どんな本？
『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIV ―インビテーション・フロム・ビービー―』は、人気シリーズ「ガンゲイル・オンライン」（GGO）の第14巻である。ストーリーが魅力で、特に今回の物語では、謎のプレイヤー・ビービーからのミニゲームへの招待が大きなテーマとなっております。
物語は、デヴィッドというキャラクターがビービーとのリアルオフ会を目指し、彼女から送られたミニゲームに不思議なところから始まる。このゲームに勝利すれば、ビービーと直接会うことができる。そのため、仲間であるレン、フカ次郎、ピト・フーイ、エム、そしてSHINCとMMTMのような個性的なプレイヤーたちが協力して挑戦してみる姿が描かれている。
本作の魅力は、登場キャラクターたちの絆と軽快な掛け合いにある。 特にフカ次郎の耐える行動や、ビービーの正体が照らされる瞬間は、大きな驚きと感動を呼ぶ。 、デヴィッドの恋模様や、フカ次郎の結婚相手まで描かれる意外な展開も見ている。
初めてガンゲイル・オンラインを読んでいる人でも楽しめる爽快なストーリーと、緻密に描かれたバトルシーンが組みさり、ファンだけでなく新規読者にもおすすめできる作品である。
読んだ本のタイトル
ソードアート・オンライン オルタナティブ
ガンゲイル・オンライン XIV
―インビテーション・フロム・ビービー―
著者:時雨沢恵一 氏
イラスト:黒星紅白 氏
監修:川原礫 氏
イラスト:abec 氏
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あらすじ・内容
バトルあり恋あり、百花繚乱のＧＧＯ第14弾！
『私の主催するミニゲームに参加して、最後まで進みなさい』――ＳＪ５の死闘の翌日、謎のプレイヤー・ビービーから届いたミニゲームへの挑戦状。それは、デヴィッドの告白に対してのビービーからの招待状でもあり、ご褒美はリアルビービーとのオフ会――。レン、フカ次郎、ピトフーイ、エム、SHINCとMMTMはデヴィッドの恋の成就のため（!?）そのミニゲームに参加することに！
ＧＧＯの豪華キャスト勢ぞろいで繰り広げられる超個性的なゲームと、デヴィッドの恋の結末とは――!? そして、ビービーの正体とは――!?
感想
ビービーの意外な正体。
まさかあんな大物だったとは、、彼女に傅くマシンガンラバーズの気持ちが少しは判った。
リアルでもシノハラが彼女の側に居たのも納得。
そのシノハラのリアルを見たフカ次郎も、その後の彼女の人生も。
その中心にはビービーが居た。
最後は何とも儚い14巻。
『ガンゲイル・オンラインⅩⅣ』は、デヴィッドがビービーとのオフ会を目指して挑むミニゲームを軸に展開される物語である。
SJ5の激戦の翌日、デヴィッドに届いた謎のプレイヤー・ビービーからの招待状が、物語の幕開けとなる。
ミニゲームをクリアすればビービーとリアルで会えるという報酬が設定され、デヴィッドはそれを目指して奮闘する。
そんなデヴィッドのために、レン、フカ次郎、ピトフーイ、エム、SHINC、MMTMといった仲間たちが集まり、彼のために協力する姿は、友情とユーモアにあふれていた。
特にフカ次郎は、長年のライバルであるビービーの正体を知りたいという強い思いから、積極的にゲームに参加していた。
そのビービーの正体が明かされるシーンは、この物語の目玉となる驚きであった。
デヴィッドの恋の行方も見逃せない要素で、彼がビービーに恋心を抱き、ゲームを通じて試練を乗り越える姿が印象的であった。
さらに、フカ次郎がやらかすシーンは、彼女の過去の言動が現実になり、笑いを誘う。
また、意外な展開として、ビービーの正体だけでなく、フカ次郎の結婚相手が明かされるサプライズもあり、今後の展開に期待を抱かせる内容となっている。
バトルシーンだけでなく、キャラクター同士の掛け合いも軽快であり、テンポの良い物語進行に引き込また。
それが感動あり、笑いありのストーリーが魅力的な第14巻であった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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同シリーズ
その他フィクション
アニメ
PV
実況
OP
ED
備忘録
第一章「争い済んで日が暮れた後で」
2026年9月20日、レンは前日の激戦「第五回スクワッド・ジャム(SJ5)」の疲れから、グロッケンの酒場で仲間たちと再会した。レンは、ピトフーイから熱烈な歓迎を受けたが、それをうまくかわし、仲間たちとともにLPFMの優勝パーティーに参加した。
ピトフーイが明るくスピーチを終え、全員で乾杯が行われたが、その後すぐに反省会が始まった。反省会では、前日の戦いを振り返りながら、リラックスした会話が続いた。レンは、ピザを頼むことを提案し、クラレンスや他の仲間たちもそれに賛同した。
その後、チーム「メメント・モリ」のリーダー、デヴィッドが突如現れ、場の空気が少し緊張した。彼は、レンたちに何か話したいことがあると告げ、ピトフーイに対してすべての飲食代を負担することを申し出た。レンたちは驚きながらも、彼の申し出を受け入れ、デヴィッドの話を聞く準備を整えた。
デヴィッドはレンたち12人に向かい、今朝ビービーからミニゲームへの招待を受けたことを伝えた。ビービーは、「できるだけ多くの仲間を連れてくると有利だ」とも言っていた。デヴィッドはこの挑戦を受け、参加を決意したことを告げた。ミニゲームをクリアした報酬は、ビービーとのリアルでのオフ会招待であった。
この話を聞いて、フカ次郎をはじめ、レンや他のメンバーは驚き、次々と質問を投げかけた。ピトフーイも冷やかしながら参加を表明し、他のメンバーも興味を示した。デヴィッドは土曜日の集合時間と場所を告げ、皆がゲームに参加することを期待してその場を後にした。
第二章「晴れ時々ミルフィーユ」
香蓮は、ビービーからの挑戦状を受けた土曜日まで、大学の勉強に集中していた。秋学期が始まり、都内の大学に通いながら、夜は自宅で予習復習をしていた。ある日、美優からの電話で話が中断され、彼女と親友の会話に付き合うことになった。
美優は、磯部とき子というゲームクリエイターのニュースを見せ、ビービーと磯部の動きが似ていることに気づき、磯部がビービーではないかと推測した。彼女の理論は、磯部が重度のゲーマーであり、戦闘やゲームについて詳しい点を挙げていた。香蓮はその推理に驚きながらも、土曜日のミニゲームに参加する理由がデヴィッドの恋路を応援するためだということを改めて認識した。
美優は、このゲームがデヴィッドの恋愛にどう影響するかに興味を持ち、香蓮を巻き込みながら楽しむ様子であった。香蓮は、彼女の推理やゲームへの情熱に付き合いながらも、次のミニゲームに向けて準備を進めていた。
9月26日、ビービー主催のミニゲームの本番当日がやってきた。午前11時55分、レンとフカ次郎はグロッケンの中央広場でピトフーイとエムに迎えられた。レンはピンクの戦闘服を焦げ茶色のローブで隠し、ピトフーイに挨拶をした。彼らは、ゲームの準備として装備を整えるため、12時45分に東門でデヴィッドと待ち合わせをしていた。
四人はショッピングモールに向かい、レンは既に弾薬を用意していたが、フカ次郎がエムに弾薬を買ってもらうことになった。ピトフーイはレンに「ビービーとの対峙では、最初は控えめに攻撃するように」とアドバイスした。フカ次郎が先に突撃することが予測されており、レンが最終的にビービーを狙う役割を担うこととなっていた。
その後、四人は東門に向かい、そこでボス率いるSHINCの六人と合流した。
レンたちは、デヴィッド率いるMMTMと12時40分頃にグロッケンの東門前で合流した。MMTMのメンバーは全員、迷彩服とフル装備で戦闘準備が完璧であり、デヴィッドが感謝の意を表した。彼はアサルトライフルを使い、グレネードランチャーも装備していた。他のMMTMのメンバーもそれぞれ役割に応じた装備を整え、強力な火力を備えていた。
レンたちはデヴィッドの指示に従い、装備を確認した。今回のミニゲームでは特殊ルールがある可能性が高く、事前に詳細な戦略を立てる余裕はないとデヴィッドは述べた。MMTM、レンたち、そしてSHINCは基本的に三つのチームに分かれて柔軟に対応することとなった。
会議が終了する頃、遅れてシャーリーとクラレンスが合流した。シャーリーとラックスは、以前の戦闘での狙撃戦を称え合い、騎士道的な空気が流れたが、クラレンスがその雰囲気を和らげた。
13時にデヴィッドの合図で、18人のメンバーが東門を抜け、広がる荒野へ進んだ。グロッケンの外は石がゴロゴロした荒れ地で、プレイヤーたちはそれぞれ警戒しながら進んだ。MMTMが先頭に立ち、レンたちが続き、SHINCが殿を務める隊列となった。
途中、軍用トラックが3台接近し、レンたちは警戒したが、運転手はZEMALのメンバーで、彼らはビービーの指示でレンたちを迎えに来たという。全員が各チームに分乗し、トラックに乗り込んだ。
移動中、周囲が濃霧に包まれ、視界が悪化したが、ピトフーイがこれはゲームの演出であり、ビービーが設定したものだと推測した。レンたちは、この霧が一般プレイヤーを排除するための設定であり、フィールドへの移動の一環であると理解した。
霧の中を進むトラックが止まったとき、レンたちは降車を決めた。クラレンスが運転手を確認しようとしたが、運転席には誰もおらず、まるで幽霊のように消えていた。ピトフーイの指示で全員が下車し、周囲を警戒しながら進むと、フカ次郎が木製の橋を発見した。レンとフカ次郎が橋を渡り始め、他のメンバーも続いた。
橋の上は霧に包まれ、視界が10メートルもなく、不気味な雰囲気が漂っていた。足元には濁った水が広がり、慎重に進む一行は橋を何百メートルも渡ったが、敵は現れなかった。この静けさが精神的な疲労感を引き起こし、ビービーの演出意図が際立っていた。
クラレンスが「お金がかかっている」と言い出し、特設フィールドでの貸し切り設定に驚くものの、フカ次郎が「その分楽しもう」と、楽観的な態度でみんなを鼓舞した。
濃霧の中で橋を進んでいたレンたちは、突如吹いた強風で霧が晴れ、先に巨大なミルフィーユのような構造物が現れた。異様に巨大なミルフィーユを目の当たりにし、皆が驚く中、クラレンスだけが「美味しそう」と楽しげに反応していた。レンたちはそのミルフィーユの上陸を目指して進み、最初にケンタが上陸したが、罠や攻撃はなかった。
ミルフィーユの第一層を探索する中で、橋は崩れ、彼らは閉じ込められた。突然、AIの声が流れ、頂上を目指すよう指示された。レンたちは上層へ続く階段を探し、ついにデヴィッド率いるMMTMが階段を発見したことで、次の階層へ進む準備が整った。
レンたちは、ミルフィーユの第一層から階段を見つけ、次の層へ進む準備を整えた。階段を登った先には、またもやミルフィーユが広がっており、立方体状のケーキが床に散りばめられていた。デヴィッドは、何か反応があるか確認するためにミルフィーユに一発発砲したが、弾丸は無力化され、これは破壊不可能なオブジェクトであることが判明した。
ピトフーイは、この状況が単なる景色であると悟り、先を急ぐよう促したが、デヴィッドは苛立ちを見せつつも次の階段を探すために先へ進んだ。しかし、その油断が彼の命取りとなった。
レンたちのチームが進行中、突然、ZEMALのシノハラによる機関銃の襲撃でデヴィッドが倒された。シノハラはミルフィーユの中から現れ、再び姿を隠すという卑劣な戦法を取った。ミルフィーユ内に隠れたZEMALメンバーが次々に攻撃を仕掛け、ケンタやエムも次々と撃たれて倒れた。レンは反撃を試みたが、ミルフィーユの壁が攻撃を防ぎ、敵を撃つことができなかった。
この状況でフカ次郎が、ケンタが撃った弾が天井に穴を開けたことを指摘し、ピトフーイがチーム全員に「上に向かって撃て」と命令した。
フカ次郎がグレネードを連射し、仲間たちもそれに続いて天井を攻撃した。天井には大きな穴が開き、さらにフカ次郎のプラズマグレネードが二層を破壊し、五階の天井まで吹き飛ばされた。そこから降ってきた砂糖のような白い粉を見て、フカ次郎はレンに「踏んでこい」と叫んだ。レンは素早く走り、五階の砂糖の上に着地した。
その瞬間、ミルフィーユからマックスが現れ、レンに拍手を送りながら「謎の一つをクリアした」と告げた。彼は爽やかな笑顔で次のフィールドを予告し、砂のように消えていった。
第三章「ゆく川の流れは絶えずして」
デヴィッドたちは、ミルフィーユの島から突然転送され、雪と氷に覆われた冬の谷間フィールドに到着した。参加者全員が無事に復活し、デヴィッドは仲間たちに感謝の言葉を述べた。フィールドの地形は、両脇にそびえる岩山と、下流に続く谷が広がっていた。
デヴィッドは下流を進むことを提案し、仲間たちは二列縦隊で進み始めた。途中、谷の地形が変わり、平坦で氷だけのスケートリンクのような場所に差し掛かった。全員に新しいアイテムとしてスケート靴が支給され、レンたちはそれを装着する。
フカ次郎が氷の道を滑り出す前に、カウントダウンが表示され、3.5キロを10分以内に滑りきることが課題であることが明らかになった。
レンは他のメンバーを見て、まだ多くの者がスケート靴を履かずに立っていることに気付いた。スケートの準備をしていたのは、SHINCの6人とシャーリーのみで、エムやピトフーイ、クラレンス、MMTMの男性陣はスケートができないことを告白した。レンは驚きつつも、北国で育った彼女とフカ次郎は、問題なく滑ることができた。
一方、ボスたちSHINCのメンバーは全員スケートが得意で、特にターニャはフィギュアスケートの経験があり、スムーズに滑り出した。レンたちは、スケートができる女性陣9人でこのフィールドをクリアする必要があると理解した。
レンたちは、時間制限があることを知り、カウントダウンが始まると共に滑り出した。彼女たちは素早く進み、特に敏捷性が高いレンは他のメンバーを先行した。後に残った男性陣は、スケートができないことを悔やみつつ、エムがクラレンスからのヒントを活かして新たな策を考え始めた。
レンは、先行してポイントマンを務めることを申し出た。ボスからの指示で、レンは皆が援護できる範囲内で行動し、ターニャをバディとして後ろに付けた。フカ次郎は最後方に配置され、火力支援と突撃の役割を担うことになった。
レンは谷を進み、右カーブを抜けた後、奇妙な看板に気付いた。それには「一級河川 テヴェレ川 国土交通省」と書かれており、明らかにGGOの世界観にそぐわないものであった。仲間たちもこの看板を見て驚き、テヴェレ川がローマを流れる川だとシャーリーが教えた。
さらに進むと、今度は「セーヌ川」「テムズ川」と書かれた同様の看板が現れた。仲間たちは次にどの川が出てくるか予想しながら進んでいたが、緊張感が少しずつ和らいでいった。レンは、この看板が敵の油断を誘うための仕掛けではないかと警戒していたが、敵はまだ出現しなかった。
レンは、テムズ川の看板を越えた後、氷の色が急に薄くなることに気付き、透明になった氷の下に沈んだ和風の街を発見した。仲間たちもその光景に驚き、街は京都を思わせるような瓦屋根や石畳の道、お寺や赤い鳥居が広がっていた。レンは、皆にその驚きを共有し、氷の上を滑りながらも、なぜ京都の街がここにあるのか不思議に思った。
ボスやフカ次郎は、ビービーが幕末をテーマにしたゲームが好きだったことを理由に推測したが、進むべき距離が残り2000メートルを切り、時間が限られている中で、再び行動を再開した。フカ次郎は磯部とき子が関わっている可能性を示唆したが、その時、レンはついに敵の存在を確認し、エネミーとの遭遇が迫っていることを叫んだ。
レンは、前方に黒い人型のエネミーが約30体出現したことを報告した。敵はロボット兵で、黒い和服を身にまとっており、新撰組を模した姿であった。ボスやシャーリー、他のメンバーが即座に状況を確認し、新撰組に見立てたロボット兵たちが、光剣を手にレンたちに迫ってきた。
シャーリーが最初に発砲し、敵のロボット兵を一体撃破。続いてレンとターニャは、ボスの指示に従って左右に退避し、ローザのマシンガンがフルオートで敵に向かって火を吹いた。ローザは反動で後ろに滑らないよう、ボスのサポートを受けていた。アンナとトーマは狙撃銃で伏せ撃ちを行い、シャーリーは立ちながら射撃を続け、見事な腕前を披露した。
一方、フカ次郎は攻撃を控えるよう指示を受け、最後尾で待機しながら踊り出すが、誰もその姿に気づくことはなかった。
レンたちは、黒服を着た新撰組風のロボット兵たちを相手に激しい戦闘を繰り広げた。敵は勇敢に氷の上をジグザグに走りながら接近してきたが、レンたちの圧倒的な火力に敵わず、次々と倒されていった。ローザのマシンガンが敵を薙ぎ倒し、トーマやアンナ、シャーリーも精確な狙撃でロボット兵を撃破していった。
ロボット兵を全滅させた後、レンたちは再びスケートで前進を開始したが、進む先で新たな敵が現れることを予感した。フカ次郎の予測通り、前方と後方に敵が出現し、レンとターニャの前には可愛らしい雪だるまが現れた。しかし、その雪だるまは目から光線を発射し、ターニャを撃ち倒してしまった。
レンは急いで岩陰に避難しつつ、雪だるまを撃破しようと試みた。雪だるまは思ったよりも脆く、簡単に倒せるように見えたが、レンはそれが油断であることにすぐに気付くこととなった。
レンと仲間たちは、雪だるま型の敵を相手に戦いを続けていた。アンナが撃ち倒した雪だるまの頭部が回転しながら突進してくるという予想外の動きにより、彼女や他のメンバーは混乱しつつも応戦した。レンも雪球攻撃を避けるために警戒しながら戦ったが、雪だるまは撃ち倒しても残った部分が高速で転がって襲ってくるため、油断できない状況だった。
その中で、ピトフーイやジェイクが作り出した即席の「イスソリ」を使っての援護が到着。彼らは後方から雪だるまを次々に撃ち倒し、残りの敵を掃討していった。ローザやシャーリーらも敵を的確に狙撃し、雪だるまの集団を撃破することに成功した。
最終的にボスの指示で、レンと他のメンバーは再び進行を再開し、残りの距離970メートルを全力で駆け抜けることを決意。レンは愛銃P90を置いて、全速力でゴールに向かって滑り出した。
レンはゴール間際のスピードスケートのような猛スピードで滑り続け、残り距離を少しずつ縮めていた。彼女は最後の急カーブに差し掛かるが、速度を緩めずに突入。見事にカーブをクリアし、ゴールの直線に入った。残り距離は100メートル、時間は20秒。敵の出現はなく、レンは全力で蹴り続け、見事にゴールに到達した。
他のメンバーもレンを追い、フカ次郎が最初に到着。次いでボスや他のメンバーも合流し、みんながレンの功績を称賛した。残る時間は少なかったが、全員がゴールに集まった。しかし、特にファンファーレもなく、何も起こらない状況に戸惑う中、突然クラレンスが「ドアが出現した」と叫んだ。
レンとフカ次郎が先に進むと、ドアが開き、猛烈な風が吹き出した。フカ次郎はその風に吹き飛ばされ、レンも風圧に抗うがなかなか前進できない状況に陥った。そこで、エムがレンの背中の防弾板をライフルで撃つという作戦を提案。最終的に、トーマが対戦車ライフルでレンの背中を撃つという荒技が実行され、レンは強烈な勢いでドアを突破した。
全員が次のフィールドへ転送され、次の戦いに備えることとなった。
第四章「一万年の旅路」
レンとフカ次郎は、過酷なゲームステージをクリアした直後、荒野フィールドに到達し、再び挑戦が始まることに備えていた。死んだ仲間も復活し、HPや弾薬も回復していたが、次のステージがさらに過酷であることを予感させた。そこで、MMTMのリーダー、デヴィッドが礼を述べ、全員が食べ物の注文を交えながら感謝を示した。雰囲気が和らぐ中、次の戦いの予感に緊張が高まっていった。
遠くから聞こえてきた汽笛の音を頼りに全員が進むと、目の前にトロッコ列車が現れた。列車が動き出すと、デヴィッドの指示で全員が急いで乗車を試みた。レンが真っ先に車両に到達し、トラップを警戒しながら乗り込んだが、仲間たちが全員無事に乗れるかどうか、彼女は不安を感じていた。
レンと仲間たちは、トロッコ列車に全員が無事に乗り込み、ゆっくりと進む列車の上で周囲を警戒していた。エムは仲間たちに防衛の役割を振り分け、フカ次郎は列車の屋根に登って前方を監視するように指示された。進行方向に草原が見えてきたが、フカ次郎は草原に「縄文人」のようなキャラクターたちが立っていることを報告した。
彼らは武器を持っている様子はなく、ただ列車の進行方向を見つめていたが、その中の一人がレンを見て微笑み、足元から何かを持ち上げ、それを突然投げつけてきた。この予想外の展開に、レンと仲間たちは驚きつつも、状況に対処する準備を進めていた。
列車の屋根に石が当たった音を聞き、フカ次郎は投石だと怒りの声を上げた。縄文人たちは次々に石を拾い上げて列車に向かって投げつけていた。石は車内にも入り込み、ベンチを壊すほどの威力があり、アンナも石が当たって悲鳴を上げた。しかし、エムは発砲を許可せず、弾を節約するように指示した。
投石を避けながらも、仲間たちは冷静に状況を見守った。クラレンスは投石に楽しんでいる様子だったが、彼は縄文人の中にかつての敵を見つけ、デヴィッドやシャーリーもその出来事を思い出した。
エムは、縄文人たちがプレイヤーキャラクターであることを確認し、彼らがビービーに雇われた可能性が高いと結論づけた。やがて投石は止み、列車が加速して縄文人たちは後ろへ去っていった。クラレンスが手を振りつつ煽る一方で、ボスは次のステージにも彼らが登場するかもしれないと予想した。
ピトフーイは、以前のロボット新撰組も彼らだったかもしれないと推測したが、それを確かめる方法はなかった。
列車が急加速し、時速80キロメートルほどで草原を駆け抜けていった。フカ次郎はそのスピードに興奮しながらも、煙で目がしみていた。しばらくすると、列車の速度が急に落ち、砂浜が現れた。フカ次郎は先を見張りながら、武士たちが馬に乗って接近してくることを報告した。
ピトフーイとシャーリーは、鎌倉時代のような鎧を着た騎馬武者たちが接近していることを確認し、武士たちはロボットの馬に乗り、和弓を携えていた。デヴィッドたちは、彼らがプレイヤーであるかどうかを疑ったが、ピトフーイは他のフルダイブゲームからコンバートされた傭兵ではないかと推測した。
騎馬軍団が列車に近づく中、フカ次郎はグレネードを発射したが、武士たちは無傷であった。エムが狙撃しても同じ結果となり、エムは彼らが無敵設定であることを確認した。
クラレンスが騎馬武者たちが無敵であることに不満を漏らし、デヴィッドもそれに同意していた。騎馬武者の一騎が矢を放ち、ボルドに命中。ボルドは矢に貫かれ、即座に倒れた。続けて複数の矢が仲間たちに放たれたが、ピトフーイは矢を撃ち落とす作戦を提案し、全員がそれに従って応戦した。ピトフーイの指示により、彼らは自らを的にしつつ、矢を撃ち落とすことで被害を最小限に抑えた。最終的に、騎馬武者たちは撤退し、レンたちは無事にこの戦いを切り抜けたが、かなりの弾薬を消費してしまった。
列車は再び速度を上げ、ボルドを失った仲間たちは彼の装備を回収し、次の戦闘に備えていた。エムの指示のもと、次の敵は現代のマシンガンを使う敵であると予測され、仲間たちは各自の役割を再確認した。ピトフーイがマシンガンでの攻撃を予告し、みんなはそれに備えていた。
列車が荒野に入ると、前方に岩山と5台の車両が現れた。ラックスがスコープで確認したところ、それらは武装したピックアップトラックとバギーであり、特に重機関銃を搭載した「テクニカル」と呼ばれる武装車両であった。これらはレンたちにとって大きな脅威であった。
エムは全員にできるだけ固まらず、バギーの突撃を避けるよう指示し、ソフィーはグレネードを使って煙幕や揺れを起こすことが命じられた。クラレンスとシャーリーは自由に動き回ってバギーを狙撃する役割を果たし、トーマは後方を守るために重機関銃を構えていた。全員がこの戦いで生き残ることを目指し、最後の準備に入っていた。
テクニカル車両の荷台に立つヒューイは、列車が視界に入る中、仲間たちに攻撃の準備を進めていた。彼らはZEMALのユニフォームを着ており、ビービーの指揮のもと、機関銃で列車に攻撃を仕掛ける計画であった。ビービーは「撃ちまくれ」と命じ、バギーに乗る仲間たちがそれぞれの持ち場に向かって動き出した。
最初にバギーで突撃したのはマックスであり、列車に向かって全速力で進んだ。シノハラ、トムトム、ピーターもそれぞれ左右に広がり、列車を取り囲む形で攻撃を開始した。マックスが先陣を切り、他のバギーが列車の側面を狙う。トーマとソフィーは後部展望デッキから応戦し、トーマは対戦車ライフルでバギーを狙撃したが、シノハラの巧みな運転により回避された。
その後、トムトムのバギーが展望デッキに接近し、機関銃で激しい銃撃を浴びせ、展望デッキに銃弾が襲いかかった。
トーマとソフィーが戦死後、首都グロッケンの酒場「ジ・アラモ」に戻され、仲間のボルドと再会した。彼らは次の展開について語り合い、他のメンバーたちは列車での戦いを続けていた。
その間、マックスがバギーで列車に攻撃を仕掛け、マシンガンの撃ち合いが激化した。エムとジェイクが応戦したが、防弾板に阻まれ、大きな成果は得られなかった。敵のバギーはヒット・アンド・アウェイ戦法で列車を攻撃し、ケンタが銃撃を受け戦死した。
一方、クラレンスとシャーリーもバギーと対峙していた。シャーリーがバギーのタイヤを撃ち抜き、トムトムのバギーを横転させた。トムトムは戦死し、シャーリーはクラレンスの仇を討った。
その後、ビービーがテクニカルで列車を攻撃するために動き出し、戦いはさらに激しくなっていった。
エムたちが、ビービー率いるテクニカル部隊に対して不利な状況に追い込まれていた。ビービーは50口径の重機関銃で列車の後方を攻撃し、木製の車両を粉々に破壊していった。このままでは持ちこたえられないと感じたボスやデヴィッドたちは、エムに策を求めた。
エムは、ピトフーイの「必殺技」を使う作戦を実行することを決断し、レンとフカ次郎に協力を依頼した。二人はエムの指示に従い、作戦を遂行するため五両目へと向かった。ピトフーイも手榴弾を用意し、デヴィッドやボスたちは彼らの成功を願い見送った。
ヒューイが機関銃のリロードを終え、再び列車を狙おうとしたとき、列車が突然急接近してきたことに気づいた。ビービーが運転するテクニカルは、迫る列車を避けるために進路を変えたが、これはフカ次郎とレンの計画的な行動であった。連結器を爆破して車両を切り離し、後方の車両をテクニカルにぶつけようとしたのだ。
フカ次郎はグレネードランチャーでテクニカルを攻撃しようとしたが、ビービーは装甲板を使ってそれを防いだ。その隙に、レンが列車からテクニカルの荷台に飛び移り、ヒューイを倒した。これにより、レンはテクニカルを乗っ取り、ビービーと対峙することになった。
エムが立てた作戦は、フカ次郎を囮に使い、レンがビービーのテクニカルに飛び乗ってマシンガン射手とビービーを倒すというものだった。レンは見事に作戦を成功させ、ビービーに挑む準備が整った。
レンはビービーの運転するテクニカルに飛び移り、彼女を倒すために奮闘していた。テクニカルの激しい揺れの中、レンはP90を使い、運転席の狭い隙間から銃口を差し込むという計画を実行した。レンは見事に銃を隙間に引っかけ、50発の弾丸を運転席に撃ち込んだが、ビービーは助手席に避けて無事だった。彼女は降車し、レンに銃を向け、戦いは終わりを迎えた。
ビービーはレンに、翌日の13時に会う約束をした。その瞬間、レンの視界は真っ青になり、すべてが見えなくなった。
レンは、ビービーの乗っていた車を襲撃したものの、あと少しのところで敗北してしまった。酒場に転送されたレンは、ソフィーや他の仲間に事情を説明し、プラズマグレネードの攻撃で倒されたことを語った。しかし、レンはすぐにそれがビービーの仕業ではなく、フカ次郎によるものだと気づいた。レンはフカ次郎が自分ごと巻き込んで攻撃したことに怒り、戻ってきたら文句を言おうと決意した。その後、フカ次郎を含む全員が戻ってきた。
第五章「ビービー」
レンは、フカ次郎に文句を言おうと待ち構えていたが、他の全員が戻ってきたのを見て驚いた。ピトフーイが説明したところによると、タイムアップで地面が崩れ、列車も含めて全員が落下し、ゲームが強制終了したようである。デヴィッドは疲れた表情で同意し、フカ次郎はビービーを倒せたことに満足していた。レンはフカ次郎に自分ごと撃たれたことを問い詰めたが、フカ次郎は笑顔で感謝の言葉を述べた。レンは文句を言う気力を失い、ケンタの提案で反省会と打ち上げが始まった。クラレンスは無邪気にデヴィッドに感謝し、シャーリーは呆れた表情を見せていた。
レンは、最後にビービーに奇妙なことを言われたことを皆に伝えた。ビービーは「明日13時に会える？」と尋ね、その場では場所を言われていなかった。デヴィッドはその情報を確認するが、誰も場所を聞いていなかったため、混乱が広がった。しかし、クラレンスが突然「千葉県だよ」と場所を明かし、皆の注目を集めた。クラレンスは食事を続けながら軽く答え、詳細は不明だが、重要な手がかりを提供した。
2026年9月27日、日曜日の朝、残暑が厳しい中、関東は快晴であった。アクアライン上を一台の大きなプラグインハイブリッド車が、ゆっくりと走っていた。運転席には紺のスーツを着た阿僧祇豪志が、助手席には神崎エルザがラフな服装で爆睡していた。後部座席には新体操部の女子高生6人が全員眠っており、一番前の席では、美優が大口を開けて寝ていた。隣の香蓮は、窓の外を見ながら昨日の出来事を考えていた。
デヴィッドが「千葉県」と繰り返した言葉が、静まり返った酒場の部屋に響いた。クラレンスは千葉県だと確信しており、理由を説明した。彼が指摘したのは、最初のフィールドで見た「ミルフィーユ」という言葉の意味が「千の葉」だということであり、それが「千葉」に繋がるという解釈である。ローザもこれに同意し、他のメンバーも次第に納得していった。さらに、クラレンスは千葉県が川で囲まれた「島」のような地形であることを指摘した。
香蓮は、アクアラインの橋の上から千葉県の大地を見つめていた。彼女は、ビービーが残した言葉と三つのフィールドがヒントであり、最後まで勝利しなくてもよかったことに気づいた。フカ次郎もエムも、この謎解きがゲーマーらしいものであったことに納得した。デヴィッドたちは車内で千葉県に向かって進んでいたが、クラレンスの発言により「千葉」が答えであることに気づいた。
アンナがフィールドのヒントを元に「鴨川」の名を挙げ、それが京都を流れる有名な川であり、千葉県にも同じ名前の市が存在することを示唆した。この繋がりが、弁慶と義経に関連する話に通じていることを理解したが、ボスは鴨川シーワンダーを京都の施設だと勘違いしてしまい、アンナは訂正しつつ説明を続けた。
香蓮と豪志は、過去に関東を訪れた経験を語り合いながら、ワゴン車は館山自動車道を進んでいった。
香蓮たちは、ビービーの居場所が千葉県の鴨川市であることを突き止めた。デヴィッドや他の仲間たちは、鴨川のヒントやフィールドの謎について議論を進めた。特に縄文時代や鎌倉時代の話が出る中、最終的にフィールド自体がヒントであり、時代や戦いの進化を表していたことに気づいた。ピトフーイは答えを知っていながらもヒントを小出しにし、最終的に「亀」という言葉が重要な鍵であることを示唆した。デヴィッドはついにその謎を解き、ビービーへの道筋が見えてきたようであった。
香蓮たち一行は、千葉県鴨川市に到着した。目的地は、ビービーの居場所を探るためであった。香蓮たちは、鴨川の景色を楽しみつつ、昼食休憩を取った。豪志が運転し、彼らはワゴン車で移動していた。ビービーに会うため、次の手が明らかになる中、デヴィッドは「亀岡総合病院」がビービーの居場所ではないかと推測し、翌日の13時にその病院を訪ねる計画を立てた。ピトフーイも謎を解いたことを認め、皆でその推測に同意した。
香蓮たちがワゴン車で亀岡総合病院に到着したとき、デヴィッドは既に到着しており、ビービーとの面会準備が整っていた。エルザや香蓮、美優、他のメンバーも一緒に病院のロビーで待っていた。
そこへ現れたのはビービーの使いの者、志乃原修哉であった。彼はGGOのプレイヤーであり、「全日本マシンガンラバーズ」に所属するシノハラだと名乗った。彼の登場に美優は驚きつつも、すぐに彼がかつての対戦相手であることを思い出し、急いで謝罪した。二人の間にはすぐに和やかな空気が生まれ、そのやりとりを見た香蓮は美優の恋心に気づき、彼女を応援することに決めた。
この出来事をきっかけに、二人はリアルでも連絡を取り合うようになり、徐々に親しくなっていった。ゲーム内でのライバル関係からリアルでの友情へと発展し、さらにお互いに惹かれ合うようになった。
数年後、美優と志乃原は結婚し、仲間たちを招いて盛大な結婚式を挙げた。式ではエルザや香蓮、咲たちが「シノハラ婚」や「謀略結婚」と揶揄して笑い合い、和やかなムードが漂った。彼らの友情と愛情が結実した特別な一日となり、香蓮も心から二人を祝福した。
香蓮とその仲間たちは、亀岡総合病院の豪華な部屋に入ると、二人の人物が立って彼らを迎えていた。一人は女性で、小柄でふっくらした顔立ち、丸いメガネをかけた磯部とき子であった。もう一人はグレーのスーツ姿の男性で、デヴィッドのリアルである本間大輝であった。彼は30代で、落ち着いた知的な雰囲気を持っていた。
エルザが冗談を交えつつ、部屋に皆を招き入れると、磯部とき子が自己紹介を始め、続いて本間も自己紹介をした。彼はゲーム内ではデヴィッドと呼ばれており、リアルでの名前が本間大輝であることを伝え、今日この日があるのは仲間たちのおかげだと感謝を述べた。
その後、皆はさらに奥の病室へ案内された。そこには、入院している80代の女性がベッドに横たわっており、彼女がビービーのリアルであることが明らかになった。とき子の母であり、元政治家の妻でもあるこの女性を囲み、エルザをはじめとして香蓮たちは彼女に挨拶をした。
この場面では、デヴィッドとビービーの間で何か和やかな話が交わされたようで、彼らの表情からは安らぎが感じられた。今後、デヴィッドがこの出来事についてクラレンスらに報告する日が来るかもしれない。
香蓮たちが入室すると、広々とした部屋には豪華なソファーと、外房の海が見える窓があった。そこには二人の人物が立っており、女性はゲームクリエイターの磯部とき子、男性はデヴィッドのリアルである本間大輝であった。
最初にエルザが自己紹介をし、続いて仲間たちが名乗りを上げた。エルザがアカペラで歌を披露すると、周囲の人々は驚きと感動に包まれた。その後、全員が自己紹介を済ませ、ビービーの正体である夢子に挨拶をした。
夢子は、かつて多くの大臣を歴任した政治家であり、現在は病気のため入院しているが、医療用フルダイブマシン「メディキュボイド」を使用してVRゲームを楽しんでいた。彼女は、死を間近に感じていることを告白し、ゲームからの「卒業」を決意したと語った。
この発表に対して、美優は感情を押し殺しながらも笑顔で「もっと遊ぼう」と言い、夢子も穏やかな言葉で彼女に応じた。夢子は最後に、美優にその日はフルダイブゲームにログインしないように勧め、二人の間に静かな別れの時間が流れた。
ワゴン車は夕暮れに向かって田舎道をゆっくりと進んでいた。車内では、新体操部の六人が気持ちよさそうに熟睡し、前の席で美優もスマートフォンを握りしめ、香蓮の肩に頭を預けて眠っていた。運転していた豪志は西日に備えてサングラスをかけ、助手席に座っていたエルザが香蓮に「寝てもいいぞ」と声をかけたが、香蓮は寝ずに話を続けた。
香蓮は、GGOを通じて得た出会いや経験が、自分の人生を大きく変えたと感じていた。エルザとの出会いもその一つであったが、特にGGOとそこで出会った仲間たちとの関係に感謝していた。その後、エルザとの軽い掛け合いが続き、二人は互いに次の戦いに向けて意気込みを語り合った。エルザは次のイカジャムで敵チームになることを宣言し、香蓮は「絶対負けない」と答えた。
その会話の中、香蓮とエルザは和やかな雰囲気で話し続け、ワゴン車は七人の仲間を乗せて、田舎道をゆったりと進んでいった。
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