どんな本?
「理想のヒモ生活」とは、渡辺恒彦 氏によるライトノベル。
日本でブラック労働をしていた善治郎は久しぶりの休みの日に異世界に召喚された。
その召喚主は善治郎の好みドストライクの美女だった。
そんな彼女は大国の女王で、善治郎に婿に来て欲しいと言う。
善治郎は躊躇なく「はい」と返事をして地球で婿に行く準備をしていざ異世界へ、、
後宮に引き篭もるヒモ生活を享受出来ると思っだが、、
女王が妊娠したら悪阻が酷く、彼女の代理として政治の表舞台へと行くと、世間が彼を後宮に引きこもる事を許してくれなくなった。
さらに彼の持ち物のビー玉が隣国双王国の付与魔術の媒体として最高品であると判ると、、
さらに善治郎の血統も、、
そんなタイトル詐欺と言いたくなるほど大忙しな善治郎のヒモ生活。
読んだラノベのタイトル
理想のヒモ生活 4
著者:渡辺恒彦 氏 イラスト: 文倉 十 氏
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あらすじ・内容
大人気シリーズ第4弾。フランチェスコ王子の来訪から続々とトラブルが巻き起こり、ついにカルロス王子を病魔が襲う……
シャロワ・ジルベール双王国より、ついにフランチェスコ王子とボナ王女が来訪する。朗らかに笑いながら、何かとトラブルを連発するフランチェスコ王子に善治郎は振り回されがち。そんな中、善治郎のもとに衝撃的な報告が入る。愛息、カルロス=善吉王子が発病。病気の程度は九割方助かるというが、その高い生存率が逆にネックとなり、貴重な魔道具『治癒の秘石』の使用は認められない。そこに、フランチェスコ王子が自分の持つ『治癒の秘石』をカルロスに使っても良い、と提案してくる。しかし、実際に病床のカルロスに使ったのは『治癒の秘石』ではなく、自らの魔力による『治癒魔法』だった。そこでフランチェスコ王子の「血筋」が明らかになる—–。
理想のヒモ生活4
感想
フランチェスコ王子とボナ王女が双王国からやって来た。
それに応待するのは王族である善治郎。
そんなフランチェスコ王子はよく言えば天真爛漫で色々とやらかす。
それの火消しをするのがボナ王女で、いつも王子に変わって謝ってばかりww
ただそのボナ王女も装飾品が関わるとポンコツになる。
そんなポンコツなボナ王女は善治郎と相性が良く、善治郎の懐に無自覚にスルッと入って来てしまう。
だから善治郎もボナ王女にレンズの原理をポロッと教えてしまい、望遠鏡、顕微鏡の開発のきっかけを与えてしまったかもしれないと後悔してしまう。
そして、フランチェスコ王子が王位継承権が無い事に疑問に思っていた善治郎とアウラ達。
善治郎とアウラの息子、カルロス善吉が病気になった事で判明する。
付与魔法を持つ王族であるフランチェスコ王子が、治療魔法を目の前で使って見せた。
善治郎の血筋のせいで、息子のカルロス善吉は時空魔法と付与魔法、2つの王家の魔法が両方使える可能性が高いと判り善治郎とアウラは戦慄する。
そして、それを教えたフランチェスコ王子は、、、
国王の祖父と、王太子の父親がフランチェスコ王子に双王家両方を統一して欲しいと思っており、両方の魔法が使えるフランチェスコ王子はその象徴にはもってこいの神輿だと思われており迷惑に思ってる。
そんな思惑を他所に、塩騒動の原因の肉食竜の群れ問題に対応してた餓狼将軍率いる最精鋭の国軍は、、
100頭ほどだと思ってた群が、何回も迎撃して30匹以上倒しても毎回同じ規模の襲撃を受けて、500頭規模だと判明する。
それにより、餓狼将軍単独の解決はせず女王アウラに援軍を要請する。
王女の旦那になって、気楽なヒモ生活と思ってたが凄く忙しそうな善治郎が気の毒なようで忙しそうで良かったとも思ってしまう。
備忘録
カープァ王国とシャロワ・ジルベール双王国が舞台であり、フランチェスコ王子とボナ王女が主要人物である。彼らは国外訪問のために長旅をしており、その過程で身の回りの小さな問題や人間関係の微妙さが描かれている。特に、フランチェスコ王子の天然な性格や、ボナ王女の責任感が強いがやや悩まされる立場が明らかにされている。
一方、カープァ王国では、外交上の準備として、双王国からの使節団の受け入れについて議論されている。王族の護衛として持ち込まれる魔道具や武器の取り扱い、王宮内での宿泊施設の準備、そして国王アウラが直面する外交的な課題や善治郎の礼法学習の様子が紹介されている。
フランチェスコ王子は社交的でありながらも、時に無礼講な行動を取ることがあり、ボナ王女は真面目で苦労人として描かれている。善治郎はボナ王女との会話で彼女の宝飾に対する情熱を知り、その専門的な知識と熱意に圧倒される。また、アウラと善治郎はフランチェスコ王子の行動から彼の真意を探ろうとするものの、結論を出すことはできず、様子見を決める。そして、アウラと善治郎は互いの関係性や愛情を確認しあう場面で締めくくられる。
第二章では、フランチェスコ王子とボナ王女がカープァ王宮に滞在してから十日が経過し、彼らが王宮での新しい生活に少しずつ慣れ始めている様子が描かれる。フランチェスコ王子は、異国の文化やファッションに興味を示し、活発に買い物を楽しんでいる。一方、ボナ王女は王子のお目付け役として、彼の無茶な行動に頭を悩ませている。善治郎との会談では、フランチェスコ王子がシャロワ王家の機密情報を漏らしてしまい、ボナ王女がその場を取り繕う苦労が描かれる。この一件を通じて、フランチェスコ王子が意図的に情報を漏らしたのか、ただの偶然なのかが焦点となる。会談後、フランチェスコ王子はゼンジロウから受け取った蒸留酒の瓶を大切にし、ボナ王女はその瓶に強い関心を示す。最終的に、二人の間で瓶を巡るやり取りが展開され、ボナ王女の宝飾技術への強い興味が明らかになる。その夜、善治郎はアウラと共に、フランチェスコ王子の失言とその影響について話し合う。アウラは、ビー玉の効果を確定できたことを成果と評価し、善治郎の対応を褒める。一方で、善治郎が最初に機密情報を聞いたことで生じた複雑な状況について、ファビオと同じく情報不足を指摘し、詳細が分かるまでの慎重な対応を提案する。また、ビー玉を渡して魔道具制作の短縮効果をテストすることにも前向きであるが、その利用には慎重さが求められる。
善治郎はアウラが魔道具制作に駆り出される期間が短縮されるメリットを認めつつも、早期の魔道具完成が外部に漏れるリスクを懸念する。アウラは完成後の発表を遅らせることで機密を保持する計画を提案し、実施に向けての懸念を少し表すが、善治郎と共にこの新たな挑戦に取り組む決意を固める。
さらに、善治郎は「未来代償」を魔道具化するアイデアを提案し、これにより過去に使われなかった魔力を有効利用できる可能性について議論する。このアイデアはアウラにも興味を持たれ、フランチェスコ王子にさらなる相談をすることになる。夜の会話は、二人が就寝時刻まで続けた後、終了する。
善治郎がカープァ王国で双王国のフランチェスコ王子とボナ王女と交流する中、ボナ王女の責務が重くなり、彼女の苦労が深まっていることが描かれる。フランチェスコ王子の振る舞いが原因でボナ王女に多くの仕事が回ってくる一方、善治郎とアウラ女王はボナ王女を労う計画を立てる。善治郎はボナ王女との会話で凸レンズの効果を説明し、彼女の興味を引くが、これが双王国に重要な技術を不注意で伝えてしまう失態につながることに気づく。アウラ女王との議論の結果、善治郎はボナ王女との接触を制限されることになる。この章では、技術の伝達がどのように意図せず大きな影響を及ぼす可能性があるか、そして個人間の関係が国益にどのように影響するかが描かれている。
カープァ王国の第一王子カルロスが赤斑熱に罹患し、重い病に苦しんでいる中、フランチェスコ王子が『治癒の秘石』を使ってカルロスを癒やすために後宮に入ることを提案する。フランチェスコは実際には『治癒魔法』を使い、カルロスの病を治す。フランチェスコがシャロワ王家とジルベール法王家の両方の血を引いており、二つの血統魔法が使えること、そしてカルロスも将来的に『時空魔法』と『付与魔法』の二つの血統魔法を使える可能性があることが明かされる。フランチェスコはこの秘密をアウラと善治郎に打ち明け、彼らの息子が特別な能力を持つことを伝える。
フランチェスコ王子が後宮を訪れ、病気のカルロス王子を治療した後、女王アウラと善治郎は医師と乳母、侍女に口止めを固く命じる。彼らはカルロスの秘密とフランチェスコ王子の能力を守る必要があると感じている。その後、疲れた二人はリビングルームで休息し、一連の出来事について語り合う。フランチェスコ王子は自分の行動の真意を語り、善治郎とアウラはフランチェスコの秘密とその影響を考察する。特にフランチェスコ王子が持つ二つの魔法の能力が、将来どのような影響を及ぼすかについて議論する。
その後、フランチェスコ王子はボナ王女からの叱責を受けるが、フランチェスコは彼女の怒りを軽く受け流す。一方、アウラと善治郎はフランチェスコ王子の行動の背後にある大きな政治的意図や、それが自分たちやカルロスにどのような影響を与えるかを理解しようとする。
塩の街道騒動
ガジール辺境伯の第三男子であり、次期辺境伯であるチャビエル・ガジールは、プジョル・ギジェン将軍と会見し、群竜討伐の任務について話し合う。チャビエルは、群竜討伐の任務を自分で成し遂げたいという意志を持ちつつも、実際にはプジョル将軍の指揮のもとで義勇兵として参加することを希望する。プジョル将軍はこの提案を受け入れ、チャビエルとその部隊が塩の運搬と防衛に専念することで、塩を領地に最速で届けることを優先する作戦を提案する。これにより、チャビエルにとっても領民にとっても有利な展開となり、チャビエルはこの任務を受諾し、プジョル将軍に感謝を表する。最終的にプジョル将軍はこの提案に笑顔で同意し、チャビエルの提案を承認する。
善治郎が双王国の王子と王女を歓待している間、プジョル将軍率いる竜弓騎兵団は辺境の街道で群竜を駆逐している。彼らは走竜に騎乗し、群竜に対して矢を放ち、その技術にチャビエルは驚嘆する。チャビエル率いるガジール辺境伯軍は戦闘には参加せず、塩の護衛に専念しているが、竜弓騎兵団の戦術と技量に深い印象を受ける。
群竜の中には異様に巨大な個体がおり、その出現によって戦闘の様相が一時変わるが、巨大群竜はすぐに退却する。プジョル将軍はその後、街道の安全を確保し、チャビエルに物資の補給手配を依頼する。チャビエルはすでに物資補給の準備をしており、将軍からその先見の明を賞賛される。このやり取りを通じて、チャビエルの能力と責任感が光る。
プジョル将軍とチャビエル率いる混成部隊は、静かな街道を進んでいるが、群竜の異常な警戒行動に遭遇する。将軍は部隊を小分けにし、全員が囮となる戦術を採用する。結果、プジョル将軍の部隊は群竜に襲われるが、彼らは無事耐え抜く。しかし、プジョル将軍は群竜の数が思ったよりもはるかに多いことに気づき、王都に援軍を要請する決断をする。この決断は、彼のプライドよりも任務遂行と被害の最小化を優先するという彼の考えを示す。プジョル将軍は女王アウラの評価を意識しながら、最善の戦術を選択していることが明らかにされる。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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