、幼少期の虐待や嫉妬心を思い出し、玲琳に入れ替わった理由を再確認していた。目覚めた後、冬雪に正体を見破られ追い詰められる。蟲毒による呪いに気づき、かつての師・朱雅媚の名を思い出すも、絶望感に囚われる。

【第2章 玲琳、許す】

冬雪は玲琳に懺悔し、忠誠を誓うが、玲琳は自害を許さず生きて償うよう諭す。莉莉もまた玲琳の正体を受け入れ、二人の絆は強まった。玲琳は自身の体の限界を悟り、莉莉に強制的な休養を取らされる中、終わりが近づくことを静かに感じ取る。

【第3章 幕間】

玲琳の回復に湧く雛宮では、金家の内部対立と妃たちの権力闘争が表面化する。朱慧月の誠実な行動も注目を集め、朱貴妃と皇后の因縁も浮き彫りとなる。茶会での失言が皇后の怒りを招き、さらに不吉な影が皇后を襲う前兆を示していた。

【第4章 玲琳、目覚める】

玲琳は長い眠りから目覚め、健康な体に驚く。冬雪の暴走と莉莉の疲労を知り、見舞い客の殺到に戸惑う中、辰宇から疑惑を向けられる。朱貴妃による呪いの陰謀を察知し、皇后の倒れた知らせを受け、打開策を模索し始める。

【第5章 玲琳、乗り込む】

玲琳は呪いに侵された皇后を救うため、封鎖された黄麒宮へ向かう。莉莉の助けを得て塀を越えたが、尭明に入れ替わりを知られてしまう。慧月との再会で入れ替わりを解消する決意を固め、新たな対策として蟲毒返しの準備に取りかかる。

【第6章 玲琳、戦う】

尭明は玲琳を救うため冠を脱ぎ捨て、冬雪を説得して門を開かせる。辰宇も玲琳と慧月の入れ替わりに気づき、破魔の弓の異変に驚く。朱貴妃を蟲毒返しで打倒し、玲琳は尭明と和解する。玲琳の強さと赦しに、周囲の人々は心を動かされた。

【エピローグ】

玲琳は朱家を守るため、尭明との賭けを仕掛け、雛女としての日々を続けていた。後宮の陰謀は収まりつつあり、辰宇も彼女に惹かれ始める。玲琳は変わらず周囲に影響を与え、黄麒宮でも絹秀や女官たちとの信頼を築きながら前へ進んでいた。

【特別編 弓を競いて】

絹秀の提案で、尭明と辰宇が弓の腕前を競うことになり、玲琳の休日を賭けて対決が行われる。尭明と辰宇の緊張が高まる中、玲琳は炎天下で倒れてしまう。競技は中断され、玲琳の存在が二人にとっていかに大切であるかが明らかとなった。

【おまけ 倶理須益の思い出】

幼いころの玲琳は、絹秀から西域の祭り「倶理須益」の話を聞き、贈り物に心躍らせた。尭明が紅紅老人に扮して贈り物を届けた思い出は、玲琳の心に深く刻まれる。成長した玲琳は畑で芋を掘りながら、温かな過去を懐かしむのであった。

【特典SS ささやかな違いではございますが】

新人女官の琥珀は、藤黄女官たちの玲琳に関する微妙な物真似に驚愕する。すべて芋に関する違いを見抜く彼女たちの洞察力に圧倒されつつ、玲琳の隠れた一面に触れ、黄家の奥深さを改めて思い知るのだった。

「ふつつかな悪女ではございますが  3~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【プロローグ】

南領の村では冷害と重税に苦しむ村人たちが絶望に沈んでいた。邑の代理頭領・豪龍は、朱慧月を攫い罰することで天の怒りを鎮めようと提案する。異端者・雲嵐が主導し、村人たちを憎悪と暴力へと誘導していった。

【第1章 玲琳、はしゃぐ】

玲琳と慧月は将棋を楽しみつつ、微妙な立場にある慧月を支えようとする。豊穣祭の開催地が南領に決まり、慧月は主催家として責務を負うことになった。不安を抱えながらも、玲琳は前向きに励まし続けた。

【第2章 玲琳、憤る】

温蘇郷の歓迎に違和感を覚えた慧月は、前夜祭で奉納品の紛失という事件に遭遇する。二胡と衣装の破壊により郷民の悪意を痛感し、感情を爆発させた結果、玲琳との魂の入れ替わりが発生した。

【第3章 玲琳、やり返す】

玲琳は慧月の身で誹謗中傷に立ち向かう決意を固める。舞台上で大胆に舞い、民心を取り戻したが、その混乱に乗じて賊が拉致を試みた。玲琳は黄家兄弟の計略により、拉致に便乗して脱出を図った。

【第4章 玲琳、新天地を拓く】

賎民たちの中に囚われた玲琳は、農業指導と強制労働を提案し、敵意を和らげた。捕虜扱いにも屈せず、人々の信頼を勝ち取るが、邑に迫る陰謀と、玲琳自身の体調悪化という新たな問題に直面する。

【第5章 玲琳、獣に挑む】

飢えに苦しむ邑のため、玲琳は猪狩りを提案し、禍森へ向かった。雲嵐との対立を乗り越え、仲間として引き入れることに成功する。突如現れた猪の群れに立ち向かい、絆を強めた。

【第6章 玲琳、誘惑する】

玲琳は邑人との信頼を深め、慧月との炎術通信で郷の陰謀を探る。辰宇に正体を疑われるも、機転でかわした。皇太子・尭明が現れ、事態を掌握しようとする中、邑では伝染病が発生し始めた。

【第7章 幕間】

郷長・江氏は不正の隠蔽と邑の焼き討ち計画を進めていた。藍林熙の提案に乗り、病を演出して制裁の正当化を図る。だがその裏では、鼓楼から彼らの策謀を静かに見つめる影が存在していた。

【第8章 玲琳、看病する】

伝染病の蔓延に直面した玲琳は看病に奔走し、邑人たちの不安と怒りを鎮めた。雲嵐もまた、自らの責務を自覚し、救援交渉に向かう。しかし、裏切りに遭い重傷を負うも、命を懸けて邑へ警告に戻った。

【第9章 慧月、怪しむ】

屋敷に残る慧月は、尭明の命で茶会を開き、自身の立場を守るため奮闘する。藍家の芳春の発言により、新たな陰謀の気配を察知するが、真相を掴めず疑念を深めた。静かに嵐の到来を待つこととなった。

【特典SS『秘めやかな噂ではございますが』】

後宮女官たちは五家の男子たちの評判を語り合い、黄家を推す一方、玄家の情熱を恐れる。玲琳の寵愛ぶりも話題に上がり、女官たちは密かに憧れと不安を抱きながら日々を過ごしていた。

「ふつつかな悪女ではございますが  4~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【プロローグ】

藍芳林は無邪気な妃を装いながら、皇后・絹秀に取り入り、後宮での影響力拡大を目論んでいた。玲琳と慧月の協力関係に警戒を抱きつつ、自らの後見する芳春に期待を寄せる。絹秀は芳林の策謀を見抜き、静かに泳がせる道を選んだ。

【第1章 玲琳、治療する】

玲琳は重傷を負った雲嵐を救うべく、景行と協力し治療を試みる。大量出血と戦いながらも、命をつなぐため奮闘した。景行は玲琳の疲弊を察し、休息を勧めるが、彼女は自責の念を抱き続けた。

【第2章 慧月、茶会を開く】

慧月は藍芳春の策略に対抗するため、茶会を開催した。芳春の中傷を逆手に取り、皇后から贈られた品を引き合いに出して名誉を守ることに成功した。成長を実感した慧月は、自ら戦う覚悟を固めた。

【第3章 玲琳、涙する】

玲琳は命の灯火が消えかける雲嵐を前に、苦悩と絶望に揺れた。毒を用いた安楽死を試みるが、辰宇に止められる。尭明に支えられた玲琳は、再び立ち上がり、雲嵐の奇跡的な目覚めに希望を見出した。

【第4章 慧月、案じる】

慧月は病に苦しむ民を前に、自らの無力さと向き合った。玲琳への共感を深めた彼女は、復讐を決意する玲琳を支えることを誓う。藍家の陰謀を察知しつつ、未来に向けて覚悟を新たにした。

【第5章 玲琳、打ちのめす】

玲琳は邑の民と協力し、江氏の陰謀を打ち砕く作戦を実行した。豊穣祭を挙行し、皇太子・尭明の威光を借りて江氏の不正を暴き、郷長の地位を剥奪させる。民は歓喜し、新たな秩序が芽吹き始めた。

【エピローグ】

玲琳は藍芳春への復讐を遂げるため動き出す。芳春は本性を現し、玲琳との対決を楽しむと宣言した。玲琳はさらなる策略を巡らせる決意を固め、慧月はその成長を「大悪女」と称して見守った。

【特別編 微笑と予言】

幼少期、景彰は玲琳に嫉妬していたが、彼女の健気な努力を知り、妹を溺愛するようになった。外遊先で慧月もまた、玲琳への感情を自覚し始め、兄妹愛と友情が静かに育まれていった。

「ふつつかな悪女ではございますが 5~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【1.それぞれの夜】

玲琳は王都に到着し、賢妃と静かに面会した。後宮の作法を学ぶことを楽しみにしつつ、妹を案じる思いを抱えていた。一方、慧月は鍛錬の厳しさに苦しみ、玲琳と共に冬を迎える。清佳は麗雅の陰謀に直面し、理想と生存の狭間で葛藤を深めていた。

【2.玲琳、花を表す】

鑽仰礼が始まり、雛女たちは花をテーマにした演出を求められた。芳春の策略により水白粉に毒が仕込まれ、混乱が発生する。柱の倒壊にも怯まず、玲琳と慧月は創意工夫で試練を乗り越え、舞台上でそれぞれの覚悟と成長を示した。

【3.玲琳、沈む】

火傷から回復した玲琳は後宮を観察し、己の役割を自覚した。中の儀では慧月の書が燃え上がり、祈禱師から神罰と断じられる。しかし玲琳は吉兆であると機転を利かせ、慧月を救う。二人の間にはすれ違いが生じ、亀裂が深まった。

【4.玲琳、喧嘩する】

玲琳は慧月との関係に苦悩し、金家の陰謀によって更なる誤解を抱く。辰宇との会話でも感情を抑えきれず、慧月を拒絶する。一方、慧月も謝罪を決意するが、芳春の策略で玲琳に拒絶されてしまう。二人はすれ違い、孤独に沈んだ。

【5.玲琳、こじらせる】

慧月は手紙で謝罪しようとするが、玲琳は心を閉ざして受け取らない。莉莉と冬雪は和解を試みるが、事態は悪化する。歌吹の介入により玲琳が襲われ、意識を失うという衝撃の展開に至る。誤解と策謀が交錯し、緊張が高まった。

【6.慧月、逆上する】

冬雪に強制され、慧月は玲琳と向き合う覚悟を決めた。皇太子と黄家兄弟も加勢し、慧月は玲琳への本心に気づく。炎術で玲琳と再び繋がるが、玲琳は危機に瀕していた。慧月は怒りと焦燥を胸に、彼女を必死に探し続けた。

【7.玲琳、死を覚悟する】

玲琳は井戸の中で死を覚悟しながらも、慧月との和解を願い火を熾す。炎術で繋がった二人は互いの本音をぶつけ合い、命がけで救おうとする。慧月は自ら井戸に飛び込み、玲琳を救出。二人は絆を取り戻し、新たな決意を胸にした。

【特典SS 強かな花ではございますが】

新人女官・琥珀は玲琳への忠誠心を試される。玲琳を繊細な花に例えたが、藤黄女官たちは彼女を雑草のように強い存在と評した。玲琳の本質は美しさではなく、逆境にも屈しない根性にあると認識され、黄麒宮の結束を感じさせた。

「ふつつかな悪女ではございますが   6~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【プロローグ】

舞照と歌吹は北領に生まれた姉妹であった。冷たい家庭環境に育ちながらも、姉の舞照は妹を守り、工芸技術に励んでいた。雛女として王都へ向かった舞照は、後宮の陰謀に巻き込まれ、炎尋の儀で重傷を負い北領に戻るも、家族に見捨てられ、命を落とした。妹・歌吹は姉の無念を晴らすため、復讐を誓った。

【1.玲琳、真似る】

玲琳は慧月の身体で玄歌吹を探し、過去の陰謀を追う。井戸底での脱出を経て、慧月との意見の対立も深まった。蔵で歌吹と対峙し、舞照の悲劇と歌吹の誤解が明らかになる。絶望する歌吹に、玲琳は生きる意志を訴え、共に未来を切り開くことを決意させた。

【2.慧月、やらかす】

慧月は冬雪や莉莉と共に、玲琳失踪の偽装工作を行った。計画中、慧月は玲琳への複雑な想いを自覚し、自己矛盾に苦悩する。だが、鷲官長・辰宇に計画を見破られ、さらに景彰や尭明にも追及される。慧月は逃げ場を失い、絶体絶命の危機に陥った。

【3.玲琳、忍び込む】

玲琳と歌吹は、秘密裏に開かれた宴へ潜入した。祈禱師が金家・藍家と結託し、舞照を陥れた事実を掴む。怒りに震える歌吹を抑え、玲琳は公正な復讐を提案する。賢妃・傲雪の介入により保護され、三人で後宮の闇を暴くため、新たな計画を練るに至った。

【4.慧月、凄む】

金清佳は葛藤しながらも、命令に従い呪詛の品を届けようとした。慧月は彼女を見破り、逆に味方に引き込む。清佳は自らの意思で道を選び、淑妃への反撃を誓う。二人の間には信頼が芽生え、運命を共にする決意が固められた。

【5.玲琳、叱る】

藍芳春は玲琳を陥れるため畑に毒草を仕込むが、玲琳に見破られる。挑発を試みる芳春を、玲琳は冷静に論破し、徳妃に従うことの無意味さを突きつけた。芳春は玲琳の言葉に心を揺さぶられ、共闘の道を選ぶに至った。

【6.玲琳、演じる】

鑽仰礼の場で祈禱師・安妮は玲琳を陥れようと画策するが、逆に不正を暴かれる。炎尋の儀を利用し、玲琳と雛女たちは祈禱師の欺瞞を世に晒した。皇帝は玲琳たちを称賛し、五家の雛女は大きな勝利を手にした。新たな未来が開かれた瞬間であった。

【エピローグ】

金淑妃と藍徳妃は失脚し、それぞれ金清佳と藍芳春によって裁かれた。皇后と賢妃も三年前の因縁に区切りをつける。一方、玲琳と慧月は互いの秘密が露見していたことを知りつつも、尭明からの警告により入れ替わりを続行する決意を固める。物語は新たな局面を迎えた。

「ふつつかな悪女ではございますが 7 ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」

【プロローグ】

北領に生まれた姉妹・舞照と歌吹は、冷たい家庭に育ち絆を深めた。舞照は工芸に励み王都へ赴いたが、後宮で炎尋の儀にかけられ帰郷後に命を落とした。家族に見捨てられた歌吹は復讐を誓い、雛女として後宮へ潜り込む道を選んだ。

【1.玲琳、真似る】

玲琳は慧月の体で玄歌吹の動向を探る。歌吹の過去と舞照の悲劇を知り、復讐に囚われた彼女を説得しようと試みた。誤解に苦しむ歌吹に対し、生きる意志を持つよう叱咤し、共に未来を目指す決意を促すのであった。

【2.慧月、やらかす】

慧月は玲琳の失踪を偽装し、冬雪や莉莉と計画を練る。しかし、鷲官長・辰宇に正体を見破られ、景彰や尭明にも追及される。慧月は言い逃れできず、絶体絶命の窮地に追い込まれる中、玲琳への想いを再認識していた。

【3.玲琳、忍び込む】

玲琳と歌吹は秘密裏に開かれる宴へ潜入し、祈禱師と妃たちの罪を目撃した。復讐を急ぐ歌吹を抑えた玲琳は、正当な方法で真実を暴く道を選ぶ。玄賢妃・傲雪の支援を得て、復讐計画を本格始動させたのである。

【4.慧月、凄む】

金清佳は命令に従い呪詛の品を運ぶが、慧月に見抜かれる。慧月は清佳に真実を突きつけ、共闘を提案した。清佳は自らの美学を守るため玲琳側に付く決意を固め、淑妃への反撃を開始する道を選んだのであった。

【5.玲琳、叱る】

藍芳春の陰謀を察知した玲琳は、毒草による罠を看破し、芳春を追い詰めた。徳妃の暴力に苦しむ芳春に対し、玲琳は自立と仲間の救済を促す。芳春は自らの無力さを悟り、玲琳と手を組むことを決意した。

【6.玲琳、演じる】

鑽仰礼で祈禱師・安妮の不正を暴くため、玲琳たちは計画を実行した。炎尋の儀により安妮の悪行が露見し、皇帝の信頼を得た玲琳たちは勝利を収めた。霊麻の密集地情報を利用し、祈禱師を追い詰めたのである。

【エピローグ】

金淑妃と藍徳妃はそれぞれ清佳と芳春によって失脚させられた。皇后と賢妃は静かに三年前の因縁に区切りをつけ、玲琳と慧月も新たな覚悟を胸に進み始めた。しかし尭明の警告により、さらなる危機が迫りつつあった。

「ふつつかな悪女ではございますが: 8」

【プロローグ】

尭明は父帝・弦耀との朝食で冷えた粥を口にし、警戒心を強めた。弦耀は鎮魂祭を利用し入れ替わりを妨害する策を巡らせ、朱慧月を孤立地・烈丹峰に送った。さらに極陰日に自ら現地へ赴き、玲琳を標的とする復讐を胸に誓った。

【第1章 玲琳、気合いを入れる】

玲琳は慈粥礼のため被災地への炊き出し準備を急いだ。芳春や他の雛女たちと協力し、密かに入れ替わり解消計画も進めた。霊廟で地理と歴史を学び、不安を抱えつつも慧月との再会を信じ、覚悟を決めて旅立った。

【第2章 慧月、しごかれる】

慧月は宿営地・雲梯園で鎮魂歌の練習に励んだ。清佳らに厳しく鍛えられながらも、玲琳になりきるため必死に擬態を磨いた。冬雪や景彰ら警戒班は皇帝の妨害を警戒し、不穏な気配が近づく中、緊張が高まっていた。

【第3章 玲琳、匙を投げる】

烈丹峰に到着した玲琳は、女官たちの反発と食料不足に直面した。住民の絶望感にも触れ、慈粥礼の成功に奔走する。釣りで不足分を補う策を講じ、民心を取り戻すも、山賊の襲撃という新たな試練が待ち受けていた。

【第4章 慧月、奮闘する】

慧月は雛女として慈粥礼に励みつつ、皇帝の突然の訪問に動揺した。芳春や清佳の助力で疑念をかわし、即興歌唱の危機も乗り切る。皇帝の追及に耐えながら、己の成長と周囲への感謝を胸に、演じきる覚悟を固めた。

【第5章 玲琳、爆破する】

烈丹峰では女官の裏切りと山賊の襲撃が重なったが、玲琳は冷静に対処し民を守った。慧月は皇帝の監視をかわしながら奮闘を続け、二人それぞれが困難を乗り越えた。だが弦耀の探りは止まず、危機は続いていた。

【第6章 慧月、馬に乗る】

慧月は皇帝に疑われながらも、玲琳としての役割を果たし続けた。景彰や冬雪の支援を得て危機を切り抜ける一方、烈丹峰の玲琳も慈粥礼を支え、民との交流を深めた。二人はそれぞれ、使命を背負い進み続けた。

【第7章 玲琳、水面を見上げる】

烈丹峰での粥炊き中、女官可晴の陰謀が発覚し、玲琳は毅然と対応した。慧月もまた皇帝の追及をかわし、雛女たちと連携して危機を乗り越える。玲琳と慧月は、それぞれの場で仲間の絆を確かめ合い、さらに成長を遂げた。

【特別編 砕氷】

慈粥礼の背後で皇帝の監視が強まる中、慧月たちは細心の注意を払いながら行動した。夕餉の席では機転を利かせ疑念をかわし、烈丹峰の玲琳も子供たちと釣りを行い支援を続けた。陰謀の中、彼女たちは静かに抗い続けた。

「ふつつかな悪女ではございますが: 9」

【プロローグ】

皇后・絹秀は霊廟で政務を逃れ、孤独と皇帝への複雑な感情に揺れていた。幼き頃に刻んだ落書きを見つめ、皇帝が「ただ一人のため」に動いていることを痛感する。彼女は香袋を抱き、寂しさと悔しさを噛み締めつつ、静かに霊廟を後にした。

【1.玲琳、ひらめく】

慧月は皇帝の復讐心を知り、動揺しながらも玲琳と協力を誓った。玲琳は慧月の力を称え、皇帝に立場を理解させる策を提案する。冬雪と景行は薪を回収しながら、二人の絆が深まったことを確かめ、冬雪は景行に感謝しつつも複雑な思いを抱いた。

【2.玲琳、追る】

弦耀は術師討伐に焦る中、朱慧月が術を使った証拠を得る。慧月を処刑しようとするが、正体は玲琳であり、入れ替わりを見抜けなかった事実に動揺する。玲琳は協力を提案し、弦耀の罪悪感を突き、護明救出のため共闘を申し出た。

【3.玲琳、話を聞く】

弦耀は母・霜婉の野望に操られた少年期を回想する。兄・護明との絆と裏切り、暗殺未遂、視力喪失事件を経て、兄への想いを強めた。護明が視力を失っても陽楽丘で微笑んだ記憶は、弦耀にとって救いであり、苦悩の原点でもあった。

【4.慧月、怒鳴る】

慧月は皇帝に意見し、玲琳を守ろうとしたが、緊張と恐怖で動揺した。玲琳への不安と怒りを抑えきれず、ついに爆発させた。景彰は慧月を諭し、玲琳も本当は恐怖と孤独を抱えていると指摘した。慧月は玲琳と正面から向き合う覚悟を固めた。

【5.玲琳、さらけ出す】

玲琳は尭明の説得を受け、自らの寂しさと慧月への依存心を吐露した。慧月もまた玲琳への特別な感情を認め、二人は素直な気持ちで和解した。玲琳は無茶な策を捨て、仲間と共に術師討伐のため新たな作戦を立てることを決意した。

【6.玲琳、仕込む】

玲琳たちは住人に鎮魂歌を教え、極陰日の災厄に備えた。夜、玲琳は弦耀と語り合い、護明が兄に捧げた詩を伝えた。弦耀は護明の思いを知り涙した。突如、鳩が術師発見の報を届け、玲琳と弦耀は決戦への準備を整えた。

【7.玲琳、封じる】

董は住人に紛れ新たな体を狙うが、玲琳たちの罠に嵌る。爆破により湖に沈められ、鎮魂歌で魂を封じられた。護明の体は取り戻され、弦耀は兄に謝罪しながら陽楽丘へ連れ帰ることを誓った。夜が明け、ついに朝が訪れたのであった。

【エピローグ】

護明の葬儀を終えた弦耀は、慧月と玲琳に入れ替わりの解除を許可した。玲琳は友と共に歩む未来を胸に刻み、弦耀とアキムも新たな友情を育む。雛女たちとの語らいに玲琳は幸福を感じるが、帰路で突如倒れ、再び不穏な影が忍び寄っていた。

「ふつつかな悪女ではございますが 10」

【プロローグ】

飛州の港町で、黄玲琳、朱慧月、金清佳は「帆車交の儀」準備に取り組んでいた。港の賑わいと講義を通じ、互いの立場と協力関係を確認する。清佳は直系としての誇りを抱き、玲琳と慧月に期待を寄せつつ、儀式の成功に向け決意を固めた。

【1.玲琳、忍び込む】

ナディール王子の奔放な振る舞いに、金家別邸は混乱を極めた。清佳は歓待に努めるが成果を得られず、玲琳と慧月は状況を打開すべく蔵に潜入する。罠に嵌められた清佳を助けた三人は、困難を乗り越え共闘する覚悟を固めた。

【2.玲琳、町を歩く】

玲琳たちは市で王子への贈り物を探しつつ、情報収集に励んだ。清佳の観察眼に感心した玲琳と慧月は、商人たちを巻き込み状況を好転させる策を講じる。玲琳は市の熱気の中で、新たな一手を思いつき、行動に移した。

【3.玲琳、食事を勧める】

清佳たちは宴を主導し、巨大な焼き菓子を用意してナディール王子を歓待した。商人たちも巻き込み場を盛り上げた結果、王子はついに「充楽」と評した。清佳は策略を成功させ、儀式は大成功に終わることとなった。

【4.幕間】

尭明は弓術訓練に励みながら、玲琳たちへの思いを募らせた。炎術通信で状況を報告する慧月を見守り、景彰とともに行動を決意する。玲琳たちの不穏な様子に、黄家の本気を見せる覚悟を固めたのである。

【5.慧月、酒を呷る】

帆車交の儀成功を祝う宴で、慧月は西国の客に勧められた酒を飲み体調を崩した。清佳は幼なじみの行方を追い花街へ向かうが、確証を得られず疑念を深めた。玲琳と慧月は再び苦難に巻き込まれる予感を抱いた。

【6.慧月、懊悩する】

清佳は倒れた玲琳を救うため奮闘し、ハサンとの対立も乗り越えた。慧月は景彰の励ましを受け、玲琳を信じて支える覚悟を固めた。清佳もまた新世代の雛女としての矜持を胸に、戦う意志を新たにした。

【7.玲琳、うなされる】

玲琳は悪夢に囚われながらも、慧月との約束を支えに意識を取り戻した。過去の記憶と痛みに抗い、暗闇を抜け出した彼女は、生きる意志を新たにする。慧月の必死な呼びかけが、玲琳の魂を現実へと引き戻した。

【特典SS『お説教』】

慧月は宴での無茶を莉莉に叱られた。町歩きや騒動を巡り責め立てられるが、最終的には玲琳の世話の大変さで意気投合した。慧月と莉莉は玲琳への思いを語り合い、笑い合いながらわだかまりを解き、絆を深めた。

その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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