どんな本?
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(下)』は、劇場アニメの脚本に参加する後藤リウによって完全小説化された作品。
物語はC.E.75を舞台に、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちが各地の戦闘に介入する様子を描いている。
小説ならではのエピソードや細やかな心情描写を堪能できる一冊となっている。
読んだ本のタイトル
小説 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM (下)
著者:後藤リウ 氏
イラスト:小笠原智史 氏
原作:矢立肇 氏・富野由悠季 氏
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あらすじ・内容
TVシリーズの小説を手掛け、劇場本編の脚本にも参加する後藤リウによる正統ノベライズ! 小笠原智史が描く挿絵も、上巻より更に大ボリュームに! 小説ならではのエピソードや細やかな心情描写を堪能せよ!!
小説 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(下)
感想
ズゴックが活躍している。。
しかも、宇宙で活動しているだと!?
ゲームでも無かった突飛な設定。
それを優雅に乗りこなすアスランに戦慄。
何を操縦してもカコイイなコイツ。
前巻で、各々の役目に疲れてすれ違いを見せていたキラとラクス。
結局はこの2人の周りを巻き込んだ大恋愛で世界が救われるって感じで終わった。
保護者枠のフラガも暁で活躍して、、いや、あれは自爆に近かったな。
毎回、そんな感じの危険な役目をやるから、館長が心配するんだよ。
最初は死んだ事にされてたし、、
本書は、劇場アニメを小説化した作品で、C.E.75年の世界を舞台にした物語である。
世界平和監視機構「コンパス」が創設されて以降、主要人物たちが様々な戦闘に介入し、細やかな心情描写と独自のエピソードが展開されている。
物語の中心にはキラ・ヤマトとラクス・クラインがいて、彼らはコンパスの一員として活動していた。
物語は、核爆発による大きな被害がエルドア地方で発生した後、世界各国のコンパス参加国の首脳達の緊急会談から始まる。
この会談は対立が激しく世界情勢は予断を許さない状況へとなって行った。
そんな中、核攻撃で死亡したと見られていたキラは、オーブのアカツキ島で目覚め、自身と同じく核攻撃を生き延びた仲間たちと共に、これからの行動を計画する。
彼らは自身達を罠に嵌め、核攻撃をして来たファウンデーションという組織が裏で暗躍していることを知り、それを公にするために奮闘する。
自作自演で、核攻撃の被害者だと主張するファウンデーションは「レクイエム」と呼ばれる大規模破壊兵器を使用し、ユーラシアの首都を攻撃。
この出来事がきっかけで、世界中の緊張が高まってしまう。
物語はファウンデーションが計画する「デスティニープラン」を阻止するためのキラたちの行動に焦点が当たる。
キラは宇宙へと進出し、ファウンデーションに立ち向かう。
その過程で多くの戦闘が繰り広げられ、キラとラクスは再会し、共に戦い一緒に居る決意を新たにする。
彼らの絆が強く描かれており、互いに支え合うシーンが印象的であった。
結末では、キラとラクスがファウンデーションの計画を阻止し、世界への平和のメッセージを発する。
彼らの行動が世界の未来を明るく照らす希望となるが彼等は行方不明となる。
物語は彼らの勝利で終わり、平和への願いが込められている。
全体として、この小説は劇場版の補完として深いキャラクターの心理描写や、未描画だった戦闘シーンが丁寧に描写されており。
ガンダムファンには新たな視点から楽しめる内容となっている。
キラとラクスの関係の深さや、彼らが直面する困難への対処が感動的であり、読者に強い印象を与えるだろう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
その他フィクション
備忘録
第四章
イシュタリアとエルドアの惨劇から数日後、コンパス参加国の代表たちが緊急会談を行う。
会談ではアークエンジェルの残骸が確認されたが、フリーダム、ジャスティス、その他のモビルスーツ隊は爆発に巻き込まれたと報告される。
この事態に、世界各国は強い衝撃を受けており、会談では責任の所在や次の対応について激しい言葉が交わされる。
特に、ユーラシアの抗議に対し、カガリは強い反発を示すが、会談は決裂し、国々の間の溝が深まる。
ミレニアムはオーブのオノゴロ島にある軍事施設に避難しており、核爆発の直接の被害は免れたが、その影響は大きい。
ルナマリアはシンの部屋で遺品を整理しており、核によって消えた多くの人々、特にシンの死を悼んでいる。
一方、コノエとアルバートは、核攻撃の背後にファウンデーションが関与している可能性を指摘しているが、それを証明する手段はない。
キラが暗い部屋で目覚める。
以前は温室でラクスと一緒だったが、現在はオーブのアカツキ島にいる。
シンと同室で、二人はレクリエーションルームへ向かう。
ニュースではエルドア地方での大規模な被害が報じられ、コンパスの活動が凍結されたと知る。
アスランとメイリンが部屋に入り、カガリが頑張ったが世界中からの非難が集中していると説明する。
コンパスは、ファウンデーションの陰謀のせいで非難されているとされ、シンは怒りをあらわにする。
アスランはミレニアムがオーブに入港していることを告げ、ラクスがファウンデーションのシャトルで脱出したことを伝える。
キラはラクスが自分を裏切ったと感じている。
アスランが研究に関する情報を共有し、アウラの過去とその計画が明らかにされる。
核攻撃もアウラの計画の一部であり、彼らがユーラシアを攻撃する口実を作るためだったと説明される。
宇宙空間で輸送艦から巨大な構造物が放出され、リングを形成した後に消失した。
この現象は宇宙空間の複数箇所で観測されている。
アルテミス要塞にてオルフェ、アウラ、イングリットが「レクイエム」の発射準備を進めている。
発射準備が完了し、レーザー光が発射された。
ユーラシアの首都モスクワが攻撃を受け、多くの犠牲者が出た。
緊急首脳会議が招集され、ファウンデーションの行動について議論された。カガリは情報を得ており、ファウンデーションの動向に警戒していた。
会議では、ファウンデーションが「レクイエム」を持っていることと、それを使用したことが恐怖とされた。
フォスターはファウンデーション首都での核爆発映像を見せ、オルフェが演説を行い、ナチュラルとコーディネーターの対立を煽り、ファウンデーションの「アコード」計画とラクス・クラインの関与を主張した。
カガリはこの演説に激怒し、オルフェがデスティニープランの実行と武装解除を要求すると、ラクスの名を使った制裁を警告した。
カガリは憤りを感じつつも、対応を指示した。
オルフェの演説の同時刻に、プラント行政府に軍用車両が到着し、武装兵士が行政府へ突入した。
警備員は制圧され、議員は拘束されたが、ラメント議長はすでに脱出していた。
ジャガンナート率いるザフト艦隊はプラントを離れて航行中であった。
このクーデターはファウンデーションとの秘密協定の下で行われたが、議長の拘束には失敗した。
ラメント議長はイザークの部隊に守られながら緊急脱出艇でアプリリウス・ワンを離れ、エターナル艦に到着し、エザリアとカナーバが出迎えた。
プラント内の情勢が不安定であるため、ラメントはプラントがファウンデーションの勧告を受け入れたと思われる状態を保持することが望ましいと考えている。
その間、彼らはディアッカが紹介した破棄されたボアズにあるレジスタンスの補給基地に避難することになっていた。
アスランはプラントで軍によるクーデターが発生していると述べ、詳細は不明だが議長以下評議会メンバーとの連絡が取れていないと伝えた。
マリューはこれをファウンデーションと協調する勢力によるプラントの制圧と解釈し、ヒルダはジャガンナートを疑う。
シンはこの状況を理解できずにいた。
現在、自分たちは動く手段がなく、死人同然であるとマリューは述べる。
しかしながら、メイリンは引き続き状況を分析しようと提案し、アスランはアコードたちが心を読む能力を持つかもしれないと推測する。
シンはこれに驚きながらも、キラの過去の行動がアコードによる心の操作によるものだと理解する。
この状況にヒルダはどう対抗すべきかと問い掛ける。
そして、世界はファウンデーションの〝デスティニープラン〟を受け入れるべきか否かで分かれ、混乱が広がっている状況である。
アスランはラクスを救出する提案をし、彼女の言葉がプラントを止める鍵だと述べた。
しかし、キラは自分たちの行動が無意味だと暗い声で反論し、戦いを続けることの矛盾を訴えた。
彼は過去の努力が無駄であったと感じ、ラクスが自分を裏切ったと思い込んでいた。
アスランはキラの自己中心的な言動に怒り、肉体的にも対立し、キラを非難した。
シンが止めようとするも、アスランの激情に巻き込まれた。
最終的にキラはアスランとのやり取りを通じて、自分の誤解を認め、ラクスとの関係を再評価する決意を固めた。
アスランの説得により、キラはラクスを助けに行くことを決心し、一行は共に行動することを決定した。
第五章
メイリンが航跡を分析し、ファウンデーションのシャトルが向かった宙域を絞り込んだ。
アスランは特定のラグランジュ・ポイント、L1がラクスの可能性のある場所として点滅しているのを示した。
その場所はアルテミス要塞がある場所であり、かつての戦闘で記憶に残る難攻不落の要塞だった。
キラは量子ネットワークを利用してラクスの位置を特定する計画を提案し、マリューは艦の調達方法について言及した。
エリカはモビルスーツの準備を表明し、彼らは行動を開始することを決定した。
シンはルナマリアに打たれたことで口の中が血だらけになったが、すぐにルナマリアが涙を流しながら彼に抱きついた。
その後、彼女はシンを殴りつけながら、力強く抱きしめた。
この間、ヒルダが見かねて介入し、やがてシンとルナマリアの間に和解の兆しが見えた。
一方で、キラたちはアーサーを驚かせながらも、無事に艦橋に潜入し、コノエ艦長に出航準備が整っていることを告げられた。
コノエは彼らの計画を見透かしていたが、それを受け入れ、マリューに艦長の職を譲り、彼女が指揮を執ることになった。
その後、ミレニアムはオーブ軍の警告を無視して進行を続け、攻撃を受けるも無傷で進み続けた。
この間、乗組員たちは緊張の中で彼らの新しい艦長、マリューの決断に従った。
オルフェはオーブが攻撃を避けた技術を揶揄しつつ、オーブとの通信を開始し、警告を無視したことを指摘する。
カガリはミレニアムがハイジャックされたと弁明しようとするが、オルフェは通信を一方的に切断する。
その後、カガリは急いで全国民の避難を命じ、政府機能をオノゴロ島防空施設へ移すよう指示する。
この中で、カガリは亡き父やハウメアへ祈りを捧げ、キラにも心の中で呼びかける。
一方、ミレニアムの艦橋で、コノエがファウンデーションからの通告を受けて落胆し、マリューがオーブに対する攻撃意図を断言する。
その後、キラが国際救難チャンネルを通じてファウンデーションへ挑戦し、世界中に放送される。
ファウンデーションはこの行動に焦り、アウラがレクイエムの目標をミレニアムに変更する命令を下す。
アルバートは月の裏側で発射された〝レクイエム〟の高エネルギー反応を報告する。
マリューはミレニアムの緊急制動を命じ、発射されたビームが海に落ちる。
これによりオーブは無事であった。
ミレニアムの針路に電磁ストリームを発生させる陽電子砲が発射され、その推力でミレニアムは宇宙へと逃げることができた。この結果、オルフェは計算違いを恨む。
キラが生きていたこと、ミレニアムを撃ちそこねたことが彼の怒りを煽る。
一方、イザークとディアッカは旧型の機体で月を目指す。
ミレニアムから離れたキラはアルテミスに向かい、マリューは月に向かう。
そして、キラはファウンデーションに挑戦し、その言葉は世界中に届けられる。
この行動がファウンデーションにとっては不都合な事態を招く。
オルフェは愛するラクスがキラの生存を知る前に彼を殺すことを決意する。
オルフェが部屋に入ると、イングリットが出て行く。
オルフェはラクスに手を差し伸べるが、彼女は冷たく拒絶する。
ラクスは自身の心をオルフェに踏み込ませないと決心し、彼の提案を断固として拒否する。
オルフェがキラ・ヤマトの死を主張するも、ラクスはキラの生存を確信し、その信念を強調する。
オルフェは憤慨し、ラクスに暴力を振るうが、彼女は抵抗し、愛に資格はないと主張する。
オルフェは失望し、部屋を去る。
ラクスは彼らが求める「ラクス・クライン」とは異なる自己を認識し、自分の役割に自分を押し込めようとすることへの抗議を決める。
イングリットはラクスの言葉に心を揺さぶられていた。
オルフェは彼女にとって常に特別な存在であり、太陽のように輝いていたが、彼に対して抱いた禁断の感情は、長い間彼女の心を苦しめていた。
オルフェが部屋から出るとき、イングリットは彼に気づかれないように涙を隠した。
オルフェが月へ向かうことを宣言し、地球側の防衛をイングリットとシュラに任せた。
この重責に、イングリットはオルフェの苦しみを感じ取り、涙を流す。
彼女は自らの運命を受け入れるべきかと自問し、ラクスの言葉が新たな視点をもたらしたことに気づく。
しかし、彼女は依然としてオルフェに対する感情と自身の役割に苦悩している。
ファウンデーション艦隊が月の地球側に展開し、オルフェは敵艦隊に対して攻撃命令を下す。
その間、ミレニアムは敵の攻撃を回避しながら前進を続け、敵艦隊からの一斉射撃にも耐え抜く。
ミレニアムが予想外に艦隊の攻撃をすり抜けると、艦橋に驚きが走った。
ミレニアムは艦隊に接近し、中型艦にビーム砲を放ち、敵艦隊を突破した。
オルフェは敵艦の時間差攻撃に対応し、超高速誘導弾を撒くよう命じた。
一方、マリューはミレニアムの迎撃を指示し、敵のミサイルを回避しながら戦いを続ける。
モビルスーツ隊が発進し、デスティニーが敵艦隊に向かって進む。
オルフェは艦隊を指揮し、ミレニアムを追撃するが、ミレニアムは敵の攻撃を激しく回避し、逆攻撃を試みる。
アルテミス要塞では、アラートが鳴り、フリーダムが単機で接近してくる。
シュラはフリーダムに対抗するために出撃し、両者が激しく交戦する。
同時に、アメイジングズゴックが要塞内に侵入し、中型艦を攻撃する。
イングリットは異変を感じて事態の対処に向かう。
アメイジングズゴックから降りたキサカとオーブ兵は、港の奥の施設に侵入し、ファウンデーション兵を撃退しながら進んだ。
コントロールルームに到達したキサカは装置を接続し、メイリンが制御システムにウィルスを流し込み、要塞の制御を奪った。
メイリンは通信システムも遮断し、キサカは給気システムに催眠ガスを放出した。
ガスは基地全体に拡散され、多くのファウンデーション兵が意識を失った。
司令室では、コントロールの奪取を受け、アウラがシュラを呼び戻そうとするが通信は不可能となっていた。
一方、イングリットはガスの影響を受けず、状況を理解し、シュラに敵の侵入を伝えた。
シュラはフリーダムと交戦しており、この戦いを通じてフリーダムが囮であることを悟った。
イングリットはラクスに銃を向けたが、彼女は逃げずに対峙した。
キラが現れ、イングリットは脅迫するが、最終的にはオーブ兵に制圧された。
ラクスとキラは再会を喜び、イングリットは彼らの絆に打たれ、涙を流す。
「急いで!」とメイリンが叫ぶ声が聞こえる中、ラクスを伴ったキラたちは港へと戻り、アメイジングズゴックに急速に乗り込んだ。
彼らが要塞を離れると同時に、メイリンが設置していた爆弾が爆発し、港は炎に包まれた。
その炎が消えると、アメイジングズゴックは障害のない宙域を全速力で駆け抜けた。
一方、フリーダムと戦っていたシュラは、爆発する要塞と、そこから脱出するモビルスーツに気付いた。
それはキラ・ヤマトが操るモビルスーツであり、ラクスが奪回されたことを意味していた。
シュラは怒りに震えながら、自分がまた失態を演じたことに屈辱を感じ、炎上する要塞へと向かった。
第六章
アルテミス要塞から月へと進む途中、フリーダムとズゴックはコクピットハッチを開き、キラとアスランが本来の乗機へと乗り換えた。
キラはフリーダムで、アスランはズゴックである。乗り換えが完了すると、キラは通信をオンにし「ラクスを頼む。
僕は『レクイエム』へ」と言い、アスランは「奴らは強い。気をつけろよ」と忠告する。キラはラクスの支えを感じながら戦うことを誓う。
アスランも仲間たちへの信頼を強調し、互いに支えあうことを誓う。
その後、オルフェは激怒し「『レクイエム』発射だ! オーブを焼き払え!」と命じる。
カウントダウンが始まるが、突如、金色のモビルスーツアカツキが現れ、反射装甲でビームを跳ね返す。
アカツキはムウが操縦し、カガリの密命によりミラージュコロイドポッドで潜んでいた。
アカツキの活躍により、『レクイエム』の偏向リングが破壊され、発射されたビームが無害化される。
その間にオーブとザフトの艦隊が交戦し、マリューの指揮のもとミレニアムが戦場に加わる。
全ての戦いが終わった後、ムウは生き残り、マリューは安堵する。戦いが終わり、彼らは再び平和を手に入れることができた。
ルナマリアがルドラの隊に向かっていた際、一機のモビルスーツ、ギャンが彼女の目に留まる。
そのギャンのパイロットはアグネスであると判明し、ルナマリアは彼女が生きていることに驚く。
アグネスは裏切り、アコードと共に逃げていた。
ルナマリアはアグネスの攻撃を防ぎつつ、彼女を説得しようとするが、アグネスは逆上し激しい戦いが繰り広げられる。
一方、シンはルドラの隊と戦い、その強さに相手を圧倒する。彼の攻撃は敵を翻弄し、シンはデスティニーの力を信じて戦う。
この混乱の中、アンドリュー・バルトフェルドはクーデターの鎮圧後の平穏を望むが、まだ引退できずにいる。
彼は引退後の生活を夢見ながらも、現状に集中することを余儀なくされる。
同時に、オーブ艦隊は激しい戦闘の中で苦戦している。
ザフト艦隊からの激しい攻撃を受け、ムラサメが破壊されるなど、多大な損害を被る。
しかし、イザーク・ジュールが現れ、ザフト軍に戦闘停止を呼びかける。
最終的に、ラクス・クラインが登場し、ファウンデーションからの脱出を公表。
彼女はファウンデーションの見解を否定し、戦闘の停止を呼びかける。
ジャガンナートは彼女の言葉に動揺し、自分たちの計画が失敗に終わったことを認めざるを得なくなる。
ラクス・クラインはアメイジングズゴックでミレニアムに着艦し、全世界に通信を発した。
彼女はデスティニープランによる統治、いわゆる「公正で平等な社会」を強く拒否する立場を表明し、自らの価値を他人に委ねることを拒否することを宣言する。
彼女には、自分自身を守り、自分の意志で自分の価値を決定する権利があると強調する。
一方、オルフェはアウラを旗艦の司令官席に導いた後、役目を果たせなかったイングリットを非難する。
イングリットは自らの存在意義を問い直し、運命に逆らえないと感じながらも、ラクスの言葉に憧れを抱く。
その後、ラクスは自らも戦闘に参加する決意を固め、プラウドディフェンダーに乗り込む。
彼女の決意は困難に直面しながらも、自分自身の運命を自分で決める強さを示している。
ラクスの行動は周囲に大きな影響を与え、彼女が戦う権利を支持する声もある一方で、彼女の安全を心配する声もある。
ラクスは最終的に戦闘に参加し、自らが信じる正義のために戦う決意を新たにする。
彼女の行動は、自分自身と他者の運命を自らの手で切り開くという、彼女の信念の表れである。
イングリットはオルフェの命令に従い、ジグラートを操縦して発進した。
彼女は自分を機械とみなし、感情を抑え込むことに専念していた。
一方、イザークはジャガンナートに降伏を呼びかけるものの、ジャガンナートは拒否し、社会の不公平に対する怒りを表明した。
イザークとディアッカは葛藤しつつも、必要ならば戦う覚悟を決めた。
同時に、キラはフリーダムで戦いを続けており、オルフェの挑戦に直面する。
オルフェは自身の優越性を誇示しながらも、キラの決意に挫けることはなかった。
キラはラクスの愛を力に変え、敵の攻撃を凌ぎながら、愛される資格についてのオルフェの見解に反論した。
最終的にフリーダムは限界を迎え、月面に倒れ込んだ。
この戦闘では、イングリットの無感情な忠誠、イザークの葛藤、そしてキラとオルフェ間の激しい対立が浮き彫りにされ、それぞれのキャラクターの信念と苦悩が描かれている。
キラが敗北の危機にあった際、アスランが現れフリーダムを守る。
その瞬間、アスランの機体からジャスティスが現れ、シヴァに対抗する。
しかし、フリーダムは引き続き脆弱な状態にあった。
この時、ラクスが操るディフェンダーが登場し、フリーダムに装着される。
ディフェンダーの力でフリーダムは再び力を得る。
オルフェはイングリットに命じてフリーダムを攻撃させるが、ディフェンダーの介入でフリーダムは被害を受けずに済む。
ラクスの意志と行動によって、彼女とキラの強い絆が示される。
最終的にオルフェは自身の目的を達成できずに失意に陥る。
このシーンでは、絶望的な状況下でも支え合うキラとアスラン、ラクスの関係の強さが際立っている。
ラクスがフリーダムの中でキラのもとへ駆け寄り、二人の絆が強調される。
敵からの攻撃が再び始まるも、ラクスはディフェンダーの能力を用いて全てのミサイルを無力化する。
さらに、キラがディスラプターの使用を申請し、ラクスがこれを承認。ディスラプターは敵の支援機を破壊する。
その後、キラとラクスは敵の攻撃を防ぎつつ、戦場で支え合う姿を見せる。
この一連の出来事は、キラとラクスが互いに深い信頼と協力関係にあることを示している。
リデルが討たれた瞬間の恐怖と苦痛が、シンクロしていたリュー、ダニエル、グリフィンたちの脳に直接影響を与えた。
その衝撃に耐えきれずにパニックに陥り、デスティニーの攻撃によって一機一機が破壊されていく。
ルドラのシグナルが消失し、アウラは自分の子どもたちが敗れたことに愕然とする。
彼女はすべてを賭けた研究成果が瞬く間に無に帰したと感じ、絶望と怒りで満たされる。
一方、アグネスはルナマリアとの戦闘中に自己の価値を主張し続けるが、最終的には敗れ、自分の運命に絶望する。
アウラはその後、自身の計画の成就を願いつつも、自らの過去のライバルであったヒビキへの憎しみを募らせる。
シンクロしたルドラ隊はデスティニーの技に翻弄され、シンの深い闇と過去の悲しみに耐え切れずに敗れ去る。
アスランはカガリのイメージにすがり、生き残る決意を固める。
その生々しい妄想にシュラが動揺し、怒りで攻撃を仕掛けるが、アスランの思考を読むことに失敗し、ジャスティスの反撃を受けて倒れる。
一方、遠隔地オーブからカガリがジャスティスを操り、アスランの意識を読もうとするシュラの攻撃をかわす。
カガリはアスランの妄想に不快感を示しながらも、彼を支え続ける。
シュラは自らの強迫観念に囚われ、自分の価値を証明しようとするが、最終的にはジャスティスの攻撃に敗れる。
アスランは、生きることの価値を認識し、カガリから教わったことを思い出す。
シュラは死ぬ瞬間もなお、自分が勝てるはずだと信じていたが、創造主の期待に応えられなかったことに絶望する。
ミレニアムがグルヴェイグに突き刺さり、アウラは艦橋の残骸の中で自らの運命を受け入れる。
彼女は自らの失敗を背負って生きてきたが、ついにその重荷から逃れようとする。
アコードたちの失敗を認めつつ、〝レクイエム〟発射までのカウントダウンを目にすると、道連れにすることを望む。
一方、アスランは〝レクイエム〟上空に到着し、イザークと協力してシンたちの道を切り開く。
デスティニーとインパルスは〝レクイエム〟の防衛を突破し、内部の反応炉を破壊する。
オルフェは人々の愚かさを嘆くが、キラは自分たちが自由を選ぶと反駁する。
最終的にオルフェは戦い、イングリットとの最後の瞬間を共にする。彼女はオルフェを愛していると心から認める。
この戦いで、多くの犠牲が出たが、アスランは未来への希望を持ち続け、ディアッカとイザークもその決意を新たにする。
エピローグ
波が足を包み、彼らはこれまで身につけていたものをすべて捨て、互いに手を取り合い、抱き合った。
二人は夕陽が映える金色の波の中で長く寄り添った。
カガリは慰霊碑に花を手向け、父とオーブの人々、さらに多くの命を失った人々を祈った。
アスランが彼女に近づき、一緒に花を手向けた後、二人は海へ向かい歩き出す。
アスランは世界の混乱を語り、彼らが求められることに不安を抱えつつも、カガリは彼に希望を持つよう励ます。
彼らはこの先も人間として一歩一歩前進し、平和な未来を目指す決意を新たにする。
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