小説「結界師の一輪華 2 巻」葉月を毒親より開放 感想・ネタバレ

小説「結界師の一輪華 2 巻」葉月を毒親より開放 感想・ネタバレ

Contents
  1. どんな本?
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 同シリーズ
  6. 備忘録

どんな本?

式神召喚の時に、双子の姉、葉月が人型の式神を召喚し、妹の華は最下級の虫の蝶を召喚した結果。
華は両親からネグレクトされてしまった。
それでも必死に修行、勉強して両親に振り返って貰おうと努力したが、全く結果が出ず。

遂には力尽き諦めて、家に使用人がいたので彼等、彼女達に世話をされて生きて来た華だったが、、

15歳の誕生日に華は突然力に目覚め。
努力の結果か、人型の式神を2体召喚しても平気な顔をしているほどの力だと分かったが、、

親に利用されると思い力に目覚めた事を隠して3年が過ぎたある日。

華の力に惹かれて襲って来た妖魔を式神を使って撃退した華を、たまたま通り掛かった本家当主の一ノ宮朔に見られてから華の人生は劇的に変わった。

彼女は全く興味の無かった本家の嫁となってしまった。
ただ、これは契約結婚で朔が結界を安定させたら離婚して成功報酬に10億円と家が貰える事となっていたが、、、

契約は更新されて、朔が離婚に同意しないと離婚出来なくなってしまった。

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結界師の一輪華3

読んだ本のタイトル

#結界師の一輪華 2巻
著者:#クレハ
イラスト:#ボダックス

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あらすじ・内容

幼い頃より虐げられてきた少女・華(はな)は、強い術者の力を隠して生きてきた。
だが本家新当主で、美しく強力な結界師である一ノ宮朔(いちのみや・さく)に迫られ、華は契約嫁として日本を護る柱石の結界強化に協力する。
期間限定の契約結婚のはずが、なぜか朔から気に入られ、結婚は解消できずにいるままだが、華は朔のおかげで本来の自分を取り戻し始めていた。

そんな中、術者協会に侵入者が発生し、いくつかの危険な呪具が盗まれてしまう。
朔との離婚を華に迫る二条院家の双子、桔梗と桐矢も現れて、新たな波瀾の予感が……。
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結界師の一輪華2

感想

新キャラは二条院の双子の姉弟。
二条院桔梗桐谷。現当主の孫で次期当主候補。
姉の桔梗は、小動物のようにビクビクしている少女だが朔に恋慕しており。

現当主に朔と結婚したいと言っていたら、釣り合わないと言われてしまった。

そして、朔が結婚したと聞き。

その嫁が優秀と噂だった葉月ではなく、出涸らしと噂されていただと知った桔梗は、華に嫁を辞退しろと直談判するが、、

  • 突然見ず知らずの人から言われてもと、検討の余地なくアッサリと断られてしまう。
  • それでも華を捕まえて説得していたら、華は朔と別れたら生活出来ないと言うと、、
  • 桔梗が30億払うと言うと、華は買収されそうになり契約書にサインをしようとしたら朔が乱入してご破産。

その後、黒曜高校に入り。
が最下位のクラスのCに居ると知ると、華に何で貴女が朔の妻になれたんだと怒鳴り込んで来た。

  • その後も華にウザ絡みして式神勝負をしようとして、代理に桐谷を立てたら。
  • 華は朔とペアになる勾玉を餌にを代理に立て式神勝負の目的を有耶無耶にしてしまう。
  • そんな騒動を起こしてまで華にウザ絡みするので、朔が二条院にクレームを入れようと動き出し。

それに落ち込む桔梗を不憫に思った華は、結界を張ってを召喚して実力を教える。
すると何故か華に懐いて朔と華を取り合う関係になる。
それを無表情に桔梗を見守る弟の桐矢
彼は何のために来たのか謎だ。

葉月の苦悩

そして華の実家の一瀬家では、葉月の嫁ぎ先が決まったと両親が言って来た。

  • 相手は20歳以上歳上の男性で、完全に家の都合で選んだ相手。
  • 華が他所の家の養子に出されないために、親の言う事に従順に従っていたが、、
  • 護ってたつもりだった華は、親から目標だと言われていた一ノ宮当主の妻となり。

自身は親の都合で分家の20歳以上歳上の男性に嫁ぐ。
その差に絶望する葉月は”助けて”と1人部屋で呟く。

そんな理不尽さに鬱憤が溜まり。

一瀬家の使用人の妙江から20歳以上歳上の男性に嫁がされると知らされ、妙江は“葉月を助けて欲しい”と華に懇願して来た。

何で逃げないと言う華に、妙江は10歳の時より華を家から追い出そと養子に出そうとしており、葉月が両親に懇願して華は家に居れたと教えられる。

そして妙江にくっ付いて来た葉月の式神、柊から協力を取り付けて葉月を説得しようとするが、、

そこに妖魔が現れた。

学校の敷地を結界に張られて出入り出来なくなっており。

そこで、華は本来の力を使って全校生徒達の前で校舎を覆うほどの大きい結界を張って力を見せつける。

そして華は、葉月を一瀬から連れ出し朔の庇護下に置こうと動き出す。
ちなみに、朔の庇護下に入れる対価に華は”彼岸の髑髏”の捜査に協力する事。

そうして虎の威を借る狐を演じて、葉月を一瀬から開放して一ノ宮の家で姉妹は同居するが、、

華と朔の部屋の側では無く、望の近くの部屋に引っ越す事となる。

華と朔。

犬神の“嵐”の騒動で獲得した海の見える別荘に朔と共に行ったら、、、
屋敷の周りに怨霊が群れていた。
それを除霊して使用人達を引き入れて、別荘の清掃を始める。
ただ、人が住んでいなかった別荘は退屈だった。
あまりの退屈さにブーブー言ってた華を朔は近くの観光地に行こうと華を誘い観光する。

その後、、
二条院桔梗の襲来。
“彼岸の髑髏”の黒曜高校襲撃となるのだが、、

“彼岸の髑髏”の足取りが掴めないと朔がイライラしていたら、華の式神の”あげは”が”彼岸のドロドロ”を見つけたと報告して来て、華と朔を襲うように思考を誘導したと言って来た。
そして、華と朔は2人で彼方此方と出かけたら、本当に”彼岸の髑髏”が襲って来て。
最後に二条院が最も警戒していた呪具が発動したが、華が抑えて事件は解決する。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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同シリーズ

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

プロローグ

術者協会は国内にいくつかの支部を持ち、五つの家によって作られ、一ノ宮の管轄内に本部が存在する。
本部は非常に厳重な警備が施されており、一般人や未登録の術者は立ち入ることができない。
五家はそれぞれ得意分野を持ち、特に二条院は呪具製造を得意とする。
ある日、厳重な警備を突破した侵入者によって、本部の保管庫から特に危険な呪具が盗まれた。
侵入者は見つからず、術者達は混乱の中、行動を開始するが、盗まれた呪具はまるで置いてある場所を知っていたかのように選ばれた。
事件は五家の当主に通報され、侵入者の捜索が行われる。

一章(漫画 3巻13話)

一瀬家の屋敷は最近、次女の華が一ノ宮家の当主の妻に選ばれたことでピリピリとした空気に包まれていた。
華はこれまで劣等感を抱えており、優秀な双子の姉葉月に常に比較されていたが、予想外にも当主の妻に選ばれる。
一瀬家の両親は華に対し、疑問と憎らしさを抱く。
華は一瀬家を無視し続けており、一瀬家の地位は依然として低いままだった。
一瀬家の両親はその状況を耐え難く思い、華との接触を試みるも門前払いを食らう。
一瀬家の両親は、華が悪いと非難し、家のためになるとして葉月の結婚を決定するが、葉月はその決定に反発する。
しかし、両親は葉月の意見を聞かず、家の利益を優先する。
葉月は自分の行動が華との距離を作ってしまうことに気付くが、もはやその状況を変えることができない。

犬神の事件から少し後、華は夫である一ノ宮当主の朔から別荘を見せてもらうという誘いを受けた。
犬神に嚙まれた傷痕が残ることが診断されたが、華はこれを楽観的に捉えていた。
一ノ宮家の古い別荘は海を望む高台にあり、敷地が広大だった。別荘の所有権は華に移され、朔は華に礼を求めた。
二人は妖魔が集まるこの別荘で暮らすことになり、妖魔を掃除するための行動を開始した。
華の式神たちは、妖魔を退治するために奮闘した。
華は別荘を楽しみにしていたが、妖魔が溜まる場所であることを知り、ショックを受ける。
それにもかかわらず、朔は華に別荘の管理を任せ、二人は問題を一緒に解決していくことになる。

一ノ宮当主の朔は、事件解決後に海の見える別荘を華に見せる誘いを出した。
別荘は一ノ宮家が管理していたが、そこには力の強い妖魔が常駐しており、これまで朔が一人で掃除をしていた。
華の実力を見込んで、朔は別荘を彼女に任せることを決めた。
妖魔が消える速度が速かったため、朔は肩の荷が下りたように感じた。
庭の掃除が午前中で終わり、疲れた華はベンチに倒れ込み、式神たちは元気にしていた。
朔が別荘の管理を華に任せることは、彼にとっても大いに助かることだった。

妖魔の掃除が終わった後、華は新しい別荘を楽しもうと洋館内をうろうろするものの、すぐにやることがなくなり退屈を覚える。
一ノ宮の屋敷に慣れているため、新鮮さはすぐに薄れる。朔の仕事部屋に退屈を訴えに行くも、朔は仕事に忙しく、華の暇つぶしに協力できるわけではない。別荘にはテレビもなく、スマホも圏外であり、周辺には強力な結界が張られているため電波が通じない。
そのため、朔にはパソコンもインターネットに繋がっていない。
華はさらに退屈を深め、朔に面白いものがないか尋ねるが、すぐには応えられない。

朔は仕事を一段落させた後、近くの温泉街へ出かけることを提案する。
その温泉街には観光客向けの店や施設が豊富にあり、華はそれを楽しみにする。結局、朔が仕事を終えるのを待ってから二人で町へ出かける。
温泉街で華は食べ物に興じ、温泉卵や温泉まんじゅう、ソフトクリームを堪能し、足湯も楽しむ。
そこで朔が華の足を拭くなど、夫婦らしい交流を見せるが、華はそれに戸惑う。

この日の出来事を通して、退屈を感じていた華は温泉街の賑わいを楽しむことで新たな刺激を得る。
朔と共に時間を過ごし、朔が普段見せない優しさや面倒見の良さを感じながら、二人はその地の魅力を再発見する。
そして、夫婦としての絆を深めつつ、別荘での新たな生活に適応していく様子が描かれる。

二章(漫画 3巻14話、15話、16話)

朔が忙しく動いている間、華は家庭内の食事にも参加できず、盗まれた呪具を取り戻そうとしていることが判明する。
美桜からは術者でない華に、当主の妻として冷静でいるよう促される。
華は美桜の厳しそうな態度に圧倒されつつも、その優しさに気づき始めている。
学校では、華は授業に退屈し、落ちこぼれと見なされているが、実は能力は高い。
家庭では、望との関係は改善されず、華は望の隠れた感情を知りつつからかっている。
一方、学校では意図せず力を暴走させた葉月の様子が気になるが、華はそれに介入することは許されないと感じている。

華は授業を終えた後、気分転換にパフェを食べに行こうと寄り道をした。
途中で栗色の髪の女の子とスポーツマン風の少年に声をかけられるが、背後に怪しげなスーツの男たちがいたため、華は急いで逃げた。
少年に捕まった華は、彼らが術者協会のペンダントを持っていることを知り、少年が二条院当主の孫で自身を桐矢、少女を桔梗と名乗り、華は彼等の話を聞くことにした。

カフェで話を聞いていると、桔梗は華に朔との別れを求め、その代わりに巨額の金額(30億円)を提供する。
金額に目が眩み離婚を了承して離婚届にサインしようとした華。
そこに、朔が現れ、離婚届と小切手を破り、桔梗と桐矢に厳しい態度を取った。
朔は華との結婚を堅持し、桔梗たちに二度と華に近づかないよう警告した。

朔は華を連れて店を出るが、華はパフェが気になり、戻ろうとするも朔に引きずられてしまう。
車に乗せられた華は、朔に注意されながらも、朔の安全を心配していた。

数日後、華の学校には二条院直系の双子が転校してきた。鈴はこのニュースに興奮しているが、華は関心が低い。
二条院の双子は次期当主候補として知られているが、華は彼らと過去にあまり良くない交流があったため、興味が薄い。クラスでは、双子の到着が話題となり、華の態度は一貫して冷静であった。

教室では、桔梗が華に接近し、なぜ華がCクラスにいるのかと問い詰める。
華は自分のクラスや状況に対する桔梗の反応に困惑し、彼女の双子である桐矢も事態を収束させようとするが、教室の空気は緊迫。
最終的に教師の介入で授業が再開され解散となるが、華はこの一連の出来事に対して落ち着いた対応を見せていた。

三章(漫画 3巻16話、17話、18話、19話)

桔梗と桐矢が転校してきた影響で、華の学校生活にはいくつかの変化があった。
桔梗は休み時間ごとに華の教室を訪れるようになり、華をじっと見つめるだけの日々を送っていた。
この行動は最初は注目されたが、すぐにCクラスの生徒たちに慣れられ、何の反応もされなくなった。
桐矢も一緒に来るが、彼は桔梗の行動に付き合っているだけで、特に興味を示す様子はなく。
桔梗のこの一方的な行動は、彼女が朔に対して抱く感情からくるものだが、朔本人はその様子を知らないため、完全に桔梗の一方通行であった。

ある日、華は学校の食堂で勉強している最中、桔梗に再び話しかけられる。
桔梗は華をCクラスの生徒として受け入れることができず、直接対決を申し出る。
この提案は周囲の生徒にも注目され、多くがこの対決を楽しみにしていた。

華は戦う意志がなく、桔梗は校長に頼んででも戦わせると言い、桔梗の強い意志に押されてしまう。
しかし、華の代理に戦うと名乗りを上げたのは望で、桔梗の計画とは異なる展開となってしまった。
望は桐矢と戦うことを宣言し、これにより対決は二条院の当主候補である桔梗ではなく、桐矢と望の間で行われることになった。

この予期せぬ展開に桔梗は動揺し、計画が思い通りに進まないことに戸惑う。
しかし、華は望の介入によって自分が戦う必要がなくなり、内心では安堵していた。
望と桐矢の対決は学校内で大きな注目を集め、多くの生徒が興奮してそれを見守ることになる。

校庭で行われた式神の対決は学校をあげた一大イベントと化し、全校生徒がそれを観戦。
最初は桔梗が提案した対決だが、彼女自身、ここまで大きな事態になるとは予想していなかった。
対決は桐矢と望の間で行われ、桐矢の式神は美しい豹で、望の式神は鷹だった。
両者の戦いは激しく、最終的には望が勝利を収める。

勝敗が決した後、華は望を労い、約束の朔とお揃いの勾玉を望に渡す。

その望は兄との比較に苦しんでおり、自分を一ノ宮のお荷物だと感じていた。

華は望を励ますように、朔はそんなに狭い心の持ち主ではなく、誰かを比べることで自分の価値を決めるような人ではないと語る。
望が自分と兄との間で感じていた劣等感に対して、華は彼の自信を取り戻すために説得を試みる。

この一件で華は自己反省もし、自分もまた他人から見下されることに苦しんできた過去があることを思い出してもいた。
しかし、誰も華のそうした心情を知る者はおらず、華は自分の言動を振り返りつつ、望に対する理解を深めた。
その結果、彼女は望を支える友としての自分の役割を再確認するのだった。

朔が早く帰宅した日の夜、華は自由に外出できない現状を残念がっていた。
朔は彼女を壁に追い詰め、新妻としての役割を演じるよう要求したが、その場に望が現れ、朔に対して強い愛情を表明。

望の朔への突然の告白は、彼が重度のブラコンであることを公然と示すものであった。
その後、華は朔から壁ドンの状況を脱出し、望が二条院の双子との対決になった経緯について報告。
朔は桔梗に対して警告していたが、彼女はそれを無視し、結果として望が戦うことになってしまった。
朔はこの件で二条院の当主に苦情を入れることを考えていたが、華はそれが不要であると言い、すでに問題を解決していると伝えた。
このやりとりの中で、朔と華の関係の深さがうかがえる。

翌日、校内新聞が各教室に掲示され、一ノ宮家と二条院家の対決について大々的に報じられた。
華はその新聞を朔に見せることを考えていたが、美桜にも見せた方が良いかもしれないと考えた。
その日の昼休み、華と鈴が食堂で昼食をとっていると、桔梗が華の隣に静かに座った。
桔梗は以前の激しい態度から一転、華に謝罪し、朔に対する自分の感情と行動を語った。彼女は朔がなぜ華を選んだのか理由を知りたがっていた。
華はその理由が自身の隠された力にあることを桔梗に示した後、彼女に普通の友人として接することを許可した。授業が始まっている中、二人はそれぞれの教室へ向かった。

四章(漫画 3巻19話 4巻20話、21話、22話)

桔梗が華に会う頻度が増え、教室への訪問がより頻繁になった。
以前は外から眺めるだけだったが、現在はCクラスの教室に直接入ってくる。
この変化に、華の親友である鈴は嫉妬し、桔梗との友情を問題視する。
華は試験勉強に集中したいと思いつつも、桔梗の変わった態度に手を焼いている。
ある日、華が桔梗に学業成績について尋ねると、桐矢はAクラスでトップの成績を収めていることが明かされるが、桔梗は自身の成績については避けて答える。
その後、一ノ宮の屋敷には華が以前住んでいた家の使用人である紗江が訪れる。紗江は華に、葉月が困難な状況にあることを伝え、助けを求める。
紗江によると、葉月は家族の圧力により望まない結婚を強いられており、その背景には華を守るための犠牲があったという。
これを聞いた華は衝撃を受け、葉月の助けを求める決心をする。
華は葉月に手紙を書き、その配達を葉月の式神である柊に依頼することにする。

翌日、華は学校の屋上で葉月を待っていた。
二人は双子であり、華が一瀬の家を離れてから疎遠になっていた。
葉月は華に対して怒りを露わにするが、華は葉月に結婚する意志を問いただし、それを止めようとした。
華は葉月が以前、華を守るために家族と交渉していたことを知り、その行動に感謝するとともに、自らも自立することを宣言する。
しかし、二人の会話は妖魔の襲撃によって中断される。
学校全体が結界で覆われ、通信も遮断されてしまう。
華と葉月は共に妖魔と戦い、華は強力な術で妖魔を退治する。
最終的には華が新たな結界を張り、朔と他の術者が到着するまでの間、校内を守る。
華は葉月にこれ以上自分を守る必要がないと伝え、二人は新たな結束を固める。

学校を襲った事件では、盗まれた呪具が使われていた。
この呪具は協会本部から奪われたもので、華の学校で発見された後、迅速に協会へ戻された。
桔梗と桐矢が転校してきたのも、この呪具盗難事件が関係している。
二条院に属する人間がテロリストの協力者であり、この事件の背後にいた。
桔梗と桐矢は呪具の捜索に従事しており、その事実は五家の信用にも影響するため、公にされていなかった。
華がこの情報を知ったのは、朔から新たな任務を受けたからである。
朔は華に協力を依頼し、華は報酬として海の見える別荘を要求した。
学校が再開されると、事件の影響で嵐も連れて行くことにした。
しかし、嵐の強い力が漏れ出し、華が実は強力な術者であることが周囲に知れ渡る。
このことは学校中で話題になり、華の評価が一変した。一部の生徒からは驚嘆されたが、中には奇異な視線を送る者もいた。
葉月が華を訪ねてきた際、二人は屋上で話し合い、華は自分の隠していた力について説明した。
華は力を隠していた理由を語り、それには一瀬家の両親が関わっていることが大きかった。
華は葉月に、自分の人生を自分で決めることを勧めた。
二人は久しぶりに深い話をし、互いの番号を交換して別れた。

五章(漫画 4巻23話、24話、25話)

葉月との会話を終えた後、華は校内放送で職員室に呼び出された。そこでAクラスの担任から、華をAクラスに編入させたいとの提案があった。
しかし、華はこの提案を断固として拒否した。
担任はCクラスにはそぐわないという理由で編入を推し進めようとしたが、華はCクラスでの生活に問題がないと返答し、以前からCクラスが軽んじられていたことに対して不快感を示した。
さらに、担任が以前からCクラスの生徒を馬鹿にしていたことを華が覚えており、そのことを朔に報告するかもしれないと警告した。
最終的に担任は華を引き留めず、華は職員室を出て行った。
その後、華は嵐に抱きつき、そのもふもふに癒された。

結局、桔梗と桐矢も加わり四人での活動となり、デート中の朔の機嫌は急降下した。
昼食の時間になり、桔梗が提案した二条院が経営するレストランに向かうことにした。
しかし、その前に華と桔梗は公衆トイレに立ち寄る。
戻ると、彼岸の髑髏と呼ばれる集団に囲まれ、華たちは結界の中に閉じ込められた。
華の髪にいたあずはが羽ばたきながら洗脳済みの敵を同士討ちさせる。
この混乱の中で雅が敵ボスをピコピコハンマーで撃退し、桔梗がボスから多数の道具を発見した。
これにより事件が解決し、結界が破壊された。

その後、桔梗からの電話で呪具が一つ足りないことが明らかになり、その呪具が禍々しい力を持つことが判明。華と朔は呪具に対処するために再び行動を起こす。
華はその呪具に近づき、結界を使いながら人々を救出し、最終的に呪具を封じ込めることに成功。
呪具から発せられる妖魔も倒され、事件は完全に収束した。

最後の呪具を持って戻ってきた桔梗は、華が呪具を封じたことに驚いていた。
力尽きた華は朔に抱えられ、車で眠りについた。二日後、華は目を覚まし、葵と雅が安堵の表情を見せた。
電話が何度かあったため、華は直感で葉月からだと感じ、折り返し連絡を取った。

その後、華は一瀬家を訪れ、両親は彼女の突然の訪問に驚き、非難の言葉を浴びせた。
華はこれが最後の挨拶であることを明かし、自分を尊重しない両親に反抗的な態度を示した。
葉月も華を支え、自分の人生を自分で決めると宣言し、予定された結婚を拒否した。
二人は一瀬家を後にし、一ノ宮の屋敷へ向かい、朔に歓迎された。
葉月の表情は明るく、二人は未来へ向けて前進することを決意した。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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